ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオ

written by Koji HAYASHI, Ibaraki JAPAN

Mini-Museum of Japanese Radios/日本のラジオのミニ博物館

3. ST Radio tubes/STラジオ管

1) Nami-Yon and Kouichi - Japanese TRF Radios/並四と高一ラジオ

AC 5V Radio Tubes/AC 5Vのラジオ球

3_27. UY27 Family

3_26. UX26 Family

3_12A. UX12A Family

3_12B. KX12B Family

Page 3 - 12B Family

2nd Edition (2006.10.14)+(2007.10.25)+(2008.9.27)-(2010.12.25)

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KX-12B - Halfwave Rectifier /KX12Bについて

Japanese amples

not yet

Matsuda

Elevam

Takachiho

KO, Togo


KX-12B -Halfwave Rectifier

KX-12B; 日本独自のラジオ用直熱型半波整流管で,東京電気(マツダ,現東芝)がKX-112B(1930年12月発表)の外形を1934年2月にナス管からST管にして発売したもの。そのルーツは3極出力管UX-112Aで,グリッドを無くして整流管にしたものがKX-112A(同社,1929年)(5V, 0.25A)で,さらに改良を加えフィラメント電流を2倍(5V, 0.5A)にしてエミッションを強化したものがKX-112Bである。

プレートはナス管のKX-112Bでは平たい箱型で中央に円周状リブがあったが,ST管のKX-12Bでは横3本のリブになり,プレートの幅はST化の際やや狭くなった。また電極支持もガラス・ビーズからマイカ板になった。フィラメントはM型で直列給電,マイカ板上に2本の吊り具がある。1937年に出力電流を30mAから40mAに増強した改良型のKX-12Fがデビューし,KX-12Bは直ぐに廃止管になった。

[ラジオの修理に] 後継品種KX-12Fは上位互換管であり,KX-12Bを完全にカバーできる。KX-12F/12Fは戦後1960年代まで製造されたので,廉価で数もあり入手は比較的容易です。戦後開発されたKX-12Fの傍熱型管KX-12FKも互換性があり使えます。オリジナルのKX-12Bでないとダメーという人はYahooオークションで中古球を探すとよいでしょう。KX-12Bはオーディオ用でないので比較的廉価に入手できます。米国にKX-12Bの相当管はありませんが,米国の傍熱型半波整流管1V(6.3V,0.3A, 出力45mA)は新品であれば5Vで点火して代替管として使うことができます。また外形を気にしなければ,同様にミニアチュア管の半波整流管5M-K9(5V,0.6A,出力60mA)や両波整流管6X4(6.3V,0.6A, 出力70mA)のプレート並列5V点火も使えない訳ではありません。ただ,5M-K9ではヒーター巻線の加熱に注意,6X4は点火電圧が規定の20%低いので,球によってはエミッションが低くなることがあり,1Vと同様にエミッション良好な新品を使う必要があります。

[5f1]

1934年の東京電気マツダKX-12Bの推奨回路。並四受信機の整流管。V4と手書きで書かれた球がKX-12B。C10, Ch2, C9のコンデンサ入力型フィルタ回路。

Base

Outline

Ef V

If A

Ebmax Vrms

Ibmax mA

KX-12B

RG-10013 '35.4.30 and (Matsuda'37.3)

1;-, 2;p, 3;f, 4;f

ST-38 /D=38mm, L= 105mm

5.0

0.5

180

30

KX-112B* (Matsuda'51)

JES-4B, 1;f, 2;p, 3;nc, 4;f

Estimated

S-45/ D=45 +/-1 mm, L=112 +/-5 mm

5.0

0.5

180

30

*注意:マツダ51にKX-12Bは掲載されていない。

Sample before WWII

(1) Matsuda

1935

?KX-12B Tm (レリーフ1234) ガラス白(P), ステム黒4, 071013

?KX-12B Tm (レリーフ) B(152) 27A Type Homemade (Totsuka) 1932 010826,

1936

[GOMI-1] KX-12B? Tm (Baseなし, 天マツダ,ガラスM[NB] 側面(放), 凸Bス,ガラス半分以上銀, P側面G(ゲッタ皿桶なし), f断) shida 0408,

★KX-12B Tm(刻マツダ/KX-12B, Base矢印, 3リブP, 十字マイカ, 2吊りf, ステム凸ス裏B, ルースベース, ガラス半分以上銀, P側面G(ゲッタ皿桶なし), f断)sakai?

?KX-12B Tm, (刻) C(150) Futaba AC-DC Receiver Nankai 1938?,

[AeU]

Matsuda KX-12B and Base in 1935

[AeU]

Bottom view of Matsuda KX-12B

[AeU]

Top view of Matsuda KX-12B

(2) Elevam ELX

1935? ○12B ELX (ホハ, 統制の証, 東京真空管工業会?) (54>ok) 骨董00.11.26 -->A(128) Homemade Normal Four Tube Eliminator Radio 1930s

(3) Takachiho

[YcR]

Minor Brand Takachiho KX-12B, before WWII, in 1937?/

戦前のタカチホ(高千穂?)ブランドのKX-12B

刻印はTAKACHIHO/KX-12B。ガラス管壁の正面に文字「12. ル」と読める。(1937年11月製か?)。ベース底には各ピン番号と丸にTが刻まれている(タカチホのTか特別物品税のT?)。ゲッタは桶型(右写真の左下)。電極上部に十字マイカ。em=64。

(4) K.O.TRON and Togo

[2eL]

Box of Shinagawa Electric K.O.Tron KX-12B, 写真提供(岡山県安田富亘氏)

Box of TOGO Vacuum Tube Works KX-12B, 写真提供(岡山県安田富亘氏)

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