(2002.10.25)+(2003.2.16)+(2003.10.25)+(2003.12.13)+(2003.12.21)+(2003.12.23)+(2004.1.25)+(2005.1.10)
K180 Matsushita-National FM Tuner RE-510 in 1964/松下ナショナル RE-510, ('03.2.23), (edited '0312.13)
J181 (=J127) Matsushita Rimlock Tube Radio PS-71 in 1953 Part2/松下PS71リムロック管ラジオその2, ('03.4.24), Radio_P64 (edited '0312.13)
H182 Matsushita-National UM-385 Magic-Eye ! Super in 1957/松下ナショナル UM-385, ('03.5.25), (edited '0312.13)
DO183 (=D0126) Toshiba-51 in 1940 Part 2/東芝51型その2, ('03.8.22), Radio_P34, (edited '0312.13)
F184 Matsushita-National CM-630 Rader Super II in 1956/松下ナショナル CM-630, ('03.9.12),
YA185 (=177B) HomeMade Three Tube Radio Chassis Junk in 1930s/昭和10年頃の並3シャーシ残骸, ('02.10.27), (edited '0312.13)
F186 Homemade Caciopea Miniature Five Tube Super in 1953?/自作カシオペアミニアチュア5球スーパー昭和28年頃 ('03.9.19), (edited '0312.21)
F187 Homemade Caciopea Miniature Five Tube Super part II in 1953?//自作カシオペアミニアチュア5球スーパー昭和28年頃その2 ('03.11.30), (edited '0312.21)
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松下電器産業ナショナルのFMチューナ。1963年頃のモデル。受信周波数は76-90MHz,使用球は17EW8, 12BA6x2である。骨董市で入手。入手したものは1964年製であった。「お茶の間のラジオでFMが聞ける」。現金正価6,800円。ちょいとしたAMのトランスレス5球スーパーと同じ値段で,当時の高級ラジオの半額であった。ちなみにFMラジオもEF-650というモデルが8,900円で売っていたのだから,この当時からこのような後から付加する品物は不経済だった。
MPX OUTもあるから新しい。PHONO (L)があり,パネルにはPH-VOLUMEがある。AMラジオに付加するタイプで,FMチューナーのPH-VOLUMEをまわすとスイッチがきれてFMの出力からレコードプレーヤに切り替わるらしい。ラジオ側でプレーヤをスイッチ選択すると使える。MPX端子があるということはステレオ対応なのだが,この場合はMPX側でさらにもう1台のラジオに繋げる必要がある。
内部はチューナーとIF部に別れており,IF部はプリント基板。検波は0Aシリーズのでかいダイオード2個。ACの整流はセレンである
Tube; 12BA6/EF93 4F, 17EW8/
(updated '0312.13)
松下電器産業ナショナルの欧州ミニアチュア管(リムロック管)を使用した小型ラジオ。1953年。すきなリムロックラジオが売れ残ってかわいそうなので2台目として入手。紹介する写真も1台目と同じアングルから撮っており何も変わらない。
左より,Philips MiniWatt UY41(N51 +X, J.I.Y), UCH42(TK8 *YD, KWY), UF41(Nm D 1+, KWY KTX), UBC41(RKB +M, KWY), UL41(XF NKC, KWY)。UL41はメタルシェル付きである。出力管のゲッタは黒く変色し寿命を伺わせる。
底に赤印105227。金属部に錆が出ている。右のつまみが無い。ACコードが途中から布製に変えられている。(製造番号から,あるいは1952年製かもしれないと思われる)。
つまみ1個,裏ネジ1本紛失。(updated '0312.13)
松下電器産業ナショナルの1956年後期から1957年前半のトランスレス・ラジオUM385。プラスティック・ラジオは,私にとっては普段何の魅力も無いのだが,これはマジックアイ1H3/DM90を使用した珍しいラジオなのだ。出力管30A5を使用したトランスレスの出始めのモデルでもある。
成文堂新光社発行の「無線と実験401回路集」に紹介されている光芒のマジックアイ・ラジオは,ポータブルUM285と卓上EA755など1957年の後期モデルで,いずれも1N3/DM71を用いている。同じ光芒のマジックアイでも1H3/DM90を使用したラジオがあると聞いて探してみたら意外と簡単に見つかった。光芒は程度が良くちゃんと光った。しかし,でかいラジオであった。
(updated '0312.13)
IFT 08561, Ser.No.032257, SP P-6122, 3.2ohm 4W, VC 2HC-43
30A5 OPG, (56.7)
12BE6 OPG (56.7)
12BD6 matsuda 55?
35W4 OPG (56.7)
発見して思わず入手。2台目なのだが,好きなラジオは球無しでも何のその。球無しは廉価である。本機は球無し,スピーカ無し,ツマミ無しの3拍子揃ったジャンクである。1台目は開けてビックリ,トランス付きに改造されていたが,今度はシャーシはトランス付きには改造されていない。シャーシ取り付けネジも無事である。さらに驚くことに袋打ちACケーブルも無事な姿を保っている。本機は多分最近になって,ツマミと真空管,それにスピーカが高価であるため取り外され,別途ストックされてしまったか,売られてしまったに違いない。球無しなのだが,こうトランスレスばかり集めると代替球を真剣に考えねば。(updated '0312.13)
Back View, this is a junk set without tubes, speaker and nobs/本機は球無し,スピーカ無し,ツマミ無しの3拍子揃ったジャンクである。
シャーシは無改造であるが,戦後になって電源回路の故障修理したようで,紙箱型電解コンデンサが交換され,シャーシに大穴が開いている。オリジナルは150V,10uFx2 300V,6uF, 4uF, 50V, 10uFの5個だが,整流用の2個はシャーシ内に,また平滑用の高圧はアルミ筒型がシャーシ上部に取り付けられた。
コイル類やバリコンはオリジナルの姿を保っている。
シャーシの作りは放送局型第123号受信機と比べると遥かに立派である。金属類が多用されている。高周波増幅・検波用のコイルの下に金属製シールド板がネジ留めされている。倍電圧整流に使う筒型電解コンデンサがシャーシ内にも持ち込まれている点を除けば,オリジナルの姿ではないだろうか。
松下電器産業ナショナルのレーダー・スーパー,マジックフィンガー6M-E4を使用したラジオ第2弾。内尾さんのWebページ「ラジオ工房」で紹介され既に有名なラジオ。このコレクションはマジックアイのコレクターでもある京都府相楽郡の辻野さんから御寄贈いただいたもの。本機は6.3Vヒータ線の痛みが酷く,またマジックアイは光らなかった。
時代は1956年で,卓上型ラジオはミニアチュア管となり,小型のものはトランスレスになる時代で,また大形のものはHi-Fiを売る時代であった。このラジオはHi-Fiの走りで,出力管6AR5を用いたトランス付きモデル,キャビネットもでかい。
マジックフィンガーは第1号のモデルでは回転ダイヤルの指針に使われたが,第2号の本モデルでは横行ダイヤルの指針として使われた。
問題のマジックフィンガーは東洋無線の開発によるものだが,デビュー時には在来種に改良を記す文字を付加した日本の伝統的な名称6E5-Pであったが,この頃にはJIS名も登録され,回路図には6M-E4/6E5-Pと並記されている。
(updated '0312.13)
骨董屋が私に寄贈してくれた大ジャンク部品。板シャーシの並3である。ソケットを見ると真空管の構成はUY-227, UX-226, KX-112Bというところか。部品取り用にということだったし,私もこれをラジオに分類しようとは思っていなかったが,でもせっかくなので撮影したものが以下のものである。
Up View of Junk HomeMade wooden Chassis for Three Tube Radio Receiver, in 1930s.
There is a power transformer, Tuning coil, ST 5 pin socket for UY-227, ST 4 pin socket for UX-226/UX112A, Antenna terminal, Speaker Terminal and ST 4 pin socket for KX-112B (rectifier). Variable capacitor was missed.
ジャンク木製シャーシ。昭和5〜15年。並3。電源トランス,同調コイル。UYソケット,UXソケット2個,アンテナ端子ならびにスピーカ端子がある。バリコンは失われている。
裏を見るとケミコン3つ。AFT1個。再生用のマイカドン。抵抗器はフィラメント用の巻き線のものの他,陶器製のL型があり時代は新しい。
(updated '0312.23)
このラジオは1954年に組立られた自作のミニアチュア管5球スーパーラジオである。真空管は6BE6, 6BD6, 6AV6, 6AR5, 5M-K9で,今日では何の変哲もない標準的なミニアチュア管ラジオであるが,本機は国内にミニアチュア管が出始めた頃のものであり,またスピーカがシャーシ中央に位置した米国風デザインの小型木製キャビネットに収まっている点が他のラジオと違う点であったかもしれない。
この木製キャビネットは「カシオペア」のブランド名があり,1952年頃大阪のラジオ箱メーカー,オカダ・ケースが販売していたものである。この会社はST管5球スーパー用の箱の他,当時としては珍しいミニアチュア管用のものも販売していた(190型1350円, 170型1650円, 110型2000円)。当時はキットブームであり,箱メーカーも自社の木製箱の他に,シャーシ,ダイヤル,ツマミをセット販売し,さらに5球スーパーの部品一切もセットにしたものも販売した。本機はケース・キットを組み立てたもので,他の部品はユーザーが寄せ集めたらしく,パワートランス,IFT,ケミコン,バリコンなど色々な会社のものが使われている。残っていた真空管は6BD6が日立製,残りがNEC製であった。
この頃のミニアチュア管ラジオは例外無く小型化を目玉に売り出しており,スピーカが中央に来るので横行式ダイヤルはシャーシ下かキャビネットの上に来る方式であった。テーブルトップ(卓上型)の場合は上から眺めてダイヤルが見えるようにシャーシ上にアングルを組んでキャビネット上部に斜めにダイヤル板が置かれる。ミニアチュア管が国内に登場した1950年頃のNECの製作記事には米国流のテーブルトップキャビネットで,ご丁寧に裏板にループアンテナを備えたモデルであったが,我が国では「箪笥トップ」なので下側ダイヤルが主流となり,またループアンテナではなく通常の筒型コイルとなったのが本機である。
実は,このラジオをYahooオークションで購入した動機は日立製の6BD6を入手するためだった。球のロゴが旧式で初期の製造を思わせるものだったのである。さらに入手後調べてみると他の真空管のうち3本は初期のNEC製であった。NECはラジオ用ミニアチュア管を国内では最も早く販売した会社であって,私はその初期のサンプルを探していたのだが,このラジオのシャーシに鎮座していたものは,まさしく初期のものだったのである。その姿は後年のものと異なり,ガラスはいびつで不格好という一大特長を有している。なお,同じNEC製であっても最初期のものは,検波管と整流管が6AT6, 6X4となるのに対し,このラジオは6AV6, 5M-K9が使われているので,少なくとも5M-K9が発表された1952年末以降となり,恐らく1953年頃の出荷と思われた。実際に中身を覗いてみるとシャーシには1954年4月6日と白ペンキで書かれていた。
状態は,シャーシ留めのネジが4本無し。ボリュームやダイヤルツマミで辛うじてシャーシがケースに固定されている状態だった。裏板も紛失。さらに底にメンテナンス用の開口部(1953年頃に出だした?)があり蓋がネジ留めするようになっているが,その蓋も紛失。しかし,内部状態は部品の欠落は一切無かった。スピーカ脱落,ダイヤル糸切れ。スピーカは細身の木ネジが3本取れて落ちていた。そのためスピーカが脱落し,その後無理にダイヤルを廻して糸を切ったと思われる。その他の部品は全て付いている。内部の程度は良いほう。キャビネットは上板に塗装の膨れがあり,また正面の塗装には細かいひび割れがある。ツマミは背面の文字が隠れてしまうので,オリジナルはもう少し小さいものかもしれない。
真空管以外で注目するところはスピーカーが米国製らしいという事。スピーカの貼紙にそのように書いてあるように思える。小型スピーカは輸入していたなんて。でもおかしいな?調べてみたらマグネット(アルニコ磁石使用)が米国製でスピーカ本体は国産だったらしい。ベルというブランド名は和井田製作所のもので,またOPTのイーグルというブランド名も同社のものであることが判明。
Tubes;
6BE6 NEC K (ボタンステム底に赤字で)
6BD6 日立 2(裏) D(ボタンステム底に緑字で)
6AV6 NEC J (ボタンステム底に赤字で)
6AR5 NEC 251
5M-K9 NEC L (ボタンステム底に赤字で)
PT; Unknown #405 PI-12F,
VC; MEIKO, Chem; Kyoto Kokusai Electric
ANT, OSC Coil STAR, IFT; STAR A-12, B-12
Spaeker; Bell A-50, U.S.A. ALNICO 5* P-5, OPT; EAGLE Wida Co. Ltd
スピーカが中央に来るので,VCとVRが左右に配置される。ダイヤル機構はシャーシ底にある。スピーカは正面パネルから脱落。ネジは小径の木ネジだが皆はずれていた。
シャーシの左に糸かけダイヤル機構,左右に滑車があり,シャーシ正面に沿ってダイヤルカーソルが走るようになっている。スピーカが脱落したためか,糸が切れている。ヒューズはシャーシ側面に内蔵している。パワートランスは端子型ではなくリード線型である。配線は上手である。
(updated '0312.23)
オカダ・ケースが1952年頃販売していたカシオペアで,先のF186と兄弟。シャーシは同じ作り。本機は完全キットで,主要部品はカシオペアのロゴ入り。真空管は同じ構成で,6BE6, 6BD6, 6AV6, 6AR5, 5M-K9。真空管はNEC製が使われたと思わ,2匹目のドジョウを狙って購入してみたが,IF管の6BA6/6BD6のみNEC製の初期型が残っていた。ただし,文字が失われており6BA6か6BD6か判断できない。NEC製と判断できたのは外観の他,ボタンステムに残された赤いロット番号「N」であった。
キャビネット底には3本の放熱孔がありメンテナンス用孔はない。シャーシには前のモデルからちょっと改良されたらしく背面にヒューズ用孔開け加工がなされている。状態は,シャーシ留めのネジが3本残っているが1本紛失。またアンテナ端子の1つのネジ紛失。裏板も紛失。
キャビネットのネジ孔は無理矢理奥に広げられ,後ろ側の孔はキャビネット端までつながってしまっている。正面パネルが斜めになったまま装着されているのが原因でシャーシが箱に収まりきらなかったらしい。正面パネルの装着を元に戻すとちゃんと治まった。前所有者は何と早とちりな人だったことよ。内部状態は部品の欠落は一切無かった。ネジが緩みバリコンのプーリーが脱落し,ダイヤル糸外れていた。バリコン支持金具がL型だがひん曲がっているのが原因。また正面右のパイロットランプはバリコンの大きいプーリーと干渉するため,装着されていない。部品は全て付いている。内部の配線は少々へたくそ。アンテナ端子のリード線はIFTを横切りあまり良い引き回しではない。スピーカーは写真でも分かるようにでかでかとUSAとある。先のカシオペアと同様にマグネットは米国製らしい。ここではササというブランド名が使われているが。
Tubes; 6BD6?6BA6?は初期のもの
6BE6 NEC 021 (1956) 馬蹄形ゲッタ
6BD6?6BA6? NEC N(ボタンステム底に赤字で)
6AV6 日立銀プリント 角ゲッタ灰プレート
6AR5 東芝マツダ1957 角ゲッタ
5M-K9 東芝マツダ1958 角ゲッタ黒プレート
PT; Cassiopeia Type 580 (100-85-0V, 240V,60mA, 6.3V,2A, 5V,0.7A, )
VC; Cassiopeia 430-12pF, Chem; Seals
ANT, OSC Coil STAR?, IFT; Cassiopeia CY-22 455kc
Spaeker; ALNICO MAGNET, U.S.A. SaSa, OPT; ???
先のカシオペアと何処となく違う。そう,コイルが縦に取り付けられている。配線の引き回しが長い。