R:シャープカットオフ5極管
[非JIS/CES]
RH-2/ソラ(12G-R6参照), RH-4, RH-8
6Z-1V, 6Z-3V, 6Z-AM1
1T4-SFマツダ,1AM4/1T4-SF TEN
[JIS/CES]
12Y-R1, 12Y-R1A, *3Z-R1(UZ-57), *6Z-R1(UZ-6C6/UZ-77), 2X-R2(UX-1B4), 2X-R3(UX-32?), 12G-R4(N-051), 2Y-R5(UX-1B4/2X-R2のUY版?), 6G-R6, 12G-R6(RH-2,ソラ), 6G-R7
6R-R8, 6R-R8A, 6R-R8C, 19M-R9, 19M-R10, 1E-R11, 6M-R12,
19M-R19, 1E-R20, 6R-R21, 6B-R22, 6B-R23
3M-R24, 6M-R25, 6M-R26, 6R-R27, 3M-R28, 7M-R29, 7N-R30
V:リモートカットオフ5極管
12Y-V1, 12Y-V1A, 3Z-V1(UZ-58), 6Z-V1(UZ-6D6), 2X-V2(UX-1A4), 12G-V3(N-053), 6/12G-V4, 6/19M-V5, 3/6M-V6, 3M-V7
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日本名を持つ電圧増幅用4極管あるいは5極管は,そのカットオフ特性によりシャープカットオフRとリモートカットオフVの2つに分類される。純粋な5極管R, Vと,その複合管HR, HV, DHVがある。複合管についてはDまたはHを参照。戦前に始まった日本標準真空管名称制度の真空管は,戦後JIS名に引き継がれなかったものもあるが参考に記した。
シャープカットオフRは,CES登録の5極管は外形構造(外囲器,ベース)別に見ると,ST管7品種, GT管4品種, mT7ピン9品種, mT9ピン5品種, submT管1品種, Magnoval管2品種, nuvistor管1品種である。半数は通信業務用で数が多い。R13からR18は何故か欠番となっている。
リモートカットオフVは,CES登録の5極管は外形構造(外囲器,ベース)別に見ると,ST管5品種, GT管2品種, mT7ピン3品種である。民生用ラジオ・テレビ球であり数が少ない。
[非JIS/CES]
RH-2/ソラ(12G-R6参照)
RH-4
RH-8
6Z-1V
6Z-3V
6Z-AM1
1T4-SFマツダ,1AM4/1T4-SF TEN
#3040 マツダ東芝1955, ('07.2.3補足)
補聴器用SCO-5極サブミニ管。#3041とともに開発。
Ef0.625V, If10mA, Eb15V, Esg15V, -0.75V, Ib0.06mA, Isg0.02mA, rp-, gm0.09mA/V
[JIS/CES]
5極管検波増幅,東芝マツダ1939,登録1942,(大盛51に不掲載)
(原型・構造・特性)
12.0V,0.15A,ST,5F(H,P,G2,K-G3,H,top=G1)
250V,100V,-3.0V,2.1mA,0.5mA,3M,1.2mA/V
米国系UZ-6C6(6.3V,0.3A)の12.0V管。ヒータ規格(12.0V,0.175A)は戦前の日本独自のトランスレス管の規格。ユニットならびに特性は米国系UZ-6C6と同じで,ヒータ電力が異なるUZ-57(2.5V,1A),UZ-57A(2.5V,0.8A)とも同じであるが,G3とKを管内で接続し,ベースを5pinのUY型で済まし,球の製造コストと配線の手間を省きセット組み立てコストを下げた。使用例は12Z-P1参照。
(その後)東芝60保守品種
5極管検波増幅,東芝マツダ1947
(原型・構造・特性)
(大盛)(ヒータ電流0.15Aは誤り,正しくは0.175A)
12.0V,0.175A,ST,5F(H,P,G2,K-G3,H,top=G1)
250V,100V,-3.0V,2.1mA,0.5mA,3M,1.2mA/V
12Y-R1の改造球で,ヒータ電流を新規格の175mA系にしたもの。このヒータ規格も戦後日本独自のトランスレス管の規格で,ヒータ消費電力が10%UPしているが,商用電源電圧の下降に対して動作を保証したシリーズである。他は原型に同じ。
5極管検波増幅,東芝マツダ1933年(UZ-57),登録1942年以降
(原型・構造・特性)
(大盛)2.5V,1.0A,ST,6F(H,P,G2,G3,K,H,top=G1)
(高周波増幅)250V,100V,-3.0V,2.0mA,0.5mA,1.5M,1.225mA/V,μ1500
(陽極検波 )250V,50V,-1.95V,0.65mA,RL250k,
米国系UZ-57の別名。
5極管検波増幅,東芝マツダ1936年(UZ-6C6),登録1942年以降
(原型・構造・特性)
(大盛)5極管検波増幅
6.3V,0.3A,ST,6F(H,P,G2,G3,K,H,top=G1)
250V,100V,-3.0V,2.1mA,0.5mA,3M,1.2mA/V
米国系UZ-6C6(1936年)/UZ-77(1934年)の別名。
(参考UZ-6C6)
(高周波増幅)250V,100V,-3.0V,2.0mA,0.5mA,1.5M以上,1.225mA/V,μ1500以上
(陽極検波 )250V,50V,-1.95V,0.65mA,RL250k,
(参考UZ-77)
(大盛)6.3V,0.3A,ST,6F(H,P,G2,G3,K,H,top=G1)
(高周波増幅)100V,60V,-1.5V,1.7mA,0.4mA,650k,1.1mA/V,μ715
250V,100V,-3.0V,2.3mA,0.5mA,1.5M,1.25mA/V,μ1875
(陽極検波 )250V,50V,-1.95V,0.65mA,RL250k
2V系電池用直熱型5極管。マツダ。登録1942
(原型・構造・特性)
2.0V,0.06A,ST,4M(F,P,G2,G3-F,top=G1)
(増幅)90V,67.5V,-3.0V,1.6mA,0.7mA,1M,0.6mA/V,μ550,RL1M
(検波)90V,67.5V,Ib0=0.2mA
米国系UX-1B4の別名(東芝の資料)。
(大盛1B4P)2.0V,0.06A,ST,4M(F,P,G2,G3-F,top=G1)
(増幅)180V,67.5V,-3.0V,1.7mA,0.6mA,1.5M,0.65mA/V,μ1000
2V系電池用直熱型4極管。?。登録1942以降
(原型・構造・特性)
(大盛)2.0V,0.06A,ST,4K(F,P,G2,F,top=G1)
(増幅)90V,67.5V,0V,1.2mA,-mA,375k,0.4mA/V,μ150
米国系UX-132(1932年),UX-32(1934年)の別名?。未確認
(大盛)(参考UX-32)2.0V,0.06A,ST,4K(F,P,G2,F,top=G1)
(増幅)135V,67.5V,-3V,1.7mA,0.4mA,950k,0.64mA/V,μ610
(増幅)180V,67.5V,-3V,1.7mA,0.4mA,1.2M,0.65mA/V,μ780
ラジオ用12V管。高周波増幅用。日本無線(JRC)1946年-47年
(原型・構造・特性)
12.0V,0.22A,GT,GR4()
250V,100V,-2.0V,2.0mA,0.6mA,1.9M,1.6mA/V,μ3000
(大盛)検波増幅
12.6V,0.18A,GT,GR4()
250V,100V,-2.0V,2.0mA,0.6mA,1.9M,1.6mA/V,μ3000
日本無線が戦時中に開発したボタン・ステム型GT管の技術を民生転用した球(Nシリーズ)。ヒータ規格に関して,JRCと大盛社に矛盾がある。同時発表は12G-C4,12G-R4,12G-V3,12G-DH4,12G-P7,12G-K10。1947年末で,月産1万個製造された。Nシリーズの他の球(12G-C4,12G-DH4,12G-V3)が月産1000個で自社のラジオ・セットが月産1000台の勘定だが,これに比べると10倍多く,汎用に製造された球であることが分る。
(UX-1B4/2X-R2のUY版?)
2V系電池用直熱型5極管。?。1946〜1947
(原型・構造・特性)
(大盛)検波増幅
2.0V,0.06A,ST,5K(F,P,G1,G2,G3-F)
(増幅)135V,67.5V,-3.0V,1.7mA,-,0.6mA/V
米国系UX-1B4/2X-R2のトップ・グリッドを廃止し,UY型としたもの?
川西(TEN)1948
(大盛)高周波増幅
6.3V,0.3A,GT,8N()
250V,100V,-3.0V,3.0mA,0.8mA,1M,1.65mA/V
(RH-2,ソラ)
マツダ(東京芝浦)1948年開発
(大盛)検波増幅
12.0V,0.175A,GT,8N()
100V,100V,-3.0V,2.9mA,0.9mA,700k,1.6mA/V
250V,100V,-3.0V,3.0mA,0.8mA,700k,1.7mA/V
(松下54)検波増幅
12.0V,0.175A,GT,R6(S,H,G3,G1,K,G2,H,P)=8N
250V,100V,-2.0V,5.0mA,1.2mA,1M,2.0mA/V
マツダ(東京芝浦)1943年開発。
東京芝浦が陸軍電波兵器用受信管として開発したHシリーズの1つ。名称Hの由来は開発者浜博士にちなんだもの。ヒータ電圧はモービル用に12Vに統一されている。シリーズは米国のメタル管を原型としている。球の構造は,チューブラ型(T型)のガラス管に金属製のシールドが被さったキャトキン管で,ステムは従来のピンチ型(つまみ型),ベースはオクタルである。5極管にはRH-2(万能5極管,gm=2mA/V),RH-4(高相互コンダクタンス,gm=4mA/V,RH-2の2倍),RH-8(高相互コンダクタンス,gm=8mA/V,RH-4の2倍)があった。RH-2は米国6SJ7相当管である。
250V,100V,-2.0V,5.0mA,1.2mA,1M,2.0mA/V
マツダ(東京芝浦)1944年開発
東京芝浦が海軍の航空機搭載用万能管として開発したもの。万能管とは,高周波増幅,発振,周波数変換,検波,低周波増幅,電力増幅など全ての用途に対応できる球のことで,特に航空機や移動無線機では保守用球が1品種ですめば便利である。万能管として日本無線(JRC)が1943年に開発したキャトキン管FM-2A 05A(原型はドイツTelefunkenのNF-2)があったが,これはボタン・ステムで,製造の歩留りが悪く多量生産に向かなかった。このため海軍は日本電気,松下電器にも製造させたが生産は進まず,結局最大手の東京芝浦にも依頼してきた。東京芝浦は対応を苦慮したが,数か月の後,FM-2A 05Aの製造の代りに,前年に開発したRH-2を高周波用に改良し,大量生産に向くピンチ・ステム構造のソラを開発した。ピンチ・ステムは高周波性能が悪いという通説で,軍はボタン・ステムの球の製造を要求していたが,西堀博士が問題はステム構造ではなく周辺のゲッタ膜の浮遊容量にあることを突き止め,ガラス内面のゲッタ膜を接地することで解決した。またRH-2のキャトキン構造を廃止し外部シールドをガラス管内部に納めて作りやすくした。ソラの名称は開発者の西堀博士が,せっかく新しい発想で球ができたのだから名前も新しいものにしようと名付けたもの。国粋主義という訳ではない。ソラの製造は順調に進んだが,終戦間際の開発だったので実戦でどれだけ活躍したかは不明。ソラが後年有名になったのは,学術的には戦後の西堀博士の活躍に負うところが大であるが,アマチュア間では戦後の闇市に大量に現れラジオの製作,修理に万能管として重宝だったことによる。
12.0V,0.16A,GT,8N()
(5極)250V,100V,-2.0V,5.0mA,1.2mA,1M,2.0mA/V
(3接)250V,-8.0V,10.0mA,2.3mA/V,μ20,RL10k,0.3W
6.3V,0.35A 川西1948,松下
(大盛)高周波増幅
6.3V,0.3A,GT,8N()
250V,100V,(250Ω),6.0mA,1.9mA,1M,3.6mA/V
(松下54)検波増幅
6.3V,0.35A,GT,8N(S,H,G3,G1,K,G2,H,P)
250V,100V,(250Ω),6.0mA,1.9mA,1M,3.6mA/V
(ECL-1083)
広帯域電圧増幅用5極管。NEC(日電)1951-54年,WE404A相当
(原型・構造・特性)
6.3V,0.3A,mT21-1(45mm),(G1,NC,H,K-G3-IS,NC,P,NC,G2,H)
(T54)150V,150V,(110Ω),13mA,4.5mA,12.5mA/V,180V/3W,180V/0.75W,Ik35mA,Ehk50V,(外部シールド付き)Cin7.8pF,Cout3.2pF,Cgp0.04pF
広帯域電圧増幅用5極管で,特性はWE404Aと同等で差し替え可能。国内初めてのフレーム・グリッド管。ビデオ増幅器,広帯域中間周波増幅器の電圧増幅に好適。
(その後)発表後すぐに(1954年)東芝が生産。TENも生産。
(1958東芝)
6R-R8Aは電極静電容量Coutが10%小さく設計されている。
(ECL)NEC,TEN,日立,
広帯域電圧増幅用5極管。NEC(日電)
同軸中継方式の増幅用5極管。ベース接続,外形寸法,ヒータ特性は6R-R8と同じで,電気的特性も略同じ。歪低減と電子走行角を少なくするよう設計。初段用として等価雑音抵抗も規定した。
(ECL-1069)
電圧増幅用5極管。NEC1952-55,TEN,日立(CZ-501D)
NEC;高周波増幅用傍熱型5極管。特性は一般の6AU6に相当。搬送用通信管として,陰極温度を低下し長寿命化,低陽極電圧で高調波歪が少なくなるよう設計。CZ-501Dに代り,小型化搬送装置の電圧増幅に好適。
(国洋電機工業の真空管規格表に6M-R9の記載あるが,これは何?ミスプリ?)
(ECL-1135)NEC1952-55,TEN,日立(6CB6)
NEC;高周波増幅用傍熱型5極管。特性はgmを19M-R9より高く設定,長寿命化。搬送用通信管として,より高い利得と長寿命化,低陽極電圧で高調波歪が少なくなるよう設計。CZ-501Dに代り,小型化搬送装置の電圧増幅に好適。
東芝1955, ('07.2.3補足)
ラジオ用サブミニ管。1T4/1T4-SF相当の5極管。1E-DR1とともに開発。
Ef1.25V(1〜1.5), If25mA, Eb67.5V, Esg67.5V, 0V, Ib1.6mA, Isg0.4mA, rp1Mohm, gm1.1mA/V, Rg5Mohm, Ebmax100V, Esgmax75V
NEC(6AM6相当),通信管ではなく一般管。(2007.2.16追記)
Ef6.3V, If0.3A, Eb250V, Esg250V, Rk160ohm, Ib10mA, Isg2.6mA, rp1Mohm, gm7.5mA/V
pin=g1,k,h,h,p,g3+IS,g2
(どこかで19M-R19の名前を見たがミスプリかもしれない)
電圧増幅用直熱5極管。NEC。〜1960。工業用。
(原型・構造・特性)
1.25V,0.01A,SmTflat(9.72x7.24x38.1mm)
20V,20V,-2V,0.05mA,0.0105mA,0.1mA/V,0.08pF,2.4pF,2.0pF
1.0〜1.5V,50V,50V,Ik0.2mA,
米国系電位計管5886を初段とするDCアンプの2段目用。フィラメントを10mAとしてあるので,5886との直列点火が可能。
(ECL-1084)
超広帯域電圧増幅用4極管。NEC1959,WE435A相当
6GHzマイクロ波中継用ビデオ増幅用として開発した広帯域電圧増幅用4極管。FMは202MHz。電気的特性はWE435Aに相当し,ベース接続も同一。6R-R8に比べて更に陰極温度を低く設計したので,更に安定な長時間動作が期待できる。
(ECL-1144E)NEC1959
超広帯域電圧増幅用4極管。NEC1959,WE448A相当
6GHzマイクロ波中継装置中間周波増幅用,復調機用の広帯域電圧増幅用4極管。FMは275MHz。
NEC1960?
超広帯域電圧増幅用4極管。NEC1959
12GHz同軸中継方式用の広帯域電圧増幅用5極管。FMは約270MHz。陰極温度を低くし,各電極材料と処理を考慮,超寿命化。同軸中継方式専用管として,絶縁低下,ガラス壁2次電子放射等の現象に対策してあり,最高レベルの低雑音,広帯域増幅管。
TV中間周波数増幅用5極管。日立61,東芝62。低電圧で動作するのでスタック接続(2段直流的に直列に接続)して省電力に役立つ。リモートカットオフ管に3M-V7がある。3Dk6の改良版。ピン接続は3CB6と同じ。(2007.2.18)
3.15V, 0.6A
100V, 100V, Rk56ohm, 16mA, 5mA, -, 9.5mA/V
ミキサーアンプ,開発者不明。1962-3年。米国のデユアルゲートFM検波管6DT6(A)をミキサーに転用したもので,gmを70%高めたもの。
g1,k+is,h,h,p,g2,g3
6.3V,0.3A, (12.6V,0.15A)
eb150V,esg100V,eg0V (Rk560ohm),ib2mA,isg1.2mA,gm(g1) 2.3mA/V, gm(g3)0.11mA/V
ebmax330V,pp1.7W,esgmax330V,psg1.1W,
cin=5.5pF, co=-, cgp=-
ミキサーアンプ,開発者不明。1963-4年。(6M-R25の電極静電容量を規定しただけに見える)(2007.2.18追記)
g1,k+is,h,h,p,g2,g3
6.3V,0.3A, (12.6V,0.15A?)
eb330V,esg330V,eg0V (Rk560ohm),ib1.9mA,isg1.1mA,gm(g1) 2.1mA/V, gm(g3)0.11mA/V
ebmax330V,pp1.7W,esgmax330V,psg1.1W,
cin=5.4pF, co=-, cgp=0.021pF, cp-g3=1.2pF, cg3-all=6.0pF, cg1-cg3=0.11pF
赤字部分おかしい(出典,一木吉典全日本真空管マニュアル74年(81年20版)
広帯域増幅用5極管。松下,1963年頃(<66)。欧州高信頼管(6688/E80F)の国産版。電気的特性はCin8.5pFである他は6688/E80F(Cin7.5+/-0.9pF)と同等。国産6R-R8とピン接続同じで差し換え可能とある。(2007.2.18追記)
k,g1,k,h,h,IC,p,g3+IS,g2
6.3V,0.3A,
180V,150V, 0V (Rk100ohm), 11.5mA, 2.9mA, 15.5mA/V,
RF増幅検波用5極管。開発者不明。63-64年。TVのトランスレス用。(3AU6相当低電圧ヒータIFのみ)(残された規格は主にカットオフ特性を強調しているので,TVリモコン用スイッチかもしれない。)(2007.2.18追記)
3.15V, 0.6A
cin5.4pF, co=4.4pF, Cgp0.007pF
100V,100V,-1V,3.6mA,1.4mA,3.4 mA/V, 0.7Mohm,
100V,100V,-5V,0.01mA,-
250V,250V,-1V,7.4mA,2.9mA,4.6 mA/V,1.4Mohm,
250V,250V,-7.7V,0.01mA,
-(出典,一木吉典全日本真空管マニュアル74年(81年20版)gmは0.34mA/V, 0.46mA/Vとあるが誤りらしい。真空管互換性一覧表(初歩のラジオ68部品ガイド)に3AU6同等とある。
日立64 (6BH6相当)
自動車無線用5極管。
自動車電源に交流発電方式が普及し電源電圧が高めになったため,信頼性の観点からこれに対応させたもの
同時期にVHF出力増幅用双ビーム出力管13R-PP1,UHF電力増幅用双4極管8547(6369相当),4極管7N-R30(7587相当)が発表された。
日立64 (7587相当)
自動車無線用4極管。
自動車電源に交流発電方式が普及し電源電圧が高めになったため,信頼性の観点からこれに対応させたもの
同時期にVHF出力増幅用双ビーム出力管13R-PP1,UHF電力増幅用双4極管8547(6369相当),5極管7M-R29(6BH6相当)が発表された。
トランスレス・ラジオ用高周波増幅5極管。東芝マツダ1939年。登録1942年。
(原型・構造・特性)
(大盛に記載ない)5極管高周波増幅
12.0V,0.15A,ST,5F()
250V,100V,-3.0V,8.2mA,2.0mA,800k,1.6mA/V
日本独自の戦前型150mAヒータ・シリーズ。特性はUZ-58,UZ-6D6に同じ
(その後)東芝60年保守品種
新トランスレス・ラジオ用高周波増幅5極管。東芝マツダ1948年。
(原型・構造・特性)
(大盛)5極管高周波増幅
12.0V,0.15A,ST,5F()(本当は12.0V,0.175Aのはず)
250V,100V,-3.0V,8.2mA,2.0mA,800k,1.6mA/V
日本独自の戦後型175mAヒータ・シリーズ。特性はUZ-58,UZ-6D6に同じ
高周波増幅・混合用バリミュー5極管,東芝マツダ(UZ-58)1933年。登録1942年以降。
(原型・構造・特性)
(大盛)バリミュー5極管高周波増幅・混合,東芝マツダ(UZ-58)1933年。
2.5V,1.0A,ST,6F()
(高周波増幅)250V,100V,-3.0V,8.2mA,2.0mA,800k,1.6mA/V,μ1280
(混合 )250V,100,-10V,Eosc7Vp
UZ-58の別名
高周波増幅・混合用バリミュー5極管,東芝マツダ(UZ-6D6)1936年。登録1942年以降。
(原型・構造・特性)
(大盛)バリミュー5極管高周波増幅・混合,UZ-78(1934年)
6.3V,0.3A,ST,6F()
(高周波増幅)250V,100V,-3.0V,8.2mA,2.0mA,800k,1.6mA/V
(参考UZ-6D6)6.3V,0.3A,ST,6F()
高周波増幅)250V,100V,-3.0V,8.2mA,2.0mA,800k,1.6mA/V,μ1280
混合 )250V,100,-10V,Eosc7Vp
(参考UZ-78)6.3V,0.3A,ST,6F()
90V,90V,-3.0V,6.4mA,1.3mA,315k,1.275mA/V,μ400
180V,75V,-3.0V,4.0mA,1.0mA,1Mk,1.1mA/V,μ1100
250V,100V,-3.0V,7.0mA,1.7mA,800k,1.45mA/V,μ1160
250V,125V,-3.0V,10.5mA,2.6mA,600k,1.65mA/V,μ990
UZ-6D6の別名
電池用バリミュー5極管。東芝マツダ。登録1942年。
(原型・構造・特性)
(大盛2X-V1はV2の誤り?)(1A4P)バリミュー5極管高周波増幅
2.0V,0.06A,ST,4M()
90V,67.5V,-3.0V,2.2mA,0.9mA,600k,0.72mA/V,μ425
180V,67.5V,-3.0V,2.3mA,0.8mA,1Mk,0.75mA/V,μ750
UX-1A4(P)の別名
高周波増幅用バリミュー5極管。日本無線(JRC)1946年。
(原型・構造・特性)
(JRC)5極管高周波増幅
12.0V,0.22A,GT,GR4()
250V,100V,-2.0V,6.0mA,1.7mA,1.5M,1.6mA/V,μ2400
(大盛)5極管高周波増幅
12.6V,0.18A,GT,GR4()
250V,100V,-2.0V,2.0mA,0.6mA,1.9M,1.6mA/V,μ2400
日本無線が戦時中に開発したボタン・ステム型GT管の技術を民生転用した球(Nシリーズ)。ヒータ規格に関して,JRCと大盛社に矛盾がある。また,電流に関して転載誤りがある。同時発表は12G-C4,12G-R4,12G-V3,12G-DH4,12G-P7,12G-K10。1947年末で,自社のラジオ・セット(推定月産1000台)用にNシリーズの他のスーパ・ラジオ用球(12G-C4,12G-DH4)とともに月産1000個で作られた。
川西(TEN)1948
(原型・構造・特性)
(大盛)5極管高周波増幅
12.0V,0.175A,GT,8N()
100V,100V,-1.0V,13.0mA,2.4mA,1.2M,2.1mA/V
250V,100V,-3.0V,9.5mA,1.8mA,800k,2.0mA/V
高周波可変増幅傍熱型5極管。NEC。〜1960。通信管。
(原型・構造・特性)
19V,0.1A,MT18(18-2)(-38mm,54mm),(G1,K-G3,H,H,P,G2,G1)
120V,120V,-2V,10mA,2.8mA,3.5mA/V,(50μA/V at-20V),
275V/2.2W,165V/0.44W,Ik22mA,Ehk100V,165'C,(S付き)0.03pF,6.2pF,3.8pF
19M-R9(6AU6系)を可変増幅率にしたもの。
(原型・構造・特性) 6DK6のリモート管 ('07.2.2補足)
東芝60。東芝は1959年当時,TVセットの高感度路線に走り,セミリモートカットオフ管6BZ6を国産化する一方で,シャープカットオフ管として6CB6の約1.8倍のゲインがある6DK6を国産化し,翌1960年に米国に無いセミリモートカットオフの6M-V6/3M-V6を完成させた。これは将来の需要を予測してからだったろうか。にもかかわらず,後世のマニュアル類に公表された規格は残っていない。名称がJIS登録されているが,市販中止になったためであろう。幻の球。
(M3258=6DK6, 5G)
高周波増幅5極管。日立61,東芝62
(原型・構造・特性)
原型は3BZ6。TVの中間周波増幅回路において2管を直列給電し,+B電流を前段と後段共有して省電力化を図る目的で,低電圧特性を改良したもの。