ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオ

written by Koji HAYASHI, Ibaraki JAPAN

私のマック/My Macintosh

7: Macmini-G4/1.42GHz PPC

8: iMac Flat Panel G4/800 MHz TFT 19inch

9: iMac Rev.D G3/333MHz

1: Tune up of PM4400

2: ADSL

3: Notes

HomePageMac/ADSL.html

Telephone Line Preparation for Installation of ADSL/

ADSL導入のための電話線工事

1st ed. ('03.8.30), ('06.7.16) and ('11.11.4)

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Contents

ASDL化の決意

What I need

Home Telephone System/ホームテレホンシステム

Telephone Line/電話線

House Line/屋内配線

Pick-Up/取り出し口

Modem Line/モデムライン

LAN Cable/LANケーブル

Results/結果


ASDL化の決意

いつしか,NTTと他の会社の競争が始まりましたが,自宅の電話システムはインターフォンと共用で配線が壁埋め込みでした。ISDNの導入もしなかったのは,屋内工事が面倒だったこと,私の住んでいるところのISDN化が遅れていたこと,OSが8以上だったことなどによります。あとから7.6.1でLANカードを入れた人があったのを知りましたが,屋内配線だけはネックでした。

2003年,何故か,地元ではADSLが開通していました。8MBでした。12MBは無く,7月末には23MBも開通。そして,屋内配線はやる気があればできる。問題は手順。

3. 2003年の8月に,モデムを33k内蔵から56k外付へと変更,さらに数日たって,台所から廊下を眺めていると,裸の配線をすればADSLも夢ではない!と考え付きました。

1) 電話の配線ですが,我が家は局の線が縁の下から台所壁に立ち上がり,壁に埋め込まれた「切り分け器」というものを経て,同じく壁に埋め込まれた松下電工のテレドアミイというホームテレフォンシステムに繋がっているようです。ここから玄関のインターフォンや2階の寝室のモジュラージャックまで繋がっている訳です。2階の私の部屋には電話のジャックがなく,2階の寝室から自分で布設した電話線を使用しています。ここには電話とPM4400が並列に繋がっています。ADSLのモデムの置き場所,電源の取り方,局からの配線,テレドアミイとの関係,2階の私の部屋までの配線,と,とても面倒な工事が待っているように思われ,これまで手を出さずに来ました。

2) ADSLはいつから使用可能になった?わが町はISDNがなかなかやってきませんでした。さらにADSLも計画無しという案内を見ていたのは2002年の夏のこと。ところが,秋になるとADSL 8MHzが可能になったらしい。おやおや?でも家の問題は解決していないと待っていました。電話代がかかりすぎという苦情を財務大臣から指摘,督促を受けて,2003年夏に至って,もう一度調査したら,インターネットでNTTが電話局から家までの距離を出すページがあり,挑戦してみると,「計測不能」と出ました。どこかの線が光り収容となっているらしい。やっぱりなーと思っていると,「Yahoo BBが交渉してくれて,費用も補助してくれる」という話しを聞き付け,重い腰を上げました。

3) 様子を見ているかと思っていたら,費用の払い込み口座を早く作れと催促が来ました。電話で聞いてみると何と工事が決定している!おや?光り収納の話はもう解決しているの?てな訳で,前日に,テレドアミイの分離するモジュラージャックを2つぶら下げる工事をしました。またPCIカードのLANカードは,ICメーカのファイルをダウンロードして,解凍,これには手を焼きましたが,古い雑誌の付録などをさんざん試してお手上げになったとき,なぜか解凍に成功しました。テキストファイルを読むとパッチをあてるのに必要なbinary editerの名前まで書かれていました。日本の蟹さんのパッチを用意,しかし,爆弾マークがでてダメ。しかたなく,binary editerもインターネット検索して入手,190ドルとか書かれていましたが,解凍し実行してみるとフリー版でした!そして再起動しているうちに気付くと,LANカードを認識し,mac addressが表示できるようになりました。

工事日当日の夜にYahoo BBのインストールマニュアルを読んでみると,MacOSは9以上を推賞とあり,添付されているCDはもちろん使用できないことが分かりました。でも,設定する内容はほとんどが設定済み,電話モデムでインターネットにいままで接続できている人がやる場合は,TCP/IPの設定をPPPからEthernetへ変更し,DHCPサーバを参照とするだけでした。動かしてみるとあっけなく接続できました。おしまい。


What I need

ADSL導入に必要なことは外から来た電話線と既存の電話器の間にモデムを入れること。

Home Telephone System/ホームテレホンシステム

我が家にはホームテレホン(松下電工製テレッドアミイ)が台所の壁に設置してあり,電話局から来た電話線は一旦ここを経由して各部屋のモジュラージャックに分配されます。玄関のインターフォンもここに繋がっています。このテレッドアミイ君は1990年代初めに新築した家に初めから付いていた設備で,インターフォンと電話が兼用できる画期的なシステムだったらしいのですが,使ってみると電話器は3台しか繋がらず,結果的に各部屋同士の会話にも使えず,玄関からの呼び出しも特定のところにいかないとできないという不便なシステムなのでした。悪いことには2階の私の部屋には電話のモジュラージャックは無く,別の部屋から分岐して電話線を壁伝いに延ばして持ってきて,さらに2つに分岐し,1つは電話器に,他方はPCの電話モデムに繋いで使っていました。いちおう,テレドアミイ経由でもPM4400/200内蔵の33kbpsは使えて,2kB/s位のスピードは出ていたものと思われます。後に56kbpsの外付けモデムを使ったところ,44kbpsで接続できました。

テレドアミイ

Telephone Line/電話線

さて,ADSLを導入するには,テレドアミイ下流のモジュラージャックと電話器の間にADSLモデムを入れるのはADSL信号が減衰を受けてしまうのでダメです。一体その上流はどうなっているのでしょう?

家の前の電信柱,低い所に電話線が走っていて,ここから分岐され,我が家にやってくる。

我が家にはポールが1本あり,電灯線と電話線はここから地中に入ります。低い側が電話線で,ポールに保安器らしきものがあります。

House Line/屋内配線

地中に入った電話線は台所の壁で立ち上がり,壁埋め込みの「切り分け器」なるものに接続されているようです。その右にテレドアミイがあります。切り分け器は単なるスイッチのようです。故障したときやテスト時には直接差し込むことのできるモジュラージャックが1つだけ付いています。

ADSLをやるには,切り分け器とテレドアミイの間に「スプリッター」を入れて通常のNTTの電話とADSL信号とを分離してやり,さらに分離したADSL信号をADSLモデムに入れてやる必要があります。さらにまた,我が家では,このモデムから2階の私の部屋までモデムの出力信号(LANケーブル)を布設してやらねばなりません。モデムは壁に入れて,LANケーブルも壁に入れる,さらにモデムの電源(AC100V供給)も壁の中で,となると一大工事となってしまいます。誰に相談すればできるのかわからない!と数年の間,この問題を放置してきました。

Pick-Up/取り出し口

しかし,今回,まずは壁を壊すのを止めて,取りあえず,外付けで済まそうと考え直しました。それが上の写真。切り分け器の出力(ただの2線式電話線)にモジュラージャックを付けて,さらにテレドアミイの入り口にも同じモジュラージャックを付けました。この間にADSLを繋ごうという寸法です。実はスプリッターを壁に埋め込むつもりでいたのですが,Yahoo BBの26Mbpsのモデムはスプリッター内蔵と契約後に聞いて愕然としました。そのため,こんな犬のふぐりみたいな取り出し方法となったのです。万一,Yahoo BBが使えなかったら,このバイパスに電話線を繋げば復旧できるのです。モジュラージャックはネジ止め式で,切り替え器側は新たに細い固い線を2本使って表に引き出し,またテレドアミイ側は従来使われていた線を表に引き出しました。取り出しには切り分け器のフレームを加工するようなことはせずに,はじっこから出して壁と切り分け器のフレームで挟み込むような形になっています。なにせ仮配線ですから。うまくいったら,近くの壁を切り抜いて新たに埋め込み型のモジュラージャックを付けるつもりでいます。

さて,ADSLモデムを繋いだ後,その後ろに繋げる電話は1台のみとYahoo BBは言っています。原理的にはテレドアミイは使えるはずなのですが,誰も使えるとは言ってくれません。Yahoo BBの技術上の質問を受け付ける電話に相談してみましたが,パンフレット以上のことは分からないお姉さんがでてきただけで,相談はちっとも進展しませんでした。下流のことはホームテレフォン側のメーカに聞いて下さいとのこと。しかし,松下電工にBBフォン使えますか?などという質問はできっこない?こうなったら,やってみるしかない。

一応,犬のふぐりの取り出し口を作った後で,電話が繋がることを確認しました。テレドアミイ側は受話器を持ち上げると通常のツーという音がします。ただし,NTTの回線に繋がっていなくともその音がします(後で気がついた)ので,夜中に職場の自分の電話に電話して,呼び出し音が鳴ることを確認しました。カチャカチャとダイヤル音がした後,切り分け器offの状態では繋がらず,onの状態ではBBフォンでは「ブブ」と音がして,呼び出し音になります。こうして配線の間違えないことを確かめました。

Modem Line/モデムライン

切り分け器から出た電話線を引き延ばして,冷蔵庫の上に置いたADSLモデムまで配線。再びADSLモデムからテレッドアミイまで電話線を戻します。みっともなくないようにしたかったのですが,所詮は仮設工事。立ち上がりには白いモールを使いました。天井脇のサン木には茶色のモールを使って配線を目隠しします。また,ADSLモデムから出たThin-Ethernetのケーブル(LAN Cable)は,同じようにモールの所に戻します。実はモールの裏に台所から廊下に出る穴を開けて,通しました。台所の壁は石工ボードで15cm位の間隔で廊下側の壁になります。ドリルで簡単に穴が開きますが,白い粉が廊下に落ちて雑巾がけしても綺麗には取れません。注意。2個目からはドリルと一緒に掃除機の吸い込み口をあてて粉をまき散らさないように作業しました。ADSL用LANケーブルの先についているソケットはプラスティックのバネがついており,穴を貫通させるときに失敗して引き抜いたら折れ曲がってしまいました。強引にもとに戻しましたが2回やったら折れるでしょう。見えないところに2つの穴にソケット付きケーブルを通すには針金をまいて先に誘導してやる必要があります。モール張りは専用の両面テープを使用しました。ところが,台所だけは施行後の夜中に剥がれ落ち,ネジとめしました。永年の油分がうっすらと表面に付いているのです。

ADSLモデムも当初は専用の棚を壁に作るつもりでいました。ところが,大工仕事はうまくないし,見栄えのするものが中々思いつきません。家人が「冷蔵庫の上に置けば」と進言してくれたので,喜んでそうしました。冷蔵庫も最近やってきて模様替えしたばかりでしたので,上部はすっきり開いています。ACアダプターも重く,延長ケーブルを用意しておきましたが,2mでは足りません。結局,冷蔵庫の部分はACソケットが冷蔵庫裏の高い部分にあり助かりました。さらに冷蔵庫の上はつるつるで,モデムはともかく重いACアダプタは滑り落ちます。モデムに針金を巻いてその上にACアダプタを置きました。

LAN Cable/LANケーブル

LANケーブルは10 base-t/100Mbps対応のもの15m単位を購入しておきました。寸法の余裕はあまりありません。

廊下に出たLANケーブルは天井サン木に沿って2階に行きます。茶色と白のモールで目隠ししました。

1階から2階へは一番目立つ玄関ホールの吹き抜けを通らねばなりません。白のモールを使っていますが,端ということもあり,まあまあのできばえです。

LANケーブルは2階の階段踊り場天井に導かれ,茶色のモールで目隠ししたまま左端の我が部屋まで来ます。従来使ってきた電話線は右の部屋のドア上部から廊下に出して左の部屋ドアへと引き回していますが,家人からぶーぶーいわれながら10年以上そのまま放置していました。この電話線はそのうち天井裏に移設するつもりでいます。

LANケーブルの廊下から部屋への貫通は穴を開けました。茶色のモールから出たLANケーブルが少し見えます。穴の処理もまだやってません。2階の部分はあまり人目につかないので,後回し。部屋の中は配線もろ出しのままで,目隠しは後回しになっています。こうして「仮」配線は完了。

Results/結果

我が家は電話局から何キロ離れているかいまだ不明ですが,4キロ以内らしい。上り685 kbytes,下り平均1.83Mbytesという結果が出ました。BBフォンも特に問題なく使えています。

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