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ドンUX-超45のベースを持つ米国Western Electric社のWE-300Aと私は判断しました。これは,大阪の千田耕治さん寄贈。千田さんの叔父さんがお持ちになられていた球とのこと。ガラス球と内部の電極は,最近あちこちで写真で見かけるWE-300系に似ています。後から,ベースだけ取り替えたものと思われます。大塚久さんのクラシック・ヴァルブの写真から,同じWE-300系でも頂部の電極支持方法が,サイドマイカが無いタイプのものなので,300Bではない,WE-300Aであろうと判断しました。
上部マイカにサイドマイカがありません。同じWE-300Aでも後期になるとサイドマイカ付きになるのですがこのサンプルには無いので,1930年代のものらしいということが分かります。ただ,私はその後の他社の300B系統の球をまったく知らないので写真をいろいろみましたがWE-300Aらしいことしか判断できない,断定できないでいます。
さて,生きているのか死んでいるのか,真空管試験器TV7/Uでテストしてみました。結果は?.....暖まるけれどフィラメントは光らず真空漏れ・空気漏れのようです。電極絶縁チェックではフィラメント・グリッドショートを示しますがテスタのテストでは良好で,これは空気のせいと思います。ゲッタは残っているので,ガスが多いのではないかと思います。フィラメントが光らない程ガスがあるのはやはりリークかと思われます。という訳で死んでいるようですが,珍しいサンプルとして紹介しました。