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CMP. Compactron (12T12) |
1. History of Sub-miniature Tubes/サブミニ管の歴史 | |
2. Raytheon Battery Tube -Early time/Raytheonの初期の電池管 | |
3. Consumer Tubes/民生用サブミニ管 | |
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3.1 EIA Alphabetic Battery tubes/民生用サブミニ: 電池管 |
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3.2 EIA Alphabetic 6.3V tubes/民生用サブミニ: 6.3V管 |
4. Industrial Numeric Tube/産業用サブミニ管 | |
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4.1 Raytheon CK500s & EIA Numeric Battery tubes/レイセオンの数字管:電池管 |
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4.2 Raytheon CK600s & EIA Numeric 6.3V tubes/レイセオンの数字管:6.3V管 |
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4.3 Sylvania EIA Numeric 6.3V tubes/シルバニアの数字管:6.3V管 |
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4.4 Sylvania in Comminications 26.5V tubes/シルバニアの数字管:26.5V管 |
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4.5 Other Industrial tubes/その他の産業用管 |
謝辞:寄贈リスト |
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High Frequency Medium mu Triode |
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3.2' European |
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HF Triode |
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Diode |
RF Pentode |
UHF Triode |
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Triode |
RF Pentode |
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Twin Triode |
Beam Power Tube |
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4.4 Sylvania 26.5V |
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サブミニ管の歴史については,既に私のWebページのBattery RAdio Tubes after WWII/戦後のラジオ用電池管において紹介していますが,ここでもう一度振り返って見ましょう。
サブミニ管とは
RCAのミニアチュア管(通称mT管)よりも小さい真空管です。mT管と同様に電極を封入する入れ物にはガラス管を使用していますが,7ピンmT管が直径18ミリ程度だったのに比べると直径は10ミリあるいはそれ以下と格段に小さくなっています。足はmT管と同様にガラス管の底から直接引き出しておりベース(シェル)はありません。足はmT管と同じようにソケットに差し込むタイプとトランジスタのように直接ハンダ付けできる長いリード線を持ったものと2種類あります。ソケットの形は様々ですが,大別して2種類あります。米国Raytheonが得意とする扁平なツマミステム(ピンチステム)の球はICソケットのように1列に並んだもので,初期の頃は4pin, 5pin, 6pin, 7pinとありました。他方Sylvaniaの丸いステムの球はごく初期はへんな配置のものがありましたが,その後は主として円周上に8ピンが配置されています。電極は小さいので高圧,高電力,過渡負荷には無理です。その代わりポータブル無線機にはサイズ,耐震性能,高周波性能で有利です。トランジスタ時代が来る前の過渡的な時代の申し子だったようです。後に開発されたRCAのニューヴィスタやGEのセラミック管(スタックトロン)はコンパクトな設計ですが,その主眼は高周波性能の追求にあり,省電力のポータブルラジオや無線機用という訳ではありませんから,サブミニ管はトランジスタに最も近い存在だったと言えるでしょう。
サブミニ管以前の歴史
どんな小型管があったかといいますと,日本では1933年から1934年にかけて袴付きのピーナツ管Uy-11M, Uy-14Mが作られています。でも直径は17mmもあり,7ピンmT管とほぼ同じでした。欧州では英国のHigh Vacuum Valve Co. (Hivac)が1935年にmidget Valveを発表しています。直径は10mmでした。米国では戦前の1938年頃にはHytronがBantam Junior管 HY113, HY115, HY125を発表しています。いずれも袴付きでした。さらに,まもなくHY-255という袴の無い初のサブミニ管を完成させています。欧州では1939年にPhilipsから11.5mm径の袴なしリード線型のサブミニ管EA50が現れています。しかし,その後開発は戦争により中断してしまい,戦後は米国に立ち後れてしまいました。
サブミニ管誕生
米国では1940年,RaytheonやHytronが軍の要請を受けて砲弾の無誘導信管/近接信管(Proximity Fuze),後のサブミニアチュア管(SMT)の開発を始め,1941年3月に原型を完成,戦時中は大量に製造しました。戦後,Raytheonはその技術を民生用ラジオに転用し,1946年には周波数変換用管2G21,シャープカットオフ5極管2E31,検波・増幅2E41,出力管2E35のラインとソケット版2G22,2E32,2E42,2E36をRMAに登録したと発表しています。1.25V, 50mAのフィラメントを使用していました。この2E/2Gシリーズの外形は,長さ1-9/16",断面が0.3"x0.4"の楕円形をした平べったい球で,足はリード線型とソケット用の短い型のものと2種類同時に発表されています。SylvaniaもFuseの商用版開発のニュースを流しましたが,具体的な管名は出てきませんでした。やや遅れを取ったのでしょう。Hytronは戦後しばらくは製造技術そのものを販売していたようで,1950年頃にはCBSに吸収されCBS-Hytronになり,その御幾つかサブミニアチュア管を製造したようです。
RaytheonとSylvania
Raytheonはその後,CK510AXから始まる有名な一連のシリーズを作ります。いずれもピンチステムの引き出し線をそのまま出したような格好の扁平のサブミニ管です。フィラメント型の500番台CK-AX,ヒータ・カソード型の600番台CK-BK,CK-CXを経て,1950年頃からの新型管はその名称はRMA/EIA名の産業用数字管の5000番台に合流しました。一方,Sylvaniaはチューブラー型のサブミニ管をデヴューさせた後,産業用数字管を続々と発表しました。サブミニ球はその性格からどうも軍用や産業用に適していたようです。そのため,開発の主体は当初より軍用や産業用に向けられ,1951-1952年頃から高信頼管の開発競争へとエスカレートしました。サブミニ管は数多くの球を要求する計算機や振動の問題をともなう航空機やミサイルなどの分野で独壇場となり,1956年頃にはGEが5-star管として製造に参入。その後,各国で高信頼管が作られました。その後もRaytheonやSylvaniaによって1960年代初頭にかけ勢い良く開発競争が続けられました。驚くことにこれらの球は1980年代まで製造が続けられました。そのお陰で私達は今日もこちらのおこぼれを格安で購入することができます。
民生用サブミニ管
一方,民生用サブミニ管はどうかといいますと,1949-50年頃にSylvaniaやRCA,GEから一斉に,周波数変換用7極管1C8, 1E8,3極5極管1V6,シャープカットオフ5極管1AD5,検波・増幅1Q6, 1S6, 1T6,出力管1V5, 1AC5などが発表されました。(J.W.Stokesの70 years of radio tubes and valvesでは1950年のRCAのマニュアルに現れたと言っています。大塚久さんの「クラシック・ヴァルブ」ではこれらの球はmT管と同じ1945年12月に発表されたと紹介していますが誤りのようです。実際,RCAのマニュアルには1E8と1AD5のみ特性曲線データが紹介されています。他の品種は他の会社の開発だったかもしれません。)。Raytheonは1950年5月の広告に1AD4を,また1951年9月になると1AG5, 1AH4を加えました。しかし,民生用のサブミニ球開発競争はそれで終わりました。ラジオやTVには安価なmT管が適しており,高価でも小型が良い,消費電力が少ない方が良いという唯一の需要は補聴器でしたが,Raytheon独自の500番台や後の産業用数字管で十分まかなえたようです。サブミニ管でその後EIA登録された球は1960年代初頭に2本,何と日本は東芝の2本のミクロビスタ管(シールド付き)だけでした。
日本の状況
我が国では,東芝が1954年頃に業務用のポータブル無線機用にRaytheonの2G21を国産化しています。また,これに見合う数字管として,5672(電力増幅用5極管), 5676(高周波発振用3極管), 5678(高周波増幅5極管)を国産化しています。また,補聴器用にRaytheon CK549DX(増幅用5極管)相当の#3040, CK546DX(電力増幅用5極管)相当の#3041を開発しています。いずれもRaytheonが開発した1950年頃の球がお手本だったようです。通信メーカーの日本電気NECはRaytheonのCK500シリーズの幾つかを作りました。また,1955年頃,弱小メーカの日本電子管製作所パームが2G21-SF, 5678-SF, 1AG5-SFを日本独自に作ったことは,先に私のラジオ用電池管のページで述べた通りです。
1963年頃に,東芝は民生用管として3040, 3041, 2D-H6/6D-H6, 6D-H8/6D-H9, 3D-HH12/6D-HH12, 3D-HH13/6D-HH13, 6FW7, 通信工業用管として1AD4, 2G21, 573AX/6029, 5636, 5642, 5672, 5676, 5678, 5702, 5702WA, 5718, 5840, 5886, 5899, 5902, 6021, 6111を製造していました。一方,通信御三家のNECは1964年に通信用に1AD4, 1E-R20, 2G21, 6D-H3, 9D-L6, 20D-L5, 522AX, 573AX, 5672, 5676, 5678, 5702, 5703, 5868, 6050, 6397, 6977, 高信頼管として6021を作っていました。神戸工業TENは1960年頃,1AD4, 1N3, 2G21, 5672, 5676, 5678, 534AX, 542DX, 573AXを作っていました。日立は1960年頃作っていなかったようです。
今日の工作
さて,時代は飛んで1990年代の後半,トランスレスmT5球スーパーをサブミニアチュア管で作る酔狂な御仁が米国に現れました。John Reinicke/WA2ISEという無線家で,12BE6-12BA6-12AV6-50C5-35W4のラインをサブミニ管で置き換えました。ヒータ点火に12VCT付きトランスを持ち込み,6.3Vのサブミニ管6本を用いてそれぞれ2本直列に点火しています。構成は
5702(Mixer)-6111(1/2 Osc)-5702(IF amp)-1206(diode det)-6111(1/2 AF amp)-5902(Po amp)-5641(+B rec)
です。この中で入手難なのは1206くらいでしょうか。これを除く他の球はこのWeb pageにも紹介します。
国内では電池用RF 5極管5678を用いたキットがサトー電気から売り出されています。5678は昔から根強い人気と知名度があり,もっとも入手し易い球の1つでしょう。国内販売店には在庫を切らしたところもありますが,米国からの輸入で1本500円程度で入手できます。
歴史は既に書いた。表だけご覧いただこう。
Raytheon Original Tubes
Name
Class
Base
Out-line
Ef V
If A
Eb V
gm
Po W
note
2E31
RF pentode
2E31 (F5p)
TX
1.25
0.05
22.5
0.500
Socket
2E32
same above
Lead
2E35
Power pentode
2E31 (F5p)
TX
1.25
0.03
45
0.500
Socket
2E36
same above
Lead
2E41
Diode pentode
2E41 (F6p)
TX
1.25
0.03
22.5
0.375
Socket
2E42
same above
Lead
2G21
Triode Heptode converter
2G21 (F7p)
TX
1.25
0.05
22.5
gc0.06
Socket
2G22
same above
Lead
2G21は3極7極周波数変換管。7極管は6BE6/6SA7というよりも昔の混合用7極管6L7という感じ。というのも発振用3極管が別にあり,第1グリッド同士が結ばれている。第2,第4グリッドは遮蔽グリッドなので,受信信号は第3グリッドに入力される。
2G21 1.25V, 0.05A,
(pin:2G21;pt, ph, gt+g1h, f, g3h, g2h+g4h, f+g5h)
(Hept) Eb;22.5V, Eg2+g4;22.5V, Eg3;0V, Ib;0.2mA, Ig2+g4;0.3mA, rp;500k, gm;0.060mA/V
(tri) Eb;22.5V, Ib;1.0mA, Ig;0.030mA, Rg;50k
2E36という名称を聞いて,2E24, 2E26などの記憶から送信管かな?と思ってしまうのは早計。サブミニ管が出現した1946年頃には軍のハンデイトーキー用に開発されたため,一般のRETMA/EAI登録ではなく,移動無線の送信管と同じ軍用/通信用?の名称に登録されたらしい。Eは5本足,Gは7本足だったのだろうか?2E36は息の長い球で1940年代から軍用真空管時代最後の1980年代まで作られたらしい。
2E36 1.25V, 0.02A,
45V, 45V, -1.25V, 0.45mA, 0.11mA, 250k, 0.500mA/V, RL100k, 6mW。
[0c4]
下記の2つの表は,米国EIAに登録された数字とアルファベット名を持つ球の一覧である。ベースによりRaytheon系とSylvania系の2つに分けてある。サブミニ管ポータブルは民生用ラジオにはほとんど採用されなかったのであろう。品種が意外と少ない。表を見るとわかるように,Raytheon系では,電池管式スーパーラジオを構成する場合,多少バラエテイがある。コンバータ複合管1V6, ミキサ1AE5, IF増幅1AD4, 1AH4(中電力),1AK4(省電力), 検波増幅1AG5(中電力), 1AJ5, 1AK5(省電力), 出力1AG4。しかし,Sylvania系では,電池管式スーパーラジオを構成できる球は本来1種類しかない。コンバータ1C8/1E8, IF増幅1W5/1AD5, 検波増幅1Q6/1S6/1T6, 出力1V5/1AC5である。外形やピン配置が異なるものがあるだけである。RCAは後者に属する。
表の資料(GEは1955年まで,GE*は1974年の資料による,赤字はRCA,GEの中にはSylvaniaやCBS-Hytronが開発しGEが販売したものも含まれている)
Name
Class
Base
Out-line
Ef V
If A
Eb V
gm
note
Maker
4-series
1AD4/ XFR1/ DF62
Shielded RF Pentode -High gm
1AD4 (F5p)
2-1
1.25 DC
0.1
45V
2.0
Ray50, GE/ Hivac/ Mul
1AG4
Power pentode
512AX (F5p)
2-1
1.25 DC
0.04
41.4
1.0
0.035 W
GE
1AH4
RF pentode
1AD4 (F5p)
2-1
1.25 DC
0.04
45
0.75
Ray51, GE
1AK4
RF Pentode
1AD4 (F5p)
2-1
1.25 DC
0.02
45
0.75
GE
5-series
1AE5
Heptode mixer
1AE5 (F6p)
TX
1.25 DC
0.06
45
gc0.2
GE
1AG5*/ CK551- AXA
Diode pentode
1AG5 (F6p)
2-1
1.25
0.03
45
0.25
Ray51, GE*
1AJ5
Diode Pentode
1AG5 (F6p)
2-1
1.25 DC
0.04
45
0.425
GE
1AK5
Diode Pentode
1AG5 (F6p)
2-1
1.25 DC
0.02
45
0.280
GE
6-series
1V6
Triode pentode converter
1V6 (F7p)
2-3
1.25 DC
0.04
45
gc0.20
CBS/ GE
Name
Class
Base
Out-line
Ef V
If A
Eb V
gm
note
Maker
2-series
1T2
Half-wave HV Rectifier
1AY2 (T2pt)
TX
1.4
0.14
-15 kV
Ib=2 mA
GE
3-series
1D3
Low mu HF triode
8DN
3-2
1.25 DC
0.3
90
3.4
mu 8.7
GE
1M3/ DM70
Electron Ray Ind
8DN
3-2
1.4
0.025
Philips GE
5-series
1V5
Power Amplifier pentode
8CP
3-2
1.25 DC
0.04
67.5 45 30
0.750 0.600 0.45
0.05 W 0.015W 0.005W
GE
1W5
RF pentode
8CP
3-2
1.25 DC
0.04
67.5 30
0.735 0.430
GE
1AC5
Power Amplifier pentode
8CP
3-5
1.25 DC
0.04
67.5 45 30
0.750 0.600 0.45
0.05 W 0.015W 0.005W
=1V5
GE RCA
1AD5
RF pentode
8CP
3-5
1.25 DC
0.04
67.5 30
0.735 0.430
=1W5
GE RCA
6-series
1Q6
Diode pentode
8CO
3-2
1.25 DC
0.04
67.5 30
0.600 0.330
GE
1S6
Diode pentode
8DA
3-2
1.25 DC
0.04
67.5 30
0.600 0.330
=1Q6
Syl/ GE
1T6
Diode pentode
8DA
3-5
1.25 DC
0.04
67.5 30
0.600 0.330
=1S6
GE RCA
8-series
1C8
Pentagrid converter
8CN
3-2
1.25 DC
0.04
67.5
gc0.15
GE
1E8
Pentagrid converter
8CN
3-5
1.25 DC
0.04
67.5
gc0.15
=1C8
GE RCA
1V6はコンバータ用の1.2V型3極・5極電池管。1950年頃の球で開発者不明だが,造りはRaytheonのタイプ。電池管ポータブルラジオのコンバータには初期の3極・6極管2G21の他に,6極のミキサー管1AE5と民生用管1C8/1E8系とこの1V6のがあるだけである。この中では1V6が感度,省電力の意味で一番優れている。
base=(1V6) 1.25V, 0.04A,
(P)45V, 45V, Rg5M, 0.4mA, 0.15mA, 1M, gc0.2mA/V
(T)45V, Rg1M, 0.4mA, Ig0.012mA
CBS 1V6 Frquency Converter(Triode and Pentode)(周波数変換用3極・5極管)
1AJ5は電池式スーパーヘテロダイン受信機の検波・増幅用の2極・5極管。1950年頃の球で開発者不明だが,造りはRaytheonタイプ。感度・フィラメント電力ともにSylvania系の1Q6/1S6/1T6と他と同レベル。
base=(pin1AG5) 1.25V, 0.04A,
45V, 45V, Rg5M, 1.0mA, 0.3mA, 300k, 0.425mA/V
民生用の6.3V管である。 EIA 6.3V tubes (Heater-Cathede type)
Name
Class
Base
Out- line
Eh
Ih
Eb
gm
note
6K4
Medium mu triode
6K4 (T5p)
3-2
6.3
0.15
200
3.45
mu16
GE
6AD4
High mu triode
8DK
3-1
6.3
0.15
100
2.00
mu70
GE
6AK4
Medium mu triode
8DK
3-1
6.3
0.15
200
3.800
mu20
GE
6AZ5
Twin diode
8DF
3-1
6.3
0.15
150v 4mA
drop 10V at 15mA
GE
6BA5
Pentode
8DY
3-1
6.3
0.15
100
2.150
GE
6AZ6
Twin diode
8EH
TX
6.3
0.15
200v 20 mA
drop 8V at 3.5mA
GE
6BF7 6BF7A
Medium mu twin triode
8DG
3-2
6.3
0.3
100
4.800
mu35
GE
6BG7
Medium mu twin triode
8DG
3-5
6.3
0.3
100
4.800
mu35
=6BF7
GE
6FW7**
Double (1) triode (2)
8LM
TX
6.3
0.3
90
6.000
9.500
mu42
mu36
tosiba
6FX7**
Twin triode
8LK
TX
6.3
0.3
90
9.500
mu36
tosiba
Raytheonの500番台とEIA登録数字管のサブミニ管一覧 OutlineとBase記号はGEのマニュアルの記号, (EIA標準?)によったが,管名がBase記号になっているものについては,次のように標記した:(F4p),(F5p)はそれぞれFlat 4-pin, 5 pinを, (F7p3)はFlat 7pinのうち3pin使用, (T8p)はSylvania typeの円筒8pinを意味する。
5672-5676-5678
EIA name/ Others
Raytheon type
Class
Base
Out-line
Ef V
If A
Eb V
gm
note
DF70
CK505AX
CK510AX
Double space charge tetrode amp
0.625
0.05
45
x150
CK512AX
low micro- phonic
512AX (F5p)
2-2
0.625
0.02
22.5
x37/ 0.160
CK6088
CK522AX
Power pentode
512AX (F5p)
2-1
1.25
0.02
45
0.625
po 0.0105 W
CK524AX
Output pentode
2-1
1.25
0.03
15
0.3
0.0022
CK525AX
Output pentode
2-1
1.25
0.02
22.5
0.325
0.0022
CK526AX
Output pentode
2-1
1.25
0.02
22.5
0.4
0.00375
CK527AX
Output pentode
2-1
1.25
0.015
22.5
0.225
0.00075
CK529AX
Shielded output pentode
(TX)
1.25
0.02
15
0.35
0.0016
CK533AX
Output pentode
2-1
1.25
0.015
22.5
0.4
0.0018
CK534AX
Voltage amp
2-1
0.625
0.015
15
x30
CK535AX
Output pentode
2-1
1.25
0.02
15
0.35
0.0016
CK542DX
#3041
CK546DX
Power Pentode
T5.7
1.25
0.01
東芝#
#3040
CK549DX
Pentode
T5.7
0.625
0.01
東芝#
1AG5/ CK551- AXA
CK551AX
Diode pentode
TX
1.25
0.03
22.5
0.235
CK553AX
RF pentode
TX
1.25
0.05
22.5
0.55
CK5676/ XFR3 CV2239
CK556AX
Medium mu triode
5676 (F4p)
TX
1.25
0.12
135
1.6
mu 15
CK5677
CK568AX
Medium mu triode
5676 (F4p)
TX
1.25
0.06
135
0.625
mu 13.5
CK5678/ XFR2 CV2254/ DF60
CK569AX
Pentode
1AD4 (F5p)
TX
1.25
0.05
67.5
1.1
東芝通信用規格管
CK5697
CK570AX
1.25
0.02
Ray
CK5886
CX571AX
Electro meter pentode
5886 (F7p5)
2-1
1.25
0.01
12
0.014
東芝通信用規格管, 通測用管
CK6029
CX573AX
Medium mu triode
5676 (F4p)
2-1
1.25
0.2
90
2.0
mu 8.5
東芝
CX574AX
0.625
0.02
CK5785
-
Half wave HV rectifier
5785 (F7p3)
TX
1.25
0.015
inv -3500
out 0.1mA
CK5851
-
Beam power
6CL (T8p)
TX
1.25/ 2.50
0.11/ 0.055
125
1.6
CK5889
-
1.25
0.0075
Ray
CK587
Electro meter pentode
-
-
0.625
0.01
12
-
Ray 1963
Hivac tubes and another type
Name
Original/ Equiv
Class
Base
Out- line
Ef
If
Eb
gm
note
5672 XFY14/ CV2238/ DL620
Power Pentode
2E31 (F5p)
2-1
1.25
0.05
67.5
0.65
0.065 W
東芝通信用規格管
6050
HF Medium mu triode
5676 (F4p)
2-1
1.25
0.12
135
1.6
mu 16
6397/ XR4
Power Pentode
6CL (T8p)
TX
1.25/ 2.5
0.125/0.0625
125
1.95
6999
Power Pentode
6999
TX
2.64
0.05
67.5
1.65
0.135W
CK-510AX はRaytheonが1950年以前に開発した空間電荷4極管。1950年頃には省電力の用途,特に民生用として使われたようである。保守のため比較的長く製造されたらしい。
0.625V, 0.05A, 45V, 0V, 0.06mA, 150(Voltage gain ratio),
5672はフィラメント50mAの出力管で,その出力はミリW級である。1950年頃の米国EIA名であって,Raytheonタイプのフラット・ベースだが,Raytheonの広告リストに含まれておらず,XFY14/CV2238という別名があることから,英国Hivacが開発した球かもしれない。写真のサンプルはHR(Hivac?) CV2238/XFY14 PF/5672である。東芝は通信用規格管として1955年頃国産化。
CK 6088は1951年頃のEIA名で,Raytheonが開発したCK522AXそのものである。写真のCK93258 は資料が無いがCK6088 の一族らしい。
5672 1.25V, 0.05A, (2E31)
67.5V, 67.5V, -6.5V, 3.25mA, 1.1mA, 0.65mA/V, RL20k, 0.065W
6088 1.25V, 0.02A, (512AX)
45V, 45V, -1.25V, 0.65mA, 0.15mA, 700k, 0.625mA/V, RL80k, 10.5mW
From Left, Hivac HR CV2238/XFY14 PF/5672, Raytheon CK93258/6088, (126 280 60-27)
CK6418, CK6419は,1954年頃Raytheonによって開発された省電力補聴器用の出力管と低周波増幅管。1957年頃には省電力の特徴と信頼性を活かして計算機のフリップフロップにも使用されたらしい。補聴器の出力は数mWで十分であり,むしろ小型で消費電力をなるべく抑えた球が良い球といわれる。初段はマイクロフォニック雑音に厳しい条件が課せられ,電極寸法を1/2としてヒータ電力も1/2,1段目と2段目を直列に使用するために0.625Vという規格が生まれたそうである。6419はCK512AXとともに低マイクロフォニックの特徴がある。
6419, 0.625V, 0.01A, (512AX)
15V, 15V, -0.625V, 0.055mA, 0.02mA, 2M, 0.1mA/V
6418, 1.25V, 0.01A, (512AX)
22.5V, 22.5V, -1.2V, 0.24mA, 0.06mA, 420k, 0.3mA/V, RL100k, 2.2mW
[0c5] National 6419, Raytheon JRP 6418(274 65-51) 両球とも側面を向いている。電極は5極だがg3はコの字断面の板(ビームプレート)である。
5678はRF 増幅用5極管で,フィラメントは50mA。RaytheonのCK569AXの米国EIA名登録名が5678。1950年頃。英国HivacではXFR2/CV2254という名があり,MullardではDF60という名がある。産業用の数字管だが,放送用ラジオに良く使われた。東芝は1955年頃通信用規格管として国産化。なお同時期,日本電子管製作所パームが5678-SFを日本独自に作った。
6611は5678の省フィラメント電力型(SF型)で,岡田章さん(Mixseeds)おすすめの球。
XFR2/5678/CV2254 ,
1.25V, 0.05, 67.5V, 67.5V, 0, 1.8mA, 0.48mA, 1M, 1.1mA/V,スプレーシールド
CK6611
1.25V, 0.02A, 30V, 30V, 0V, 0.35mA, 400k, 1mA/V, Rg=5M,スプレーシールド
Raytheon JRP-5678(RF Pentode/増幅用5極管), HR (Hivac) CV2254/XFR2/5678(?)(VG), Raytheon CK6611(703)
Raytheonで開発されたCK571AXのEIA登録名が5886(CK5886)。1951年頃。微少電流増幅用5極管で高入力インピーダンス直流アンプ用。産業用計測器に用いられた。国内ではNEC, 東芝などが1958年頃国産化した。東芝は通信用規格管, 通測用管(Hi-S)の2種の規格の球を作った。
5886 1.25V, 0.01A,
(Pentode) 12V, 4.5V, -2.0V, 6uA, 3.6uA, 18M, 0.014mA/V
(Triode) 10.5V, -3.0V, 200uA, 0.16mA/V, mu2.0
[0c4][0c4] 5886 From left, NEC, Raytheon, Toshiba。これらのサンプルは産業廃棄物(ゴミ箱)からえた。[AhS] [AhSr] NEC
Raytheon Type 6.3V tubes 無印は1950年に,WAシリーズは1952年に発表された(オリジナル名は数字管だが軍の要請により交換時にオリジナルが分かるようにWAとしたようだ)。
Name
proto type
Class
Base
Out-line
Ef V
If A
Eb V
gm
CK5702
CK605CX
eq. 6AK5
5702 (F7p)
3-7
6.3
0.2
120
5.0
東芝通信用規格管
5702WA/ 6148
5702
東芝高信頼管
5702WB*
5702WA
CK5703
CK608CX
Triode, UHF oscillator
5703 (F6p5)
3-6
6.3
0.2
120
5.0
mu25
5703WA/ 6149
5703
5703WB*
5703WA
CK5704
CK606BX
eq. 1/2- 6AL5
5704 (F4p)
TX
6.3
0.15
9.0 mA 150ac
CK5744
CK619CX
Triode, high mu
5744 (F5p)
3-6
6.3
0.2
250
4.0
mu70
5744WA/ 6151
5744
5744WB*
5744WA
CK5784
-
eq. 6AS6
5702 (F7p)
3-7
6.3
0.2
120
3.2
5784WA/ 6150
5784
5784WB*
5784WA
CK5829
-
eq. 6AL5
5829 (F7p)
2-5
6.3
0.15
5 mA at 117V
CK5995
CK626CX
Half wave rectifier
5995 (F4p)
TX
6.3
0.3
-850 peak
4.5mA
CK6152
5975
Low mu triode
5975 (F5p)
3-6
6.3
0.2
200
4.0
mu17.5
中略
CK7576
-
high mu triode
8KM (T8p)
3-3
6.3
0.45
200
10.7
mu46 1961
以下略
* WB型は従来のVibration Output (Maximum)(例えば5702WAの場合50 mVac at (15g, 40cps)に加えて,5702WBは,240mVacPeak-to-peak at (15g, 30 to 1000cps),という規格がつけ加えられている。他の3種はそれぞれ,5703WB;10mVac/50mVacp-p, 5744WB;15mVac/75mVacp-p, 5784WB; 75mVac/300mVac-p-p。
Raytheon開発による6AK5のサブミニ版CK605CX。1950年頃EIA登録し5702となる。さらにその軍用版として機械的強度を保証した6148/5702WAが1952年頃に現れた。今日ではさらにマイナーチェンジした5702WBが安価(250円)に入手できる。WB型は1958年4月の広告に現れた。WA型との違いは振動時の規格を追加したもので,電気的性能は変わらない。詳細はTable (Raytheon Type 6.3V tubes)の注釈を参照。
5702 6.3V, 0.2A, 120V, 120V, 200ohm, 7.5mA, 2.5mA, 340k, 5mA/V
5703はRaytheonが新たに開発したUHF用の中増幅率3極管CK608CX。1950年頃EIA登録し5703となった。さらにその軍用版として機械的強度を保証した6149/5703WAが1952年頃に現れた。今日ではさらにマイナーチェンジした5703WBが安価に入手できる。
5703, Med mu triode
6.3V, 0.2A, 120V, 220ohm, 9mA, 5mA/V, mu25, 2.6pF, 0.7pF, 1.2pF
5744はRaytheonが新たに開発したUHF用の高増幅率3極管CK619CX。1950年頃EIA登録し5744となった。さらにその軍用版として機械的強度を保証した5744WA/ 6151が1952年頃に現れた。今日ではさらにマイナーチェンジした5744WBが安価(300円)に入手できる。
5744 high mu triode
6.3V, 0.2A, 250V, 500ohm, 4mA, 4mA/V, mu70
5703WB,5744WBはいずれも1958年4月の広告に現れたもの。WA型との違いは振動時の規格を追加したもので,電気的性能は変わらない。詳細はTable (Raytheon Type 6.3V tubes)の注釈を参照。
From left, Raytheon JAN 5703WB(280 300 76-19, 平型 Packed 76/4 ), (77-52), Raytheon JAN 5744WB(87-43), (280 258 84-43, 平型 Packed 84/10, )
Sylvaniaタイプとは円周上にピンが並んだベースの球で,初期の頃はSylvaniaがもっぱら開発,製造したが,5718以降はGEも高信頼管のセカンドソースとして製造を始め,6029以降はRaytheonまでもが製造している。
Sylvania Type 6.3V tubes
Name
Class
Base
Out-line
Eh V
If A
Eb V
gm
note
Maker
5633
5634
5635
5636
Dual control pentode
8DC
3-1
6.3
0.15
100
3.2
Syl 東芝高信頼管
5639
Video pentode
8DL
3-1
6.3
0.45
150
9.0
Syl
5641/ SN954/ EY70
Half wave rectifier
6CJ (T8p)
3-3
6.3
0.45
275
50mA per plate
23v at 90mA
Syl
5643
Thyratron
Syl
5644
Voltage regurator
Syl
5647
High freq. diode
5647 (T4p)
TX
6.3
0.15
165
10mA
2.8v at 18mA
Syl
5718
Medium mu triode
8DK
3-1
6.3
0.15
100
5.8
mu 27
Syl, GE 東芝高信頼管
5719
High mu triode
8DK
3-1
6.3
0.15
100
1.7
mu 70
Syl, GE
5840
RF pentode
8DE
3-1
6.3
0.15
100
5.0
Syl, GE 東芝高信頼管
5896
High freq. twin diode
8DJ
3-1
6.3
0.3
150
out 10mA
4.5v at 18mA
Syl, GE
5899
Semi remote co RF pentode
8DL
3-1
6.3
0.15
100
4.5
Syl, GE 東芝高信頼管
5902
Beam power
8DL
3-3
6.3
0.45
110
4.2
1.0W
Syl, GE 東芝高信頼管
5977
Medium mu triode
8DK
3-1
6.3
0.15
100
4.5
mu16
Syl
5987
Low mu triode
8DM
3-4
6.3
0.45
100
1.85
mu4.1
Syl
6021
Medium mu twin triode
8DG
3-1
6.3
0.3
100
5.4
mu35
Syl, GE, Ray 東芝高信頼管
6110
Twin diode
8DJ
3-1
6.3
0.15
165
4.4mA
10v at 15mA
Syl, Ray
6111
Medium mu twin triode
8DG
3-1
6.3
0.3
100
5.0
mu20
Syl, GE, Ray 東芝高信頼管
6112
High mu twin triode
8DG
3-1
6.3
0.3
150
2.5
mu 70
Syl, GE, Ray
6153
Syl
6154
Syl
6205
RF pentode
8DC
3-1
6.3
0.15
100
5.0
Syl
6206
semi remote RF pentode
8DC
3-1
6.3
0.15
100
4.5
Syl
6221
Medium mu triode
8HF
3-1
6.3
0.175
100
5.8
mu27
6222
High mu triode
8HF
3-1
6.3
0.175
100
1.7
mu70
6223
SCO Pentode
8DL
3-1
6.3
0.175
100
5.0
6224
Beam power
8DL
3-3
6.3
0.45
110
4.2
6225
Semi RCO pentode
8DL
3-1
6.3
0.175
100
4.5
6788
AF Pentode
8DL
3-11
6.3
0.175
100
1.1
Syl57
6814
Triode
8DK
3-1
6.3
0.15
100
6.0
mu29
6943
RF Pentode SCO
8DC
3-11
6.3
0.175
100
3.6
Syl58
6944
RF Pentode Semi-RCO
8DC
3-11
6.3
0.175
100
3.2
Syl
6945
AF Beam Pentode
8DL
3-3
6.3
0.35
100
3.5
Syl
6946
Medium mu triode
8DK
3-11
6.3
0.175
100
3.8
mu 16.5
Syl
6947
Medium mu double triode
8DG
3-11
6.3
0.35
150
4.0
mu 35
Syl
6948
High mu double triode
8DG
3-11
6.3
0.35
100
1.65
mu70
Syl
以下略
5718は高周波発振用の中増幅率3極管で,5719は高増幅率3極管,ともにSylvaniaが1950-53年頃に開発。国内では1960年頃,5718はNEC, 東芝が高信頼管として国産化しました。6222は5719の改良版と見られます。開発者不明。
5718 (8DK) 6.3V, 0.15A, 100V, 150ohm, 8.5mA, 4.65k, 5.8mA/V, mu27
5719 (8DK) 6.3V, 0.15A, 100V, 1.5k, 0.73mA, 41k, 1.7mA/V, mu70
6222 (8HF) 6.3V, 0.175A, 100V, 1.5k, 0.7mA, 41k, 1.7mA/V, mu70
[0c4][0c5] 6.3V type Left, NEC 5718 K94-195, Right, GE 5719, 6222。 左より5718中増幅率3極管(mu27), 5719高増幅率3極管(mu70),6222高増幅率3極管(mu70)。
高周波増幅用5極管。Raytheonの5702と同じく6AK5のサブミニ版(丸ピン版)と思われる。こちらの方がヒータがやや小さく低電圧仕様のようだ。5840(8DE), 6205(8DC)ともに電気的静特性は同じだが,6205はサプレッサグリッドを分離したもので,足の配置が異なる。Sylvaniaの開発によるもので,5840は1950-51年頃,6205は1953年頃。5840は東芝が高信頼管として1960年頃国産化。5840Wも高信頼管だが軍の規格をさらに加えた新しい版と思われる。5840Wはわずか300円で今日入手できる。6205は少し高い。
Cin4.2pF, Cout3.4pF, Cgp0.015pF, Eb/Pb=165V/0.9W, Esg/Psg=155V/0.55W
6.3V,0.15A, 100V,100V,150ohm,7.5mA, 2.4mA, 260k, 5mA/V
6.3Vtype, Philips ECG 6205(No mark), Raytheon/Philips ECG JAN 5840W(86-39)(65 280 86-39, 青Philips ECG (AAX) )
6021は中増幅率の高周波双3極管。6111は低増幅率双3極管。ともにSylvaniaが1953年までに開発。東芝は6021を1959年に,6111は1960年頃高信頼管として国産化した。6021は国産ミクロビスタ6D-HH13等の原型と考えられる。6021Wは軍用高信頼管。
6021 (8DG) 6.3V, 0.3A, 100V, 150ohm, 6.5mA, 6.5k, 5.4mA/V, mu35
6111 (8DG) 6.3V, 0.3A, 100V, 220ohm, 8.5mA, 4.0k, 5.0mA/V, mu20
6.3Vtype, JAN 6021W, Sylvania(Philips ECG) Medium mu Twin Triode/中増幅率(mu35)双3極管。6111,GE 中増幅率(mu20)双3極管。
Sylvaniaが1953年までに開発。東芝は高信頼管として1960年頃国産化した。この細さで6AQ5並のヒータ電力,低電圧で1Wでる。Sylvaniaは当初オーデイオ用5極と紹介,GEの最後のマニュアルにはビーム出力とある。
6.3V, 0.45A, (8DL 3-3)
110V, 110V, 270ohm, 29mA, 5.5mA, 15kohm, 4.2mA/V, RL3k, po1.0W
Sylvania in Communications
Name
Class
Base
Out-line
Eh V
If A
Eb V
gm
note
5797+
Semi RCO pentode
8CY
3-2
26.5
0.045
26.5
3.45
5798+
Medium mu twin triode
8CZ
3-2
26.5
0.09
26.5
3.4
mu24
5903
Double diode
8J
3-1
26.5
0.075
165v
10mA per plate
drop 4.5v at 18mA
5904*
Medium mu triode
8DK
3-1
26.5
0.045
26.5
5.0
mu 20
5905*
RF pentode
8DL
3-1
26.5
0.045
26.5
2.85
5906
RF pentode
8DL
3-1
26.5
0.045
100
5.0
5907*
Remote co RF pentode
8DL
3-1
26.5
0.045
26.5
3.0
5908*
Dual control Pentode mixer
8DC
3-1
26.5
0.045
26.5
2.2/-
5916
Dual control Pentode mixer
8DC
3-1
26.5
0.045
100
3.2/ 1.95
7759
Medium mu Double triode
8DG
3-1
26.5
0.09
100
5.4
mu35
1960
7760*
Medium mu Double triode
8DG
3-1
26.5
0.09
26.5
5.0
mu20
7761
High gm video pentode
8DL
3-3
26.5
0.11
Ebb 200
9.0
out 135V p-p
7762
Beam power pentode
8DL
3-3
26.5
0.11
110
4.2
Po 1W
7887
Medium mu twin triode
8DG
3-1
26.5
0.09
100
5.0
mu20
7888
Medium mu triode
8DK
3-1
26.5
0.045
150
6.5
mu27
7889
Medium mu twin triode
8DG
3-1
26.5
0.09
150
2.5
mu70
8064
Semi RCO pentode
8DL
3-1
26.5
0.045
100
4.5
8103*
Medium mu twin triode
8DG
3-1
26.5
0.075
26.5
11.0
mu20
8186
Medium mu triode
8KM
3-8
26.5
0.075
200
19.0
mu42
Sylvaniaが1953年頃に開発。低電圧電源用の球でヒータと+Bともに26.5V。6AS6のような球。
5908 26.5V, 0.045A, 26.5V, 26.5V, Rg2.2Mohm, 3.3mA, 2.0mA, 31k, 2.2mA/V
[0c5] Sylvania JSH 5908 Gold Brand 61-38 W JAJ
これまで紹介した球の分類(Battery, 6.3V, 通信用26.5V)では,サブミニアチュア管として有名な高圧整流管やガス入り管が漏れてしまった。ここに拾い上げておこう。
High Voltage Rectifier/高圧整流管 (JIS名国産管は別の機会に紹介します)
Name
Class
Base
Out-line
Ef V
If A
Eb V
Ib mA
note
Maker
1T2
Half-wave HV Rectifier
1AY2 (T2p+)
TX
1.4
0.14
-15 kV
2.0
GE
1247
Half wave HV rectifier
-
-
0.7
0.065
-1.5 kV
-
ガイガー計数など
太陽電子
5642/ DY70
Half-wave HV Rectifier
5642 (T2p+)
TX
1.25
0.2
-10 kV
0.25
GE,
東芝
太陽電子
CK5785
Half-wave HV Rectifier
5785 (F7p3)
TX
1.25
0.015
-3.5 kV
0.1
Ray
Gas Tube/ガス入り管
Name
Class
Base
Out-line
Ebb V
EVR V
IVR mA
note
Maker
5787
Voltage regulator
141
100
5-30
Ray, NEC
5642は,Sylvania(?)が1950年頃開発。初期の頃,小型真空管TVに利用されましたが,1960年代に入ると小型トランジスタTVに利用されるようになり,東芝や太陽電子アポロも作りました。
1.25V, 0.2A, DC 0.25mA/5.0mA-peak, 10kV (30V drop at 4.0mA)
[0c4] Toshiba 5642s in Early 1960s and Middle of 1960s/Toshibaの初期(1960年代初頭,Toshibaロゴ赤字)と中期(1960年代中期,白字,1つ星)。 [Af2] [Af2r]
Raytheonによって1950年頃までに開発された高圧整流用2極管。用途はTVではなくガイガー計数管などか?
1.25V, 0.015A, DC0.1mA/0.45mA, 3.5kV(imp1M)
National 5785(High Voltage Rectifier/高圧2極管), 側面。縦に3層に分かれている。左2層はF,Fで,大きい箱電極がPである。
低電圧放電管,Raytheon,1950年。馴染みの名前では"VR100"相当。NECが国産化。
5787 Ebbmin 141V, Ebstart125V, Eb100V, Ib5-30mA(初期の頃5-25mA), Vreg1.5V
[0c4] NEC 5787, Discharge Tube with Gas/ガス入り低電圧放電管
サブミニ管は,実は私の興味の外にあったのですが,最近になって真空管格安店が輸入品を並べ始め,またラジオの自作で利用する機会が目立つようになりました。そして何よりも,私がサブミニ管を持っていないことを聞き及んで,種々の球を御寄贈下さる方が現れました。おかげさまで,貴重なサンプルを見ながら,その歴史をまとめることができました。真空管を御寄贈くださいました皆様にここに謝意を表し,お礼に換えさせていただきます。
志田文夫さん寄贈(1), 1998.9
Box 1.2Vtype;1V6, 1AJ5, JRP-5678, CV2238/XFY14/5672,
6.3Vtype 5702WB, 6021W, GE 5719, 5902, 6111, 6222。
志田文夫さん寄贈(2), 1999.6.5
6205(Nomark), Raytheon/Philips ECG JAN 5840W(86-39), Raytheon JAN 5703WB(76-19), (77-52), JAN 5744WB(87-43)
岡田章さん寄贈(1), 1999
CK-510AX//, 6419, 6418, 5785, 6611, 93258, XFR2/5678/CV2254, 2E36
最近の秋葉原収集(1), 1999.7.24-秋葉原のアンディクイスで購入
Raytheon JAN CRP 5678//// (@500?)
最近の秋葉原収集(2), 1999.10.27-秋葉原のタクトで購入:
Raytheon 5703WB, Raytheon 5744WB, Raytheon 5840W