ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオ

written by Koji HAYASHI, Ibaraki JAPAN

Mini-Museum of Japanese Radios/日本のラジオのミニ博物館

6. Transformer-less/トランスレス

Miniature Superhet/ミニアチュア管スーパー

Transformer-less/トランスレス

Short Wave/短波付き

6: MT Standard Trsless -Wooden
62: MT Standard Trsless -Plustic
61: Two Band -MT Standard Trsless -Wooden
62A::Two Band -MT Standard Trnless -Plustic

Short Wave/短波付き

AM Stereo and FM

62C::Two Band -MT Deluxe Trsless -Plustic
62B:: Two Band -MT Standard Trsless -Plustic -Dual Speaker
65: AM Stereo -Two Band -MT Trsless
63: FM Radios

Page 62A. Miniature Five Tube Superhet -(III) Plustic Cabinet Transformer-less (1957-1965)/MT管標準型5球スーパー・プラステイック箱入りトランスレス

1st ed. (1998.3.20)+(1998.5.5)+(1998.8.2)+(1998.11.25)+(1998.12.5)+(1999.5.4)+(1999.6.1)+(2000.5.5)+(2000.7.22), 2nd Ed. (2002.7.29)+(2002.8.3)+(2003.12.23), 3rd ed. (2006.6.30)-(2010.5.3)

HomePageRadio/Radio_P62A.html

Part1 Two Band Radio /2Bandラジオ

H(18) National UA360 in 1957/松下電器ナショナルUA360, ('96.8.25)

H(74). Rincan 5A-50 in 1959/リンカーン5A-50, ('99.1.14) [99.5.4]

H(38) General 5A106 in 1957?/八欧電機ゼネラル5A106, ('97.7.27)

H(26) Toshiba Kanariya-FS/ 5UL-428 in 1960/東芝カナリヤFS 5UL-428, ('97.1.15)

H(71). National EA450 in 1958/松下電器ナショナルEA450, ('98.11.3) [98.11.26]

H(73). Hitachi Eda S552 in 1961/日立エーダS552, ('99.1.14) [99.5.4]

H(68). Hitachi Eda S566 in 1958/日立エーダS566, ('98.9.27) [98.11.26]

H(52) National BX-220 in 1961/松下電器ナショナルBX-220, ('98.1.25)

H(168) Mitsubishi 5P-XXX in 1958/三菱5P-XXX ('02.7.28), ['02.8.3]

H(179) Toshiba Kanariya-K 5YC-763 in 1965/東芝カナリヤK, 5YC-763, ('03.1.28)

Part2 Two Band Radio with Magic Eye/マジックアイ付き2Bandラジオ

H182 Matsushita-National UM-385 Magic-Eye ! Super in 1957/松下ナショナルマジックアイ! UM-385, ('03.5.25), (edited '0312.13)

H(81). General 6MA303 in 1958?/八欧電機ゼネラル6MA303, ('99.5.23) [99.5.31]


Part 1
Two Band Radio with Short Wave/短波付き2Bandラジオ


H(18) National UA360 in 1957
('96.8.25)

松下電器,50年代後半の普及型。球は1957年10月製か?spは57年11月を示している。キャビは全プラスティック製で,ダイヤル面は正面ネジ留め,うらクサビとめ。随分小型になったが,実際はTX-88Aと同じ位のパネル面積なのである。

(状態)キャビ並み。SP破損。糸切れ。PLワイヤにひび割れ。

シャーシは錆びなしで部品状態は良好。球は整流管を除き全てエミ減。

(修復)キャビは分解清掃。糸切れは新しいものを張りなおした。SPはコーン紙が50%程度破れていたが,破れている部分はボンドで貼り合せた。まだ大穴があり埋っていない。SPとパネルのSPグリル穴との間には緑色の網目地サランがあったがこれもボロボロ。白色のYシャツ地で代用したところ透けて見えてしまった。PLラインひび割れはショートしてもPLが消えるだけと踏んで通電した。雑音は受信出たが放送波はダメだった。揺らしたところ,PLラインがシャーシにショートし,ヒューズが飛んでしまった。

エミ減球とPLラインの線材の交換が必要。またYシャツ地は黒く塗る必要あり。

(その後)修理しました。

H1 18 96.8.25 .7k ナショナル UA360 57 Pl MT-5SL 2B □□○□◎○

-------------------------------------------------------------

Ser.No.247240, SP:11573,回路図あり

仕様:100V,25VA,Po1.6W(max2W),感度 MW 60μV/50mW,SW 80μV/50mW

キャビネット:プラスティック,ダイヤル面は2重,裏板

サイズ:365w,140d,210h(190)

周波数:535-1605,3.7-12mc, IFT 455kc

ダイヤル:横スライド

ツマミ:4点式 (1)PoSW,2-3-4 (2)vol (3)band (4)tune

真空管: 12BE6,松下<O OJ>角G........★19-18 <36

12BA6,松下<O OJ>角G........★36-34<41

12AV6,松下<O OJ>角G........★[24,39,36] <[32,40,40]

30A5,松下<O OJ>角G.........★36-34//47 <50

34W4,松下<O OJ>角G......... 54 >40

裏板に最高の品質ナショナル真空管のラベル

(部品)

IFT: 丸型

OPT:

SP:P-6123,3.2W,4OHM,

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H(38) General 5A106 in 1957?, ('97.7.27)

八欧電機(ゼネラル)の50年代後半のトランスレス・ラジオ。キャビネットはプラスティックだが,スピーカは6半を積み,バッフル板だけが木製。プラスティック・パネル構造は正面ネジ留め(5本)。1ヵ所がセメダイン。パネルはクリヤ材の裏側を吹き付け塗装したもの。下が藍色で上が白系。回路の特徴として,bcバンド用にバーアンテナを搭載している。内部で有る程度回転が可能。

写真ではSPのコーン紙は緑だが実際は黒。

(状態)

キャビネット:日焼けで透明材が白濁しカーソルが見えなくなった。またパネルの白色塗装は粉になってしまった。

H2 38 97.7.27 .2k ゼネラル5A106 57? Pl MT-5SL 2B □☆○△▲○

八欧電機「General Dual Wave」MT管2Band レス・スーパ

貼紙:回路図 R85 663(A)/キャビ裏R84101,裏板R85203, ダイヤル機構説明図/仕様書/検査証あり,Seri:?????

仕様:Po=2Wmax(1.5W),AC100V,50-60c/s,25VA

キャビネット:プラスティック。裏板パーティクル

サイズ: 369Wx202Hx150D

周波数: 535-1605kc/s,3.7-12Mc,IF=455kc/s,

ダイヤル:横スライド型。ツマミ: 1)SW-VOL, 2)BAND, 3)Tune

端子:(Ant,E)ワイヤのみ,(PU)(ep)スイッチ切り換え

真空管:

12BE6,松下<3K O>丸 .... 1963.11

12BD6,マツダ<消え>角 ...1957

12AV6,マツダ<右上>角 ....1957

30A5,松下<3I O>丸........1963.9

35W4,松下<3K P>丸...... 1963.11

(部品)

Ant-coil:BC/BAR18cm,SW/SORENOID-CORE:,Osc-coil/CORE:,VC:,IFT:30角型,

SP:PD-6507D 6.5",V.C.2.4ohm

CHEM:70077

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H(71). National EA450 in 1958
('98.11.3) [98.11.26]

松下電器産業のコンパクトラジオ。今日でも通用しそうなお洒落なデザインだが,各社とも似たようなラジオを作ったらしい。電気的にはやや古い設計で何故か35C5を採用している。このころの出力管は全てHL94/30A5に駆逐されたかに見えたが,数10%は35C5が残されていた。

パネル面に日本語がない。ダイヤルはモダンな円形で,周波数表示は上側が白字でMW,下側が赤字でSW。SWにはメートル表示も付いている。つまみ左がoff-Volume,右がTuner。右側面には大きなツマミがあり,Band SWである。円形ダイヤル右にBand SW連動のパイロットランプ窓がある。これは,機械仕掛けで,バンドスイッチの軸に金具が付けてあり,回転して窓を塞ぐ仕掛け。パイロット・ランプ1つのレス・ラジオの苦肉の策。SPグリル下にイヤーフォーン・ソケット。

縦型シャーシのはしり。球は左上より,12BE6, 12BA6, 35C5, 左下は12AV6, 35W4。左下のサブ・パネルのスイッチは用途不明だが,多分PU接続時の35C5カソード切断用? 35C5の上部に銅製の熱遮蔽板。右側面に特許一覧表。コイルは左上に30ファイのBC用ANTコイル,左下に8ファイのBC用OSC,SW-ANT, SW-OSCの3つのコア入りコイルがある。

キャビネット底面。キャビネットは全プラステイック製だが,何か熱いところにこのラジオを置いたらしく,底部左側が大きく褶曲変形している。

(状態)キャビ底に歪み。ACプラグは旧式の丸型に交換されている。裏板紛失。シャーシは錆びなしで部品状態は良好。球の状態は不明。

H71 98.11.3 2.5k ナショナル EA450 58 Pl MT-5SL 2B □□○□◎○

Ser.No.86250, SP:,底面の貼り紙(02582-G):回路図,シャーシ配置,仕様,ダイヤル駆動図。

仕様:100V,23VA, Po-W(max-W),感度 MW -μV/50mW,SW -μV/50mW

キャビネット:プラスティック,ダイヤル面は2重,SPグリルはアルミ孔板

サイズ:330w,125d,140h

周波数:535-1605, 3.7-12Mc, IFT 455kc

ダイヤル:円形

ツマミ:3点式 (1)PoSW,vol (2)tune, 側面(3)band

端子:ACコード,オレンジ(ANT), E(黒), PU-2p端子。

真空管:

12BE6,松下ナショナル<OO NC>角G.........1958.3

12BA6,松下ナショナル<OO NC>角G.........1958.3

12AV6,松下ナショナル<OL>角G........1957.12

35C5,松下ナショナル<OO NC>角G.........1958.3

34W4,松下ナショナル<OO NC>角G......... 1958.3

(部品)

IFT: 丸型 C6421 #1777-A,B 03582

OPT:912 03582 (3k:3-4 ohm)

SP:P-5132, 3ohm 2.5W, C5501, cone C527

VC: 2HC-43 12-430pF

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H(68). Hitachi Eda S566 in 1958
, ('98.9.27) [98.11.26]

日立のエーダS566。当時の資料によれば,「色はグレー,クリーム,ローズの3色のモデルがある。現金正価6,500円,月賦正価7,300円。小型ながらピックアップ接続端子を備えている。イヤーフォーン(日立E231クリスタル)ソケットが2つある。」デザインも含めて,ほとんど松下のEA450と同じ仕様。僅かにイヤーフォーン2個という点が異なる。

パネル面に日本語がない。ダイヤルはモダンな円形で,周波数表示は左側がBC,右側がSW。SWにはNSB(日本短波放送)表示が3箇所付いている。つまみ左がoff-Volume,右がTuning。右側面には大きなツマミがあり,Band SWであるが,本品では紛失している。円形ダイヤル右にBand SW連動の窓があり,機械仕掛けで,BCまたはSWの文字を表示する。SPグリル下にイヤーフォーン・ソケット。

縦型シャーシ。球は左上より,12BE6, 12BA6, 中段35W4, 右3段目に12AV6シールド付き,最下段に30A5。中央下のサブ・パネルの3端子はPU。球に熱遮蔽板はない。コイルはANTが16ファイ,OSCが12ファイのBC-SW2連式。

裏板はパーデイクル・ボード。プラステイック・キャビネットの天井部右後に欠けと大きな亀裂,底部にも亀裂がある。裏板には印刷されていたが,薄くなって見えない。

(状態)キャビ底は天板と底板に亀裂損傷。ACプラグは旧式の丸型に交換されている。裏板紛失。シャーシは錆びなしで部品状態は良好。球の状態は不明。このラジオはどうしても鳴らないものとして購入してきた。デザインは良いが,他の重いものと一緒に積んでいて潰してしまったラジオと思われる。だからた易く放出されたのだろう。

H68 98.11.3 2.5k 日立Eda S566 58 Pl MT-5SL 2B □□○□◎○

Ser.No.1103303, SP:,右側面に仕様と回路図(H-1351A),内面底に配置図(H-1351B),取り出しのご注意(H-1360B)の貼り紙。

仕様:100V,25VA, Po1W(max-W),感度 MW 60μV/50mW,SW 80μV/50mW,極微電界級

キャビネット:プラスティック,ダイヤル面は2重,SPグリルはアルミ孔板

サイズ:324w,130d,142h, 2.2kg

周波数:535-1605, 3.8-12Mc, IFT 455kc

ダイヤル:円形

ツマミ:3点式 (1)PoSW,vol (2)tune, 側面(3)band

端子:ACコード,オレンジ(ANT), E(黒), PU-3p端子。

真空管:

12BE6,TEN<VI>丸G.........

12BA6,日立<8-8>角G.........1958.

12AV6,日立<8-8>角G.........1958.

30A5,日立<8-8>角G.........1958.

34W4,Don Mott

(部品)

IFT: 丸型 325A, B

OPT:HD-1347

SP:P-503D, 1.5W, 3.5ohm, Flame/CVHI, Cone/E?F030

VC: CHD-100B

Chem: Nippon Chemicon 紙筒

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H(168) Mitsubishi 5P-XXX in 1958?
('02.7.28),

[New.'02.8.3] 三菱電機のトランスレス5球スーパ。ミニアチュア管の歴史を書いている最中,地元の骨董市で見つけた。NECのトランスレス球が刺さっていたので購入した。裏板を紛失しており,型番不明。本機は1958年製と見られるが,翌1959年のモデルで最も近い形式は5P-640である。「スピーカ前面に縮み塗装を施したパンチング・メタルを配した斬新なデザインで,スチック・アンテナをはじめ,中短波電蓄の回転形スイッチ,当社製ダイヤトーンスピーカP-52R形の採用」とある。バーアンテナが無いこと,パンチング・メタルでないことを除けば,キャビネットの形状もほぼ同じである。

本機は日本版整流管25M-K15と出力管35C5の組み合わせであるが,1958年頃のラジオに採用されているのは珍しい。mT管トランスレスと言えば,我が国初期の1953年頃は米国の出力管35C5, 整流管35W4の組み合わせが使われたが,1954から56年頃にかけての一時期はヒータ電圧を節約する目的で25M-K15がデビューし出力管35C5との組み合わせが使われた。しかし,1956年以後,欧州型の出力管30A5や整流管19A3が出ると,25M-K15を使用するメリットはなくなってしまった。三菱電機が1958年にこれを採用した理由はNECの在庫整理による廉価販売だったかもしれない。

シャーシは縦型で,真空管は横に刺さっている。製造年代は部品の番号から1958年と推定。ラジオはACケーブルが切られ,またシャーシに錆が出ていたが,その他に部品の欠品はないようだ。

シャーシ裏が正面になる。こうも複雑だと,垂直シャーシのメリットがあったのか疑問になる。垂直式のメリットはバリコン取り付け金具が省略できること。ダイヤル指針のカーソルも金属を節約できる。しかし,ダイヤルのドライブ機構が糸かけ式で,プーリーが裏面の大きな面積を取り,糸がシャーシ裏面の部品取り付け部を走る。部品配置などかえって面倒になるのではないか。組立時の引き回し方の管理が面倒で,しかも使用後のメンテナンスが複雑。幾分安くなったのだろう。

真空管はNECのミニアチュア管を使用。

12BE6 燻銀(818), ゲッタ長角型,

12BA6 燻銀(638), ゲッタ長角型,

12AV6 燻銀(238), サイドゲッタ角型,金属色DP, 灰TP

35C5 燻銀(438), ゲッタ角型,

25M-K15 燻銀(238), ゲッタ角型,

VC Mitsubishi SY-220

IFT Type Q-A, Q-B

VR Noble 500 kohm 33.9A (1958.9)

chem Mitsubishi CAP 50.40.40.10 MFD, WV150 DCV, 3017, 35 08 -

SP P-52R, 32-12 (1957.12)

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H(74). Rincan 5A-50 in 1959, ('99.1.14) [99.5.4]

1950年代後半に現れたリンカーン電気(旧名協和電気化学工業)のラジオです。ものすごい状態のジャンクで発見されました。

一見,普通に見えたが,スピーカが無いので向こう側が見えた。骨董市の売り主は気づいていなかった。ケースだけでも使えるかと思って入手したが。ツマミが取れない。ローゼット式のツマミは金属ネジが無いから抜けるはず,などと考えたのは浅はかだった。アルミ製シャフト自身がさびつきプラステイックに食い込んでおり,結局,ツマミを折ってしまった。

スピーカは紛失し,真空管は3本(12BE6,12BD6,12AV6)が刺さっていたが,全体が錆。スピーカを取った後,野外で相当雨に当たっていたに違いない。残りの真空管2本(35W4,30A5?)もシャーシ内で発見された。しかし,ベースピンの緑青が酷く,検査の結果,出力管はお釈迦だった。

真空管:おそらく全て神戸工業TEN製(1959年)。

12BE6 TEN <II4> 9-11,角ゲッタ,白ペイント, gm=未測定

12BA6 TEN <II2P> 9-11,角ゲッタ, gm=未測定

12AV6 TEN <IJ4> 9-12,角ゲッタ,白ペイント, gm=未測定

30A5?35C5? 不明,角ゲッタ, 測定したがガス多し,不良

35W4 TEN <II1> 9-11,角ゲッタ,白ペイント, em=50>40

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H(26) Toshiba Kanariya-FS/ 5UL-428 in 1960, ('97.1.15)

東芝かなりやFS。1960年製の小型普及型。同年販売の11種のうちの下から2番目(定価6.15k)。かなりやは卓上型。FSのSは短波付きの意味。このラジオは修理用に部品取りされた模様で,ドライブ軸が無く,シャーシ取り付けネジも無い。その他は無事。

(現状)キャビに破損は無いが汚れが酷い。ダイヤル部はプラスティック板の2重構造で溶接してあるので分解は不可能?清掃は難しい。球は東芝以外にNECの12BA6とTENの35W4を使用している。しかし,製造年代が同じであり,後の修理に持ち込まれたというよりは出荷時からそうだったとしか考えられない。

(欠品)Tune用の糸ドライブ軸とツマミ。シャーシ取り付けネジ

(その後の修理)

キャビ清掃は可能だった。換気扇泡スプレーでダイヤル面が洗浄できた。プラスティック板の2重構造を外すことなく,泡式の換気扇ルックを流し込むとヤニが融けて綺麗になった。また,キャビ外面の汚れは擦る。シャーシ上の30A5/SP磁石の周りはコンデンサのワックスが付着。削り取る。修理はそこで止まっている。

H5 26 97.1.25 .5k 東芝かなりやFS 5UL-428 60 Pl MT-5SL 2B △□○☆▲○

2バンド・レスラジオ。

Ser.SN 190635 回路図 キャビ裏板の表面 SN 190625 シャーシ29512(黒),180330(刻)

仕様:100-110v/25VA,Po1.5W

キャビネット:プラスティックス(スチロール?) Toshibaマーク+Tマーク

サイズ:314x155x120, 重量:1.7kg

周波数:535-1605kc,3.9-12Mc

ダイヤル:横スライド

ツマミ:3点式 (1)PoSW/VR (2)PH/MW/SW (3)Tune

端子:(A,E)穴,(PU)3端子?,

真空管:各社混成

12BE6 TOSHIBA小 <0L>角Get ..58 >36 ★hks

12BA6 NEC 0Z<K09> ...41.5-42,46>41 (同時代だからオリジナル?)

12AV6 TOSHIBA小 <0K> ...[28,22,16]>[32,40,40]★

30A5 TOSHIBA小 <0K>角Get ...56-45/80> X/50

35W4 TEN <0CP> ...46>40 ○

(部品)

シャーシ:うす型鉄製

IFT:小型(印字) 2030/20300 TOSHIBA455

CHEM:EO 01014

SP:Toshiba SP4007C<58476>(印字)

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H(73). Hitachi Eda S552 in 1961
('99.1.14) [99.5.4]

全面プリント基板を採用した国内初の真空管ラジオ,と日立は自慢している。

金属シャーシを廃止しプリント基板にした。部品がでかいこと。

(状態)キャビネットは天板中央が熱で盛り上がり。ACプラグ紛失。骨董市に出かけた売り主は車に積み込むときにACケーブルを挟んだことに気づかずに引きずりながら走らせた。プラグは道路の藻屑となった訳である。完動品だったがおかげで安くなった。

H73 3.5k 日立Eda S552 61 Pl MT-5SL 2B

Ser.No.35004769L, SP:,右側面に仕様と検査合格証。天井に回路図と配置図の貼り紙。

仕様:100V,25VA, Po1.5W(max-W),極微電界級

キャビネット:プラスティック,ダイヤル面は2重,SPグリルもプラステイック

サイズ:340w,130d,150h, 1.8kg

周波数:535-1605, 3.8-12Mc, IFT 455kc

ダイヤル:横行

ツマミ:3点式 (1)PoSW,vol (2)band,(3)tune

端子:ACコード,オレンジ(ANT), PU-2p端子。

真空管:

12BE6,日立[09]<J6>角G.........1960.9

12BA6,日立[010]<F8>角G.........1960.10

12AV6,日立[010]<F4>角G.........1960.10

30A5,日立[---]<K7>角G.........

34W4,日立[011]<GL?>角G.........1960.11

(部品)

IFT: 角型 V200373-1,2

OPT:GJPO 8

SP:SE-6002, 1.5W, 3.5ohm, Flame/JU, Cone/-

VC: 35004769D

Chem: V 303509-1/0960218

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H(52) National BX-220 in 1961 ('98.1.25)

松下電器の簡易型卓上ラジオの最終形式。シャーシは板を垂直に使った縦型,キャビネットを薄型にできますますコンパクトに。当時の価格(1961年7月)は\5.9k。

左から12BE6,12BA6,天井部は12AV6,下に30A5,35W4。

H 52 98.1.25 2.5k ナショナルBX-220 61 Pl MT-5SL 2B? □□□■■■

Ser. x7xxx840, 回路図なし(底に紙貼り痕),裏板に「最高の品質 真空管はナショナル」のシール。

周波数:MW;535-1605kHz, SW;3.75-12MHz

感度:MW;80microV/50mW, SW;同じ

電気的出力:無歪1.2W,最大1.5W

消費電力:50-60Hz, 100V, 23VA

PL 6.3V 0.15A

ツマミ:(1)Off-Volume, (2)MW-SW, (3)Tuning

真空管:

12BE6 ?

12BA6 ?

12AV6 ?泥で文字見えず

30A5 松下ナショナル<1c I>(1961年3月製)

35W4 松下ナショナル<1c>

SP:三松葉ロゴ10cm P.D.S. P-412RA Voice 3.0ohm, input 1.5W 03121

OPT: 946 0312(Y)

IFT: IF-LIS-B ?02613-H

(状態)外観は良,ツマミ1個なし程度。内部は極悪。雨ざらしに合い,泥を被った状態。錆多し。再起不能? 30A5を抜こうと,マウント用針金バネを動かしたら錆のためバネが2つに割れた。

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H(179)
Toshiba Kanariya-K 5YC-763 in 1965/東芝カナリヤK, 5YC-763

('03.1.28)

東芝カナリヤの最後から2番目のモデルである。BCとSWの2 bands構成。Yahooオークションで見かけて入手。「カナリヤK」は,1956年の初代「カナリヤK」5LP-108と,まったく血縁関係の無い1965年のモデル5YC-763があるが,本機は後者である。Yahooでは良く見かけるが,特に欲しいとも思わぬ凡庸なデザインである。それでも真空管ラジオの最後期の姿を見たくて入手した。

この機種まではまじめに作っていた。いちおう糸かけダイヤルで同調は容易,シャーシも堅牢,スピーカも標準サイズ。東芝は「特に電源雑音の軽減を計り,意匠に新鮮味を加えた」と説明している。スピーカ・グリルにアルミ多孔板を用いたのは当時の流行で,STARやTRIOなどの通信機を髣髴させる。木目調の貼り紙が意匠をこらした1つか?キャビネットは薄いピンク。電源ノイズ対策は回路図を見ても分からなかった。

Front view of Canary-K (Kanariya-K) in 1965./ツマミはモナークのFMラジオと同じ。

Back view/シャーシは他機種のものを流用したとかで,馬鹿穴が開いていることで有名。しかし,果たしてKanariya-Jのものだったろうか?シャーシ上のデザインは異なる。

Specification, Ser. SN 395274

Power Supply; 50-60 HZ, 100V, 25VA

Output; 1.5W max

Freq. Range; MW 530-1605 kHz, SW; 3.9-12 MHz

Parts

VC; KO 330284B, IFT; Toshiba 455kHz, 324829 x2, SP; 2W 8ohm, PD-1062A Toshiba 355170, Chassis; 270040, Cabinet; 375103 Toshiba

Tubes;

12BE6, 12BA6, 12AV6, 30A5, 35W4 (5D), all tubes were made in 1965.

Left half of the chassis/シャーシの左半分。

バーアンテナが見える。BCとSWの両巻き線がある。シャーシの穴からは外部アンテナの黒い線が2本。

Right half of the chassis/シャーシの右半分拡大図。

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Part2 Two Band Radio with Magic Eye/マジックアイ付き2Bandラジオ


H182 Matsushita-National UM-385 Magic-Eye ! Super in 1957 /松下ナショナル UM-385, ('03.5.25)

松下電器産業ナショナルの1956年後期から1957年前半のトランスレス・ラジオUM385。プラスティック・ラジオは,私にとっては普段何の魅力も無いのだが,これはマジックアイ1H3/DM90を使用した珍しいラジオなのだ。出力管30A5を使用したトランスレスの出始めのモデルでもある。

成文堂新光社発行の「無線と実験401回路集」に紹介されている光芒のマジックアイ・ラジオは,ポータブルUM285と卓上EA755など1957年の後期モデルで,いずれも1N3/DM71を用いている。同じ光芒のマジックアイでも1H3/DM90を使用したラジオがあると聞いて探してみたら意外と簡単に見つかった。光芒は程度が良くちゃんと光った。しかし,でかいラジオであった。

(updated '0312.13)

Front view of UM-385

Back view of UM-385

Back view of 1H3/DM90

IFT 08561, Ser.No.032257, SP P-6122, 3.2ohm 4W, VC 2HC-43

30A5 OPG, (56.7)

12BE6 OPG (56.7)

12BD6 matsuda 55?

35W4 OPG (56.7)

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H(81). General 6MA303 in 1958?
, ('99.5.23) [99.5.31]

このラジオはジャンク。ゼネラルの6球スーパ。呪われたラジオ。

プラステイックスの箱は所々割れている。正面パネルも左側面も。右ダイヤル周辺も。こんなラジオも大金を叩いて買ってきた。

球はマジックアイ6M-E10がSUN製造,他は全てNEC製。

[2000.5.5追記]このラジオは呪われていた。骨董市で入手したが現役のゴキブリの卵入りだった。我が家は新興住宅街にあってしかも山中。我が家はもちろんのこと,周辺にはそのような忌まわしいものが存在しているという噂は聞かなかったが熱い夏についに我が部屋にゴキ子が大発生。ラジオや机の上を駆けめぐる。捕獲を試みたが神出鬼没。やがてベッドルームに現れ家人の知ることっとなる。唯一の救いは台所には現れない。何を食って生きているのか成長し,撲滅したかと思うとまた現れる。以前,コンデンサをかじった痕のあるジャンクも入手したがこれはネズミに違いない。越冬生活には耐えられまいと思うとちょっと寒さがゆるむとまた現れた。これ以上交配が進まなければ,滅びるはずなのだが。今年の夏になってみないと分からないな。

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