ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオ

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since 2 April 1998

The Backstage 舞台裏

written by Koji HAYASHI, Ibaraki JAPAN

AJR Sakura Version ('19.3.28)

backstage.html


-Editor's room: 編集室-

初版 ('98.8.14):絶頂期-野積みを進めました。なんと傲慢だったのでしょう。

改訂版 ('00.2.7) :反省期-1年半ぶりに少し改訂しました。

改訂3版('02.3.22):絶望期-2年ぶりに追加しました。

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I. 絶頂期

ホームページを作るには広いスペースは必要無い。僅かにパソコン1台あれば良い。しかし,私のホームページには多大なスペースが必要であることは誰しも納得いただけるであろう。日本は家が狭い。多くのラジオ・コレクターは家庭内の平和のために泣く泣くコレクションを処分していると聞き及ぶ。確かに諸外国のマニアに比べて土地代の高い日本では「とちは金なり」,収納スペースが不足しているのは目に見えている。

私の家は地方にある普通の家で,家族も少ないから,人口密度は48m2/人で,平均的日本の家に比べれば広い。曲がりなりにも,私は部屋を持っている。多くの人は「書斎」と称しているが,私の場合は「電気骨董斎」というものかもしれない。普通の人は部屋に物を置く時には,「どこに置こうか?」と悩むらしいが,私は「どこに積もうか?」と考える。

部屋の中で野積みの習慣がついてしまうと,意外と抵抗感が麻痺して,収納能力は底なしになってくるのだが,やはり限界はやってきた。最近どうも部屋が狭く感じられてしょうがない

野積みのすすめ

私は絶対専制君主ではない。家庭平和が大事。家人が黙って見過ごしてくれるのは,部屋から物がはみ出ないこと。それでも,限界に近づくと,文句の一言二言,三言,...,えーい。それまでの間は,何とかなるはずだ。

机の左(部屋の東面左)。机の右(部屋の東面右から南面左)。

机の左。机の上にはTV7/U。その前のスペースが書き物の唯一の空間。机の左は自作スピーカ箱(コーラルのFlat-8)2台を向かい合わせに重ね置き,その上にLuxmanのSQ707,その上に書類,その上にホームページの撮影用に取り出した真空管6Z-DH3Aがお菓子の箱に寝ている。向こう側は,現役マック用のエプソンのプリンター。その下には段ボール箱を置いてプリンターが前の書類よりも高くなるようにしている。プリンターの上は電池式ポータブルラジオや真空管の箱が散乱。その左にちらりと見える段ボール箱は工作用にもらってきた金属箱(LEADのケースLH-2)。下から真空管の段ボール箱が積み上げられている。机の下は足がはいらない。製本した文献のコピーと真空管の段ボール,雑誌のバックナンバーで埋まっている。

机の右。左端に現役のマックが見える。その右側は出窓で,棚の部分はTX88A,VFO-1,SP,JR-60。そこまでは,通常の範囲。その上に重ねたSM-5と松下のラジオ2台はちょっと。その右手前に木製ラックがあり,無線機が載っている。ここで見えるのはトリオTR1300とVFO,その上に八重洲FRG7700など。写真右に見える並4ラジオは木製ラックの手前に床から積み上げたもの。

右壁(部屋の南面の右から西面左)。後ろ壁(部屋の西面右)。

右壁。左に床積み上げの並4の一部が見える。木製ラックの右は部屋備え付けのファン・ヒーターで,ちらりとその姿が見える。その右はスチール製本棚。下段は測定器やアンプ,上段はMJ誌やラジオ技術誌のバックナンバー。その前列は下に無線機が積み上げられ,真空管の段ボール,その上には縦型並4,並3が積んである。同じ様な積み上げが続く。奥の壁は部屋備え付けの収納スペースで部品類が入っているのだが,たどりつけない。

後ろ壁。その右は修理依頼された電蓄音機だが,ここ2年眠っている。部品までたどり着けないのが原因。電蓄の奥はラジオの床積みで,測定器や工具のラックも隠れている。

机左壁の戸口と本棚(部屋の西面右から北面左)。本棚続き(部屋の北面右から東面左)。

手前が2列,奥が3列分ある二重式の本棚。沢山入ると思ったが,入らない。これが2つある。その前には野積みのラジオと書類。この書類の下には昨年まで使っていたNEC PC9801UV21互換EPSON 286U(CPUはV30=8086)とデイスプレーまで埋もれている。

本棚上の真空管。

本棚の上には真空管の段ボール。天井にぴったり。しかし,もう限界だ。約5年で荷物は倍増した。真空管,約4,000本,ラジオ60台,無線機数10台,書籍沢山,など。

物置の活用

普通,物置は大事でないものを収納しておくスペース。大切なラジオや真空管などそんなところには仕舞えない。とは言うものの,ラジオが50台もあると,6畳一間では済まない。半数は物置に収納するようになる。物置は家庭の道具をしまう家人の共通の場所。こんなところに進出してしまうと,絶対に「とち争い」が頻繁に起きるようになる。

でも,遊んでいる土地があれば,物置を増設すれば良い。コレクションは売らずに済む。わが家ではたった2本の庭木を動かすのにまる1日費やし,市販の物置を組み立てるのにさらに1日かかった。

転居にさらに時間はかかるだろう。

転居

引っ越しは半日2回を費やした。まず物置の中身を2つに選別し移動。次に私の骨董斎のCQ誌を移動。本棚1個強あったが,空いた隙間は他の書類でたちまち埋まってしまった。しかし,何と言っても,骨董市で入手したHeathkitのリニアーアンプSB-1000が一番重かった。鉄の塊だった。次いでパイオニアのステレオ・レシーバSX-42(6BQ5pp)やサンスイのSAX-300(6R-A8pp)も結構重い。こんなものがラジオに混じって私の骨董斎に置いてあった。エプソンのPC-286U(NEC-PC9801UV21相当)とデイスプレーも移動。5球スーパも10数台移動。残したのは並4高1の類。

完成した物置(手前のスチール製)と旧来の立派な物置(奥)。日常品や庭の道具は手前の0.7坪の小型物置に,ラジオの類は奥の断熱,露付き防止壁の2坪の物置へ。広さも違う。

収集は再びスタートした。さっそくテレビが1台増えてしまった。場所も懐も狭くなった。でも,快適になった。


II. 反省期

その後

そして1年が過ぎた。どうなっただろう。これは1999年の9月の状況。この頃はまだ良かった。

机の上。机の左側にはスピーカ箱が置いてあり,その上は撮影用の真空管が置いてある。

机の左と右。何か変わったかな?机の下は相変わらず物が入っている。机の左脇の段ボールの高さが高くなった。机の左脇の本棚の列の前には以前見なかった真空管TVがある。その上は書類置き場になっている。右写真では木製無線機棚が見えるが以前はこの棚の前にもラジオが積んであった。床にスペースが見える。

(机の左壁)と(右壁と後ろ)。

左壁側にはTVが見えるが,さらに半年たったいまではこのTVの上にラジオが乗った。

(右壁と後ろ)夏を過ぎた時期で壁際のストーブは完全に埋まっていたが,さらに半年たったいまでは寒い冬がやってきてストーブを掘り出した。その代わり荷物は後ろに移動し山が高くなっている。

 

その後のその後

半年後の現在はもっと酷くなった。ラジオは100台を越えている。いったいどこに?物置は入り口までいっぱいになった。


III. 絶望期

その後のその後のその後

2002年1月の状況。登録したラジオは150台あった。真空管も増えた。取り出したいものはまず出てこない。アクセスするにも時間がかかり,あくせくするばかり。工作など最近しない訳は,ようやく分かった。私は,もともと書斎,倉庫や書庫と名乗っていた。工房と名乗ったことが無い。工作する思考が全く欠如しているのに気が付いたのだ。工作は,木工は表の駐車場,庭のベランダで行う。電気工作はこの部屋だったはず。しかし,ラジオのハンダ付けはこの部屋だが,道具類が埋もれてしまった。部品も例外ではない。残っているのは真空管テスターと本当のテスターというありさま。ハンダ付けすら最近までどこにいったか分からぬ状況っだった。ラジオは汚いから掃除をするのだが,それはいつも玄関をでたところでやっていた。雑巾掛けと刷毛によるホコリの掃除。ペイントの道具は物置に埋もれてしまった。文献類は山を掘って出土するというありまさ。真空管もいざ撮影というと,どこかに消え失せている。手元にあるものしか撮影できぬ。それでも掘り起こして,撮影してきた。

机の左側まで荷物がいっぱいに積んである。左に見える木製ラジオは5段積みなのだ。

下。単に積んである?下のカバンの左には日立の大型ラジオ,その列の奥にもう1列。それが前の写真に見たナショナルのTVである。奥の列,TVの上には縦型1台,その上には箱とコピー製本がよこに並べてある。右には横型木製3段。その上にシャーシだけのリムロック・ラジオが1台。

現在,屋根裏収納庫を作ることを考えている。野積みはやはりダメだ!

裏側は悲惨な状況だ。押入までたどり着けない。回転いすが回転するスペースだけはまだある。机の右側の引き出しもいまや開かない。

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Backstage Sakura version: 1st ed. ('98.6.29) and ('98.8.14), 2nd ed. ('00.2.7), and 3rd ed. ('02.3.22).


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