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X(8). British His Master Voice HMV model 1113 in 1939?/英国のヒズマスターボイス1113型, ('85.8.y), ['97.10.14] |
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X(20). GMarconi? typ V362 in 1956?/国籍不明Gマルコニー V362型, ('96.11.3), ['97.10.14] |
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X(0). Photos -Radios in Holand/オランダで見たラジオ ['99.1.30] |
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X(115) Canadian Electrohome HONOLA FPR604 in 1970s/カナダの家電ホノラFPR604, ('00.3.25) ['00.5.5] |
I introduce here the Europian and Canadian radios which were owned unexpectedly by me.
ここでは,私がたまたま持っていた?欧州とカナダのラジオのコレクションを紹介しましょう。
British made, "The Gramophone Company, Limited, (Hayers, Middle sex)", manifactured in1939-1940。Marconi ST tube radio. There is a logo -His Master Voise on the top of cabinet. I bought this radio at Saturday open street market in Alkmaar, the Netherlands in 1985.
Marconi社のST管を用いたラジオ。キャビネット天井にHis Master Voiceの犬のマーク。HMVは米国RCA-VICTORより早く犬のマーク(スニッパー)を用いて有名。1933年に米国でRCAが専用周波数変換管6A7を発売すると,HMVは翌1934年頃にこれを用いたスーパラジオを製造した。さらに,1930年代後半になると欧州では新型の専用変換管が相次いで開発され,HMV社は1937年頃からMarconi社のX64を採用したラジオを発売,1938年にはX63,そして1939年からX65を用いたモデルを製造した。
このモデルはMarconi社の球を中心に作られているが,一部米国球(6Q7G)を使用している。この理由は日本と同じで,米国球では不足する分を英国独自に開発したためと思われる。検波増幅管6Q7Gは英国でわざわざ開発する必要がなかったと思われる。
このラジオは1985年にオランダ留学中に,地元アルクマール市の土曜青空市場で手に入れたもの。その頃はアンテイーク・ラジオに凝っている訳でも無かったが,真空管好きが高じて,ラジオ放送を聞く実用品として購入したもの。オランダでは年がら年中アンテイークなので,この手のラジオは余り珍しくもなく皆持っているようだった。購入に当たり,何よりもちゃんと動作すること,欧州製であること,古そうなこと,デザインの良いこと,を基準に選んだ。かつては縦型も見たような気もするが,結局購入しようと決めて探していた間には,余り良い出物にはお目にかかれなかった。数回の足運びでこれを見つけた。ST管が見えたので古いことは分かったが,戦前のラジオと念を押して,私にとってはちょっと高かったが,結局購入した。自宅に持ち帰り,さっそく中身をつぶさにチェックしてみたが,馴染みの無い球ばかりで年代の特定もできなかった。さて,このラジオで半年ばかり聞いた。アパート備え付けの韓国製のラジカセよりは感度が良かったが,それでもキリスト教の日本語放送位しか入らず,ニュースはイギリスのBBCで我慢した覚えがある。日航のジャンボのおすたか山への墜落のニュースはこのラジオで聞き,印象に残っている。帰国の際には日本には航空便で運ばれてきた。欧州では各国語を話すラジオだったが,茨城弁を流暢に話す義父が,このラジオは日本語をしゃべれるのだろうね?と聞かれて苦笑した思い出もある。
正面。ダイヤル面に傾斜が付いている。横長ダイヤルの表示は波長で,MWが195-580m,SWが16.5-51mである。今となっては周波数に換算するのに苦労する。
裏面。シャーシは頑丈な鉄製,機械的には頑丈だ。馬鹿穴が目立つ。同じシャーシで各種モデルが造られたのだろう。コネクタ類は,アンテナやスピーカがワンタッチ式のプラグとなっている。真空管は手前左がKTW61,1821,後列の左にX65があるが見えない。右手のシールドケースを被ったのが6Q7G,最右がKT61。キャビネット内面は黒く塗られている。
裏蓋。皮または合成皮革でできており,2本の皮ベルトで吊り下がっている。左右のネジ2本を緩めると,上に開けられる。とにかく良くできている。
X1 8 1985 15k [UK]HMV 1113 39- WB ST-5S 2B □□○△△○ 仕様 The Gramophone Company, Limited, Hayers, Middle sex. Serial no. A/6 1113 X22, 回路図なし, 性能仕様:ac 195-255Volts, 50-100cycle キャビネット:木製箱型,上部布張り。裏ぶたは合成皮革?製。 周波数:MW (580-195m)545-1550kc, SW (50-16.5m)5.9-19Mc ダイヤル:横スライド(波長表示) 真空管:X65-KTW61M-DH63/6Q7G-KT61-U10 (球の解説)
実装されていた球
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左からMarconi KTW61M, Marconi KT61, Philips 1821です。(Added in 1999.1.30) (部品)
シャーシ:亜鉛メッキ鉄,使用しない馬鹿穴が幾つかある。
ANT/OSC:空芯自立,VC:でかい,IFT:角型でかい,
(状態)
動作するが,ハム音あり。
真空管は,整流管U10(傍熱型)が1821(直熱型の同等管)に変更されている。検波管はもともとDH63か米国製の6Q7-Gのどちらかを指定しており,ここでは6Q7-Gが使用されている。
キャビネットは外観良。留め用皮ベルトの1つが千切れた。ダイヤル目盛板位置が下にずれている。
SP(横長楕円DSP)交換されている。出力トランスはオランダまたはドイツ製に交換。
ドイツ製のケミコン追加されている。
国内使用にあたり,220V-100Vステップ・ダウン・トランスをこのラジオ専用に購入した。
(保守球)
とりあえず,秋葉原で1988年頃にU10を見つけて購入した。また最近,DH63を入手。以前,KT61も見つけたがペアでないと売ってくれないと言われ,購入しなかった。コンバータとIFはまだ見つからない。
(Added at 1999.1.30)
Here I introduce few pictures taken in 1985 because I could read now their slide films by film scanner. I found out sevral old radios at frea markets in the Netherlands. These pictures were taken unexpectedly when I visited the market with my camera.
1985年当時のスライド・フィルムを今になってスキャナーで読むことができましたので,ここに紹介します。オランダでは,青空市に出るラジオは余り多くはなかったけれども,幾つかを目にした。カメラを持っていて撮影できたものを紹介しましょう。
Philips radio, the Saturday frea market in Amsterdam, 1985.
これはPhilipsのラジオのようです。アムステルダムの土曜青空市で見つけました。後ろの黒い縁石は歩道です。道ばたに広げています。ブーツの主はオランダの大きいお姉さんです。キーが1つ紛失していたし,新しそうだったので買いませんでした。値段は多分安かったろうと思います。今だったら買うところですが。
This may be a British radio, made before WWII, found at the Saturday open street market in Alkmaar.
His Master Voiceと天秤にかけたのがこのラジオでした。アルクマールの土曜市で見つけたものです。滞在期間も残り少なくなって来た頃に現れた業者が展示したもので,修理品を売っています。これも戦前のもので,おそらく英国製だったでしょう。デザインが通信機のようで嫌いでした。でも,こっちの方が価値があったかもしれません。当時は生活苦で2台買い込む程裕福ではありませんでした。
Philips tube radio, looks like a modern design, displayed by the shop same as the above photo. これもアルクマールの土曜市で同じ業者が持ってきたものです。こっちはPhilips製の思いきり近代的なラジオに見えました。でもデザインは良いですね。
Multi-band receiver, made in the second half of 1950s. Manifacturar is unknown. Design of the cabinet and panel is similar to Philips radios. Logo in front panel may be "G-Marconi". Characters in Frequency dial may be for North or East Europe countories. Available band is five; LF, BC, HF1, HF2 and FM. Seven tubes and Magic eye. All tubes are Philips types. Almost are made by Philips in 1955, other two are made by Telefunken and by Japanese Matsushita-national.
I bought this radio from antique frea market near my home in Japan. When was it imported? It is not recent year because it seems very Junk! It was 1950s. However, the inside view may be keep original and not modified. The old owner could not hear Japanese FM band. Really? Therefore, this is not an imported things by Japanese 1950s radio dealler. I estimated that this radio was a things brought back by a 1950s Japanese Student who stayed in Europe.
このラジオは1950年代後半のマルチバンド受信機で,製作メーカは不明だが,Philips系のデザインに似ており,残されたロゴの欠片からMarconi製,パネルの文字綴りから北欧か東欧仕様かと思われる。受信は長波,中波,短波1,短波2,FMの5バンド。7球プラスマジックアイ。全てPhilips系の球。製造は1955年のようだ。残っているものはほとんどphilips製で,残る1本がTelefunken製,1本が松下製。
日本の骨董市で入手。最近輸入したにしてはジャンクである。FMは欧州バンドで改造された気配はないし,また当時は国産ラジオも優秀だったから,日本の商社が輸入したものではなく,輸入品というよりは誰かが1950年代に欧州から持ち帰ったものかも知れない。
X2 20 96.A.27 5k [Eur]GMarconi?-V362 56? WB MT-7S E A/S/FM □△○△▲○ Dox? KungHovleverantor? Ser.715235, (TypeV362) Reference : Philips B3G63A(1956)=363) Cabinet: キャビネット:木製丸箱型,裏板パーティクル板 Size/サイズ:543w,237d,345h Frequency Bands/周波数:LF,MF,SW,FM Dial/ダイヤル:横スケール(LV,MV,KV1,KV2,FM) Nob: ツマミ:(大1)Tune(LV-KV2)?, (大2)Tune(FM)?, (小1)BAS,(小2)DISKANT,(ピアノキー)BAND,(サイドSW):電源SW Tube/真空管:
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(特徴)
EL84が松下製の6BQ5に交換されているのは,裏を返せば日本ではEL84以外の代替管が入手できなかったためと推察。
(部品)
IFT MF=468kc/s
(現状)
外観並,キャビネット金属枠一部剥がれ。塗装面一部樹脂性の汚れ
(欠品)
ダイヤルツマミ大
(修理・保守の計画)
FMが付いたマルチ・バンド・レシーバは複雑なため回路図はまだ調べていない。取りあえず,代替管を探している。6BQ5,6AQ8と6AJ8は国内生産されていたので入手は容易。残る欧州球のうち,EBF80,EABC80は1997年に入手。EZ80も1998年の春に入手した。EF89だけは入手できずにいた。
[追記] EF89はその後,本文を読んだ「がーさん」こと岡田さん(mixseeds)に御寄贈いただきました。ありがとうございました。
Table top AM-FM transformer-less four tube radio, manifactured by Domino Electrohome, Ontario, Canada. It seems 1970s. Main parts are made-in Canada. However, the tubes consists of Europian types. Two tubes are made in Itary and France although the brand name is the Electrohome. Others are made in Germany and UK although the brand name is American Sylvania.
I bought it at antique frea market near my home in Japan March 2000. It may be imported by an antique buyer from Canada recent year. I have interestings on Europian 100 mA heater tube which is rare in Japan. Shop man said me that it did not work for FM-mode. However, I know it! Because Japanese FM band is different with American & Canadian bands! Why antiqu buyers import such unusable things? Do not mind.
カナダ・オンタリオのラジオ・メーカー,ドミノ家電産業製のトランスレス4球AM-FM兼用テーブル・トップ・ラジオ。1970年代と思われる。主要パーツはカナダ製だが,真空管は欧州系で,2本のブランド名は自社Electrohomeだが,製造は欧州イタリアとフランス,他の2本は米国シルバニア・ブランドだがドイツとイギリス製。
2000年3月に骨董市で入手。恐らく最近ラジオのブームでカナダから輸入されたラジオで業者の市を渡ってきたもの。欧州100mA系という珍しさも手伝ってついつい手が伸びた。骨董屋の親父曰く「FMは聞こえない」,しかし,買ってきた。FM放送周波数帯が日本では違うから聞こえる訳がない!どうしてそんな物輸入するんだろう?まあ,良いか。
右上のツマミは2重になっており,内側がボリューム,外側がAM-FM切り替えバンドスイッチである。右下のツマミはダイヤルで円盤ダイヤル面には上にFM周波数,下にAM周波数が表示されている。とてもシンプルで使いやすく格好の良いデザイン。キャビネットは薄緑のプラスティックスであり,パネルの黒色は安価に済ませるためか塗装である。はげている。
Back panel is fixed by inserting upper part of the panel then mounting two screw at lower part of the panel.
裏蓋は上側がはめ込み,下側は四角レンチのネジとめである。AC117Vの引き込み線はトランスレスの電撃から守る安全対策として裏蓋と一体になっており,裏蓋を外すとACの接続も切れる仕掛けである。日本の北米輸出モデルもそのようになっている。
裏板には真空管配置図が印刷されているが,UCC85, 19D8, 19FL8, 50BM8とだけ表示してある。国内で知られているのは唯一50BM8であり,ヒーター100mA管だから,100mA系トランスレス・ラジオである。他は馴染みの無い球ばかりであったが,調べてみるとチューナー管UCC85は6AQ8の100mA管であった。これは1970年代になっても米国GEやRCAのマニュアルに現れない球で,製造当時米国EIA名はまだ無かった(あるいは知られていなかった)と思われる。現物を調べたら,26AQ8とあった。19D8に至っては全く未知であったが,実はオランダPhilipsが6.3Vの6AJ8と同時に100mA系として開発した歴史ある周波数変換・発振用3極7極管である。AMの時は周波数変換を行い,FMの時は第1IF増幅管として働く。19FL8は主に欧州で使われた双2極5極管EBC89の100mA系で6AV6の検波部を6BA6に移した様な球。IF増幅とAM検波を行っている。50BM8に低周波増幅用3極管があるから,18FY6のような双2極3極管の代わりに双2極5極管を使っても良い訳である。FM検波は2本のダイオード,また電源整流にもSiダイオードを使用していると思われる。
バリコンはAM-FM用2連であるがともにトラッキングレスで,簡単に日本バンドに対応させるためには周波数コンバータでも作らねばなるまい。北米バンドと日本バンドの差は; 89-76=13MHz,したがって,13MHzを発振させ加算するのが良いのでは。周波数対応は (89-108)-13=(76-95)となる。
Domino Electyrohome Industries Ltd. Kitchener Canada. Label; model FPR 604, 117V, 0.22A, serial E960029 Chassis; 38-308-01,Backpanel; 52-273-01 Freq; FM 89-108MHz Tubes;
VC; TRW273 LTD 156 45-52-08 IFT; 21-433-05 ELJ4, 21-485-01, ELJ4 Chem; made in Canada, 40u/150V, 40u/150V, 70u/150V, 44-203-04, DEJ4 |