ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオ

written by Koji HAYASHI, Ibaraki JAPAN

Mini-Museum of Japanese Radios/日本のラジオのミニ博物館

Radio Tubes After WWII/戦後のラジオ球

Audio Tubes/オーディオ球

Power Triode Japanese

Power Triode American

Power Beam Japanese (B Series)

Power Beam American(1) Large

Power Beam American(2) Small


Page-AusB2. American Type Audio Beam Power Tubes in Japan/日本の中の米国系ビーム出力管

Part 2 Small Size/小形管

2nd Edition (2006.11.23)+(2010.5.8)+(2010.11.22)-(2013.5.2)

HomePageVT/Audio_US_Beam2.html


6AQ5/5AQ5/6AQ5A

6AQ5

6AQ5

Tung-Sol

6AQ5A

RCA

6AQ5A

Raytheon

5/6AQ5

Toshiba/東芝

5/6AQ5

NEC/日電/新日電

6005

Toshiba/東芝

6AQ5

6AQ5

Matsushita/松下

5/6AQ5/A

Hitachi/日立

5/6AQ5

Futaba/双葉

5/6AQ5

Mitsubishi/三菱

6AQ5

TEN/神戸工業

Others

35C5

Not yet photo

50C5

Not yet photo

12CU5

Not yet photo

12ED5

Not yet photo

50EH5

Not yet photo

Others

12FX5

Not yet photo

Specification of US Beam2 (7pin miniature 6AQ5)

Base

Outline

Eh V

Ih A

max Pp

max Eb

max Psg

max Esg

Eb V

Esg V

Eg -V

Ib mA

Isg mA

rp kohm

gm

mA/V

RL k ohm

Po W

6V6

6V6-GT

6V6-GTA

7AC

8-6

9-11

9-41

6.3

0.45

14

350

2.2

315

315

250

180

225

250

180

13

12.5

8.5

34

45

29

2.2

4.5

3

80

50

50

3.75

4.1

3.7

8.5

5

5.5

5.5

4.5

2.0

285

250

285

250

19

15

70

70

4

5

70

60

3.6

3.75

8

10

14

10

6AQ5

6AQ5A

5AQ5

12AQ5

7BZ

5-3

6.3

4.7

12.6

0.45

0.6

0.225

12

275

2.0

275

250

180

250

180

12.5

8.5

45

29

4.5

3.0

52

58

4.1

3.7

5

5.5

4.5

2.0

6005

7BZ

5-3

6.3

0.45

11

275

2.0

275

250

180

250

180

12.5

8.5

45

29

4.5

3.0

52

58

4.1

3.7

5

5.5

4.5

2.0

250

250

15

70

5

10

10

6HG5

7BZ

5-3

6.3

0.45

12

275

2.0

275

250

250

12.5

45

4.5

52

4.1

5

4.5

12AB5

9EU

6-3

12.6

0.2

12

315

2.0

285

250

250

250

200

12.5

270 o

45

33.5

4.5

1.6

50

-

4.1

4.0

5

6

4.5

3.3

Refference

6AR5

6CC

5-3

6.3

0.4

8.5

250

2.5

280

250

250

250

250

18

16.5

32

34

5.5

5.7

68

65

2.3

2.4

7.6

7

3.4

3.2

6AK6

7BK

5-2

6.3

0.15

2.75

300

0.75

250

180

180

9.0

15

2.5

200

2.3

10

1.1

 Specification of US Beam 2-2 (7pin Miniature)

Base

Outline

Eh V

Ih A

Eb V

Esg V

Eg V

Ib mA

Isg mA

rp kohm

gm

mA/V

RL kohm

Po W

35B5

35C5

7BZ

7CV

5-3

35

0.15

110

110

7.5

40

3.0

-

5.8

2.5

1.5

50B5

12C5,17C5 25C5, 50C5

6CU5, 12CU5, 17CU5

GE 1973, ETRM-15P

7BZ

7CV

7CZ

5-3

6.3

12.6

16.8

25

50

1.2

0.6

0.45

0.3

0.15

120

110

8.0

49

4.0

10

7.5

2.5

2.3

11C5,

7CV

5-3

11.6

0.45

110

110

7.5

40

3.0

-

5.8

2.5

1.5

25F5,

25F5A

7CV

5-3

25

0.15

110

110

7.5

36

43

3.0

3.8

16

13

5.8

6.4

2.5

2.5

1.2

1.5

6AN5

7BD

5-2

6.3

0.45

120

120

120 o

35

12

12.5

8.0

2.5

1.3

6AS5, 12AS5 GE 1973, ETRM-15P

7CV

5-3

6.3

12.6

0.8

0.4

150

110

8.5

35

2.0

-

5.6

4.5

2.2

6BF5

7BZ

5-3

6.3

1.2

110

110

7.5

36

4

12

7.5

2.5

1.9

6CA5, 12CA5, 17CA5

7CV

18-3

6.3

12.6

16.8

1.2

0.6

0.45

125

110

125

110

4.5

4.0

37

32

4.0

3.5

15

16

9.2

8.1

4.5

3.5

1.5

1.1

12DM5

7CV

5-3

12.6

0.45

110

110

7.5

49

4.0

14

7.5

2.5

1.9

6DS5

11DS5

7BZ

5-3

6.3

11.2

0.8

0.45

250

200

200

200

8.5

7.5

29

35

3.0

3.0

28

5.8

6.0

8

6

3.8

3.0

12ED5

7CV

5-3

12.6

0.45

125

110

125

110

4.5

4.0

37

32

7.0

4.0

14

14

8.5

8.1

4.5

4.5

1.5

1.1

Phil,Mot

35EH5, 35EH5A

7CV

5-3

35

0.15

110

115

62 o

32

7.2

14

12.0

3.0

1.2

25EH5, 50EH5

7CV

5-3

25

50

0.3

0.15

110

115

62 ohm

42

42

11.5

14.5

11

14.600

3

0

1.4

-

Mat,Fut

32ET5, 32ET5A

7CV

5-3

32

0.1

110

110

7.5

30

2.8

21.5

5.5

2.8

1.2

50FA5 Syl

7CV

5-3

50

0.1

110

110

7.5

40

3.0

13.0

5.8

2.5

1.5

50FK5 RCA

7CV

5-3

50

0.1

100

115

62 o

32

8.5

14.0

12.8

3.0

1.2

40FR5 Syl

7CV

5-3

40

0.1

110

115

110

115

7.5

180o

32

34

3.0

3.2

20

-

6.0

-

2.8

3.2

1.5

1.3

12FX5, 19FX5, 60FX5

7CV

5-3

12.6

18.9

60

0.45

0.3

0.1

110

115

62 o

36

10

17.5

13.5

3.0

1.3

Hit/WH,

-

T

34GD5 RCA

7CV

5-3

34

0.1

110

110

7.5

35

3.0

13

5.7

2.5

1.4

Hit

4GZ5, 6GZ5

7CV

5-2

4.0

6.3

0.6

0.38

250

250

270 o

16

2.7

150

8.4

15

1.1

35GL6

7FZ

5-3

35

0.15

110

110

7.8

45

3.0

12

7.5

2.5

1.8

50HC6 GE

7FZ

5-3

50

0.15

110

115

62 o

42

11.5

11

14.6

3

1.4

50HK6 GE

7FZ

5-3

50

0.15

110

110

7.5

49

4.0

10

7.5

2.5

1.9

Specification of US Beam 2-3 (9-pin NOVAR, Compactron)

Base

Outline

Eh V

Ih A

max Pp

max Eb

max Psg

max Esg

Eb V

Esg V

Eg -V

Ib mA

Isg mA

rp kohm

gm

mA/V

RL k ohm

Po W

6BK5

12

25

9BQ

6-3

6.3

12.6

25

1.2

0.6

0.3

9.0

250

2.5

250

250

250

5.0

35

3.5

100

8.5

6.5

3.5

6CS5

12CS5

9GR

6-3

6.3

12.6

1.2

0.6

10

300

1.25

300

200

110

125

110

180 o

7.5

46

49

2.2

4.0

28

13

8.0

8.0

4.0

2.0

3.8

2.1

=6W6-GT

6DB5

12DB5

9GR

tx

T6-1/2

6.3

12.6

1.2

0.6

10

300

1.25

150

200

110

150

110

180 o

7.5

46

49

2.2

4.0

28

13

8.0

8.0

4.0

2.0

3.8

2.1

=6W6-GT

6T9

12FM

9-58

6.3

0.93

12

275

2.0

275

250

250

8.0

35

2.5

3.0*

100

6.5

5

4.2

6J10

13J10

12BT

9-58

6.3

13.2

0.95

0.45

10

6T10

10T10

12T10

12EZ

9-59

6.3

9.8

12.6

0.95

0.6

0.45

10

6Z10

10Z10

13Z10

12BT

9-58

6.3

10

13.2

0.95

0.6

0.45

10

*

6AD10

12EZ

9-59

6.3

1.05

10

6AL11

10AL11

12AL11

12BU

9-59

6.3

9.8

12.6

0.9

0.6

0.45

10

13V10

12EZ

9-59

13.2

0.45

6.5

165

1.8

150

145

125

6.0

34

2.2

58

6.4

3

1.5

6Y10

12EZ

9-58

6.3

0.83

4.8

300

1.1

300

250

250

270 o

16

2.7

150

8.4

15

1.1

=6GZ5

12AE10

12EZ

9-59

12.6

0.45

6.0

165

1.25

150

145

110

7.0

34

6.5

33

5.6

2.5

1.45

18AJ10

12EZ

9-59

18.0

0.315

6G11

12G11

12BU

9-58

6.3

12.6

1.2

0.6

6.5

150

1.8

135

120

110

8.0

49

4.0

10

7.5

2.5

2.3

=50C5

56R9

12EN

9-58

42

14

0.15

0.15

radio

17X10

12BT

9-58

16.8

0.45

6.5

165

1.8

150

145

110

6.0

36

3.0

30

8.6

3

2.4

17AB10

12BT

9-58

16.8

0.45

6BF11

12BF11

17BF11

24BF11

12EZ

9-59

6.3

12.6

16.8

24.2

1.2

0.6

0.45

0.315

6BY11

12EZ

9-59

6.3

1.2

10

200

1.8

150

170

140

82 o

74

3.9

33

4.9

2.5

4.0

 


TV用の音声出力管

戦後(戦中)の1945年から米国ではTV放送が再開され,TVセットが製造された。TV音声出力管は,はじめオクタルガラス管では6V6GT(1939年),6K6-GT,6W6GT(1939年)が使われ,1950年代になるとミニアチュア管では6AQ5(1945年)や6AR5(1947年)が使われた。さらに,1950年に9ピンミニアチュア管の6BK5が登場した。トランスレスTVでははじめ300mA系の25L6GT(1938年)がリバイバルし使われたが,1954年に600mA系の5AQ5(1954年),12L6GT(1954年)や12W6GT(1954年)が登場し移行した。さらに1956年には50C5のTV用音声出力管として6.3V管6CU5や600mA系の12CU5が登場し,盛んに使われた。また25L6GT系の9ピンミニアチュア管として6/12CS5, 6/12DB5が登場しています。

我が国ではTV時代の初期,トランス付きTVでは1950年に国産化された6F6-GT6V6-GT,さらに1952年にNECによって国産化されたラジオ用ミニアチュア管6AR5が使われました。1954年頃に東芝マツダによりGT管では25L6GT6W6-GTが,9ピンミニアチュア管では1955年に6BK5が国産化されました。初期の300mA系トランスレスの時代は,6AQ56AR5の良さを兼ね備えた廉価なミニアチュア管8M-P12を東芝マツダが開発して一時期使いました。1955年には600mA系トランスレスTVの時代となり,高価なビーム管5AQ5を国産化するとともに,廉価な5極管8M-P12の600mA管4M-P12を開発して使用しました。

 


6AQ5/5AQ5/6AQ5A

6AQ5は,オクタル・ベースのビーム出力管6V6の7pin MT管で,米国RCAが1945年12月に発表しました。また,自動車用バッテリの12V化に伴い,ヒータ電圧を12.6V(225mA)とした自動車用の12AQ5も登場。

[YjL]

Advatize of 6AQ5, IRE, January 1947/IRE誌1947年1月のRCAの広告。

6AQ5の姿が初めて広告に登場。当時はAM放送とFMバンドの自動車用ラジオとして発売されていた。

国内では,6AQ5はNECやマツダなどにより1950年頃に,また12AQ5はマツダにより1954年に国産化されています。一方,5AQ5はTVの600mA系トランスレス用の音声増幅や垂直偏向出力管として1950年代初めに登場,国内では東芝,NECが1955年に,また日立が1956年に国産化,他社も作りました。その後6AQ5AはTVの450mA系の登場とともにヒータウオームアップ時間を11secと規定した品種として1950年代末に登場,国内では日立などが国産化したようです。

6AQ5は当初自動車ラジオ管として出発し,その後ラジオ,通信機の音声出力や発振・逓倍・励振段など,テレビの垂直偏向などに活躍,1950年代は一世を風靡しました。国内では,当初MT管ラジオは高級機でしたから6AQ5も使用できたのですが,実は6AQ5はとても高価,直ぐに半額の6AR5が主流となり,各ラジオ・セット・メーカは高級機の代名詞いわゆるHi-Fiラジオにだけに採用しました。国内ではむしろ,6AQ5は1950年代から1960年代の通信機や測定器には無くてはならない存在で,通信用,通測用規格のものが多く製造されました。

一方,オーデイオの分野では1950年代末から1960年代の初めにかけて訪れたHi-Fiブームに合わせて,ステレオ・アンプにメーカが好んで多用されました。6V6-GT6BQ5などに押されて日の目を見なかったという人もいますが,実はコンパクトに組める利点が買わAMやFMレシーバに組み込んだものが多かったのです。真空管もブームにあやかり,特別に規格を設定したのでしょうか?,東芝では1962年頃に6AQ5Hi-Fi用というモデルを出荷しています。価格も1割増しでした。しかし,今日調べても,Hi-Fi用と一般用の明確な違いは見いだせません。

その後,下火になるかと思いきや,実はカラーTVにも多用され,1960年代末から1970年代初めにかけての最後の真空管式TVでは手軽な出力が低歪みで得られる利点が買われ,5AQ5が再び活躍しました。そんな訳ですから,6AQ5系は今日でも思いの外沢山の在庫がみられます。しかも格安です。皮肉にも昔格安だった6AR5は今日では貴重品,高値の華となっているのと対照的です。

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Tung-Sol

  [YjL]

Tung-Sol 6AQ5s in 1957/Tung-Solの6AQ5(3225734-1)1957年製。左は正面,右は裏面。

右はゲッタが薄く内部が良く見える。プレートは灰色(アルミ被覆鉄)の2リブ付き円筒形。ゲッタは2点支持で馬蹄形の下1辺をビームプレートの2つの爪に溶接し防振対策としている。g1支柱は銅,g2支柱は銀。g1フィンはU字形断面の黒化フィンであるが,珍しく電極下部に配置され,T字形部を介して2又に分かれてpin-1とpin-7の引き出し線として使われている。放熱抜群,インピーダンス低という1石2鳥を狙ったもの。ビームプレートはプレートと同じくアルミ被覆鉄でマイカ板に4点支持されている。g1とg2の垂直位置(目合わせ)は下部マイカ板に各支柱に溶接された金属ベルトで定位置に固定することで実現している。米国製の特徴はプレート側面中央に切り欠きスタブを持つ点であろう。何のためにそのようなものを付けているかは不明。ヒータはヘアピン。gm=82,89。

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RCA

[YjL]

RCA 6AQ5A in End of 1950s to 1960./RCAの6AQ5A(字消え,1950年末から1960年代)。

リブなし着炭黒化円筒プレート。ゲッタはドーナツ型。g1支柱は銅,g2支柱は銀。g1フィンは無いがゲッタ環がg1支柱の一方に接続され放熱に寄与している。g1とg2の垂直位置(目合わせ)は上部マイカ板で各支柱に溶接された金属ベルトで固定。プレート側面の切り欠きスタブは下部マイカ板近くにある。中古。gm=80と86。

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Raytehon

[YjL]

Raytehon 6AQ5A in 1959/Raytheonの6AQ5A(280 59-09),1959年。

3リブ光沢黒化円筒プレート。ゲッタはドーナツ型。g1支柱は銅,g2支柱は銀。g1フィンは上部にある。g1とg2の垂直位置(目合わせ)は上部マイカ板で各支柱に溶接された金属ベルトで固定。プレート側面の切り欠きスタブは中央部にある。中古。gm=79。

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Toshiba/東芝

[YjL][2gL]

Toshiba-Matsuda 6AQ5s, Middle of 1950s, 1957-58, 1959 and Toshiba 1960./東芝の6AQ5。左よりマツダ(1950年代中頃),マツダ(ツ)1957-58年代,マツダ(94)(ツ)1959年4月,東芝(0H)[通信用]1960年8月。

1950年代中頃のモデルはプレートの切り込みが周方向に4箇所。切り込みを覗くとビーム形成翼(ビーム・プレートBP)が左右の穴から見える。マツダ・ロゴは円ではなく左右が狭い楕円。これより以前のモデルはロゴの位置がもっと下にある。g1支柱は銅,g2支柱は銀色。g1にU字型フィンあり,着炭黒化。ゲッタは馬蹄形。ヘアピン・ヒータ。中古。gm=102。

1957-58年代のモデルはプレートの切り込みが周方向に2箇所に変更。BPは正面からでは丁度見えなくなる。g2支柱も銅に変わる。通信用の印はガラス管壁裏側に白字で(ツ)の文字。中古。gm=90。

1959年4月のモデルはマツダ・ロゴが円形になる。ゲッタは長方形に近くなる。ガラス管壁裏側に白字で(ツ)の文字。この頃,黄文字で年月コード(94)を表示。箱入り。gm=93。

東芝(0H)1960年8月のモデルは,年月コード(OH)と[通信用]が黄文字スタンプ。ロゴが表示位置はそのままにToshibaに変わる(1959年中頃から)。中古。gm=97。

[YjI]

Toshiba 6AQ5s, 1963, 1962, Middle of 1960s and 5AQ5, Middle of 1960s/東芝の6AQ5(つづき)。左より東芝(8D21)通測用Hi-S(1963年頃),東芝(8K02/37.11)通信用1962年11月,東芝Hi-Fi(A)(1960年代中頃),東芝5AQ5(1つ星)(1960年代末)。

東芝通測用Hi-S(1963年頃)は,茶文字(赤の時代)。Toshibaのロゴの位置が変わり,余計な文字が沢山入る。ゲッタがドーナツに変わる。通測用ロット番号(8D21)は白字で裏面に。箱入り。gm=92。

東芝通信用1962年11月のモデルも内容は同じ。Toshibaのロゴの位置が変わり,余計な文字が沢山入る。文字は白茶。通信用ロット文字(8K02)は表面に。箱入り。gm=88。

東芝Hi-Fi(A)(1960年代中頃)は,Hi-Fiと印字されているが,プレート周に幅2mm,縦1mm程の切り込みが1箇所あるのみ。ベース底に朱印(76)。gm=86

東芝5AQ5(1つ星)(1960年代末)。プレート切り込みなし。箱入り。gm=103。

[YjI]

Toshiba Box/東芝の箱。

左からマツダSB-251-DA 09つ。東芝通測用Hi-Sは4CF101T3 や26。東芝通信用は4CF100T1 け10(こちらのがやや古い)。東芝(1つ星)\650。4CF101 P1ね09。最後は高信頼管の6005。この箱はマツダ時代のものだが,高信頼管はToshibaと印刷されており,下に小さくマツダのロゴがあった。

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NEC/日本電気/新日本電気

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NEC 6AQ5s, 1956, 1957 and 1962/NECの6AQ5族。左より6AQ5(F5)通信用(97)1956年5月,6AQ5(GD)通信用1957年12月,5AQ5(B21,他の字消え)1962年。

1956年,57年頃はプレートは銀光沢灰色,馬蹄形ゲッタ,プレート切り込みは正面。g1支柱は銅,g2支柱は銀,g1フィンなし。ヘアピン・ヒータ。前者は中古,ゲッタが薄くベース底も黒化,gm=34でボケ,後者は新品?でgm=93。

1962年頃はアルミ被覆鉄,ドーナツ・ゲッタ。プレート切り込みは側面に移動し,BPも板の間に切り込みが入り4点支持となり,電極間の絶縁が向上された。g1黒化フィンも付いた。中古,gm=82。

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Matsushita/松下/ナショナル

[YjJ]

Matsushita-National 6AQ5s, 1958 and 1959/松下ナショナルの6AQ5

左は(KI/ND,1958年4月),右は(03/MF,1959年6月)。ガラス管頭が十字の筋。プレートはアルミ被覆鉄でリブなし。ゲッタは天井にゲッタ遮蔽用の円形金属板がありその上にある。プレート切り込みは正面。g1フィンなし,g1支柱は銅,g2支柱は銀。ヒータはパラレル・コイルで超寿命と謳っている。

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Hitachi/日立

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Hitachi 6AQ5 Family, from left, 5AQ5 in 1960, 6AQ5 in 1963, 6AQ5A in 1971 and 5AQ5 in 1962./日立の6AQ5族。左より5AQ5(黒字0-1 緑字K4)1960年1月,6AQ5(通信用金字3-5 緑字F1)1963年5月,6AQ5A(1-6 金A3)1971年6月,5AQ5(2-5,緑字Hキ)1962年。

1960年までのモデルはプレートが着炭黒化。日立製のプレートは縦寸法が6005と同じ24mmで他社より5mm短い。また正面は平坦部を持っている点も特異である。切り込みは正面。馬蹄形ゲッタ,g1フィン付き。g1支柱は銅,g2支柱は銀色。このサンプルは中古でgm=89,KHショート。他にもショート事故の球があり,絶縁劣化が問題。

1962年頃(写真は右端),カソード結線が電極下部から上部に変わる。プレートもうっすらとした着炭になる。中古,gm=80。

1963年頃にはプレートはアルミ被覆鉄になり,ゲッタはドーナツ型に。白字で通信用と裏面に印字。新品,gm=103。

1971年には落ちやすい管名表示とは別にガラス管下部に小さな枠で金文字で表示。ヒータは絶縁対策のためコイル型になっているようだ。中古,gm=92。

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Box of Hitachi 6AQ5 for Communications in 1963/1963年の6AQ5通信用の箱

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FUTABA/双葉

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Futaba OEMs, Mitsubishi 5AQ5, Unknown 6AQ5 and Futaba 6AQ5 in 1969/双葉と三菱の6AQ5族。左よりシャープ・ブランド/製造メーカ不明の5AQ5(0-3C ステム白字H1/底に白字5)1970年,メーカ不明の6AQ5(ステム白字A3/底に白字A)1963年?,双葉6AQ5(9K ステム白字GA)1969年

左2つはメーカ不明(2番目にはマジックでNEC?と書きこんだが)で年代も異なるが3番目の双葉と同一構造で,全て同一会社(双葉)製とみなせる。主な特徴はアルミ被覆鉄プレート,リブなし,切り込みは正面,黒化g1フィン,ドーナツ・ゲッタなど。シャープはTVには通常日立のOEM製品を用いていたが,これはラジオ用だろうか?この頃双葉製も使っていたことになる。ただし,双葉は他社との交換品種(バーター製品)もあり,必ずしも双葉製とは限らないが,他社は異なるモデルを製造しているので,案外当たっているかもしれない。3者は左より中古gm=76,中古gm=77,新品gm=90。

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Box of Futaba/

左はここにはサンプルがない5AQ5(RADIO TUBEと書いてある)の箱,右はサンプルと同時代の6AR5(ELECTRON TUBEと書いてある)の箱。

Mitsubishi/三菱

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Mitsubishi 5AQ5 in 1965?/三菱5AQ5(EH),1965年?

プレート切り込みがNECの新型と同じ側面。しかし,BPの構造がやや異なる。また,管名文字,ロット文字などの特徴から,やはり三菱独自の製品。ドーナツ・ゲッタ。g1フィン付き。中古gm=92。

TEN/神戸工業

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Kobe-Kogyo TEN 6AQ5 in 1955?/神戸工業TENの6AQ5(EB V, 通信用)。1955年?

プレートはカーボンスート黒化。リブなし,切り込みは正面。ゲッタは角型で正方形に近く,ゲッタ充填棒が太い。g1支柱は銅,他は銀色。各グリッドは電極上部でマイカ板に金属ベルトで固定されている。g1フィンはない。ラジオからのサンプル。未計測。

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6005

6005は6AQ5の高信頼管として知られています。GE?が1952年頃開発したものと思われます(GL-6005,5-STAR)。国内では1950年代中頃に各社が国産化しました。

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Advatize of 6005, IRE May 1952/米国IRE誌,1952年5月のGEの広告。

GEの高信頼管5-STAR TUBESの1つとして登場。

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Toshiba/東芝

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Toshiba-Matsuda 6005 in 1957-58 and 1959/東芝マツダの6005。左は1957-58年,右は1959年。前者はマツダのロゴが楕円。中古,gm=64。後者はマツダのロゴが円形になる。球番号2350(白字)。中古,gm=76。

このモデルはGE製にそっくり。プレートは通常の6AQ5より5mm短いが,民生用アルミ被覆鉄プレートよりも数10%放熱が良い光沢のある黒化ニッケル板を使用している。マイカは2重で振動に強い。g1フィンも大型で放熱が良い。足は本当の銀メッキで新品の間は接触は良いが,古くなると錆びて黒化してしまう。全体的に動作温度を低くし長寿命を狙っている。また耐振性にも優れている。

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Getter of Toshiba-Matsuda 6005/東芝マツダの6005のゲッタ。

左は1957-58年,右は1959年。1957-58年が馬蹄形,1959年には比較的長方形に近いものに変わる。後者は横長のg1フィン側面と平行にゲッタ充填棒を配置,ゲッタ棒が50%ほど長くできるよう改良されている。

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