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UY-27A /UY-27 and UY-27B -High Mu Triode /UY27AとUY27Bについて |
Special Pentode - Replacement Use Only for UY-27A | ||||||||
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UY-27A /UY-27
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27;米国では227は1931年頃に各社まちまちだった名称が2桁の27に改定され,直ぐに形状もST-12(直径38mm)のST管に改定されました。電気的特性はナス管と全く同じでした。戦後1950年代には保守用にガラス管がGT管と同じチューブラー型(T-9)でUYベースの27も製造されました。 |
UY-27;我が国ではST管は東京電気が作ったマイナーチェンジ版のUY-27Aが有名ですが,米国と同じ27も作られました。各社ともUY-27Aを製造した中でドン真空管だけは1935年頃から数年間UY-27を製造しました。1935年7月0.85円,1937年9月0.90円でした。また,戦時中は,軍用や業務用にマツダやエレバムはUY-27を作りました。 |
UY-27A |
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UY-27A; 「検波,増幅用3極管」。東京電気(マツダ,東芝)が1934年頃に開発した検波用の傍熱型3極管。酸化物陰極。米国UY-227(UY-27)の改良型で,ヒータ電流をやや小さくした省電力型(1.75Aから1.5A)。公表パラメータではgmと内部抵抗rpが僅かに異なるが誤差の範囲で,本家米国27と完全互換性がある。このUY-27Aは,UX-26B,UX-12Aとともに並4ラジオに広く使われた。初期の頃は,高周波4極管のUY-24Bが高価だったこともあり,検波管のシェアを2分した。しかし,後に5極管UZ-57が廉価に出回る頃(1937年頃)には経済的メリットも無くなり,1930年代末はに廃止されUY-27Bのみが残された。そのUY-27Bも1941年には廃止されている。 |
UY-27B |
UY-27B; 検波専用の高mu3極管,増幅率mu30から27で当時「超」検波用と呼ばれた。K.O.真空管(K.O.Tron)は1932年頃来日した欧州Philipsの超検波管に対抗してUY-227Bを開発しました。1934-5年頃にそのST版として作られたのがUY-27Bです。1935年にエレバム1.30円,K.O.真空管1.08円,ドン真空管1.25円が,1934年にはエレバム2.00円,ホリゾン1.30円で販売しています。東京電気マツダは1935年頃はナス管のUY-227Bを1.82円で販売しており,マツダの1941年のリストには現れていますが,いつST化したかの資料はありません。 超検波管UY-227B/UY-27Bの規格は不明なところがあり,ドン真空管のUY-27Bは原形のUY-27と同じヒータ規格1.75Aですが,東京電気マツダのナス管UY-227Bは同社のUY-27Aと同じ1.5Aで,大分後にST化されたマツダUY-27Bは当時の流行りの省電力の1.0Aになっています。各社ばらばらなのに同じ品番というのも珍しい現象です。このUY-27BはUY-27Aの保守用として使われたようで製品ラジオにはほとんど登場しません。東京電気マツダでは,UY-27Bの需要はほとんど無いまま1941年7月に廃止されました。UY-27Bの代替管にはUY-56Aが指定されていました。 |
[5f1] |
UY-27A1934年の東京電気マツダUY-27Aの推賞回路,並四受信機の検波段。グリッド検波,インダクタンス負荷。 |
[ラジオの修理に] UY-27Aは国内では戦前に廃止されたので,修理用のストックは戦後に使用し尽くされ枯渇したと思われます。もっとも,UY-27Aを用いた戦前の廉価な並四ラジオは,感度が余りにも悪いのでUY-27Aがまだ生きているうちに改造されることが多く見られ,性能アップした後継品種UY-56に差し換えたり,ソケットを交換して5極管UZ-57に差し換えたりされました。そんな訳で保存されていた中古のUY-27Aが稀にオークションに登場したりします。出力管UY-47Bに比べるとよっぽど入手しやすいでしょう。実用本位なら,米国製で間に合います。米国27は戦後1950年代でも生産されたので入手は比較的容易です。ヒータ電流が若干大きがまず問題無いでしょう。外形上はST-12と戦後1950年代に作られたT-9があり,ST-12は全くの互換,T-9は小型です。さらに米国56が代用に使えます。これは廉価で入手は容易。
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Base |
Outline |
Eh V |
Ih A |
Eb V |
Eg V |
Ib mA |
mu |
rp kohm |
gm mA/V |
27 RCA RC-16 1950, RC-17 1954 |
1:h, 2:p, 3:g, 4:k, 5:h |
ST-12 D=1-9/16, L=4-3/16 or T-9 D=1-3/16, L=4-3/16 (1950-) |
2.5 |
1.75 |
250 180 135 90 |
-21 -13.5 -9 -6 |
5.2 5.0 4.5 2.7 |
9.0 |
9.25 9 9 11 |
0.975 1.000 1.000 0.820 |
27 Sylvania Technical manual 1946 |
5A-0-0 1:h, 2:p, 3:g, 4:k, 5:h |
ST-12 L=4-3/16 |
2.5 |
1.75 |
250 180 135 90 |
-21 -13.5 -9 -6 |
5.2 5.0 4.7 3 |
9.0 |
9.25 9 9 10 |
0.975 1.000 1.000 0.900 |
UY-27 DON Radio Tube Catalogue '38.8.20 |
1;g, 2;k, 3;h, 4;h, 5;p (*2) |
D=38 mm, L=107 mm |
2.5 |
1.75 |
180 135 90 |
-13.5 -9 -6 |
5.0 4.5 2.7 |
9 |
9.0 9.0 11.0 |
1.0 1.0 0.82 |
UY-27A Matsuda RG-10017 in 1935.4.30 |
1:g, 2:p, 3:h, 4:h, 4:k (*1) |
ST-38, D=38 mm, L=105 mm |
2.5 |
1.5 |
250 135 |
-21 -9 |
5.0 4.7 |
9 |
9.0 9.25 |
1.0 0.975 |
UY-27A (Matsuda'37.3) |
|
|
2.5 |
1.5 |
250 |
-21 |
5.2 |
9.0 |
9.0 |
1.0 |
UY-27A (Matsuda'51) |
JES-5B 1:h, 2:p, 3:g, 4:k, 5:h (*2) |
ST-38/ D=38+/-1 mm, L=105+/-5 mm |
2.5 |
1.5 |
250 |
-21 |
5 |
9 |
- |
1.0 |
UY-227B RG-10088 in 1935.12.10(Matsuda'37.3) |
|
|
2.5 |
1.5 |
180 |
-4.5 |
3.0 |
30 |
20 |
1.5 |
UY-27B DON Radio Tube Catalogue '38.8.20 |
1;g, 2;k, 3;h, 4;h, 5;p (*2) |
ST-38/ D=38 mm, L=107 mm |
2.5 |
1.75 |
180 |
-4.5 |
3.0 |
32 |
18 |
1.78 |
UY-27B (MJ43.1/ Matsuda'37.3) 1941.7 |
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2.5 |
1.0 |
180 |
-3 |
5.3 |
27 |
15 |
1.8 |
UY-27B (Matsuda'51) |
JES-5B 1:h, 2:p, 3:g, 4:k, 5:h (*2) |
ST-38/ D=38+/-1 mm, L=105+/-5 mm |
2.5 |
1.0 |
180 |
-3 |
5.3 |
27 |
15 |
1.8 |
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Class |
Eb V |
Eg V |
Ib mA |
UY-27A (Matsuda RG- 10017) |
Plate Det Grid Det |
250 45 |
-30 250pF 1-5 Mohm |
- - |
UY-227B (Matsuda RG- 10088) |
Grid Det |
90 45 |
- - |
5.0 2.5 |
(*0)UYソケットが作られる以前の真空管ソケットは米国型では4ピン(UVかUX)しかなかったし,電極も直熱型3極管しかなかったので,ベース底のピンには表示は無かった。UVソケットにはフィラメントでない側の2ピン間に○○B印のあるものが見られた。また,米国ではフィラメント間に矢印の原形が見られた。
電極を表すP,G,+F,-Fが表示された。
(*1)1932-1938年頃,東京電気他の国内会社は,ベース底にピン番号を表示した。これは反時計回りだった。真空管ピン番号は,真空管の底を見て2本のフィラメント/ヒータピンを下側に置いた時,UXとUZの場合は最も上側の2本のピンのうち右側のピンを1ピンとして,UYの場合は最も上側のピンを1ピンとして,反時計回りに1から順に数えた。
(*2)1938,9年頃から以後,1ピンの位置が米国流に変わった。真空管の底を見て2本のフィラメントヒータピンを下側に置いた時,その2本のうちの右側を1ピンとするように改められた。またベース底のピン番号表示は廃止され,代わりに2本のフィラメント/ヒータピンの間に矢印が付けられた。
米国製のサンプル'Sylvania'と'Silvertone'が入手できましたので紹介いたします。
27 Sylvania (刻SYLVANIA, F7R, Licensed only to extent, indicate on carton) ガラス面27 Made in USA, 黒スートP, 長方形マイカ, Kスリーブ上部潰し, ガラス面針金サポート,ヒータはヘアピン?, 皿G, ステム白7, gm=(39>25) 050307
27 Silvertone (BaseプリントSilvertone made in USA, 5CX, Licensed only to extent, indicate on carton), ガラス27 BR, 白マイカ, 黒艶消しNiP, ヒータ1回折ヘアピン, 皿G, gm=(44>25) 050307
(1) Matsuda
UX-27A(Old-Releaf) 1934年2月から
[真空管考古学] 東京電気マツダは1934年にST管UY-27Aを販売。発売当初の電極構造はナス管とほぼ同じであるが,三角マイカを用いた自立型の電極が,頭の狭いST管ドーム内面に十字マイカ先端を接触させ耐震構造に変わった。その後,1935年には十字マイカのプレート筒上面に穴を2つ開けた。カソードの蒸発物質がマイカ内面に付着してプレートカソード間あるいはグリッドカソード間の絶縁悪化を改善する措置だったはずである。更に,従来グリッドは1本の支柱にコイルを溶接した形状だったが,1936年には変形対策としてグリッド支柱を2本にして上部マイカ板で位置を保持する構造にした。これらが改良点である。サンプルが多くないが東京電気マツダのプレートは最後まで片支持であったようである。(東京電気マツダは,戦時中に米国互換のUY-27を軍用に製造した。これはマイカ支持の近代管である)
宮田製作所エレバム,K.O.トロンも,1934年頃からマツダと同じくグリッド両支柱片支持のUY-27Aを製造している。しかし,戦時下の1941年頃には宮田製作所エレバムはプレート,グリッドとも両支柱をマイカ板で固定して電極支持を堅固にした近代UY-27Aを販売している。国内UY27Aの特徴は最後まで金網プレートだったことだろうか。ヒータ電力が大きく陰極物質の蒸着が防げなかった。2.5V/1.75A=6.3V/0.7A=UZ42クラスのヒータだった。何故その後の真空管は金網でなくて大丈夫だったのか?カソードスリーブの長さを大きくとって温度を下げたのだろうか?
Die stamp with Double Matsuda-Logos1934 ○UY-27A Tm(刻○マツダ○, レリーフ12345, ガラス面,四角[イ]丸(H), 天マツダ, 穴なし十字マイカ上部のみ, 網P片支持, グリッド片支持, ステム「カ」黒10, 桶G, ヒータ芯付きコイル 36>25) 040125,
1934 ?UY-27A Tm (刻○マツダ○, レリーフ12345, 天マツダ, 2穴十字マイカ上部のみ, 網P片支持, グリッド片支持, ステム「ソ3?,桶G, ヒータ芯付きコイル)(050516調査), B112 27typ Sharpdyne Perry Patriot P4 MIdget 1935?,
Die Stamp with Bottom Releaf1935 ○UY-27A Tm(レリーフ12345, 天マツダ消え, 2穴十字マイカ上部のみ, 網P片支持, グリッド片支持, ステム「逆ラ」黒10, 桶G, ヒータ芯付きコイル 44>25) 040224
?UY-27A Tm (レリーフ) B(152) 27A Type Homemade (Totsuka) 1932 010826,
Die Stamp only1936
[GOMI-1 Baseなし] UY-27A? Tm (Baseなし, 天マツダ, 2穴十字マイカ上部のみ, 網P片支持, グリッド両支持, 凸Cス,桶G, ヒータ芯付きコイル ) shida 0408,
1937? ○UY-27A マツダ (刻印マツダ/UY-27A,Base矢印, 天マツダ, 2穴十字マイカ上部のみ, 網P片支持, グリッド両支持, ステム=ロ, 管内黒化炙り痕,桶ゲッタ, 30>25),
刻印。1936年-1937年らしい。はじめの写真のゲッタ鏡面の左右は黒く写っているが,これは火で炙った痕。銀色が大きく禿げている。3箇所ある。お陰で生き返ったらしい。ガラス管頭部にマツダのロゴ(半分消えかかり)。放マークは消えた模様。プレートは網目。カソードは先端がつぶしてある。マイカは上部のみで下部はない。十文字型でプレートと接触する2箇所に大きな排気穴が2個。プレートは片支持。グリッド支柱は2本の形式である。ステムに「ロ」の文字。gm=30>25。
写真では中央のピンチステムの左側に見えるのがそれ。光の加減で余り良くは見えないが。桶は下向きで少し潰れた格好になっている。
(2) Elevam
27A (刻ELEVAM TUBE, (E), エレバムMSE (タヤ),証跡,ペレット皿G, BASE12345) x1 061112 (箱6C6とある青緑) (未掲載)
★UY-27A Elevam 青ガラス側面印字(Base矢, エレバムMSEムエ, [UY-27A], Base=矢印,青がラス, 網P両側支持, 上下マイカ, グリッド両支持, Gフィン付き, コイルヒータ, 皿G)(18<25 em) (千田耕治) 010120,
Elevamは戦時下の1941年頃から冠詞UY-を付加した名称とする。刻印も無くなりガラスプリントとなる
(3) Perry
?27A Perry (刻PERRY,BaseGPFFC, ガラス赤27A, ガラス裏赤[KIT] FB ステム黒FA, パンチP, T型マイカ, 片支持P, 片支持グリッド, 芯付きコイルヒータ, 皿G, 白粉落ちK禿げ ) B108 27typ Perry 60 MIdget 1937?,
(4) KO Tron S.D.K
○27A (K.O.Tron) (刻,網網P, 桶ゲッタ) 47>25 A(128) Homemade Normal Four Tube Eliminator Radio 1930s 001102,
?27-A 品川電機 青年(刻印 SPECIAL MADE BY S.D.K.K, Base=GPFFC, ガラス正面27A 青年, ガラス天(M.B), 網網P片側支持, 上部丸マイカ,下なし, グリッド両軸片側支持, ヒータ芯付きコイル, 桶ゲッタ) tujino 000928,
Others
UY-27A CORONA (刻CORONA/UY-27A, Base=12345, 十字マイカ, 桶G, f=0.4ohm) 070920