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Deutsches Museum |
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Tsujino Collection |
Miyashita Collection |
Deutches Museum/ドイツ博物館 | ||||
Show Window of Vacuum Tubes/真空管の展示 | ||||
Diode/整流管 |
Tetrode/4極管 |
Triode/3極管 |
1930s/1930年代 |
Others/その他の展示物 |
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1985年のとある夏の日。オランダに滞在中に当時の西ドイツはミュンヘンに観光で訪れ,ドイツ博物館に入りました。事前に観光ガイドを見て目を付けておいたのです。この博物館は世界でも有数の科学博物館のようです。ありとあらゆる文明の利器が展示されています。ナチスドイツのロケットV2(A4)があるのでも有名。案内には無いがきっと真空管もあるに違いない!そう確信して行きました。
表通りからずずーと入っていくと建物の入り口の壁に何気なくドイツ博物館の表示がある。入っていくと中庭に通じ,ヒコーキなどが置いてある。
順序は逆になるが,帰りがけに撮った写真。ドイツ博物館は川の中州にある。この塔も博物館の一部です。写真に写っている日本人は私のかみさんとその妹。夕暮れで暗いので?幸いにも顔は見えない。
さて,真空管は電子デバイスの一角,真空管のコーナーにある。ここにたどり着くまで数時間かかったように思う。真空管の扱いは脇役的であり,ドイツ博物館のGuide through the Collectionsを購入したが,そこにも真空管の文字は1回しか出てこないし,写真も無い。それでも,展示は立派であり,ガラスのショーケース内に飾られていた。球の数はそれほど多くはないが,十分楽しませてくれる。展示されていた球は,どれもドイツの球で(当たり前か?)私には馴染みもなく,氏素性が分からないまま,すごすごと引き下がって来たのが実状です。
ここに紹介する写真は,旅のスナップ写真として記念に私が撮影したものです。ガラス越しに蛍光灯の照明で撮ったものであり,緑がかっているのはしかたない。ピンぼけであるのもご容赦願いたい。1985年のことだから,今も同じものが飾ってあるかどうかは分かりません。
スライド用のフィルムで撮影したため,プリントすることもなくこれまで死蔵してきたが,最近フィルムスキャナーが使えるようになり,そういえば昔撮ったフィルムがあったと思いだし,今回改めて拡大して眺めてみることにしたものです。
文字がピンぼけで展示物が何だったかは正確に分からないが,極めて初期の真空管と想像できましょう。
整流管。左はTelefunken D.R.P Type RG45, 右はRG48 I(1930年代初頭)。RG45はEh13.5V, Ih12.0A, Inv.Ebpeak-15kV, Ip1000mA。RG48はEh5V, Ih7A, Ebpeak7.5kV, Ibpeak700mA。形や大きさから送信用出力管かと思っていたが,今回文字を読んでみたら整流管と分かりました。
左はTelefunken RG45 I(上の写真の拡大図), 右はBB1。BB1も双2極整流管らしいが規格は不明。ともに1930年代初頭。
2極管?CY1/1935年,双2極整流管AZ12(1930年代後期)
4極管。1917年。Schottkeyの発明した4極管。管名なし。最近はあちこちで紹介され有名になっている球。
左は4極管RE1/1918年。右は4極管RE181/1918年。(ともに1コントロールグリッド) Scottkyが発明した4極管(2コントロールグリッド?)SS1/1918年。
3極管RE84/1923年,3極管RE134/1930年
5極管 RENS13S4。6極-3極管ACH-1(ともに1930年代初頭)。 5極管CF2(1930年代中頃) 3極管VC1(1930年代終わり)。 出力5極管AL4(1930年代中頃)。
目で見る電波実験。これは多分VHFの送信管。この平衡アンテナの先がどうなっているか忘れたが,実に良く視覚に訴える展示をしていて感心した。
送信機とアンテナ。アンテナ対面には電波を受けて何か動くものがあったと記憶。
科学博物館ならでは。コイルの電磁誘導でどこにも繋がっていない豆電球が点く仕掛けだったと思う。いずれも感心する展示物だった。今もあるのだろうか?
以上,旅のスナップ写真でした。