ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオ

written by Koji HAYASHI, Ibaraki JAPAN

Mini-Museum of Japanese Radios/日本のラジオのミニ博物館

Radio Tubes After WWII/戦後のラジオ球

 Military, Comunications and Industrial Tubes/軍用・通信・産業用真空管

Special Tubes -Reliable and Industorial/高信頼管,並びに産業用の特殊管

Reliable1 History & Table
Reliable2 Samples
Communication & Industry
Tele-Comunications

Page rtR1. Reliable Tubes and Industrial Tubes (Part1) /高信頼管と産業用管(その1)

2nd Edition (2006.11.18)-(2011.9.23)

HomePageVT/Radio_Tube_Reliable1.html


I. History of Reliable Tubes/高信頼管の歴史

II. Table/一覧表

1.1 What is a Reliable tube?/高信頼管とは何か

Table 1. Numeric 5000s Reliable Tubes/数字5000番台の高信頼管

1.2 Naming of Reliable Tubes/高信頼管の名称

Table 2. Numeric 6000s Reliable Tubes/数字6000番台の高信頼管

1.3. Deview of Reliable Tubes/高信頼管の誕生

Table 3. Numeric 7000s-8000s Reliable Tubes/数字7000-8000番台の高信頼管

1.4. Japanese Response/国内の動き- Nippon Electric and Kobe-Kogyo/NECとTEN, Toshiba/東芝, Hitachi/日立

Table 4. EIA Numeric and Alphabetic name Tubes of Reliable Tubes/高信頼管(EIA英数字管)

1.5. However, Why Reliable Tubes?/しかし何故高信頼管?

Table 5. Computer Tubes (Industrial Type)/計算機用(産業用)数字管


I. History of Reliable Tubes/高信頼管の歴史

このページは知っているようで知らない「高信頼管」,特に受信用のミニアチュア管の特集です。私のサブミニアチュア管のページでも御紹介しましたが,今日では「高信頼管」が一般の真空管に混じって真空管店で安く売られています。新品球の価格体系は人気品種や人気メーカが高く,知名度の低い品種やメーカが安いときています。お陰で昔は一般用の何十倍もの価格で販売されていた高信頼管がへたをすると一般管よりも安く手には入ります。そればかりか,昔は日本では入手不可能だった米国の軍用真空管や欧州の高信頼管も続々と市場に表れています。欧州の高信頼管は足が金ぴかだったりするので素人受けし店では高値に販売される傾向にありますが,一方の米軍の放出管は大量にストックがあるため小さな受信管に関する限り価格が暴落して猫またぎの状態です。そんな真空管を活用して何か作ろうという人はよっぽど真空管に詳しい人か,あるいは全く銘柄や内容に無頓着な人だといえましょう。せっかく宝の山があるのですから,ここですこしばかりその中身と歴史をお話しし,活用の参考にしていただけたら幸いです。

高信頼管とは何者か?についての解説記事は昔からたくさんありました。歴史を紐解くなら,各製造メーカーが競って開発しただけに文献が沢山あるのも高信頼管の特徴ですが,逆に氏素性もハッキリしすぎて謎に乏しいという欠点があります。さらに,在庫も多量で希少価値に乏しく,また何よりも外観に魅力がないので,「ヴィンテージ」コレクターは見向きもしません。そんな訳で高信頼管全体をまとめた歴史書はお目にかかったことがありません。そこで,いつものように高信頼管についてまとめてみました。

1.1 What is a Reliable tube?/高信頼管とは何か

高信頼管はやはり,軍用でもない,電信電話用でもない,他分野のエレクトロニクス応用機器であって,故障すると重大な事故に結びつくような業務用,例えば航空機搭載の電子機器や産業プラントの制御器,医療,さらに戦後登場した新たなる応用分野,膨大な数の真空管を使用する計算機にあっては1本の故障が致命的な故障に結びつくので累積故障確率を低減させるために1本の故障確率を桁違いに低減させねばならないというような業務が生まれたことにより,新たに出現した概念であったと思われます。確かに第2次大戦後,電子機器搭載の兵器が数多く出現したことも事実で,無人のミサイル搭載のレーダーや飛行制御装置などは1950年代に高信頼管の開発に拍車をかけましたが,すくなくとも1940年代の高信頼管は汎用真空管として始まりました。

一般に高信頼管は米国の軍用真空管と同じと思っている方も大勢いらっしゃるでしょうが,必ずしもそうではありません。確かに軍用真空管は高信頼管開発の原動力の一つだったでしょうが,軍用真空管なら第一次大戦,第二次大戦にも,またそれ以後にも数多く開発されており,戦後しばらくしていまさらのように「高信頼管」と銘打つ明確な理由はありません。また,戦前より通信(電信電話)の分野では長寿命や低故障率などの点で特殊な真空管が各国で開発されており,戦後になっていまさら高信頼管でもなかった訳です。

1.2 Naming of Reliable Tubes/高信頼管の名称

高信頼管は特別な仕様を持った真空管ですが,これに軍用規格を加えたものが米軍のMIL仕様の真空管であり,必ずしも一致はしません。

6AK5; 一般管(受信管)は真空管製造会社が米国電子工業会EIAに登録されると「数字,アルファベット2文字,数字」の名称で銘々されます。6AK5は実は第2時大戦中にWEが通信用に開発した業務管乃至は軍用管でしたが,当時は受信管に業務用の区別はありませんでした。WEが自社用に開発した通信管だったならWEの銘々法でWE-401Aとかなんとか付けられたはずですが,軍需用として開発し,各社が製造しました。戦後はWEは再び自社の銘々法による真空管を開発しています。6AK5より少し前の時代にはEIAの英数字の一般管の中から良い物を選別し特別な名称をつけたものもありました。いわゆる選別管でEIAは1600番台の数字を銘々しました。また戦時中に開発したミニアチュア管でも送信管に分類された真空管は「数字,アルファベット1文字,数字2桁」という送信管の名称大系で銘々されたものもあります。例えばWEの開発によるものでは,2C51。これも業務管でした。

5654; GEが1948年頃開発した6AK5相当の高信頼管。GEは「高信頼管」をユーザーの航空業界と共同で開発し,1949年にEIA登録してこの名称となりました。EIAは戦後,業務管の名称を5000番台から始まる一連の4桁の数字で登録しました。高信頼管は一般に設計の最初から異なる思想で作ったもので,一般管とは材料も構造も違う,これが先の1600番台との大きな違いでしょう。

6AK5W;次に現れたのがこの名称。この球はRaytheonが1952年頃に開発した堅牢管。Wが末尾に付くと「堅牢型」を意味するといわれ,軍用球に多くあります。では,この球は軍用管でしょうか?答えは「おそらくそうでしょう」としかいえません。Raytheonは広告で軍用とは謳っていませんが,一般にWが付くと「Govermental end use」ということになっています。では,高信頼管でしょうか?答えはノー。高信頼管5654は,それなりの厳しい検査仕様がありますが軍用ではありません。一方の6AK5Wは「堅牢」の検査項目をパスすればよく,むしろ寿命や安定度などの検査項目を幾つか略したものとなっています。高信頼管はEIAの4桁数字名称ですが,これですとその原型が分かりません。米陸軍はその原型を分かりやすくするために,4桁数字のEIA名称以外に原型にWやWAを付けることを要求したそうです。例えば,RaytheonのCK5702WAは本名が6148なのですが,米陸軍の要求により原型にWAを付した名称となっています。

5654/6AK5W;これはRCAが開発した歴とした軍用管で,軍用の名称はJAN 5654/6AK5Wとして存在し,その仕様は(Mil-E-1/4, and Mil-E-1/4A, A-1941)に基づいてします。この球をRCAが製造するとJAN CRC 5654/6AK5Wとなります。堅牢性は6AK5Wと同じで,かつ電気的性能は5654と互換性を持っています。

5654/6AK5W/6096; さらにまた,このように長たらしい名称の軍用管があります。これはRCAが1955年頃に開発しEIA登録した球6096なのですが,5664/6AK5Wと互換性があることを示唆しています。軍用の名称ではJAN 5654/6AK5W/6096 となり,その仕様は(Mil-E-1/236, 20767)に基づいています。

5654W; この名称の球も存在します。私はGEとRCAの資料しか手持ちがないのですが,これはGEのマニュアルのIndustrial, Military, and Special-purpose tubes and their Prototypesという表の6AK5に対するMil Designation if Other Than EIAという項に出てくるだけです。最近の真空管販売店に良く見られるPhilips ECG(したがってSylvania系)の軍用球の放出品がこの銘々法になっているようです。その規格はわかりませんが,5654の特別な堅牢管ということでしょうか。

以上のように,単純にEIAの英数字表記の球にWやWAの名称があるだけでは,軍用管ではあっても高信頼管かどうかは分かりません。たが,また,4桁の数字管は皆,高信頼管かというと産業用の球はほとんど同じ銘々法であって,ピンからキリまであるので単純には判断できません。軍用球であっても常識的にWは堅牢,WAはその改良型と覚えていても,実際には上に示したように名称は場当たり的に命名されているので,名称だけでは判断できない内容になっているのが実状です。逆に6J4WAのごとく軍用管の中でも高信頼管として開発され,4桁の数字名称を持たない真空管もあります。これではいくら真空管屋さんに聞いても「さあー」としか答えが返ってこないはずです。ましてや,米軍規格の図書がいまさら入手できる訳でも無し,あるいは入手しても,米軍規格はそのときどきに必要だった振動の仕様とかを特別に要求しているのに過ぎず,価値ある情報が書かれているとも思われません。

もとに戻って,高信頼管についてお話ししましょう。

1.3 Deview of Reliable Tubes/高信頼管の誕生

高信頼管はわざわざそのような目的で販売した真空管のことで,米国で1940年代末に現れた。もともとの超寿命,高信頼度管は業務用の通信管にあり,我が国でもその目的の球は戦前より製造されていたが,新しい高信頼管は通常市販されているRCA系の民生用管をベースに新たに開発されたものであって,民間航空機に搭載する真空管に端を発して広く工業界全般に広がったもので,軍用真空管もさらに発展をみせた。したがって,初期の頃には少数のGT管があったが,やがてミニアチュア管が大勢をしめ,残りは軍用のサブミニアチュア管へと発展している。サブミニアチュア管は別に特集したのでここではミニアチュア管を取り上げる。

RCAが1947年にレッド・チューブ・シリーズ(GT管)を発表すると,GEは1948年にミニアチュア管の高信頼管ファイブスター管を一挙に造りはじめた。ラジオ用ミニアチュア管6BA6, 6BE6は誕生から3年前後,6AQ5は5年を経て,また双3極のNOVAL管12AU7, 12AX7は誕生した翌年には高信頼管が開発されているのである。時代の趨勢としてより小形なGEのミニアチュア型高信頼管路線に軍配が上がり,RCAのレッド・シリーズはわずか4品種で終わった。

米国RCAが1939年に開発したボタンステムの「ミニアチュア管」は,戦時中に傍熱型真空管6J6, 6C4などが開発され,戦後,ミニアチュア管を拡張し,9ピンのミニアチュア管NOVAL管が開発された。1947年頃にはmu=60,20,100の12AT7, 12AU7, 12AX7が登場した。実は同じ頃,送信管の分野で,mu=40の双3極ミニアチュア管2C51が開発されている。

さらに1949年にはGEにより高信頼管が発表され,2C51類似の高信頼管GL-5670が,12AT7に6201, 12AU7類似の高信頼管GL-5814が,そして12AX7類似(mu=70)の高信頼管GL-5751が開発されている。さらに,一般管に対して,高信頼管だけでなく,工業用,通信用,コンピュータ用など様々な球が開発された。

12AT7; 6060, 6201, 6679, 7728

12AU7; (5963), 5814/A, 6067, 6189, 6680, 7318, 7730

12AV7; (5965), 5965A, 6829, 6414, 6414W

12AX7; 5751, 6057, 6081, 7025, 7729

12AY7; 6072

コンピュータ管には()してある。5963は何故かGEは作らずマニュアルには出てこないがRCAが豊富に作った。GEは5965のみつくっている。太字は国産化された球である。国内では12AV7と12AY7はマイナーである。

1.4 Japanese Response/国内の動き

我が国では1950年代はミニアチュア管の国産化と販売に手間取り,1950年代中頃にようやくTV管製造が軌道に乗った。産業界は1940年代後半から業務用にGT管を採用,1950年代半ばまで使用した。ミニアチュア管は一部の品種を「通信用」として特別に品質管理したものを業務用に使用しはじめたが,いよいよ産業用のミニアチュア管化をめざして,高信頼管の国産化がはじまった。1957年に東芝は専用工場を完成させ,大量生産をはじめた。1957年の時点でミニアチュア管9品種,ノーバル管(9ピン)4品種,サブミニアチュア管3品種の合計16品種を製造した。東芝の初期の高信頼管はマツダロゴで1957年から1960年頃まで出荷した。通信御三家の日立,NEC(業務用の日本電気),TEN(神戸工業)が同じような品種を製造した。TENは1950年代にRCAのレッドチューブ5691, 5692も国産化している。松下も1960年頃にPhilipsの工業用兼高信頼管SQシリーズを国産化した。

Nippon Electric and Kobe-Kogyo/NECとTEN

高信頼管が我が国で国産化されたのは1955年であると「電子管の歴史」に書かれている。いちはやく国産化したのはNECだったかもしれない。NECの西尾秀彦は1955年の電気通信学会で高信頼管について講演を行っておりその論文が同誌55年12月号に掲載されているが,その中にNEC製の初期の5751の写真が掲載されている。しかし,国産化にともなう様々な試験,国内CESでの規格化などの過程を経て量産化,国内に高信頼管が流通するにはなお数年を要し,各社一斉にスタートしたといっても間違いあるまい。

[2aE]

珍しい神戸工業TENの受信用真空管カタログ, T-1197.5.35.12, おそらく1960年版。この中に高信頼管16種,特殊管として日本名を持つ通信管14種が登場する。

3[2aE]

Nippon Electric/日本電気の高信頼管のカタログ。1品種毎に2乃至4ページのカタログがある。

1[2aE]2[2aE]

Nippon Electric/日本電気の通信用小形真空管のカタログ。左の表紙にはメタル管6SH7が見える。右の表紙には日本名を持つ通信用の特殊管マグノーバル管も見える。

Toshiba/東芝

1956年7月の東芝レビューに湯沢清らが「受信用真空管の機械的強度」と題する論文を掲載し,東芝の高信頼管国産化の様子を伝えているが,その中には既にマツダの6X4W, 6005, 5814が登場している。NECの同種の論文には米国や英国の試験データを載せている中にあって,東芝が高信頼管との比較のためとはいえ独自に行った一般ラジオ管6BE6, 6AV6, 6AR5の振動試験データが登場するのは面白いことである。ただし,6AV66AR5の高信頼管はその後も米国や日本で出現しなかったのはいうまでもない。1957年(昭和32年)に専用工場を完成させ,量産をはじめた。1957年4月における製造品種はGEが1948年から開発した一連の航空機用ミニアチュア管(ARNIC管)が5654, 5725, 5726, 5749, 5750, 5751, 5814, 5993, 6005, 6100, 6136, 6201,堅牢管として6X4W, その他GT管にM3071, M3072, サブミニアチュア管が5718であった。その年,5702WA, 5899も完成させている。1959年にはサブミニアチュア管の6021を完成。1961年にはジェット機(F-104F?)搭載用電子機器用としてサブミニアチュア管5636, 5840, 5902, 6111, ミニアチュア管6J4WA, 5687WAを完成させている。

Hitachi/日立

1957年(昭和32年)度に,高信頼管製造のための特別な製造設備,検査装置を整備し,かつ要員を特別に訓練して本格的生産を開始した。その品種は5670, 5725, 5726, 6189, 6J4WAであった。翌1958年には,設備の拡充整備に努め,従来の品種に加えて9品種を開発した。5654, 5749, 5750, 5751, 5814A, 6005, 6101, 6136, 6201を製造している。軍用管の記事はないが,高信頼管の製造開始を伝える資料に掲載されている真空管の写真には5654/6AK5W, 5749/6BA6W, 5725/6AS6Wと表示してあるものがあった。また6201は12AT7WAと表示していたようだ。

[2aE]

1.5 However, Why Reliable Tube?/しかし何故高信頼管?

何故,国内各社は1949-50年に開発された米国のARNIC管をこぞって1956年頃に国産化しはじめたのだろうか?その理由のひとつは航空機産業と密接な関係があったかもしれない。1961-2年のサブミニアチュア高信頼管の国産化にも航空自衛隊の主力戦闘機F-104Fの国産化が動機であった。逆にいうと高信頼管は一般産業用に宣伝しながら,一般産業では使いづらい品種も含まれていたことであろう。我が国では受信管については1950年代末から1960年代始めまで高信頼管に力が入れられたがその後,あまり発展することはなかった。通信用管は地道な努力で開発されるものであって超寿命であれば良く,高信頼型の真空管が必要だったのはむしろ自衛隊や航空機の旧機の保守用であって,耐震性を要求される移動用真空管はサブミニアチュアへ,そしてトランジスタへ移ってしまった。工業プラントでも確かに高信頼管を使用したが,ものの数ではなかったようだ。むしろ,高信頼管には数えられない通信管が活躍した。また,計算機への応用も1960年代はいちはやくトランジスタに移行した。


II. Table/一覧表

以下の表は次の文献に基づいて作成したものである。

GE=5 Star series, GE Essential Characteristics, ETRM-15P, 1974.

RCA=Receiving-Type Tubes for INDUSTRY and COMMUNICATIONS, Form No. RIT-104, 1955.

年代は主としてGE, RCA, Bendix他,各社の米国IRE誌の広告掲載年月。

hit=日立製作所, 高橋忠夫, 高信頼管の特色とその使用法, 1960.2,

tos=東芝レビュー, 電子管Vol.13, No.4, 1958, および受信管Vol.18, No.9, 1963より。東芝のマツダ放電管, 1957-2.

nec=NEC No.51, p.81-, 会田尚美, 高信頼度小形電子管, 1962より。

ten=TEN受信用真空管, カタログNo. T-1197.5.35.12, (1960).

欧州管は松下電器産業/松下電子工業, ナショナル電子管ハンドブック1966.

 

Table 1. Numeric 5000s Reliable Tubes/数字5000番台の高信頼管

Special Type Reliable (industrial)

JAPAN Maker

Base and Outline

Function

Proto- type (General)

Rugged Type

US MIL

JAPAN Maker

5651 RCA 48.10

5651A RCA 63.6 (2.90)

tos, nec

-

miniature

Glow discharge diode voltage reference

5651WA Ray 54.9

5654 GE 49.4

hit, tos, nec, mat

miniature 7BD 5-1

6AK5

6AK5W

5654W,

5654/ 6AK5W (3.20),

5654/ 6AK5W/ 6096 RCA 55.8

-

ten

-

 

 

5670 GE 49.4

hit, tos, nec

NOVAL 8J 6-1

special 2C51

2C51

5657W, 5670/ 2C51W (6.60), 5670WA

5686 GE 50.8 (7.80)

-

NOVAL 9G 6-2

BP RF Amp transmitting tube

(5687) TS 53.10, GE (3.50)

tos, nec

NOVAL 9H 6-2

Medium mu twin triode

5687WA

tos

5690 RCA 53.7 (62.30)

GT 5690 12-25

Fullwave high vac rec

5691 RCA 48.2 (-)

ten

GT 8BD 9-37

High mu twin spec 6SL7GT

6SL7GT

5692 RCA 48.2 (-)

ten

GT 8BD 9-37

Med mu twin spec 6SN7GT

6SN7GT

5693 RCA 48.2 (13.80)

Metal 8N 8-1

SCO Pentode spec 6SJ7

6SJ7

5725 GE 50.8

hit, tos, nec

miniature 7CM 5-1

Dual Control RF Pentode spec 6AS6

6AS6

6AS6W

5725W,

5725/ 6AS6W (2.90)

-

ten

5726 GE 50.8

hit, tos, nec

miniature 6BT 5-1

Twin Diode spec 6AL5

6AL5

6AL5W

5726/6AL5W (2.50)

ten

5727 RCA 55.8, GE (2.60)

tos

miniature 7BN 5-2

Thyratron spec 2D21

2D21

5727/ 2D21W

hit

5749 GE 50.8

hit, tos, nec

miniature 7BK 5-2

RCO RF Pentode spec 6BA6

6BA6

5749W,

5749/ 6BA6W (3.00)

-

ten

5750 GE 50.8

hit, tos, nec

miniature 7CH 5-2

Pentagrid Conv spec 6BE6

6BE6

5750/ 6BE6W (3.00)

5751 GE 49.12 (9.80)

hit, tos, nec, ten

NOVAL 9A 6-2

High mu twin spec 12AX7

12AX7)

5751WA RCA 55.8

5814 GE 49.12

5814A SYL 58.9, GE (3.20)

tos

hit, tos, nec, ten

NOVAL 9A 6-2

Med mu twin spec 12AU7

12AU7)

5814WA RCA 55.8

5824 (15.60)

25B6G

5838 BENDIX 53.12

GT

Fullwave rectifier RTMA

Bendix TE-3

5839 BENDIX 53.12 (6.50)

GT

Fullwave rectifier

Bendix TE-2

JAN 5838

5842

417A

5842/417A (10.80)

5844 GE (5.90)

miniature 7BF 5-2

Med mu twin

6J6

5847 Amperex

Premium Quarity

404A

5847/404A (18.60)

5852 BENDIX 53.12

GT

Fullwave rectifier JAN

Bendix TE-5 6X5

5915 (3.90)

6BE6

(Cp)5920

5920/E90CC (7.80)

-

mat

E90CC

E90CC

5965 RCA 55.4

5965A GE 59-61 (2.50)

NOVAL 9A 6-2

Med mu Twin

12AV7

5992 Bendix 53.12 (-)

GT

Beam Power Amp Bendix TE-8

6AQ5?

5993 Bendix 53.12 (5.20)

NOVAL

Fullwave rectifier

Bendix TE-10

6X4

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Table 2. Numeric 6000s Reliable Tubes/数字6000番台の高信頼管

Special Type Reliable (Industrial)

JAPAN Maker

Base and Outline

Function

Proto- type (General)

Rugged Type

US MIL

JAPAN Maker

6005 GE 52.5

hit, tos, nec

miniature 7BZ 5-3

BP Amp spec 6AQ5

6AQ5

6AQ5W

6005W,

6005/ 6AQ5W (4.60)

-

ten

(6072)

6072A GE (13.00)

NOVAL 9A 6-2

Twin triode spec 12AY7

12AY7

6072A

6073 RCA 57.4 (3.90)

spec 0A2

0A2

6074 RCA 57.4 (4.30)

spec 0B2

0B2

(6080 RCA 52.2)

6080WA Chatham 56.3

6080WB Bendix 57.1

6080WC (9.00)

-

-

Bendix TE-12

6080 RCA 52.2

-

-

-

6080WA Chatham 56.3

6080WB Bendix 57.1

tos, mat

 

-

 

-

6082A Bendix 57.1 (12.70)

GT T12

Power Triode Bendix TE-55

6082

6084

6084/E80F (28.00)

E80F

E80F

6085

6085/E80CC (44.30)

E80CC

E80CC

6087 GE

GT 5L 9-41

Fullwave high vac rec spec 5Y3-GT

5Y3GT

5Y3WGTB, 6087/5Y3WGB (10.80)

6094 Bendix 55.2

NOVAL

Hard Glass Beam Power Amp Bendix TE-18

6AQ5 -6005

6096

spec 5654

6AK5

6AK5W

(6098)

6AR6WA, 6096/6AR6WA (11.90)

(6100) -

hit, tos, nec

miniature

6C4

6C4WA,

6100/ 6C4WA (3.20)

-

ten

6101 RCA 53.2

hit, tos, nec

miniature

6J6

6101/ 6J6WA RCA

ten

6106 Bendix 53.12

GT

Fullwave rectifier Bedix TE-22

5Y3

6134 GE 54.1

Metal 8N 8-1

SCO Pentode spec 6AC7

6AC7

6AC7WA

6135 GE

miniature 6BG 5-2

Med mu triode spec 6C4

6C4

6136 GE

miniature 7BK 5-2

SCO Pentode spec 6AU6

6AU6

6AU6WC

hit, tos, nec

6137 GE

Metal 8N 8-1

RCO Pentode spec 6SK7

6SK7

6SK7WA

6161 RCA 52.2

(6186)

tos, nec

miniature

6AG5

6186W,

6186/ 6AG5W

-

ten

6187

miniature

6AS6

5725/ 6AS6W/ 6187 TS

6189 GE

hit, tos, nec

NOVAL 9A 6-2

Med mu twin

(12AU7)

6189W,

6189/ 12AU7WA

-

ten

6201 GE, RCA 57.4

hit, tos, nec, mat

NOVAL 9A 6-2

HF twin spec 12AT7

12AT7

12AT7WC

6202 GE 54.1

miniature 5BS 5-3

Fullwave high vac rec

6X4

6X4WA

6203 GE 54.1

NOVAL 9CD 6-3

Fullwave high vac rec

6X4

(6211 RCA 53.2)

6211A GE 59-61

tos

NOVAL 9A 6-2

Med mu twin

 

 

6216 CBS-HY 53.7, GE

NOVAL 9CE 6-3

BP Amp

6227

6227/E80L

-

mat

9CJ

P Pentode E80L

E80L

6265 GE

miniature 7CM 5-2

SCO Pentode spec 6BH6

6BH6

(Cp)6370

6370/E1T

E1T

6384 Bendix 57.1

GT

Beam Power Amp Bendix TE-27

6AR6, 6098

6385 Bendix 54.2

NOVAL

Double Triode

2C51

6386 GE

NOVAL 8CJ 6-1

RCO Twin triode

2C51

6388

443A

6414 GE 57.5

NOVAL 9A 6-3

Twin triode

12AV7

6414W

6486A Bendix 57.1

NOVAL

Gate Pentode Bendix TE-43

6486, 6AS6

6582A Bendix 57.1

NOVAL

RF Pentode Bendix TE-44

6582, 6AK5

6686

9AU

P Pentode E81L

E81L

6688 Amperex 59.2, GE

6688/E180F

-

mat

NOVAL 9EQ 6-1

RF Pentode E180F

E180F

6689

6689/E83F

mat

9BK

Pentode E83F

E83F

6754 Bendix 57.1

NOVAL

Bendix TE-36

412A

6829 GE

NOVAL 9A 6-2

Twin triode

12AV7

6851 Bendix 57.1

NOVAL

Bendix TE-42

5751

6853 Bendix 57.1

GT

Fullwave rectifier Bendix TE-45

6106, 5Y3

6854 Bendix 57.1

NOVAL

Double Triode Bendix TE-47

6385, 2C51, 5670

6877 Bendix 57.1

NOVAL

Half of 6080 Bendix TE-48

6080

6889 Bendix 57.1

GT T11

Beam Power Amp

-

6900 Bendix 57.1

NOVAL

Double Triode Bendix TE-54

5687

6919 GE

miniature 6BT 5-1

Twin diode

(-6AL5)

6922 Amperex 57.10

E88CC/6922

NOVAL

PQ E88CC

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Table 3. Numeric 7000s-8000s Reliable Tubes/数字7000-8000番台の高信頼管

Special Type Reliable (Industrial)

JAPAN Maker

Base and Outline

Function

Proto- type (General)

Rugged Type

US MIL

JAPAN Maker

7036 GE

miniature 7CH 5-3

Pentagrid amp

6BE6

7062

E180CC

(Cp)7119

7119/E182CC

-

mat

E182CC

E182CC

7308 Amperex 59-61

7308/E188CC

E182CC/7308

-

mat

E188CC

E188CC

7534 Amperex 59-61

E130L

E130L

7586 RCA 63.3 (5 July 62)

Nuvistor

MIL-E-1/ 1397A

7534

7587 RCA 63.3 (1 Feb.62)

Nuvistor

MIL-E-1/ 1433(Sig C)

7587

7643

mat

E80CF

E80CF

7646/E80CF

7693

E90F

E90F

7694

E99F

E99F

7722 CBS 59-61

E280F

E280F

7728 CBS 59-61

spec 12AT7

12AT7

7729 CBS 59-61

spec 12AX7

12AX7

7730 CBS 59-61

spec 12AU7

12AU7

7731 CBS 59-61

spec 6U8

6U8

7732 CBS 59-61

spec 6CB6

6CB6

7733 CBS 59-61

spec 12BY7A

12BY7A

7737 Amperex 60.10

mat

E186F

E186F

7751 CBS 59-61

7753 Amperex 59-61

7788 Amperex 61.6

E810F

E810F

7861 GE 59-61

NOVAL 8CJ 6-1

HF twin triode

7895 RCA 63.3 (5 Feb.62)

Nuvistor

8113 GE

miniature 7EW 5-2

SCO RF Pentode

8532 RCA 64.11

6J4WA

8532W

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Table 4. EIA Numeric and Alphabetic name Tubes of Reliable Tubes/高信頼管(EIA英数字管)

Special Type Reliable (Industrial)

Base and Outline

Function

Proto- type (General)

Rugged Type

US MIL

JAPAN

Gas Tubes

0A2WA CBS- Hytron 54.11

miniature

0A2

0A2WA

tos 62

0B2WA CBS- Hytron 54.11

miniature

0B2

0B2WA

tos 62

0C3W

ST

VR-105- ST

0C3W

tos 62

2D21W RCA 57.4

miniature

2D21

2D21W

3-Series

5Y3WGT CBS- Hytron 52.7

5Y3WGTA Sylvania 59.9

GT

5Y3GT

5Y3WGT

4-Series

5R4WGA

5R4WGB Chatham TS 58.1

5R4WGY TS 53.3 (59.7)

Glass oct

5R4GY

5R4WGA 5R4WGY

6X4W Raytheon 52.7

6X4WA Sylvania 58.9

miniature

6X4

6X4W

-

-

6X4WA

hit, tos, nec, ten

-

6C4W Raytheon 52.7

miniature

6C4

6C4W

6J4WA RCA 55.6

miniature

6J4

6J4WA

hit, tos, nec, ten

5-Series

6J5WGT Raytheon 52.7

GT

6J5GT

6J5WGT

12J5WGT Raytheon 52.7

GT

12J5GT

12J5 WGT

6X5WGT Raytheon 52.7

GT

6X5GT

6X5WGT

6AK5W Raytheon 52.7

miniature

6AK5

6AK5W

6AL5W Raytheon 52.7

miniature

6AL5

6AL5W

6AN5WA Raytheon 58.4

miniature

6AN5

6AN5WA

6-Series

6J6W Raytheon 52.7

miniature

6J6

6J6W

6AH6WA Raytheon 57.5

miniature

6AH6

6AH6WA

6AS6W Raytheon 52.7

miniature

6AS6

6AS6W

6AU6WA Sylvania 58.9

6AU6WB Sylvania 59.9

6AU6WC

miniature

6AU6

6AU6WA

7-Series

28D7W Sylvania 59.9

Loktal

Double Beam Pentode

28D7W

7AK7 Sylvania 57.7

Loktal

Dual Control Pentode For Computer

-

6SJ7WGT Sylvania 59.9

GT

6SJ7GT

6SJ7WGT

6SL7WGT Sylvania 59.9

GT

6SL7GT

6SL7WGT

6SN7WGT Raytheon 52.7

GT

6SN7GT

6SN7 WGT

12AT7WA RCA 57.4

NOVAL

12AT7

12AT7WA

nec, ten

8-Series

7F8W Sylvania 59.9

Loktal

High mu Double Triode

7F8

7F8W

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Table 5. Computer Tubes (Industrial Type)/計算機用(産業用)数字管

Name Industrial

Outline

Function

Proto- type (General)

Japan Maker

5687 TS 53.10

Med mu twin

tos, nec

5696 RCA 56.7

Trigger

5764 SYL 57.12

5823 RCA 56.7

Trigger

5844 GE 51.4

5920 Philips

E90CC

5963 RCA 55.4

Medium mu twin

12AU7

5964 RCA 55.4

tos, nec

5965 GE 54.7

5965A GE 59-61

Medium mu twin

 

12AV7

6197 RCA 55.4

6CL6

6211 RCA 53.2

6350 TS 56.10

6414 GE 57.5

12AV7

6463 GE 54.7

6687 Philips

E91H

6802 SYL 56.10

6879 SYL 56.10

6887 RCA 57.2

6888 TS 56.10

7062 Philips

E180CC

7119 Philips

E182CC

7316 Philips

ECC186

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