ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオ

written by Koji HAYASHI, Ibaraki JAPAN

Mini-Museum of Japanese Radios/日本のラジオのミニ博物館

Radio Tubes After WWII/戦後のラジオ球

 Military, Comunications and Industrial Tubes/軍用・通信・産業用真空管

Special Tubes -Reliable and Industorial/高信頼管,並びに産業用の特殊管

Reliable1 History & Table
Reliable2 Samples
Communication & Industry
Tele-Comunications

Page rtR2. Reliable Tubes and Industrial Tubes (Part2) /高信頼管と産業用管(その2)

2nd Edition (2006.11.18)+(2007.11.19)-(2011.9.23)-(2011.11.23)-(2013.7.13)

HomePageVT/Radio_Tube_Reliable2.html


III. Reliable Tube Samples/高信頼管のサンプル

Red Tubes
Bendix Tubes
6SL7-GT Family
5Y3-GT Family

5691

6106

ARNIC Tubes
6AK5 Family
6AS6 Family
6AL5 Family
6BA6 Family
6AU6 Family
6C4 Family

5654

5654/6AK5W

5725

5725/6AS6W/6187

5726

5749

6136

6100

6J6 Family
6AG5 Family
2C51 Family
12AT7 Family
12AU7 Family

6101

6186

5670

6201

12AT7-WB

5814

5814A

6189, 6189/12AU7WA

12AX7 Family
6AQ5 Family

Vol. Regulator
2D21 Family

5751

7729

6005

5651

5727

5663

6485-6AH6

 

6688 6RR8

 

7732 6CB6

E180F

IV. Computer Tube Samples
Original
12AU7 Family
6J6 Family
Original?

5687

5963

5964

5965

5965A


III. Reliable Tube Samples/高信頼管のサンプル


Red Tubes

6SL7-GT Family -5691

1948年にRCAが発表した「スペシャル・レッド・チューブ」は高信頼管の第1号で,6SL7-GT, 6SN7-GTそれに6SJ7の3品種の対応版が,それぞれEIAの数字名称に登録され,5691, 5692, 5693として同時にデビューしました。なお,5Y3-GT相当の整流管5690はやや遅れて1950年にデビューしています。驚くことに我が国でも56915692は神戸工業TENが1950年代末から1960年代始め頃に国産化し製造していたようです。

設計の主眼は産業用に要求される長寿命(10,000時間),堅牢,均一性,そして安定性を満足することにあり,従来のラジオセットなどの民生用や堅牢を重視した軍用とは異なる要求でした。この要求をひとくちに「信頼性」とまとめ,高信頼管が誕生した訳です。レッド・チューブの性能評価に関する論文はH.J. PragerがRCA Rewiew 1953.9にまとめています。

サンプルの紹介。私は5691しか持っていません。今日いずれの品種も流通しており入手できますが,もともと高価だったのに加えて,ミニアチュア型高信頼管にその地位を奪われその後余り普及しなかったこと,今日,オーディオ・マニアが集めていることなどの理由で,比較的高価です。

[2aD]

RCA 5691(1959), EAI(RCA) 5691(1964) and RCA 5691(1968)

1950年代から1960年代にかけて産業用機器に使われました。私のサンプルはアナログ計算機の電源ユニットのレギュレータ用アンプに使われていたものです。RCA製は1960年代前半まではプレートは着炭した黒化プレートでしたが,その後アルミ被覆鉄になったようです。6SL7GTに比較した構造的な特徴は見ての通り。RCAは15の特徴を挙げています。

(1)低リークのボタン・ステム,(2)防湿ベース(赤いベース),(3)機械的強度の純タングステン・ヒータ,(4)ヒータの足の電気的・機械的接合の改善,(5)カソード・スリーブをマイカ板にロック,(6)グリッドの(金)メッキ,(7)グリッド支柱の垂直移動止め,(8)グリッド支柱をマイカに固く挿す,(9)ゲッターシールド用2重マイカ,(10)長寿命用2個のゲッタ,(11)プレートの耳をマイカ上で折り曲げて堅牢な支持,(12)2ユニット間結合を最小にするプレートの設計,(13)5本の支柱でマウント,(14)マイカ板と5本の支柱の接合を12個の鳩目で補強。(15)メタル管6SJ7(5693)についてはアルファベットの「A」型にしたフレームを採用し電極全体の強度をましている。

しかし,天井の2重マイカも,2つのゲッタも,ボタン・ステムも,またさまざまな支持構造も今は昔。皆後の真空管に採用されました。後に作られた民生用のGT管でマネができなかったものは,案外,特別な手間がかかる5本の支柱や12個の鳩目等の構造上の特徴だけだったかもしれません。これらは電極が小さいミニアチュア管やサブミニアチュア管には不要でしたから,小形の高信頼管はより廉価になりました。

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Bendix Tubes

5Y3-GT Family -6106, 6853

80/5Y3-GTの高信頼管はいろんな会社が独立に開発し,製造したようです。5690(RCA 1950), 5Y3WGT (CBS- Hytron 52.7), 6106(Bendix 53.4), 6853(Bendix 57.1), 5Y3WGTA (Sylvania 59.9), 5Y3WGTB, 6087/5Y3WGTB(GE)があります。

ここで紹介するのは初期の設計のBendix製6106です。6106は5Y3-GT相当の高信頼管で,構造は傍熱型の両波整流管です。ベンディックスは米国のニュージャージにあったBendix Red Bank社 (Division of Bendix Aviation Corporation)で,真空管は航空機用の高信頼管を開発,製造していました。6106は社内名TE-22のEIA登録版です。航空機の制御機器などに使用するには,高高度,連続振動,電圧変動,頻繁な衝撃に耐えねばなりません。そんな目的で開発されました。

仕様は当時の広告によるとEh 5V, Ebmax 350V, Ibmax 100mAなので5Y3-GTと比べるとやや小振りの定格です。しかし,後のGEのマニュアルによればIbmaxは125mAとあります。下の表で原型の5Y3GTとパラメータを比較すると電圧降下特性が同じ(パービアンスが同じ)に設計されていることがわかります。これが,5Z4GTとはいわずに5Y3といっている由縁と考えられます。

EIA Name

Bendix Name

Ef V

If A

Base

Out-line

Eb max V

Ib max mA

Inv Peak Eb max V

Peak Ibmax mA

Voltage Drop V/mA

5Y3G

5.0

2.0

5T

14-3

350

125

1400

375

60 at 125

5Y3GA

sa

sa

sa

12-16, 9-13

sa

sa

sa

440

sa

5Y3GT

sa

sa

sa

9-13, 9-42

sa

sa

sa

sa

50 at 125

6106

TE-22

5.0

1.7

5L

T9 Octal

350

125

1550

415

60 at 125

6853*

TE-45

5.0

1.7

5L

T9 Octal

sa

sa

sa

sa

sa

5Z4 GT

5.0

2.0

5L

T9-11

350

125

1400

375

20 at 125

*HY-G-300 Series

この球はヒータ電流がやや省電力となっており,しかも傍熱型ですからスタートアップが遅いので機器の保護に役立ちます。電気的特性も,またベース接続も,我が国で開発した5CG4(5G-K4)と同じですから,トリオの受信機9R-59に使用され,枯渇した5CG4の代替球にもってこいです。

[2aD]

JAN CEA 6106, Bendix

サンプルは2002年の秋に秋葉原で購入した中古球。支柱の多さが堅牢管を物語っています。硬質ガラス採用のため重さもあり,さすがです。中古球のため,ベースのプリントは禿げています。

次に紹介する68536106の改良球で,電気的仕様は全く同じで,機械的仕様がさらに厳格に規定された球です。1957年1月の広告によれば,HY-G-300シリーズの規格で,極度の衝撃20msec間の200G,極度の振動5-2000Hzの範囲で20G,そして極度の温度,バルブ温度300'Cに耐えることになっています。Bendixが設計した球は,EIA登録されたので同じ型番の球を他社も作ったようで,GEのマニュアルにも見ることができます。果たして,セカンド・ソースの他社がBendixの高信頼管をどのように作ったのかは定かでありませんが,セカンド・ソースであっても,少なくとも高信頼管の規格性能を発揮できるよう忠実に設計しているのが普通です。

[3aQ]

Imitation of 6853, Russian 5Z4-GT with GE 6853 stamp.

サンプルは最近流通している偽物。サンプルは岡田章さんからいただきました。Bendixがオーディオでも注目されるとその人気と価格に魅せられ,偽物を作る人間がいます。岡田さんによれば,ソ連製(ロシア製?)の5Z4GTをマイカノール・ベース化したものに,GEのプリントを施したものとのこと。GE製にしては製造コードもないし,砂印字もありません。内部構造はロシアの皿ペレットゲッタが見えます。しかし,航空機用でないことは確かです。地上の機器の代替用には良くできた球なので,この偽物球でも国産5CG4の代替管として使えます。

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6AK5 Family -5654

[2aD]

Toshiba Matsuda 5654 in 1958, and Toshiba 5654 in 1960s

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6AK5 Family -5654/6AK5W

[2aD]

Tung-Sol 5654/6AK5W (322x849-x) in 1959.

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6AS6 Family -5725

[2aD]

Toshiba Matsuda two 5725 in 1958, Nippon Electric 5725, and General Electric 5725

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6AS6 Family -'5725/6AS6W/6187'

[2aD]

JTL-5725/6AS6W/6187

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6AL5 Family -5726

[2aD]

Toshiba Matsuda 5726, and Toshiba 5726 and Nippon Electric 5726

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6C4 Family -6100

[2aD]

Toshiba Matsuda 6100 and Toshiba 6100

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6BA6 Family -5749

[2aD]

Toshiba Matsuda 5749s , Toshiba 5749 and Tung-Sol 5749

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6AU6 Family -6136

[2aD]

Toshiba Matsuda 6136s and Toshiba 6136.

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6J6 Family -6101

[2aE]

Toshiba Matuda 6101

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6AG5 Family -6186

[2aE]

Nippon Electric 6186

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2C51 Family -5670

[2aD]

Hitachi 5670

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12AT7 Family -6201 and 12AT7-WB

[2aD]

Toshiba Matsuda 6201 and Toshiba 6201

[2aD]

GE 6201, NEC 6201 and Hitachi 6201

[2aF]

GE 6201/JAN 12AT7WB 70-46, 71-48/33173

灰プレート, 遮蔽マイカなし,電極間に支柱2本,ゲッタはドーナツ円盤で遮蔽。その昔,1978年頃に秋葉原で白箱で購入した唯一の高信頼管。当時は12AT7WBを購入したつもりだった。Wが付くと良い物と思っていた。今回箱を開けてみて中身はJAN 12AT7WBは緑のインクで6201が砂文字で記されていることに改めて気づいた。これも謎の一つだが,12AT7-WBの規格はGEは6189-12AU7WAの例では両方を砂文字で標記しており,この球は6201製造後に何かの理由で印字を12AT7-WBにしたのだと分かる。その頃,米国で12AT7-WBの規格が誕生し検査項目を追加した(1970年頃は我が国では12AT7-WAしか作っていなかった)か,あるいは偽物とも考えられる。

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12AU7 Family -5814 and 5814A

[2aD]

Toshiba 5814 and 5814A

[2aD]

NEC 5814A

[2aD]

Hitachi 5814A, Flat Plate Type

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12AU7 Family -6189 and '6189/12AU7WA'

[2aE]

RCA 6189 and GE 6189/12AU7WA

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12AX7 Family -5751

 

[2aD]

RCA and Toshiba 5751.

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7729 -12AX7 Family

[AhTr][AhTr]

[AhT]

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6AQ5 Family -6005

 

[YjI]

Toshiba Matsuda 6005(以前紹介した写真と同じ)

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6485 -6AH6 Family

[AiKr]

[AiKr]


6688 -6RR8

米国6688は、9ピンミニチュア型の超寿命、堅牢型の広帯域増幅用5極管。 フレームグリッドを採用し、gmが高く(16.5mA/V)、低雑音。日本では、6R-R8として国産化され、また欧州では、E180Fと呼ばれます。

[AiKr] [AiKr]


E180F

[AfTr] [AfTr]

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7732 -6CB6 Family?

[AfJr]

[AfJr][AfJ]

[AfJr]

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Glow-Discharge (Cold-Cathode) Tubes/グロー放電(冷陰極)管

Thyratrons/サイラトロン


Voltage Regulator Family -5651

5651はミニアチュアの標準電圧管。東芝マツダは5651を1954年頃国産化している。高信頼管ではないが標準電圧管という名称が物語るように,もっぱら工業用,業務用に製造されたの品種である。1957年にPhilips 85A2が国産化されると,5651はその使命を終え世代交代したようである。東芝は放電管を工業用に製造したものの1956年頃には一般の民生用受信管と同じ化粧箱で出荷していた。それが後になって業務用の別の箱になった。

[3aQ]

Toshiba-Matsuda 5651 in 1954-55, 1956 and 1967

[3aQ]

Electrode of 5651

[3aQ]

Boxs of Toshiba-Matsuda 5651 in 1956 and Toshiba 5651 in 1967

手元に残る1956年製の5651の箱底には「SB-326 DB 15 リ」とか「SB-326 DB 15 ツ」という製造番号が付されている。後の業務用管は業務用箱に納められ,製造番号「1LA21K1 ロ11」

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5663 -GL

[AiKr][AiK]top

[AiKr]


2D21 Family -5727

高信頼管5727はクセノンガス入り熱陰極グリッド制御放電管(4極グリッドサイラトロン)で,航空機用高信頼管ARNIC管の1つ。原型は2D21である。東芝マツダは2D21を1954年頃に国産化し,その高信頼管5725は1959年に国産化した。

[3aQ]

Toshiba 5727 (1967.1), 2D21(1967.9), NEC 5727(2D21) and Amperex AX-5727

東芝は初期から1960年中頃まではプレートは白銀に輝く長方形断面であるが,高信頼管ができた1960年初頭からは長方形断面の長辺側にフィンをつけて堅牢型にしているのも大きな特徴かと思われる。1960年代中頃の一般用2D21も同じく改良されている。左のToshiba5727は業務用箱に納められた1967年製で,箱の製造番号「1LA21E1 あ11」。外見上の違いは5727が足にあり金メッキされている。2D21は業務用箱に納められた1967年製で,製造番号「1LA21K1 こ11」。

NEC5727は箱には5727と表示しているが中身は2D21そのもので,製造後に白ペイントで5727と並記した選別品のように見える。年代標記が無いが,1950年代後半。

米国Amperex AX-5727(dT2/C7G)はオランダ製でPhilips製造のものか。電極構造はマツダの旧型に似ている。Tung-Sol/Chathamの5727/2D21Wの箱に入っていたもので,機器保守後の抜き出し球である。足がぐにゃりと曲がっていたので矯正した。

[3aQ]

Box

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IV. Computer Tube Samples

 

計算機用真空管は一般管と比べて故障率を下げること,スイッチング・スピードを上げることの必要があります。故障はOn/Offを繰り返す動作状態ではカソードの劣化と,off時のカットオフ特性の悪化が問題で,カソードを特別な設計を施しました。さらにスピードアップには内部抵抗の引き下げが重要でした。逆にon/off動作は閾値が高いのでハムや雑音特性は犠牲になっています。


Original 5687

[2aD]

Tung-Sol 5687 and NEC 5687

[1l8r]

[1l8]

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12AU7 Family -5963

 

[2aD]

Sylvania 5963 and Hewlet-Packade/Sylvania 5963

[2aD]

RCA 5963 and Hewlet-Packade/RCA 5963

[2aD]

Toshiba 5963 and NEC 5963

[1l8r]

[1l8]

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6J6 Family -5964

 

[2aD]

NEC 5964

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? Family -5965

5965は計算機用双3極管。GEが1954年7月にGL-6463の広告とともにその名(GL-5965)を載せている。RCAは翌1955年発表している。全管損失1W用はGL-5844(1951年4月), 4W用はGL-5965を,そして7.5W用をGL-6463としている。6463は計算機の速度を上げるためにパービアンスを高く,内部抵抗を低くする対策をとったものである。5965は片ユニット2.2W, 合計4Wとしている。

EIA Name

Ef V

If A

Base

Out-line

Pb max W

(abs)

Eb max V

Eb V

Eg V Rk ohm

Ib max mA

Rp

gm mA/V

mu

RL ohm

5965

6.3

12.6

0.45

0.225

9A

6-2

2.4 each

4.4

300

150

Rk 220

-

-5.5

8.5

10.5

0.15

7k

-

-

6.7

Ic=140uA

-

47

-

-

-

7.2k

7.2k

5965

[2aD]

GE 5965, RCA 5965s and Sylvania 5965

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5965A

[2aD]

GE 5965A

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