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35A. American Compatible |
35E. Philips Compatible |
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5. Battery Tubes for Portable Radio before WWII/ポータブル・ラジオ用電池管(直熱管) | |||||||
US and Europian Battery Tubes/米国と欧州の電池管 | |||||||
Original Japanese Battery Tubes/日本独自の電池管 | |||||||
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3.3V ST Tube | ||||||
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Penta-grid Converter |
Tetrode | |
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1A6B, UZ-1C6B (2Z-C2) Tou 1A6B, Matsuda UZ-1C6B |
RCA |
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UZ-19, 1J6-G |
1B4P/1E5GP, UX-1B4 (2X-R2) |
1F4, UY-1F4 (2Y-P2) |
1A4P/1D5GP, UX-1A4 (2X-V2) |
RCA, CBS |
1F6, 1F7-G RCA Cunningham |
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ここでは戦前のポータブル・ラジオ用電池管を紹介しましょう。電池管といえば,ラジオ放送初期の頃(1924年頃)には米国RCAから乾電池用の3.3V点火の3極管UV-199/UX-199が売り出され,我が国でも輸入したり国産化したりして広く使われました。その後米国では改良が加えられ,1931年頃にRCAにより2.0V点火のポータブル・ラジオ用電池管として3極管230,出力用3極管231, 高周波用スクリーングリッド4極管232,翌年の1932年に出力用5極管233,高周波用バリミュー5極管234のシリーズが発表され,我が国でも1931年にUX-230, UX-231, 1932年にUX-232, UY-233, UY-234が国産化されました。真空管のガラス容器は一般にナス型(S管)全盛の時代でしたが,230, 231だけは,小型化を意識してか昔のUV-199/UX-199と同様にチューブラー型(T管)が用いられ,国産化の際にはその通りの姿で製造されました。しかし,続く232, 233, 234は時代の成果を取り入れた多極管であったため電極が大きかったので,結局ナス型ガラス管に収容されて発表されています。特に233は米国での初の5極出力管でしたので,我が国ではそれを原形に交流受信機用の出力管としてUY-247Bが作られたのは有名な話です。
我が国で230から232までのシリーズが国産化されてから,「船舶,島嶼,遠隔地において交流電源の得難い地方,昼間発電のない地方」のための電池式ラジオや災害などの非常用のラジオが少しづつ普及しだしました。国内では並四,高1の時代ですから,高周波増幅にUX-232,再生検波にUX-230,低周波増幅にUX-230,出力にUX-230/231,整流管はいりませんから,4球で高1付きの5球相当のラジオとして用いられました。一般のナス型真空管は米国では1932年頃から,我が国では1933年頃に大量生産に向いたダルマ型(ST管)へ一斉に切り替えられ,その移行時期に電池管もST管になりました。それが30から34までのシリーズです。
一方,1931年頃から欧州Philipsの電池管が輸入され,ペントード旋風を巻き起こしたのは有名な話ですが,Philipsの「経済真空管」は大いに米国球を脅かし,国内でもペントードの国産化がなされただけでなく,後に紹介するように1934-1935年頃は国内各社は競って日本独自の新型の電池用経済球を発表しました。1932年には欧州PhilipsのA109をもとに乾電池用1.3V点火の3極管UX-109も作られ利用されました。1933-34年にはPhilipsの1.3V点火の出力3極管B105, 空間電荷4極管A141をもとにUX-110, UX-111,さらにUX-111Bが作られました。これらは1934年頃には「経済真空管」使用の電池式受信機として販売されました。さらに,また,K.O.真空管は同じ頃(1934年頃)には,米国2.0V系の球(ST-14/38mm径)を日本標準の外形(ST-12/32mm径)に直したUX-166,UX-167,UY-169を開発,東京電気の米国球に対抗しました。電気的特性は230系に類似しているようです。これらの球は民生用のラジオに活躍しました。ドン真空管やエレバム真空管など他のメーカも1935年頃には市販しています。また,1934-1935年頃にはそれを1.1V系に改良したUX-166B,UX-167B,UY-169Bも開発され,市販されました。一方,東京電気は軍の要請を受けて1934年から1935年頃にかけて1.1V管UX-109A, UF-111AならびにUX-134, UY-133Aを開発しました。
その後,米国ではスーパー用の5格子コンバータ管2A7が1933年に発表され,直ぐに2.0V電池用に直熱型の1A6が作られました。翌年の1934年には改良型の1C6がデビューしています。我が国では放送受信用での需要は無かったため,それらの国産化は見送られ,東京電気は軍用にのみ1A6を原形に1.1Vコンバータ管UZ-135を作りました。やがて,1938年頃になってK.O.真空管が1A6を国産化し,東京電気は1939年に1C6の軍用版UZ-1C6Bを作りました。
さらに,米国では1935年から1936年に第2世代の電池管として従来の2.0V系の在来品種を改良した1B4-p,1A4-p,1F4,またスーパー受信機の検波増幅として新たに直熱型の双2極3極管1B5/25Sなどが作られ,翌1937年にはG管へと移行していきました。しかし,国内各社は既に5極管を含めた経済電池管を製造しており,国産化の意味が見出せませんでした。このため,米国の2.0V電池用の新型ST管は,東京電気のみが1939年頃になって1B4-p,1F4,1A4-pを国産化し業務用に製造しました。また検波増幅用の双2極3極管は我が国では国産化することなく終わりました。
さて,日本の標準ラジオは並4高1の時代,国内で一連の電池用真空管の開発,販売が始まったことにより,電池式ペントードラジオも1935年頃から徐々に普及し出しました。高周波増幅にUX-34,再生検波にUX-30,出力にUY-33,整流管はいりませんから,3球で高1ペントード相当のラジオとなります。さらに電池式スーパ受信機も1935年頃に米国の5球式が雑誌などで紹介されました。周波数変換に1A6,中間周波数増幅にUX-34,プレート検波にUX-32,低周波増幅にUX-30,そして出力にUY-33。国内では業務用の高級受信機などに限ってこの形式のものが製造されたようです。
これらの電池式ラジオ受信機は,昼間送電の無い地域や非常時には確かに役に立ちそうに思えるのですが,一方で,一般人は昼間ラジオ放送を聞いていられる程暇でもないし,いざという時の為に用意する程裕福でもなかったので,なかなか売れません。そこでラジオ販売店やラジオメーカーは1937年には「国防受信機」という謳い文句を持ち出しました。通常時にはエリミネータ式(AC100Vの商用電源を使う)で,停電時には電池式に切り替えて使う形式です。「発電所送配電線が空爆を受けた際」にも受信できる非常時用受信機だそうです。それでも売れませんでした。1940年頃までは何とか販売が続きましたが,戦争体制に入り放送局型受信機が販売され出す頃には,製造中止を余儀無くされました。実際に,太平洋戦争開戦から終戦を経て,戦後混乱期を過ぎた1950年頃までの間に,非常用ラジオが役立つ場面は多々あったはずなのですが,その頃にはこのようなラジオは市場から姿を消してしまっていました。
実はこのような国防形式のラジオを作る計画で,価格の手ごろな米国産の球を仕入れたのが,この記事を書き始める発端となりました。
米国では,電池管はST管30シリーズ(31は1931年頃,33は1931年,34は1932年)の後に,1A4から1C6までを開発し(1A6/1C6は1934年頃, 1A4, 1B4/951は1934-1935年頃, 1F4は1937年),メタル管出現(1935年)後は,容器にオクタル・ガラス管Gを採用した球に移行し(1936年以後),さらに中身を一新したGT管を多品種開発しました。Table 1 参照。
G管はST管やメタル管のオクタルベースガラス管として次々焼き直しされることで品種を増やしましたが,米国Sylvaniaは1938年に,新種の乾電池専用G管を発表しました。電圧1.4V,電流50mAまたは100mAという経済的な新しい規格のフィラメントを採用したシリーズで,スーパー受信機は1A7G-1N5G-1H5G-1A5G/1C5Gのラインを構成できます。名称はG管でしたが,ガラスの形状はチューブラーでまさにGT管でした。Sylvaniaはさらに1938年にPhilcoの依頼でロクタル管を開発し,同じフィラメント規格の電池管を発表しています。Philcoはロクタル管のラジオを製造しました。また乾電池用のSylvaniaのフィラメント規格はRCAにより1940年のミニアチュア管(mT管)に受け継がれました。
その後,G管の電池管シリーズはRCAなど各社によってGT管の名称でも製造され,1939-1940年頃には,スーパー受信機は1A7GT-1N5GT-1H5GT-1C5GTのラインになりました。さらに,出力管は5極からビーム管3Q5GTへと置き換えられ,そして米国の球屋の団体WPB(元の意味不明)は1944年頃に流通量の少ない保守用G管の品種を互換性のあるGT管で置き換える方針を打ち出しGT/Gと銘打った球を出荷しはじめ,構成は1A7GT/G-1N5GT/G-1H5GT/G-3Q5GT/Gという具合になりました。
欧州オランダPhilips/英国Mullardは,"Key valve"としてロクタル管を作ったことで有名ですが,その時期は戦後ではなく1941年(英語版マニュアルは1946年に出版されているが)でした。品種はトランスレス用ロクタル管でECH21, EBL21, EF22, UCH21, UF21, UBL21, UM4, UY21でした。そのPhilipsが同じ頃作った電池管は残念ながらロクタルではなく小型のST管でしたがDK21, DF21, DF22, DAC21, DBC21, DL21, DLL21, DM21, DAH50などがあります。フィラメントは何と50mAと25mAのSF(省エネ)管でした。
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2.0V S/ST14 0.06A |
2.0V ST12/ ST14 0.06A |
2.0V (octal) ST/G 0.06A/0.12A |
1.4V (octal) GT/G 0.05A |
1.4V Loktal 0.05A |
Det & Amp Triode 検波増幅3極 |
230 30(0.06A) |
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1H4-G(0.06A) |
1G4-G, 1G4-GT(0.05A) |
1LE3 1LF3 |
Power Output Triode 電力増幅3極 |
231 31(0.13A) |
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Twin Triode 双3極 |
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3C6 |
Twin Power Triode 電力増幅双3極 |
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4A6-G 4.0V/0.06A, 2.0V/0.12A |
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3B7 (1291) 1.4V/0.22A 2.8V/0.11A |
Det & Amp Tetorode 検波増幅4極 |
232 32(0.06A) |
1B4-t(0.06A) |
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Det & Amp Pentode (SCO Pentode) 検波増幅5極 |
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1B4-p(0.06A) |
1E5-Gp(0.06A) |
1N5-G, 1N5-GT/G, 1N5-GT(0.05A) 1SA6GT(0.06A) |
1LC5 1LN5 3E6(1.4V 0.1) |
Power Output Pentode 電力増幅5極 |
233 33(0.26A)
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1F4(0.12A)
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1F5-G(0.12A) 1G5-G(0.12A) 1J5-G(0.12A) |
1A5-G, 1A5-GT(0.05A) 1C5-G, 1C5-GT/G (0.10A) 3C5-GT (0.05/0.1) |
1LA4 1LB4 3LF4 1.4V/0.1A, 2.8V/0.05A |
Power Output Beam ビーム出力 |
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1Q5-GT (0.1A)/ 3Q5-GT, 3Q5-GT/G 0.1 1T5-GT(0.05A) 3B5-GT(0.1A/0.05A)
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3D6 (1299) (1.4V 0.22A) |
Vari-mu Tetorode 可変増幅4極 |
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1A4-t(0.06A) |
1D5-Gt(0.06A) |
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Vari-mu Pentode 可変増幅5極 |
234 34(0.06A) |
1A4-p(0.06A) |
1D5-Gp(0.06A) |
1P5-GT(0.05A) |
1AB5 (1.2V 0.13A) 1LG5 |
Dual grid Power Output 2格子出力管 |
49(0.12A) |
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Penta grid Conv 5格子変換管 |
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1A6(0.06A) 1C6(0.12A) |
1D7-G(0.06A) 1C7-G(0.12A) |
1A7-G, 1A7GT(0.05A) 1B7GT(0.10A) |
1LA6 1LB6 1LC6 |
Diode 2極 |
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1R4 0.15 |
Diode & Triode 2極3極管 |
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1H5-G, 1H5GT(0.05A) |
1LH4 |
Twin Diode & Triode 双2極3極 |
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1B5/25S(0.06A) |
1H6-G(0.06A) |
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Diode & Pentode 2極5極 |
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1SB6-GT(0.05A) |
1LD5 |
Twin Diode & Pentode 双2極5極 |
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1F6(0.06A) |
1F7-G(0.06A) |
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Diode & Output Power Pentode 2極出力5極 |
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1N6-G(0.05A) 1N6-GT(0.05A) |
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Diode, Triode & RF Pentode 2極3極5極 |
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3A8-GT(0.05A/1.0A) |
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Diode, Triode & Output Power Pentode 2極3極出力5極 |
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1D8-GT(0.1A) |
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Twin Output Power Pentode 双5極出力 |
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1E7-G(0.24A) 1E7-GT(0.24A); GT glass |
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Twin Output Power Triode 双3極出力 |
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19 (0.26A) |
1J6-G(0.24A) 1J6-GT(0.24A) |
1G6-G, 1G6-GT(0.1A) |
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日本国内では,1932年に米国230シリーズを東京電気(マツダ)をはじめ各社が米国相当管として国産化しました(UX-230, UX-231, UX-232)。次いで,同じ年に233, 234も国産化されました(UY-233, UX-234)。
これら米国の標準球はフィラメント電圧2.0Vですから,1.5Vの乾電池は2本直列に繋いで抵抗で無駄に落とさねば使用できず,実に不経済。その点,欧州Philipsの球は1.3Vですから実に省エネです。おまけに空間電荷真空管はB電圧も10V程度で動きます。そこで,東京電気は1933-1934年にPhilipsのフィラメント規格を用いた日本独自の省エネ電池管を開発しました。それが,1.3V系のUX-109(1932年), UX-110(1933-34年), UX-111, UX-111Bであり,また,その改良版1.1V系の130シリーズ(UY-133, UY-133A, UX-134, UZ-135, いずれも1934年頃)とUX-109A(1936年頃)です。Table 2参照。
(2002.8.8追記, UX-109からUX-111はいずれも名称が一見米国名であり,米国に該当する型番がないので日本独自かと思われるが,良く調べてみると特性(図),電極構造(写真)ともにPhilipsの球A-109, B-105を忠実に複製したものだったことが分かる。ただし,複製に際し,Philipsが用いた優れたカソード材料(酸化物陰極物質)は入手できず従来の電子放射能力がやや劣るものを使用したため,ヒータ電力が若干増加している)
また,K.O.真空管は同じ頃(1934年頃)には,米国2.0V系の球(ST-14/38mm径)を日本標準の外形(ST-12/32mm径)に直したUX-166,UX-167,UY-169を開発,東京電気の米国球に対抗しました。電気的特性は230系に類似しているようです。これらの球は民生用のラジオに活躍しました。ドン真空管やエレバム真空管など他のメーカも1935年頃には市販しています。また,1934-1935年頃にはそれを1.1V系に改良したUX-166B,UX-167B,UY-169Bも開発され,市販されました。
その後,米国では従来の2.0V系の電池用ST管を改良した1B4-p,1F4,1A4-p,1A6, 1C6が1934年から1937年頃までに発売されましたが,外形がST12になり電気的特性がやや改善した程度だったので,国内では,周波数変換用の1A6がK.O.真空管により1938年頃に国産化された位で,既に省エネ管を開発していた国内各社からはあまり見向きもされませんでした。この米国の2.0Vの新シリーズは,その後,東京電気により1939年頃に国産化されました。ただ,東京電気は周波数変換管に限って言えば,初期の1A6は製造せずに,その改良版1C6を採用し,しかもベースピン接続を同社のUZ-135と同じに修正した日本独自のUt-1C6Bとして国産化しました。
UY-133Aについては「がーさん」のホームページの「日本独自のタマ」に写真が掲載されています。
http://www.seaple.icc.ne.jp/~mixseeds/111a.htm (changed at 1999.7.01)
UF-109A, UZ-133D, UF-134については「眠れる森の真空管」に写真が掲載されています。
http://www.nora.to/VT/ (changed at 1999.11.8)
また,東京電気は1933年から1935年にかけて,日本独自に30, 31を発展させた電池管を開発しました。1933-1934年には,30を双3極管にしてUZベースのST45に納めたUZ-30C,30をT管に納めしかも口金無し(ソケットなし)の形式のUN-30M,1934-1935年には,30をT管に納めてコンパクトにしたUZ-30MC,また開発時期は定かでありませんが30MCのフィラメント電流を倍増しUZベースのST45に納めたUZ-31MCもありました。こんな変な物を作ったのは,軍の要請によるものでしょうか。
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Det & Amp Triode/ 検波増幅3極
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UX-30* (0.06A) mu9.3
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UN-30M ( Base-less), 1933-34 UX-30M UX-166 mu16 (2.3V,0.06A) 1934頃 |
Philips A-109 (1.3V, 0.06A) |
UX-109 (0.08A), 1932
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UX-109A/ UF-109A (0.06A), 1936 UX-166B (0.06A) 1934-35 |
Det, Amp & Osc Twin Triode/ 検波増幅発振 双3極 |
UX-30* |
UZ-30C (Unit x2) UZ-30MC (2.0V,0.12A) (Unit x2) UZ-31MC (2.0V,0.26A) (Heater x2) |
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UZ-130C (0.24A) mu7.2 |
Det & Amp Twin Triode 検波増幅双3極 |
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UX-109A (1.1V/0.06A) 1936年 |
UZ-109C (0.12A?) 1936年 (Unit x2) |
Power Triode 電力増幅3極 |
UX-31* (2.0V,0.13A) |
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Philips B-105 (1.3V, 0.15A) |
UX-110 (0.16A), 1933-34 |
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Det & Amp Tetrode (Space Chg) 検波増幅4極 (空間電荷) |
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Philips A-141 (1.3V, 0.08A) |
UX-111 (0.08A) UX-111B (0.08A), 1933-34 |
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UF-111A (0.06A), 1933-34 |
Det & Amp Pentode 検波増幅5極 |
UX-32* (2.0V,0.06A) |
UX-1B4* UX-167 (2.2V,0.06A) 1934年頃 |
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UX-167B (0.06A) 1934-35年 |
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Power Amp Pentode 電力増幅5極 |
UY-33* (2.0V,0.26A) |
UX-1F4* UY-169 (2.2V,0.13A) 1934年頃 UY-169A (2.2V, 不明) |
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UY-133 (0.125A) 1933-34 UY-133A (0.06A) 1933-34 UY-169B (0.12A) |
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Det & Amp Triode- Pentode 検波増幅3極5極 |
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UY-133A +UX-109A |
UZ-133D (0.125A) (Multiple) |
Vari-mu Pentode 可変増幅5極 |
UX-34* (2.0V,0.06A) |
UX-1A4* |
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UX-134 (0.06A) 1934-35 |
Penta-grid 5格子変周 |
UZ-1C6* (2.0V,0.12A) |
UZ-1C6B (0.12A) |
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UZ-135 (0.13A) 1934-35 |
以上は主として,東芝マツダの資料。ドン真空管製作所の資料(1935?)では,UX-109(1.1V,0.065A), UX-110(1.1V,0.16A), UX-111(1.1V,0.08A), UX-111B(1.1V,0.065A)とある。
(2002.8.8) UX-109の原型としてPhilips A-109, UX-110の原型としてPhilips B-105を追加。資料はフィリップス日本ラヂオ株式会社のフィリップスラヂオ真空管説明書(1932.10),フィリップス経済(ミニワット)真空管1.5ヴォルト半乾電池用のパンフレット(年代不詳)の特性図等。マツダ真空管資料(RG-10070)UX-109, (RG-10071)UX-110,ともに(1930.4.10).
UX-230, UX-30(2.0V,0.06A)は電池用,検波増幅用の直熱3極管。ポータブル・ラジオ用電池管(初期の2V管)の代表選手。マツダ1935年の紹介文「マツダ真空管UX-30はフィラメントが2ヴォルトの電池で動作する検波及び増幅用の3極真空管でフィラメント電流は少なく極めて経済的である。UX-31, UX-33, UX-34と任意に組み合わせができる。」
RCAによりGT管のようなT管(T28)の230が1931年頃開発され,国内では東京電気(東芝マツダ)が1932年11月にUX-230として国産化。初期の形状はナス管ではなくチューブラー型(T管)。初めにUX-230とUX-231がデビューしたのですが,電池の消耗を抑えるためか出力管UX-231の代用としてUX-230を2本並列動作可能なように出力管ソケットを2つ装備したラジオもありました(テレビアンDC530)。230のそのST版は米国では1932年頃,国内ではやや遅れて1934年以降にUX-30として登場しました。国内では電池式ラジオや無線機に戦後の一時期まで活躍しました。
その後米国では1935年以降真空管のベースのオクタル化が図られ,30のG管1H4-Gが作られましたが我が国ではG管は作られませんでした。その代わり,軍用には抜け難いUF-30が作られました。UX-30は次世代の電池管1A4, 1B4などが1934年頃から現れた後も併用して使用し続けられたので,戦前に廃止されることはありませんでした。(1938年当時の定価1.80円。)戦後はしばらくしてミニアチュア管が登場し,使命を終えました。1942年頃,日本真空管標準名称付与制度が発効しUX-30の名称として(規)2X-L2が与えられたが,使用せぬまま戦後名称制度は廃止された。
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Matsuda |
Elevam |
DON |
Horizon | |
1933.7 |
3.08 |
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1935.1 |
- |
1.43 |
|
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1935.7 |
1.17 |
1.20 |
|
|
1937.9 |
- |
0.90 |
0.90 |
|
1939.1 |
1.17 |
1.10 |
1.10 |
1.00 |
1939.7 |
1.80 (1.26) |
1.10 |
1.00 |
|
1940.1 |
1.26 |
1.10 |
|
|
1940.11 |
1.26 |
1.10 |
1.10 |
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Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Eg V |
Ib mA |
mu |
rp kohm |
gm mA/V |
pF |
UX-30 (Matsuda '35.12.10) RG-10020 |
1:g, 2:p, 3:f, 4:f |
ST-38/ D=38 mm, L=105 mm |
2.0 (*1) |
0.06 |
180 135 90 |
-13.5 -9 -4.5 |
3.1 3.0 2.5 |
9.3 |
10.3 10.3 11 |
0.9 0.9 0.85 |
|
2X-L2 (UX-30) *** 1942.4 |
|
D=38, L=105 |
2 |
0.06 |
180 |
-13.5 |
3.1 |
9.3 |
10.3 |
0.9 |
Cgp=5, Ci=3, Co=3 |
UX-30 UF-30 (Matsuda'51) |
JES-4B 1:f, 2:p, 3:g, 4:f (*2) |
35 ST-38/ D=38+/-1 mm, L=105+/-5 mm |
2.0 |
0.06 |
180 |
-13.5 |
3.1 |
9.3 |
10.3 |
0.9 |
|
For detector |
Eb V |
Eg V |
Ib mA |
|
Plate det |
180 135 90 |
-18 -13.5 -6 |
0.2 |
|
|
Eb V |
Rg Mohm |
Cg pF |
|
Grid det |
45 max |
1-5 |
250 |
グリッドの帰路はフィラメントの正端子に接続する |
American Sylvania JAN CHS 30/VT-27 / Japanese Matsuda UF-30
From left, Toshiba-Matsuda UF-30 in 1943 for Army, and American Sylvania JAN CHS 30/VT-27 in 1945?/ 左から東芝マツダの陸軍?向けUF-30(1943年),Sylvaniaの海軍向けJAN CHS 30/VT-27(B5)。
UF-30はベースを英国型4pに改造したもの。陸軍*が好んで使用した。ベース刻印,ガラスは緑。ガラス管表面に管名(写真では良く見えないが),裏面にマツダのロゴ。正面の下部に製造年月の紙張り付け(昭和18年?月)。ゲッタは皿。マイカは十字型。ステムに「な6」黒の筆書きで「5」。gm=44。*(以前,海軍と書いたが陸軍の誤りらしい,訂正,98.12.7)
米国30は国産に比べると造りがしっかりしている。マイカは太い十字形。ゲッタは皿。プレート縦寸法が国産よりもやや長い。グリッド巻き線は下4mm程がはみ出しているのは同じ。注目すべきはステム上のジュメット線引き出し部に絶縁劣化対策の白くマグネシア?が塗布してあること。製造時期不明だが,意外と新しいかも知れない。(B5=1945年製?)
UX-231, UX-31(2.0V,0.13A)はポータブル・ラジオ用電池管(初期の2V管)で,電力増幅用の3極出力管。マツダ1935年の紹介文「マツダ真空管UX-31はフィラメントが2ヴォルトの電池で動作する電力増幅用の3極真空管でフィラメント電流は少なく極めて経済的である。」
国内では東京電気(東芝マツダ)がT管(T28)のUX-231を1932年頃に国産化。そのST版は国内では1934年以降に登場しました。国内では電池式ラジオや無線機に一時期活躍しましたが,1942年には廃止され,代替管として5極管のUY-1F4が指定されました。つまり,低感度の3極出力管路線は切り捨てられたのでした。現役の時代でも,ラジオにはもっぱら5極管のUY-33が使用され,陰は薄かったようです。
|
| |||
Matsuda |
Elevam |
DON |
Horizon | |
1933.7 |
3.08 |
|
|
|
1935.1 |
- |
1.43 |
|
|
1935.7 |
1.17 |
1.20 |
|
|
1937.9 |
- |
1.00 |
0.90 |
|
1939.1 |
- |
1.20 |
1.20 |
1.20 |
1939.7 |
2.20 (1.54) |
1.20 |
1.10 |
|
1940.1 |
1.54 |
1.30 |
|
|
1940.11 |
1.54 |
1.30 |
1.20 |
|
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Eg V |
Ib mA |
mu |
rp kohm |
gm mA/V |
rp kohm |
Po W |
UX-31 (Matsuda '35.12.10) RG-10021 |
1:g, 2:p, 3:f, 4:f |
ST-38/ D=38 mm, L=105 mm |
2.0 (*1) |
0.13 |
180 135 |
-30 -22.5 (**) |
12.3 8.0 |
3.8 |
3.6 4.1 |
1.05 0.925 |
5.7 7.0 |
0.375 0.185 |
UX-31 (Matsuda'51) |
JES-4B 1:f, 2:p, 3:g, 4:f (*2) |
35 ST-38/ D=38+/-1 mm, L=105+/-5 mm |
2.0 |
0.13 |
180 135 |
-30 -22.5 |
12.3 8.0 |
3.8 |
(3.6)* (4.1)* |
1.05 0.925 |
5.7 7.0 |
0.375 0.185 |
Sample
American RCA 31真空管オーデイオのブームでは,直熱形の出力管は人気があり,UX-31もとても高価ですのでちょっと購入する訳にはいきませんでした。ですから,紹介すべきサンプルはありません。(米国RCAの31ナス管を写真で紹介しました)
UX-32(2.0V,0.06A)はポータブル・ラジオ用電池管(初期の2V管)で,シャープ・カットオフ特性の検波・増幅用直熱4極管。RCAにナス管の232が1931年頃開発され,国内では東京電気(東芝マツダ)がUX-230と同時に1932年11月に国産化。そのST版は国内では1935,6年以降に登場しました。エレバムのST管が早かったようです。国内では電池式ラジオや無線機に活躍しました。1938年当時のマツダの定価3.50円。UX-32は戦前には廃止されることはありませんでしたが,将来廃止すべき球に数えられ,代替管としてUX-1B4が指定されました。
|
| |||
Matsuda |
Elevam |
DON |
Horizon | |
1933.7 |
5.39 |
|
|
|
1935.1 |
- |
1.90 |
|
|
1935.7 |
2.28 |
2.30 |
|
|
1937.9 |
|
1.90 |
1.50 |
|
1939.1 |
2.23 |
2.00 |
2.00 |
2.00 |
1939.7 |
3.50 (2.45) |
2.00 |
1.90 |
|
1940.1 |
2.45 |
2.10 |
|
|
1940.11 |
2.45 |
2.10 |
2.10 |
|
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp Mohm |
mu |
gm mA/V |
UX-32 (Matsuda '35.12.10) RG-10022 |
1:sg, 2:p, 3:f, 4:f, top=g |
ST-45/ D=45 mm, L=122 mm |
2.0 (*1) |
0.06 |
180 135 |
67.5 |
-3 |
1.7 |
0.4 |
1.2 0.95 |
780 610 |
0.65 0.64 |
UX-32 (Matsuda'51) |
JES-4A 1:f, 2:p, 3:g2, 4:f, top=g (*2) |
35 ST-45/ D=45 +/-1 mm, L=122 +/-5 mm |
2.0 |
0.06 |
180 135 90 |
67.5 67.5 45 |
-3 -3 -1.5 |
1.7 1.7 0.8 |
0.4 0.4 0.2 |
1.2 0.95 - |
- |
0.65 0.64 - |
For detector |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
RL |
Plate det |
180 135 |
67.5 45 |
-6 -4.5 |
0.1 Mohmの抵抗またはインピーダンス |
Grid det |
135 |
45 max |
- |
0.1 Mohmの抵抗またはインピーダンス |
ここでは,米国製を紹介しましょう。
4極管のはずだったのだが,下から覗いてみるとg3巻き線も見え,5極管だった。電極構造はUX-34を参照(全く同じ)。新品。gm=23>16。
この球は32-pと称すべき5極版だが,RCAやGEのマニュアルには記述がない。32のをST38に納めた新型管1B4には4極版1B4-tと5極版1B4-pが知られているから,逆に後世になって32の保守球を作る時に1B4-pをST45に納めたものが,この32-pになったのだと推察される。
Matsuda UX-32 (ベース刻印 マツダUX-32) |
|
扁平なg1,g2巻き線,円筒プレートと,円筒アウタースクリーン |
Matsuda UX-32 (ガラスプリント マツダUX-32) |
|
扁平なg1,g2巻き線,円筒プレートと,円筒アウタースクリーン |
32/UX32に関連して, RCAの30シリーズよりもっと古い米国22を紹介しておきましょう。
22(3.3V,0.132A)はポータブル・ラジオ用電池管(初期の3V管)で,シャープ・カットオフ特性の検波・増幅用直熱4極管。RCAによりナス管の222が1927年頃開発され,国内では東京電気(東芝マツダ)がUX-222として1929年に国産化。 フィラメントにトリエーテッドタングステンワイヤーを用いており,乾電池用のUX-199, UX-120のファミリー最後の真空管です。そのST版は米国では1933年頃に登場しました。我が国ではST版は作られなかったようですが,米国ではST化され,保守用に永いこと製造されたようです。
(この項,オーデイオ管/直熱出力管のページ(Du Mont 33)から引っ越してきました!)
UY-33(2.0V,0.12A)はポータブル・ラジオ用電池管(初期の2V管)で,出力用の直熱5極管。RCAによりナス管版233が1931年頃開発され,国内では東京電気(東芝マツダ)が1932年頃国産化。フィラメント電力は2V,0.26Aと小型ですが,出力は1W以上取れます。私はこの球を原型に国産ラジオ出力管UY-247Bが誕生したと考えています。UY-233のST版は国内では1935,6年以降に登場し,電池式ラジオや無線機に活躍しました。UY-33は戦前には廃止されることはありませんでしたが,将来廃止すべき球に数えられ,代替管としてUY-1F4が指定されました。
米国33はフィラメント仕様と感度以外はUY-47Bと同等と考えられ,フィラメント回路に適当な抵抗を入れれば点灯できるし,gmの点でも新品の33は中古のUY-47Bを凌ぎますから,UY-47Bの代替用管として立派に働きます。(詳しくは日本の戦前のST管参照)
|
|
UY-133 | |||
Matsuda |
Elevam |
DON |
Horizon |
Elevam | |
1933.7 |
3.85 |
|
|
|
|
1935.1 |
- |
- |
|
|
1.90 |
1935.7 |
1.95 |
2.00 |
|
|
|
1937.9 |
|
1.50 |
1.50 |
|
|
1939.1 |
1.95 |
1.70 |
1.70 |
1.60 |
|
1939.7 |
3.00 (2.40) |
1.70 |
1.60 |
|
|
1940.1 |
2.10 (3.00) |
1.80 |
|
|
|
1940.11 |
2.10 |
1.80 |
1.80 |
|
|
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Rk ohm |
Ib mA |
Isg mA |
rp k ohm |
gm mA/V |
RL k ohm |
Po W |
mu |
UY-33Matsuda '35.10 RG-10023 |
1;g2, 2;p, 3;f, 4;f, 5;g2 *f+f=g3 |
D=38 mm L=105 mm |
2.0 ** |
0.26 |
135 max 90 |
135 max 90 |
-13.5 -9.0 |
770 900 |
14.5 8.6 |
3 2 |
50 60 |
1.45 1.16 |
7 8.6 |
0.7 0.25 |
70 70 |
UY-33 Matsuda '51 |
JES-5B 1;f(+), 2;p, 3;g1, 4;g2, 5;f+g3 *f+f=g3 |
ST38/ D=38+/-1 mm, L=105 +/-5 mm |
2.0 dc |
0.26 |
180 max + 135 |
180 135 |
-18 -13.5 |
- - |
22 14.5 |
5 3 |
55 50 |
1.7 1.45 |
6 7 |
1.4 0.7 |
90 70 |
Sample
ここでは,米国製を紹介しましょう。日本独自の5極出力管UY-47Bとの比較の意味と,また実用の意味,ラジオ修理用に購入したものです。
American 33, DuMont A.B.D., in 1961?/ サンプルはDuMont A.B.D.の33,ベースに赤字で(61 42 158),1961年製。ちなみにDuMontを表すEIA codeは158。(1999.10.28改訂)。
ガラス管壁の管名の下にK7M。ゲッタは皿型。電極は平型。DuMontはAllen B. DuMont Laboratories, Clifton, New Jersey, USA。1930年にできた会社で,戦後はTV用ブラウン管を精力的に開発販売していたようです。gm=70-77>36。
Japanese Matsuda UY-33
?UY-33 (刻マツダ, ガラスUY-33, 天マツダ,紙F検, 黒P, ステム4, メ, 皿G)010325,
UX-34(2.0V,0.06A)は中間周波数増幅用リモート・カットオフの直熱5極管。ポータブル・ラジオ用電池管(初期の2V管)。RCAによりナス管版234が1931年頃開発され,国内では東京電気(東芝マツダ)が1932年頃に国産化。そのST版は国内では1935年頃エレバムから登場しました。国内では電池式ラジオや無線機に使われましたが,需要は少なく,当初マツダとエレバムだけが供給しました。一時期ホリゾンも製造したようですが,ドンやK.O.は製造しませんでした。1942年に廃止管となり,代替管として外形を小型にしたUX-1A4が指定されました。ただ,軍用には戦時中も継続して作られたようです。
|
| |||
Matsuda |
Elevam |
DON |
Horizon | |
1933.7 |
- |
|
|
|
1935.1 |
- |
- |
|
|
1935.7 |
- |
2.50 |
|
|
1937.9 |
- |
2.20 |
- |
|
1939.1 |
- |
2.50 |
- |
2.20 |
1939.7 |
5.00 (3.50) |
2.50 |
- |
|
1940.1 |
3.50 |
3.00 |
|
|
1940.11 |
3.50 |
3.00 |
- |
|
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp Mohm |
mu |
gm mA/V |
UX-34 (Matsuda '35.12.10) RG-10024 |
1:sg, 2:p, 3:f, 4:f, top=g |
ST-45/ D=45 mm, L=122 mm |
2.0 (*1) |
0.06 |
180 135 67.5 |
67.5 |
-3 |
2.8 2.8 2.7 |
1.0 1.0 1.1 |
1.0 0.6 0.4 |
620 360 224 |
0.620 0.600 0.560 |
UX-34 (Matsuda'51) |
JES-4A 1:f, 2:p, 3:g2, 4:f, top=g (*2) |
35 ST-45/ D=45 +/-1 mm, L=122 +/-5 mm |
2.0 |
0.06 |
180 135 90 |
67.5 67.5 45 |
-3 -3 -1.5 |
1.7 1.7 0.8 |
0.4 0.4 0.2 |
1.2 0.95 - |
- |
0.65 0.64 - |
|
Eb V |
Esg V |
Eg V |
RL |
For 1st detector of Superheterodyne Receiver |
180 135 67.5 |
67.5 |
-5 |
|
Samplesここでは,秋葉原で最近入手した米国製を紹介します。
American 34, ADA(Ad.Auriema), in 1946 / 米国ADA(Ad.Auriema)ブランド・RCA供給の34,外箱にAA-CA14/(6-48),内箱にCL-14(3-46)とある。外箱は1946年製,内箱は1943年製,球は1946年製か?
ST45の比較的大きいガラス管。電極はプレートに見えるのはシールド缶でフィラメント接地端子と等電位。シールド缶がメッシュ形でないことから後期の製造であることは分かる。円筒形のプレートは内部に隠れている。注目すべきはg1からg3の巻き線形状で,プレートが円筒にもかかわらず平形になっていること。これはフィラメントが逆V型だからとされている。このサンプルは新品で,gm=24>15。
左の写真は電極上部の様子。シールド缶の一番手前に突き出ている支柱はフィラメントを吊る極細い針金のフックを溶接するためのもの。右の写真は電極下部。シールド缶内に平型のグリッド巻き線が見える。グリッド巻き線下部にも長方楕円形のシールド環がある。これはg3と同電位。
気になるのは,ステム部でシールド缶,フィラメント中点吊りの金具,フィラメント接地端の3本の支柱が連結されていること。電極上部ではシールド缶はg3支柱に繋がり,g3支柱はステムでジュメット線を介してベースに引き出されている。だから,逆V形フィラメントの中点と接地点は導通してしまうように思える。しかし,点火して見ると両側がぼうっと赤くなるから不思議だ。中点吊り金具の先端は白くなっている。ここに絶縁物が被覆してあるのだろう。
管壁に管名UX-34,裏面にマツダロゴ。ステムに「エ, 3」フィラメント切れ。東京都東村山市の塩田正夫さん寄贈。
電池式受信機の5格子(ペンタグリッド)周波数変換管。米国では1933-1934年頃に現れたことになっている。ペンタグリッド管はRCAが1933年に発表した傍熱型の2A7が最初のもので,グリッドの構造を踏襲しながらカソードとヒーター部分を電池で点灯できるフィラメントに置き換えた球が最初の電池管が1A6である。電極構造は同心円状であるが,発振用3極部のプレートに当たる第2グリッドは2A7/6A7が左右2本の支柱のみで巻き線なしであるのに対して,電子の捕集効率を改善するためか1A6の後期製造は板状である。当時の国産球は支柱のみだったことから米国製も初期製造は支柱のみだったと思われる。1A6は発振が弱いとされ,ファイラメント電流を2倍してエミッションを改良した1C6が直ぐに作られた。だからといって1A6はその後見捨てられた訳でもなく1936年頃にベースをオクタルとしたG管の1D7-Gも作られ,消費電力に応じて1A7と1C7が使い分けられたことが分かる。米国のラジオ回路を紹介した国内ラジオ文献(1935年3月の)には,米国の電池式スーパーラジオが掲載されている。構成は1A6-34-32-30-33である。
国内では1A6は1938年頃にK.O.真空管(K.O.TRON/トウ)が国産化した。ラジオ・メーカは1938年頃から1A6と160シリーズの球を組み合わせたスーパーラジオを販売したようである。1939年1月にはオーダ電池式受信機では,TM式ポータブル,報国5号型に167-1A6-167-167-169のラインでK.O.トロンが使用された。1939年7月にはウェーヴ電池式スーパー興亜2号に1A6-34-30-30-33のラインで使用され,1A6のみK.O.トロン,他はマツダ製とあった。また,オーダ電池式受信機では,ビオンポータブルに167-1A6-167-167-169のラインでK.O.トロンが使用された。報国6号型では,167-167-1A6-30-30-169,報国7号型では,32-1A6-32-32-30-30x2,K.O.トロンが使用された。
東京電気マツダは製造した記録は無い。K.O.真空管(品川電機)は後にベースピン配置をUZ-135/UZ-1C6Bに合わせたUZ-1A6Bを作り軍用に供給したようである。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg g3-5 V |
Eg2 V |
Eg V |
Rg1 ohm |
Ib mA |
Isg g3-5 mA |
Ig2 mA |
Ig1 mA |
rp Mohm |
gc mA/V |
gc at Eg= -22.5V |
1A6 =(1D7-G) RCA RC-16 (1950) |
1;f, 2;p, 3;g2, 4;g1, 5;g3-g5, 6;f TOP=g4 |
34 ST-12/ D=1-9/16 inch max, L=4-17/32 inch max |
2.0 |
0.06 |
180 |
67.5 |
180 * |
-3 |
50k |
1.3 |
2.4 |
2.3 |
0.2 |
- |
- |
|
1A6 Sylvania 1946 |
same above |
same above |
2.0 |
0.06 |
180 135 |
67.5 |
180* 130 |
-3 -3 |
50k |
1.5 1.8 |
2.0 2.1 |
2.5 2.1 |
0.2 0.15 |
0.5 0.4 |
0.300 0.275 |
0.004 0.004 |
1A6-B Shinagawa (Estimat) |
1;f, 2;p, 3;g3-g5, 4;g2, 5;g1, 6;f TOP=g4 |
JES-6B, JES-1A ST-38/ D=38 +/-1 mm, L=113 +/-5 mm |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Samples
Sylvania 1A6 (8-52) in 1948 and (3-26) in 1943, and their boxes. /(8-52)は箱の蓋内側に12A, (3-26)は12Zとある。
左の写真は電極上部マイカと各電極の支柱。中央にフィラメントが1本あるが写真では良く見えない。その左右に第1グリッドの支柱,次いで第2グリッドの板状支柱が見える。第2グリッドは発振用プレートを兼ねており,やや幅広い板が採用されているのだ。その板状支柱は実はU字型の1本物で,右写真ではガラススートのため良く見えないがそれでも中央やや上に,U字型に折れ曲がった金属が見える。
1C6は米国で1934年に現れた電池式受信機の5格子周波数変換管で1A6の改良版。 +B電池の電圧低下時の性能(発振停止などの不安定性)を改善するため,ヒータを倍増しエミッションを改善した球。確かに発振プレート(第2グリッド)電流は2倍に改善されている。1936年頃にベースをオクタルとしたG管の1C7-Gも作られた。日本では1939年に東京電気によりベースピン配置を変更したUZ-1C6Bが作られ,軍用に使われた。1942年頃,日本真空管標準名称付与制度が発効しUZ-1C6-Bの名称として(規)2Z-C2が与えられたが,使用せぬまま戦後廃止された。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg g3-5 V |
Eg2 V |
Eg V |
Rg1 ohm |
Ib mA |
Isg g3-5 mA |
Ig2 mA |
Ig1 mA |
rp Mohm |
gc mA/V |
gc at Eg= -1.5V |
gc at Eg= -14V |
1C6 =(1C7-G) RCA RC-16 (1950) |
1;f, 2;p, 3;g2, 4;g1, 5;g3-g5, 6;f TOP=g4 |
34 ST-12/ D=1-9/16 inch max, L=4-17/32 inch max |
2.0 |
0.12 |
180 |
67.5 |
180 * |
-3 |
50k |
1.5 |
2 |
4 |
0.2 |
- |
- |
|
|
1C6 Sylvania 1946 |
same above |
same above |
2.0 |
0.12 |
180 135 |
67.5 |
180* 130 |
-3 -3 |
50k |
1.5 1.3 |
2.0 2.5 |
4.0 3.1 |
0.2 0.2 |
0.7 0.6 |
0.325 0.300 |
0.450 0.400 |
0.005 0.004 |
2Z-C2 (UZ-1C6B) ** 1942.4 |
|
D=38, L=115 |
2 |
0.12 |
180 |
67.5 |
180 |
-3 |
50k |
1.6 |
2 |
3.2 |
0.2 |
|
0.325 |
|
|
UZ-1C6B (Matsuda'51) |
1;f, 2;p, 3;g3-g5, 4;g2, 5;g1, 6;f TOP=g4 |
JES-6B, JES-1A ST-38/ D=38 +/-1 mm, L=113 +/-5 mm |
2 |
0.12 |
180 |
67.5 |
180 |
-3 |
50k |
1.0 |
2.0 |
- |
0.2 |
- |
0.325 |
- |
- |
Top Electrode of 1C6s/上部マイカ板は左の旧型では楕円形と円形の透明なマイカ各1枚を組み合わせているのに対して,右の新型ではマグネシア塗布の1枚ものに変わっている。
Box of 1C6s/左は古い箱, NAFBCO 18029 3, 蓋10, 球ベース10, 右は新しい箱 12-422; 球322652=1946.
日本では1939年に東京電気によりベースピン配置を変更したUZ-1C6-Bが作られた。さらに,1C6-Bと同時に品川電機(トウ)は1A6-Bを作っている。津田孝夫さんの発見。規格は不明。
電池式受信機の高周波または中間周波増幅用のリモートカットオフ5極管。米国で登場したのは1934年頃といわれる。
1A4は米国34の改良版で,外形をST14からST12へと小さくし,電気的性能ではフィラメント電力は変更が無いが,gmを向上させ所要プレート・スクリーンを小さくした球である。米国1A4は4ピン(UXベース)のST管で,電極は当初4極管であったが,その後に5極管に変更した。しかし,4極管の特別な需要が残っており5極管製造後も4極管を製造したためか?,両者の名前を区別するためにTとPを付けて,4極管1A4Tと5極管1A4Pという名称になった。米国ではその後ベースをオクタルに履き替えたG管を作った。トップキャップは径が小さくなっている。本来,1D5Gとなるところだが,4極管と5極管の両版を作ったため,1D5GTと1D5GPという名称のG管ができた。1D5GTはGT管ではなくてSTガラスのG管なのである。
東京電気マツダは1A4Pを1939年頃にUX-1A4として国産化した。1942年頃には日本名2X-V2に登録されたが戦後廃止されている。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp Mohm |
mu |
gm mA/V |
gm at Eg= -15V |
1A4-P (1D5-GP) (1D5-GT) RCA RC-16 (1950) |
1:f+, 2:p, 3:g2, 4::g3+f-, top=g1 |
33 ST-12/ D=1-9/16 inch, L=4-15/32 inch |
2.0 |
0.06 |
180 |
67.5 |
-3 min |
2.3 |
0.8 |
1.0 |
|
0.750 |
0.015 |
2X-V2 (UX-1A4) * 1942.4 |
|
D=38, L=115, 4B |
2 |
0.06 |
180 |
67.5 |
-3 |
2.6 |
0.8 |
1.000 |
|
0.75 |
Cgp= 0.006, Cin= 4, Co= 10 gm= 0.015 |
UX-1A4 (Matsuda'51) |
JES-4A 1:f, 2:p, 3:g2, 4::g3+f-, top=g1 |
39 ST-38/ D=38 +/-1 mm, L=113 +/-5 mm |
2.0 |
0.06 |
180 max 90 |
67.5 max 67.5 |
-3 -3 |
2.6 2.5 |
0.8 0.9 |
1.0 0.5 |
|
0.750 0.700 |
|
UX-1A4 (2X-V2) ??? |
|
|
|
|
180 90 |
67.5 67.5 |
-3 -3 |
2.3 2.2 |
0.8 0.2 |
1.0 0.6 |
750 425 |
|
|
1A4P RCA (739) Box 050405
保守用に作られた?1947年?シールド電極が網や穴が無いので後年の製造?実にコンパクトなST管である。
1D5-GP RCA (048) (StandardBrandBox) 050405
1B4Pは電池式受信機のシャープカットオフ5極管で,米国32の改良版。米国で1934年頃?の開発。32はもともと4極管だが後に5極管版に改良されている。名称は32のままであったが,後の表記では32Pとなるところである。1B4Pはその後オクタルベース版1E5GPが作られた。日本では東京電気マツダが1B4Pを1939年頃にUX-1B4として国産化した。1942年頃には日本名2X-R2に登録されたが戦後廃止されている。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp Mohm |
mu |
gm mA/V |
Eg V at Ib=0 |
1B4-P (1E5-GP) (1E5-GT) RCA RC-16 (1950) |
1:f+, 2:p, 3:g2, 4::g3+f-, top=g1 |
33 ST-12/ D=1-9/16 inch, L=4-15/32 inch |
2.0 |
0.06 |
180 |
67.5 |
-3 min |
1.7 |
0.6 |
1.5 |
|
0.650 |
-8 |
2X-R2 (UX-1B4) * 1942.4 |
|
D=38, L=115, 4B |
2 |
0.06 |
180 |
67.5 |
-3 |
1.8 |
0.5 |
1.500 |
|
0.65 |
Cgp= 0.006, Cin= 4, Co= 10 |
UX-1B4 (Matsuda'51) |
JES-4A 1:f, 2:p, 3:g2, 4::g3+f-, top=g1 |
39 ST-38/ D=38 +/-1 mm, L=113 +/-5 mm |
2.0 |
0.06 |
180 max 90 |
67.5 max 67.5 |
-3 -3 |
1.8 1.7 |
0.5 0.55 |
1.5 1.0 |
|
0.650 0.600 |
|
UX-1B4 (2X-R2) ??? |
|
|
|
|
180 90 |
67.5 67.5 |
-3 -3 |
1.7 1.6 |
0.6 0.7 |
1.5 1.0 |
1000 550 |
0.650 0.600 |
|
原型の34/32と同じように編み目のシールド缶があるのでやや古い造りである。
とある。球はN3R(13.3.18), T3R(20.3.18)の2本。FOR REPLACEMENT USE ONLYとあり保守用に作られた球。箱は上が鳩目で止められており,ちぎらないと球を抜き出せない。箱の下には足がでており,箱から球を抜きだずともテストできる仕掛けになっていた。ラジオ球各社が採用していた箱。1943年製?
1B4P TungSol (322542-3,マイカノール) x2 Box 050405
1B4(P) ADZAM (網)Box 050405
米国1F4は電池式受信機の出力管で,33の改良版。第2世代の電池管だが1A4/1B4に比べやや遅れて1936年に作られた。またオクタルベースの1F5-Gも同じ年に作られている。フィラメント電流(2.0V, 0.25Aから0.12Aへ),プレートスクリーン電流が半分に小さくなり,省エネになった。SF管のはしり?しかし,電極サイズは逆に大きくなり,ガラス容器がST12からST14へと大型化された。第3グリッドの接続はフィラメント中点から片側に変更された。
我が国では東京電気マツダが1939年頃(記録がないが)にUY-1F4として国産化,主として業務用に使用された。1F5-Gは国産化されなかった。UY-1F4は1942年に日本名2Y-P2となるが使用されぬままこの名称は戦後廃止。マツダは戦時中の1943年にUY-33とUY-1F4を製品リストに掲載していたが,UY-33は将来廃止すべき品種として代替にUY-1F4を指定していた。戦後はしばらくの間業務用に使用され,その後ミニアチュア型の電池管へとバトンタッチした。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Rk ohm |
Ib mA |
Isg mA |
rp k ohm |
gm mA/V |
RL k ohm |
Po W |
D % |
1F4 (1F5-G) RCA RC-16 (1950) |
1;f(+), 2;p, 3;g1, 4;g2, 5;f(-)+g3 |
36 ST14, D=1-13/16 inch, L=4-11/16 inch |
2.0 |
0.12 |
180 max 135 |
180 max 135 |
- -4.5 |
- 432 |
- 8 |
- 2.4 |
- |
- |
- |
0.31 |
|
1F4 (1F5-G Sylvamia 1948 |
same above |
same above |
2.0 |
0.12 |
135 90 |
135 90 |
-4.5 -3 |
- - |
8.0 4.0 |
2.4 1.1 |
200 240 |
1.700 1.400 |
16 20 |
0.31 0.11 |
5 6 |
2Y-P2 (UY-1F4) *1942.4 |
|
D=45, L=112, 5B |
2 dc |
0.12 |
135 |
135 |
-4.5 |
|
9 |
2.2 |
160 |
1.7 |
16 |
0.36 |
|
UY-1F4 Matsuda '51 |
JES-5A 1;f(+), 2;p, 3;g1, 4;g2, 5;f(-)+g3 |
48 ST45/ D=45+/-1 mm, L=112 +/-5 mm |
2.0 dc |
0.12 |
135 90 |
135 90 |
-4.5 -3 |
- - |
9 4.5 |
2.2 1.1 |
160 230 |
1.700 1.400 |
16 20 |
0.36 0.12 |
|
左の球はベースにSylvainiaの刻印がある。右はプリント。45を思い出させるような風貌である。
とある。11NAFBCO 16086 -3 14, 球はF7R刻印(6.7.18), 20NAFBCO 16234A -3 14, V8R(22.7.18)の2本。保証書入りでF7, V8が製造コード。1937年と1938年製か。
1B5/25Sは米国の電池式受信機の検波,低周波増幅用双2極中増幅率3極管。1935-36年頃に米国で作られた。1937年にG管の1H6-Gが作られた。ともに日本では作られなかった。電池用の2極管の製造が他の品種に比べて遅かった理由の1つは,電池式受信機では感度不足に悩まされ,5極管によるグリッド検波やプレート検波が使われたからであろう。スーパーヘテロダイン専用の周波数変換管1A6, 1C6の出現により高感度受信機が容易に実現できる環境が整って,ようやく2極検波付きの真空管が製造されるようになったと見るべきである。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Eg V |
Ib mA |
mu |
rp kohm |
gm mA/V |
1B5/25S RCA RC-16 (1950) |
1;f+, 2;pt, 3;pd2, 4;pd1, 5;gt, 6;f- |
32 ST-12/ D=1-9/16 inch, L=4-3/16 inch |
2.0 dc |
0.06 |
135 max |
-3 |
0.8 |
20 |
35 |
0.575 |
1H6-G RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;f+, 3;pt, 4;pd2, 5;pd1, 6;gt, 7;f-, 8;nc |
31 |
2.0 dc |
0.06 |
same above |
1H6G CBS-Hytron (DO) 050405
1F6は米国の電池式受信機の検波,低周波増幅用双2極5極管。1936年に米国で作られた。同じ1936年にG管の1F7-Gが作られた。ともに日本では作られなかった。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp Mohm |
gm mA/V |
gm at -12V |
1F6 /1F7-G Sylvania 1946 |
1;f+, 2;Pp, 3;g2p, 4;pd2, 5;pd1, 6;g3p+f-, top=g1p |
34 ST-12, D=1-9/16 inch, L=4-17/32 inch |
2.0 dc |
0.06 |
180 max |
67.5 max |
-1.5 |
2.2 |
0.7 |
1 |
0.650 |
0.02 |
1F6 RCA RC-16 (1950) |
1;f+, 2;Pp, 3;g2p, 4;pd2, 5;pd1, 6;g3p+f-, top=g1p |
34 ST-12, D=1-9/16 inch, L=4-17/32 inch |
2.0 dc |
0.06 |
180 |
67.5 |
-1.5 |
2.2 |
0.7 |
- |
- |
- |
1F7-G RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;f+, 3;Pp, 4;pd2, 5;pd1, 6;g2p, 7;g3p+f-, 8;nc top=g1p |
33 |
2.0 |
0.06 |
|
|
|
|
|
|
|
|
1F6?, Cunningham 050405
19は米国の電池式受信機のB級プッシュプル用双3極出力管。1933年頃に米国で作られた。1937年にG管の1J6-Gが作られた。後に1J6-GTも作られている。日本では19のみ1938年*に東京電気(マツダ)によりUZ-19として国産化された。非常時用の交流直流両用受信機として製品化されたクラウン護国型N-3号に使用例がある。(電池は錦生コロイド蓄電池)。1938年当時の定価8円。AC型としてはUZ-79が作られた。
*(梅田徳太郎氏の資料では1939年とあるがマツダ通信1938年にクラウン護国型N-3号掲載されている)
Tube |
Base |
Outline |
Eh V |
Ih A |
Class |
Eb V |
Eg V |
Ib mA |
mu |
rp kohm |
gm mA/V |
RL (rp) kohm |
Pin W |
Po W |
19 (1J6-G) RCA RC-16 (1950) |
1;f, 2;pt2, 3;gt2, 4;gt1, 5;pt1, 6;f |
32 ST-12/ D=1-9/16 inch, L=4-3/16 inch |
2.0 |
0.26 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1J6-G, 1J6-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;f, 3;pt2, 4;gt2, 5;gt1, 6;pt1, 7;f, 8;nc |
31, 26 |
2.0 dc |
0.24 |
B pp |
135 max 135 |
- 0 |
50 max 5 |
- |
- |
- |
10 |
0.17 |
2.1 |
UZ-19 (Matsuda'51) |
JES-6B 1;f, 2;p(2), 3;g(2), 4;g(1) 5;p(1), 6;f |
35 ST-38/ D=38+/-1 mm, L=105+/-5 mm |
2.0 |
0.26 |
B pp |
135 |
0 |
5 |
- |
- |
- |
10 |
|
2.1 |
1J6G, Emerson box 050405
JAN CHS 1J6G Sylvania (USN), (I4) 白箱 050405
1E7-Gは米国の電池式受信機のプッシュプル用双5極出力管。1937年に米国で発表。1F4クラスの電極を2つ詰め込んだ球。後にGT管1E7-GTが作られた。日本では作られなかった。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
class |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp k ohm |
gm mA/V |
RL k ohm |
Po W |
D % |
1E7-G Sylvamia 1946 |
1;nc, 2;f+, 3;p, 4;g, 5;g, 6;p, 7;g3+f-, 8;g2 |
ST12, L=4-1/8 inch |
2.0 |
0.26 |
A |
135 90 |
135 90 |
-4.5 -3 |
7.5 3.8 |
2.2 1.1 |
260 340 |
1.425 1.125 |
- - |
0.29 0.11 |
4.5 5.5 |
App |
135 |
135 |
-7.5 |
7.0 to 10.5 |
2.0 to 3.5 |
|
|
24 |
0.575 |
5.5 | |||||
1E7-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;f+, 3;pp2, 4;g1p2, 5;g1p1, 6;pp1, 7;g3+f-, 8;g2 |
22 T9, D=1-9/32 inch, L=3-3/8 inch |
2.0 |
0.24 |
A1pp |
135 |
135 |
-7.5 |
10.5 |
3.5 |
- |
- |
- |
0.575 |
|
2つの電極を詰め込むため,ステムから3本の支柱が出ている。左右の2本は各ユニットのプレートに接続した支柱であり,中央の1本は逆V型フィラメントの中点の支柱である。電極下部でフィラメントはそれぞれのユニットに分岐し,電極上部では支柱からS字型の支持金具を用いてその先端に吊り金具が取り付けられる。したがって2つのユニットの中点は同電位である。
球 P4 M-R透明マイカ, O4 M-Rマグネシア塗布マイカ。1944年製?