ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオ

written by Koji HAYASHI, Ibaraki JAPAN

Mini-Museum of Japanese Radios/日本のラジオのミニ博物館

Radio Tubes After WWII/戦後のラジオ球

TV Tubes/テレビ球

Sweep Tubes/水平偏向出力管

Beginning Time

Japanese

American

European

Root of Sweep Tubes


Page-Hor3us. Beam Deflection Power Tubes for TV Horizontal Amplifier/TV用水平偏向出力管

Part 3 American Type Sweep Tubes in Japan/日本の中の米国系水平偏向出力管

2nd Edition (2006.11.26), (2007.8.5),(2010.11.15), (2013.7.13)

HomePageVT/TV_Hor3US.html

Note: File name "Hor3US" was changed to "TV_Hor3US" at (2011.9.24).


1.Black and White Ages/白黒時代

6BQ6 Series/6BQ6系

6BQ6G

No sample

6BQ6GT, 6BQ6GTA

Toshiba, Nikken

6CU6 and 6BQ6GA

Raytheon

6BQ6GA/6CU6

.GE

6BQ6GTB- 6BQ6GTB/ 6CU6

Futaba, Toshiba, Hitachi

6AV5GT and 6AV5GA

Not yet photo

6AU5GT

GE, Sylvania

6DQ6/A/B

Hitachi, Toshiba

6FW5

GE

12GT5

RCA

6JM6

Toshiba

6JN6/17JN6

GE, Raytheon?

2. Monocrom Second Ages/モノクロ第2世代

3. Monocrom Third Ages

16GY5

RCA, Toshiba, NEC

21JZ6/16C-B28

Toshiba, Sylvania

6KM6

Sylvania

17KV6A

RCA

33GY7, 33GY7A

Toshiba, GE

33HE7/38HE7,

Toshiba, Hitachi, Matsushita

4. Color Ages/カラー時代

6CB5/6CB5A

Toshiba, Sylvania

6CD6G/6CD6GA

Sylvania

6DQ5/26DQ5

Toshiba

6HJ5

RCA

6JS6A/21JS6A/ 31JS6A,

Toshiba, Hitachi

6JS6B, 6JS6C Toshiba, RCA

6JE6 6JE6C

Toshiba

5. Final Color TV Ages/最後のカラーTV時代の球

6. Pulse Regulator Tubes

6KD6

Toshiba, Hitachi

6LB6

GE

6LF6

RCA

6LQ6,(6JE6C)

RCA, GE

6HV5A,

GE

6JH5

RCA?/Sylvania?


1. Opening of New TV Ages/新TV時代の幕開け

(1)6BQ6 Series

6BQ6系はその生誕に関わる資料を目にしたことがありません。私が独断と偏見で歴史をつづると次のようになります。1948-1949年頃にRCAあるいはGEがまずガラス・オクタル管(オクタル・ベース付きST-12ガラス管,通称G管)の6BQ6-Gを作りました。次いでRCAは1952年頃に小型化したGT管(T8)の6BQ6-GT25BQ6-GTを作りました。最大プレート電圧だけは10%程低くなったようです。1954年頃には各社とも出そろい,差別化のためRCAは造り良さを強調した6BQ6GTの広告を1954年の春に出しています。しかし,同じ頃,GEはガラス管を太くしたGT管(T11)で6BQ6-Gと同等の性能を持つ6BQ6-GAに改良。またSylvaniaはほぼ同サイズ(T11)にして6BQ6-GTと同等の6CU6を作りました。Sylvaniaはさらに6BQ6-GAと同等の小型管6BQ6-GTAを作りました。1954年末にはRCAはパービアンスを向上させた改良版,600mA系の12BQ6-GTBを出し,1955年に入ると6BQ6-GTB/6CU6(T8)を出しました。ここに至って,外形だけが異なる球が混在することになり,整理統合を余儀なくされました。GEはT11,12を使用した太い6BQ6GA/6CU6という球を出しています。Amperexなどは6CU6/6BQ6-GTB(T11orT12)という球を出しています。ここから,従来の6BQ6-GA, 6CU6は互いに歩み寄り,名称を替えることなくパービアンスを向上させた改良版に改めました。一方,トップグリッド金具を廃したトップレス型6AV5-GTも1954年頃に作られ,1955年には売れる球の第三位に入っています。同じ1955年頃には6AV5-GAに改良されました模様です。1957年になって450mA系の17BQ6GTB, 17AV5-GAが作られました。

Back to TOP

6BQ6 Family

Outline

Name

Base

Ef/If

Ebmax/Pb Esgmax/Psg

gm mA/V

Eb0/Ibo Esg0/Isg0

IKmax Ebpeak

Glass Tube ST12-8

GT T9-49/50

6BQ6-G

6BQ6-GTA, 12BQ6-GTA 6BQ6-GA+, 12BQ6-GA+, 25BQ6-GA+

+(old)

6AM

6.3V/1.2A 12.6V/0.6A 25V/0.3A

600V/11W, 175V/2.5W

5.5

60V/225mA 150V/25mA

110mA 6kV

GT T9-49/50

GT TX-11

6BQ6-GT, 25BQ6-GT, 6AV5-GT, 25AV5-GT

6CU6+, 12CU6+

+(old)

6AM 6CK

same above

550V/11W, 175V/2.5W

5.5

same above

sa

GT TX-11,T12

6BQ6-GA*, 12BQ6-GA*, 25BQ6-GA* 6AV5-GA, 12AV5-GA, 17AV5-GA 25AV5-GA

6CU6*, 12CU6*, 25CU6*

*(new)

6AM 6CK

6.3V/1.2A 12.6V/0.6A 16.8V/0.45A 25V/0.3A

600V/11W, 200V/2.5W*

5.9

60V/260mA 150V/26mA

110mA 6kV

GT T9-49/50

6BQ6-GTB, 12BQ6-GTB, 17BQ6-GTB, 25BQ6-GTB

6AM

same above

600V/11W, 200V/2.5W

5.9

same above

sa

Back to TOP

6BQ6G

米国ではGE(?)が1948〜1949年に新しい品種6BQ6Gを開発しました。これは6L6/807系の6BG6Gをベースに出力を得易くしたもので,ヒータ電力を33%UP(6.3V,0.9Aから1.2A)してパービアンスを高め,gm一定のまま増幅率mを半分にして出力に関係するゼロバイアス電流を大きくしたものです。

6BQ6Gの正確な開発時期は不明ですが,6BQ6の名前が有名になったのはGT版の6BQ6GTで,確認できる最も早い広告はRCAの1952年9月です。しかし,RETMA名称の登録順番で言うと6BQ6Gの登録時期は,6BG6G(1947年)より遅く,6CD6G(1950年2月)よりは早いはずですから,1948〜1949年と推定されます。

この球の電極のサイズは6L6/807系とほぼ同じですが,最大プレート損失は半分しかありません。これはパービアンスと引き替えにスクリーン損失の増加が早くなったため,低電圧動作に限定されているためと思われます。このため,ガラス容器は6V6GTクラスのGT管にすることができました。

6BG6G Eb/Pb=700V/20W,Esg/Psg=325V/3W, gm=6mA/V,m=8.0

6BQ6G Ebmax/Pbmax=600V/11W,Esgmax/Psgmax=175V/2.5W,

(Beam)Eb250V,Esg150V,Eg-22.5V,Ib55mA,Isg2.1mA,gm=5.5mA/V,

(Triode)Eb150V,Eg-22.5V,m=4.3

Back to TOP


6BQ6GT

6BQ6Gは比較的小型のST12ヴァルブ(イメージは出力管41にトップ・キャップが付いたようなもの)でしたが,まもなくこれをベースに各社は改造を始めました。まず単にT9ヴァルブに小型化したGT版が作られ,6BQ6GTと名付けられました。プレート損失は同じ11Wですが,パルス時の耐圧が600Vから550Vと少しだけ小さくなりました。この球は300mAトランスレス用の25BQ6GTも作られました。国内では,丁度TV放送を開始する時期に当たり,球会社はまず6BQ6GTを国産化しました。

(Hor.Amp)Ebmax/Pbmax=550V/11W,Esgmax/Psgmax=175V/2.5W,

Ebpeak5.5kV/-1.25kV,Ekh+/-200V,Temp=220'C

(Beam)Eb250V,Esg150V,Eg-22.5V,Ib55mA,Isg2.1mA,gm=5.5mA/V,

(Triode)Eb150V,Eg-22.5V,mu=4.3

6BQ6-GT Toshiba, Nikken

[YaC]

From left, Toshiba/Matsuda 6BQ6GT, Nikken Electric Industry 6BQ6, made in about 1955.

左より東芝(マツダ)製の6BQ6GT,日研電子工業(NDK)の6BQ6(GTが付かない)。ともに1955年頃。

残念なことに前者は真空漏れ(ガラス内面が白いのはそのせい),後者はガス放出(ガラス内面が黄色に沈着)のために2本とも死んでいます。この当時の球は信頼性がいまいちでした。マツダのプレートは角型で薄いリブがついてます。日研電子の球は右の写真からも分かるように角が丸くなっています。当時の雑誌広告によるとこの球の電極材料は米国から輸入したとあります。ですからRCAの球に良く似ています。

[AkDh]

From left, Toshiba/Matsuda 6BQ6-GT No.1(1953), No.2,3,4(1954)

[AkDh]

From left, Toshiba/Matsuda 6BQ6-GT No.5(1955), 6BQ6-GTB/6CU6(1955), 25BQ6-GT(1955)

マツダ初期の6BQ6-GTです。時代順は切り欠きコードからの推定です。1953年はグリッド放熱フィンがありません。1954年になるとゲッターが4本付きます。1955年の6BQ6GTB/6CU6のダブルネーム管が登場。また25BQ6-GTも登場している。

Tube Name of Toshiba/Matsuda 6BQ6-GT No.5(1955) and 6BQ6-GTB/6CU6 (1955)

Top View of Toshiba/Matsuda 6BQ6-GT No.1(1953) and No.2(1954) without Grid Radiator

[AkDh]

Bottom View of Toshiba/Matsuda 6BQ6GT No.3 (1954) with Quad Getter.

Back to TOP


6BQ6GTA

6BQ6GTは,G管よりもや耐圧がやや低く完全な置き換えはできません。そこで,ヴァルブをT9のまま耐圧だけを再び550Vから600Vにまで引き上げた6BQ6GTAを作りました。また,この頃600mA系が初めて登場し12BQ6GTAとなりました。

Back to TOP


6CU6 and 6BQ6GA

6BQ6-G/6BQ6-GTAは,いざTVセットに使ってみると不満が出てくるもので,今度は6BQ6-G/6BQ6-GTAのスクリーン耐圧を175Vから200Vに引き上げると同時に,パービアンスを向上させ出力を約20%UP,gmも5.5mA/Vから6mA/Vに引き上げ感度を10%向上させた球を作りました。これがRCAの6CU6/12CU6/25CU6でした。外形はT11またはT12ヴァルブを用いたやや大型の球です。これに対する米国各社の対応はまちまちで,GEなどは内容は同じだけれど名称が異なる球,旧製品との対応を考慮してか?G管の流れを汲むものとして6BQ6-GA/12BQ6-GA/25BQ6-GAを名乗る球が登場しました。

Back to TOP

Raytheon 6CU6

[1iF]

Admiral/Raytheon 6CU6, (P 280 5-43, 1955), made in U.S.A. for Admiral by Raytheon.

6CU6のガラス管はT11とT12版がありますが, 本サンプルは太めのT12(径は38.0mm),初期のものです。米国TVセットの中古球を近年輸入したもの(東京都,志田さん寄贈)

Back to TOP


6BQ6-GA/6CU6

6BQ6-GA6BQ6-Gの改良型で有名な6BQ6-GTBの前身です。GE版は6BQ6-GA/6CU6という具合に6CU6と2重名で表示しています。GE 6BQ6-GAはRCA 6CU6と全く同じ規格です。

GE 6BQ6GA

[1iF]

GE 6BQ6GA/6CU6, (188-5 61-48, 1961)

GEのマニュアルによれば6BQ6GAの外形(ガラス管の径)はT11とT12の2種がありますが, 本サンプルは細身のT11(径は35.2mm)。本サンプルは米国TVセットの中古球を近年輸入したもの(東京都,志田さん寄贈)

Back to TOP


6BQ6GTB - 6BQ6GTB/6CU6

さらに,6CU66BQ6GAと同じ中身をT9ヴァルブに詰め込んだ球として6BQ6GTBが作られました。名前だけの混乱を傍観していた国内各社は,6BQ6GTの後継として6BQ6GTBが定まったとみて,これを国産化しました。また米国のRCAなどはT11(T12)系の6CU6を廃止しT9の6BQ6GTBでカバーする政策に転じ,6BQ6GTB/6CU6という長たらしい名前の球を作りました。国内各社は輸出が大切ですから,この名称の球も作りました。

Futaba, Toshiba, Hitachi 6BQ6GTB/6CU6

[YaN]

From left, Futaba Electric 6BQ6GTB(1950s), Toshiba 6BQ6GTB/6CU6(1960s) and Hitachi 6BQ6GTB/6CU6 (1963), Used respectively. 中古。左より双葉電子の6BQ6GTB(1950年代,Televitubeと表示),東芝(1960年代)と日立(3-12,1963年)の6BQ6GTB/6CU6

双葉のモデルは旧形で,ピンチ・ステム。ベースのシェルも厚みがある。プレートの厚みも7mm程度しかない。ゲッタは棒角型を2個。G1にフィンがある。gm=104。右の2つは後期の新しいモデル(1963年頃)で,ドーナツ・ゲッタを使用し,プレート厚みは約10mmに変更している。この秘密は,プレート内面にフィンが出ているのである。PhilipsがPL36/25E5に使った方法をさっそく使用している。東芝と日立の違いはわずかで,東芝はマイカ上部の2つのG1の支柱間,G2の支柱間は黒化した金属板で接続されている点くらい。

[YaN]

Toshiba/Matsuda 25BQ6GTB/25CU6(Old type, September 1959) and Box. 東芝の旧型25BQ6GTB/25CU6(1959年9月)。

プレート厚みは薄型7mm。時代はマツダから東芝に移り変わった直後のもので,ベースにはマツダ,ガラス管には東芝のロゴがある。この頃のGT管は頭が丸い。箱もこの通り。箱の番号は(SB-301 2DC 10し)で,旧形式。定価1200円。

[YaN]

Hitachi 12BQ6GTB and 25BQ6GTB(1960s), new. ともに新品の日立製の12BQ6GTB,25BQ6GTB。1968年頃秋葉原で箱入りを@100円で入手したが,当時は猫に小判で価値がわからず箱は捨ててしまった。

Back to TOP 


(2) 6AV5GT and 6AV5GA

米国では小型TV用にトップ・プレート・キャップを廃止し,ベースピンからプレートを引き出した水平偏向出力管も作りました。もともと6L6時代には当然の姿だったのですが,戦時中にも耐圧を考慮した専用管として6AR6が開発されていました。ただし,これは業務用または軍用で,民生用ではありません。

 6AV5GTはRCA(?)が開発した6BQ6GTのトップレス管で,最大定格や性能仕様は全く同等です。民生管としてはトップレスの最初の水平偏向出力管となりました。この他,300mA系の25AV5GTが作られました。また,パービアンスを向上させた6CU6/6BQ6GAに対応する球として6AV5GAが作られました。ただし,プレートの耐圧550V,スクリーン耐圧は175Vのままでした。これらの球は国内では作られなかったようです。

6AV5-GA Sylbox sakai=030125

Back to TOP


(3) 6AU5GT

Updated at [1998.10.1]

6AU5-GTは小型ブラウン管10BP4あるいは12LP4(いずれも円形)用の低価格,高効率管として米国RCAが開発,1950年1月に発表したトップ・プレート・キャップレス水平偏向出力管です。特性は6BG6G系(6L6系)でもなく,6BQ6系とも異なり,全く新しい系譜。ヒータ電力は6BQ6系より僅かに大きく送信管6146などと同じ,6.3V,1.25A。造りは6AV5系とほとんど同じだが,内容はgmが低く,プレート損失も小さい。この系譜はこれで途絶えた。その後,小型のオシロスコープなどに活用され,国内では保守用に輸入された他,かなり遅れて1962年頃に東芝が国産化している。

[YaN]

Hewlet Packard/GE 6AU5GT(1958, made in USA). HP(ヒューレット・パッカード)ブランドのGE製6AU5GT。製造は(58-43,188-21)とあり1958年製。左の写真にあるように,ゲッタはプレートサイドに付き,縦棒を2本の支持棒で止めている。上部マイカ板にグリッド・シールド枠がある。

[YaO]

Sylvania 6AU5GT(YCU, new). Sylvania製6AU5GT。新品(YCU)。プレートが角型に,ゲッタがドーナツ型。ボタン・ステム。ベース・シェルも薄くなった。G1フィンは数ミリ幅の菱形,g2フィンも数ミリ幅のV型。

[AhTr][AhTr]

Toshiba 6AU5GT(1960s). 東芝の6AU5GT

製造は1960年代製。ボタンステム、ゲッタはトップにドーナツ型、最新の6AU5GTである。外見上、6BQ6GTBのトップ金具レスで、6AV5GTと同じだし、東芝の6W6GTと全く同じである。

Back to TOP


(4) 6DQ6/A/B

6DQ66BQ6GTBのプレート電極の横幅を広くして,プレート損失を増加させた球です。1955年頃登場しました。プレート損失は700V/15W,スクリーンは200V/3Wになりました。gmもやや向上しました。

1956年には早くもプレート損失は770V/17.5W,スクリーンは220V/4.5Wに改良したA型が登場しました。ヒータは6.3V,600/450/300mAが作られました。B型はgmを10%程度UPしたもので,300mA系を除く6/12/17DQ6Bが作られました。

国内では1955年頃は小型ブラウン管を用いたTV時代がようやく始まったばかりで,6DQ6は間に合いませんでしたが,6DQ6Aは日立が1956年に国産化を果たし,東芝はやや遅れて1958年に6DQ6A/12DQ6Aを作りました。しかし,国内ではまだまだ大きすぎる球でした。本格的に利用されたのは14インチを越える大型TVの物品税が下げられた1960年以降でした。NECも1960年には生産を開始しました。

Table of 6DQ6 Family

T12 Octral

Max Rate

Eb/Pb, Esg/Psg

gm

T12 Octal

Novar

Compac-tron

6DQ6, 12DQ6 (Syl-55)

550V/15W, 175V/2.5W,

Dsgn Center

6.0

6FH6 (58-Syl) Frame Lock grid

6DQ6A(RCA-56) 12DQ6A (RCA-57) 17DQ6A (RCA-57)

770V/18W, 220V/3.6W

Dsgn Max

6.6

6GC6

6DQ6B (RCA-63)

6FW5 TL (GE-61)

770V/18W, 220V/3.6W

Dsgn Max

7.3

6GE5, 12GE5 TL (GE-61)

6GV5

6JM6 g3

6JN6 g3 TL

7.1

6GW6, 12GW6, 17GW6 (RCA-61)

6GJ5, 12GJ5 (RCA-61)

6GT5, 17GT5 TL (RCA-61)

6JB6, 12JB6, 17JB6 g3 (RCA-63)

6JT6 g3 TL

(Note) TL=top-grid-less/Single-ended, g3=g3 separated with K

Back to TOP

[YdE]

From left, Hitachi 12DQ6A(1962) and 6DQ6A(1963), used. 左より日立12DQ6A(26,1962年頃),6DQ6A(34, 1963年)。ともに中古。

日立製はG1,G2支柱は銅,G1にコの字型黒化フィン,ドーナツ・ゲッタ1個。プレートは放熱フィンの両側に内側に縦方向にリブを付けた凹み型を採用している。左のサンプルはゲッタが薄いく,下部マイカ板周囲のガラスは茶化している。gm=56。右のサンプルはほぼ同じ造りですが,コイル・ヒータになっています。gm=49。ここではプレートの3つの角穴の中を覗いてみました。内部に金属色に光っているのがビーム・プレート(ビーム形成翼)で,ここに丸穴が4つあります。穴からさらにグリッド巻き線も見えます。

[YaN][YdE][YaN]

From left, Toshiba 6DQ6B(1964, used), another sample(1970s, new, maked NHK) and Box. 左から東芝6DQ6B(1つ星,1964年頃),中古,同(1つ星,右に白字でNHK 50.3),新品。

左のサンプルはプレート・サイドにドーナツ・ゲッタ2個,G1,G2にフィンはなく量産向き。管壁には管名のみ表示。ベースは金文字で東芝のロゴと長たらしい文字。ゲッタはやや茶化している。この時代,東芝のGT管は管名以外はベースに印字されていました。gm=52/(Cレンジ105)。中央は後期の球で,東芝のロゴもガラス印刷になりました。NHK仕様の球で放送局に1975年に納入されたもののようです。新品箱入りのまま払い下げたのでしょう。秋葉原で最近1本だけ入手。右はその箱で(4CF11P3 ろ11)とあります。

Back to TOP


(4-2) 6FW5

6FW5はGT管6DQ6Bのトップレス(シングル・エンド)版です。1959-1961年にGEがEIA登録しました。国内では作られた形跡はありません。1950年代末には日本では独自の路線12G-B3-12G-B7へと進んだのに対して,米国では6DQ6が主流だったせいもあって,小型テレビには6DQ6からのさまざまな分岐がありました。6FW5もその1つです。

 [1iF]

GE 6FW5 (188-5 Prodduct code was lost).

(製造コードは文字が擦れていて読めない),電極構造はGE 6JM6と同じだが,グリッドのトップ・フィンだけが無い。(新品未計測, Yahooオークションで入手)

Back to TOP


(5-1) 12GT5

6DQ6B系は肩特性を改善した6GW6(1959-1961年RCA)が開発され,その後,RCAによりノバー(9pin)版の6GJ5(1961-1962年RCA),そのトップレス(シングルエンド)型6GT5(1961-1962年RCA), g3分離型の6JB6(1963年RCA),g3分離トップレス型の6JT6が出来ました。したがって,どれもこれも特性は6DQ6B/6JM6類似です。

6JT5/17JT5(450mA系)はRCAが開発し1961-1962年にEIA登録しました。600mA系の12GT5は誰が登録したか記録がありませんが,やや遅れて1962-1963年には登録されたものと思われます。国内では東芝が1963年にノバー管6/12/17GJ5, 6/12/17GT5を国産化し,日立も1963年には17GJ5, 1964年には17JT6を作りましたが,いずれも国内では使用していません。

[1iF]

WG/RCA 12GT5 (68-4X, 1968).

RCA 1968年製。ノバー管のラージ・ボタンステム版。ガラス管の底の部分が絞っていないものは,1961年頃のデビュー以来のもの。米国のテレビ中古球, Yahooオークションで入手。

Back to TOP


(5-2)6JM6

6JM6はGT管6DQ6B系のコンパクトロン管6GV5のG3分離管で,1963年頃GEにより開発されたと思われます。同時に開発されたG3分離トップレス(シングルエンド)型コンパクトロン管6JN6とは兄弟に当たります。国内では東芝が1963年に6/12/17GV5を国産化し,翌1964年に6/12/17JM6を国産化しました。また,日立も同年に17JM6を作りました。NECは翌年の1965年には6/17JM6を作っています。しかし,国内ではTVに使用された例は知りません。多くは米国に輸出されたのでしょう。この時代,国内では,少し大きい白黒TVにはやや大型の16GY5系が国産化されており,さらに直ぐ後にはg3分離型の21JZ6/16C-B28も誕生していたので出る幕が無かったということです。

むしろ,アマチュア無線では有名でした。原型となった6DQ6BはSSBのリニヤーアンプには低歪率で定評があったが,それをコンパクトロン化し引出線のインダクタンスを減少させたのだから高周波アンプとしても理想の極地。国内で6JM6を終段に用いた例で記憶しているのは,八重洲無線がスターを合併吸収した頃(1968年頃)販売したSSBの10W送信機ST-200(有名なFL-50と兄弟)である。世は6DQ5系のコンパクトロン版6JS6Aの全盛期,電話級のライセンスでは出力が出すぎて困るという訳で6JM6が使用されたのだが,メジャーな存在にはならなかった。むしろ,同クラスのノバー管6JB6はドレークの終段に使われ有名である。

ようやくサンプルを入手しました。

[1iF]

Toshiba 6JM6 (9L, 1969) and GE (MS 188-1, 1960s?) (MS=1962.May)。(GE製は茨城県の松下透さん寄贈)。

Toshiba 6JM6/東芝製6JM6は無線機に使用した中古球で,Yahooで入手したもの。無線機以外では中古球はなかなかお目にかかれない。電極構造は当然ながら同社の6DQ6B12G-B7系と同じ姿である。グリッド支柱上部に箱型フィンが付いている。ゲッタはドーナツ型が2つプレート側面に付いている。GE 6JM6はトップにグリッド・フィンこそ無いが,ドーナツ・ゲッタ2個をプレート側面に付けているのは同じ。

Back to TOP


(5-3) 6JN6

6JN6は,6DQ6B系のトップレス(シングルエンド)型のコンパクトロン管6GE5(1961-1962年GE)のG3分離管で,GEが1963年頃開発したと思われます。同時に開発されたG3分離トップ・プレート型コンパクトロン管6JM6とは兄弟に当たる。国内では東芝が1963年に6/12/17GE5を国産化し,翌1964年に6/12/17JN6を国産化した。日立も同年17JN6を作っている。しかし,国内では使用されなかった模様。

[1iF]

GE 17JN6 (JL 188-5) (JL=1984,Jun?), Raytheon? 6JN6 (no product code)

米国のテレビジャンク球)

GE製17JN6(左)は,元祖GEのコンパクトロン。グリッド支柱にフィンが無く,先の6JM6と同じ造りをしている。製造コードがアルファベットのため製造年代の解読不能だが,1960年代と思われる。6JN6(右)は,電極材料がほとんど同じだが,プレートの継ぎ目など子細が異なる,管長もやや短い,管名表示がガラス側面でなく頭部にある,ので他のメーカの製造と思われる。下記のRCA/Tung-Sol製とも違うとなると,Rayheon?製であろうか。

[1iF]

Unknown(Tung-Sol?) 6JN6, RCA 6JN6 (米国のテレビジャンク球)

6JN6(Left)はメーカ不明だが,造りはRCA 6JN6(Right)と同じ。RCA製はRadiotronと書いてあるが,ここにはお見せしていないZenith (?PU 312 813) 17JN6がまったく同じ造りであって,製造コードはTung-Solの1968年製であることが分かっているので,RCA製も含めてここに示したサンプルは全てTung-SolがOEMで製造していたものと思われる。

Back to TOP


Monocrom Second Ages/モノクロの第2世代

従来の白黒TV用6DQ6系とカラーTV用6DQ5系の中間クラスとして,GEがまずコンパクトロン管6GY5を作り,RCAが遅れてノバー管6JF6を作った。ともに低Ebで働くトランスレスTV用の強化版である。6GY5の構造は始めからキャビトラップ・プレートであり,6JF6はさらに始めからg3分離型であった。

コンパクトロンの姻戚関係は明確であり,電気的特性は6GY5とややパービアンスを高めた6JZ6の2種類しかない。また,ノバーは水平偏向出力管については3種があり,6JF6はもともとヒータが0.1A大きく6GY5よりもパービアンスが高く作られている。その後,ややパービアンス,gmを低めた6JR6を作り,最後にプレート最大損失を高めた6KM6を作った。さらにノバー管ではパルス・レギュレータ用に1種6KV6とそのプレート最大損失を高めた6KV6Aが作られた。

Back to TOP

Table of 6GY5 Compactron Family

Outline

Name

Base

Ef/If

Eb/Pb Esg/Psg

gm mA/V

Eb0/Ib0 Esg0/Isg0

Compactron

6GY5, 16GY5, 21GY5

6HB5, 21HB5 TL

21JV6, 33JV6 g3 TL

16KA6, 21KA6 g3

6KE6 g3

12DR

12BJ

12FK

12GH

12GM

6.3V/1.5A 15.8V/0.6A 21.0V/0.45A 33.0V/0.3A

770V/18W 220V/3.5W

9.1

60V/410mA 130V/24mA

21HB5A TL

6JZ6, 16C-B28, 21JZ6 g3

12BJ

12GD

same above

same above

9.0

50V/450mA 130V/29mA

(Note) TL=top-grid-less/Single-ended, g3=g3 separated with K

Back to TOP

Table of 6GY5 Novar Family

Outline

Name

Base

Ef/If

Eb/Pb Esg/Psg

gm mA/V

Eb0/Ib0 Esg0/Isg0

Novar

6JF6, 17JF6, 22JF6, g3

6JG6, 17JG6, 22JG6 (RCA-63), 6JG6A, 17JG6A, 22JG6A g3 TL

9QL

9QU

6.3V/1.6A 16.8V/0.6A 22.0V/0.45A

770V/17W 220V/3.5W

10.0

55V/525mA 125V/32mA

6JR6, 17JR6, 22JR6, 33JR6 g3 TL

6JU6, 22JU6, g3

9QU

9QL

same above

same above

7.0

55V/470mA 125V/32mA

6KM6 22KM6, g3

9QL

same above

770V/20W 200V/3.5W

9.5

60V/560mA 140V/31mA

Novar (Pulse Regurator)

6KV6, 17KV6 g3 TL

6KV6A ,17KV6A, 22KV6A, g3 TL

9QU

same above

770V/20W 220V/2W

900V/28W 220V/2W

6.0

100V/440mA 140V/30mA

(Note) TL=top-grid-less/Single-ended, g3=g3 separated with K

Back to TOP

(1)16GY5

6GY5系は米国GE(?)により1962年から1963年頃に開発されたコンパクトロン管。6GY5(1.5A),6GY5(600mA),21GY5(450mA)があった。国内では1965年頃に生産され,特に16GY5がTVに使用された。欧州EL500(6GB5)/PL504(17GB5)の影響を受けたとされる。

[YaO]

RCA 16GY5(AV and AZ) and Box. ともにRCAの16GY5。左は(AV)右は(AZ)。(AV=1965,Nov, AZ=1966,Mar)

両者ともほぼ同時期の製品で,電極の造りも一緒だが,ガラス管の外形だけがやや異なる。左は管長がやや短い他,頭が丸みを帯びている。トップ・プレート・キャップの下駄の長さも異なる。電極はキャビトラップ・プレートの採用がある一方で,G3とKは共通となっている古いタイプの球。

Back to TOP

Toshiba, NEC 16GY5

16GY5は1962年頃GEが開発したコンパクトロン管。1960年代中頃の白黒TV用の代表的な球で国内でも利用されました。6DQ6B系の古い球に比べて低電圧で働く大電流型の球としてトランスレステレビに活躍しました。16GY5のサンプルは,米国系水平偏向出力管(Hor3US)で既に米国RCA製を紹介していますが,日本製をようやく入手できたのでここに改めて紹介しましょう。東芝は1963年に6/16/21GY5を国産化,日立も21GY5を1963年に, NECは1964年に6/16/21GY5を,三菱も21GY5を1964年に製造しています。

[1hN]

Tubes and Boxes, From Left, 16GY5 Toshiba and NEC(2Y=1972)

東芝製16GY5(左)はキャビトラップ型プレートの電極形状が,RCA製に似て丸くなっています。一方の新日電(NEC)製16GY5は角型です。(いずれもYahooオークションで入手)

[1hN]

Top view of 16GY5, From Left, 16GY5 Toshiba and NEC(2Y=1972)

Back to TOP


(2)21JZ6/16C-B28

1964年頃に米国で開発。16GY5のG3分離型。同時にパービアンスも向上。6.3Vと450mA系が作られ,6GY5系では600mA版もあったが,この頃は不人気で切り捨てられたため製造されなかった。

[YaP]

Toshiba 16C-B28 and 21JZ6(1969?), used. ともに東芝の中古。1969年頃。16C-B28(600mA版,ロット不明)と21JZ6(450mA版,9L?)。

16C-B28の詳細は日本管を参照。キャビトラップ・プレート,G1,G2フィンなし。ドーナツ・ゲッタ2個,プレート・フィン・サイド。ガラスの成形はあまり良くない。特にベース部はいびつだ。管名以外の文字が消えている。もとは剥がれやすい白文字。前者はgm=46,後者はgm=53。

Back to TOP

 


6KM6

ノバー管6KM6/22KM6は,GEコンパクトロン6/21JZ6類似の特性を持ちます。1965年頃登場しました。

[1iG]

Sylvania 6KM6 (dd ABR), (dd=1970,Nov?)

シルバニア6KM6のサンプル。ラージ・ボタン・ステム版。製造年代不明。米国テレビ・セットのジャンク球。エミ減。(米国のジャンク屋で旅の記念に入手)

Back to TOP


17KV6A-21JZ6

6/17/22KV6Aは,水平偏向出力管ではなく,カラーテレビ・ブラウン管用のHigh Volt Pulse Shunt Regulator/高圧パルス分流安定管に分類されます。我が国では安定管は高増幅率3極管6BK4A/B/Cが主流となり,この種の専用球は用いられなかった。ただし12G-B7で代用した例はある。

電極外観がコンパクトロン6/21JZ6(1965年頃登場)に良く似ており,トップレス(シングル・エンド)型のノバー版というところでしょう。6/17/22KV6は1965年頃登場し,後に電気的特性の改良(Ebbmax770Vから900V, Pb 20Wから28W)がなされ,17KV6Aとなった。

[1iF]

RCA 17KV6A (ACM GL), reference -Sylvania 21JZ6 (GL=1978,Jan?)

左はパルス分流型安定管,右は比較の為の水平偏向出力管。良く似ているでしょう?いずれもガラス管は下部で絞り込みがある。(米国のTVジャンク球をYahooオークションで入手)

Back to TOP


Monocrom Third Ages/モノクロの第3世代

(1)33GY7

1963年頃。GE。ダンパー管入りの簡易スタイル。キャビトラップ?33GY7は米国で1963年頃に誕生したもので,ビーム出力部には6DQ6Bクラスのユニットが入っています。東芝は33GY7を1963年に国産化しています。NECは1965年に製造しています。

[YaO]

Toshiba 33GY7s(Old type in early 1960s and New type in last 1960s).

東芝33GY7の旧型(黄色無印,新品,下の箱入り,1960年代始め)と新型(1つ星白,新品,箱は壊れて捨てた,1960年代末)。プレートはともにコーナーに丸みはあるが角形。新型はプレート材料は銅内張り。ガラス管も長くなった。

[YaO]

Toshiba Box 33GY7(Old type). 東芝33GY7の旧型(黄色無印)の箱。(4CF1P2 チ10)。中身に比べてこんなに大きかった。

Back to TOP


33GY7A

33GY7Aは開発時期は不明ですが33GY7の改良型で,ビーム出力管部の低電圧領域の特性のバラツキを無くすためにより低電圧領域のゼロバイアス電流特性(Eb50V)を規定したものです。国内でも製造された模様ですが使われたかどうかは不明です。

(33GY7)

130V, 130V, -22.5V, 48mA, 2.9mA, 6.5mA/V

60V, 130V, 0V, 320mA, 22mA,

(33GY7A)

50V, 130V, 0V, 315mA, 20mA

[1iF]

Sweep Units of GE 33GY7A (-- CG) and GE 33GY7A(72-11/72-22 188-5)

左はGE製で製造年がやや古く2つ穴,右はGE製1972年で3つ穴。(米国のTVジャンク球をYahooオークションで入手)

[1iF]

Damper Units of GE 33GY7A (-- CG) and GE 33GY7A(72-11/72-22 188-5)

Back to TOP


(2)33HE7/38HE7

38HE7はGE1964.7。キャビトラップ・プレート。38HE7は1964年にGEが開発したもので,ビーム出力部には6JZ6クラスのユニットが入っています。

Toshiba 38HE7, Hitachi 33HE7

日立製と東芝製を紹介します。

[YaO]

From left, Toshiba 38HE7(1966) and Hitachi 33HE7(1969).

東芝製38HE7(6H,1966年8月),日立製33HE7(9-5, E2, 1969年5月)。両者ともプレート材料は銅内張り。キャビトラップ・プレート。ビーム管ユニットと2極管ユニットの位置が入れ替わっているのに注意。

[YaO]

From left, Toshiba Box and 38HE7(1966), Matsushita Box and Hitachi 33HE7. 箱。左は東芝,未開封。(定価1600円)。右の球は別の東芝。右の箱は松下(¥1600),球なし。右の球は日立。

Back to TOP

Matsushita 38HE7

松下製と思われる輸出版を入手しましたので紹介しましょう。

[1iF]

Sweep unit and Damper unit of Matsushita-National 38HE7

松下の輸出版38HE7。以前紹介した東芝製や日立製と異なり,トップ・チップ型(排気管が上部にある)で,ラージ・ボタン・ステム,ガラス管も合わせガラスとなっている。(米国のTVジャンク球をYahooオークションで入手)

Back to TOP


Color TV Ages/カラーTV時代の球

(1)6CB5/6CB5A, 6CD6G/6CD6GA


6CD6G/6CD6GA

6CD6Gは1950年にRCAが開発した球でモノクロ16GP4(14kV,70deg)用でした。6CD6GAは,GEが1955年に開発したもので,外形をGTとしボタン・ステムを採用しました。

6CD6G Eb/Pb=700V/20W,Esg/Psg=175V/3W, gm=7.7mA/V,mu=3.9

6CD6GA (same)

写真は6CB5Aとともに下の方で見れます。


[AeHr] [AeHr]

RCA/Admiral 6CD6G (0-39 274) (2本カソード) 060817

すごい球です。プレート損失10W級の球を並列にした2連発エンジンを積んでいる構造です。

[AeHr] [AeHr]

RCA 6CD6G Admiral(0-39 274) (2本カソード) 060817

Back to TOP

6CB5/6CB5A

一方,6CB5はRCAが1954年に開発した初代カラー専用管で,RCA方式のカラー21AXP22用として発表されました。外形はG管に属しますが,外囲器(ガラス管)は通常のST-16の下半分を太くした特別な形状で,オクタル・ベース部もこれがすっぽり入れるジャンボ・シェルと呼ばれるものが使われました。もちろん水平偏向出力管ですからトップ・プレート・キャップが付いてます。真空管の名称にはG管を表すために末尾に付加されていた記号Gも省かれ,6CB5Gではなく6CB5として発表されました。これは同時期の6CN6も同じです。この特別なST管は,後に6CB5から派生したTungsolの6550やOsramのKT88に引き継がれ有名になりました。

6CB5 Eb/Pb=700V/23W,Esg/Psg=200V/3.6W, gm=8.8mA/V,mu=3.8

6CB5A Eb=800V

しかし,翌年には早くもその改良版6CB5Aが発表されました。外形は,オクタル・ベースはジャンボ・シェルのままでしたが,外囲器は通常のGT管のT12になりました。1950年代末になると,ガラス管をベース部で絞り込む技術が使われ,ベース部には通常のメディアム・シェルが使われるようになりジャンボ・シェルは廃止されました。

Back to TOP


[AeHr] [AeHr]

RCA 6CB5 and Box

[AeH] [AeHr]

Top and Bottom View of RCA 6CB5

[YaP]

Toshiba 6CB5A(1961 and 1960, NHK marked). 東芝の6CB5A。左は1961年(-NHK-36 37.1 092),右は1960年11月(NHK (0Y NHK35,35.11 059)。

ガラス管はT12でシェルはジャンボ・シェル,初期の形を踏襲。天井マイカ,角ゲッタ4個。ともに,マグネシア塗布。ヒータはストレートヘアピン2系統。プレートは8角平坦型。カーボン塗布。g1,g2支柱は銅。g1フィンはW型。東芝のロゴは管壁にある。オーデイオ管6G-B8の原型。

[YaO]

Sylvania 6CB5A(AAX) and 6CD6GA(Im AFC). Sylvania製, 左6CB5A(AAX),右6CD6GA(Im AFC)。(LM=1959,Sep)

後期の球。両者同じ造り。ともにガラス管はT12でシェルはメディアム・シェル。わずかに6CD6GAのガラス管が長い。右はグリッド・フィンの拡大写真。G1もコの字型。それを覆うようにG2フィンがある。6CB5Aと6DC6GAの規格は類似しているから,この頃は同じ材料で作っていた。違いがあるとすればグリッド巻き線位だが,外からは見えない。muの僅かな差は測れないし,gmの10%程度の差は製品のばらつきに隠されてしまう。最大損失の差も測れない。

[YaO]

Sylvania 6CB5A and Box. Sylvaniaの6CB5Aの箱と球。6CD6GAの箱も同じ。

Back to TOP


(2)6DQ5/26DQ5

カラー第2世代。1957年頃。RCA。

6DQ5 Eb/Pb=900V/24W,Esg/Psg=175V/3.2W, gm=10.5mA/V,mu=3.3

Back to TOP

[YaO]

Toshiba 6DQ5 Series. From left, 6DQ5(1962), 26DQ5(after 1964) and 6DQ5(1968?).

東芝製の6DQ5系。左は最も初期の6DQ5(1962年頃)で,プレートは通常の角型,リング・ゲッタが2個上部マイカ上に付いている。G1フィンはW型の黒化板を使用。ヒータはダブル・コイル型(2系統並列)。中央は中期(1964年以降)の26DQ5。トランスレス用だからヒータは単線型。プレートにはフィンの周辺に縦方向にリブをつけて内側に凸させた凹み型プレートが採用された。上下のマイカ板の形状とG1フィンの形状も変わった。ガラス管も短い。右は後期の6DQ5(1968年頃?)。G1フィンの形状はコの字型になり,ヒータはバイファイラ巻き1本になった。

[YaO]

Toshiba Boxs, 26DQ5(Middle period) and 6DQ5(Last period). 中期26DQ5と後期6DQ5の箱。前者は(4CF1P2 い10),後者は4CF10P1 に11とある。

Back to TOP


6DQ5 Family

6DQ5が発展してRCAのノバー管6JE6C, GEのコンパクトロンは2種類の系譜6JS6C,あるいは6KD6が誕生した話は,先の米国系水平偏向出力管の特集(Hor3US.html)で既に紹介した通りである。我が国では真空管式カラーTVは1971年で終了した(ちょうど,6JE6B6JS6B辺りの時代の事である)が,米国では大型カラーTVが主流のためトランジスタ化が遅れ,さらなる大型の水平偏向出力管の開発が続いた。

RCAノバー管は6JE6(1963年)から始まり,6JS6系の改訂と同様にゼロバイアス電流強化した6JE6A(1965年), 6JE6B, 6JE6Cへと展開した。

一方のGEのコンパクトロン6JS6系の始まりはトップキャップ・レスの6HD5,そのg3分離型6HJ5であって,g3がまだ分離してないトッププレート型コンパクトロンは6HF5であった。これをg3分離したものとして6JS6が誕生した。初期の6JS6はキャビトラップ型プレートではなかったのである。その後,ゼロバイアス電流の増大が図られ6SJ6Aが誕生(1964年),さらにg3の初期電流を規定した6SJ6Bを経て,さらなるゼロバイアス電流の増大が図られ6JS6Cが最終モデルとなった。

(3)6HJ5

1962年頃に開発。6GY5と同時期だが,やや遅れた設計。21HJ5(Raytheon)もある。まだキャビトラップではない。

[YaO]

Sylvania and RCA 6HJ5s。米国Sylvania(NR YAB)とRCA(AR)。ガラス管表面に各社のロゴが黄色や赤で描かれ,それ以外に砂ヤスリ文字で管名とLYFAという文字,また白ペイント文字で管名とmade in USAがある。ペイントはすぐはがれる。両者の電極材料,構造は同じだが,ゲッタの取り付け位置が異なる。プレートは平坦型でキャビトラップはない。ゲッタはドーナツ型2個で,Sylvaniaはマイカ上部に垂直に立っている。RCAはプレート放熱フィンの両側に付いている。両者とも同じ工場で作られ,ブランド名を後から入れた可能性が高い。(NR=1964,May? , AR=1964,Jul)

Back to TOP

(4)6JS6-A/21JS6A/31JS6A

GE,1964年11月。31JS6AはSylvania ECG,1965年8月。

(写真なし,TVから取り出しFL50に入っている)

東芝製の最初期の6JS6A(1つ星マーク,1965年頃のTVに使われた)は,電極の造りは6DQ5と同じ。ガラスはクリアで緑の帯がない。プレートは平たい角型でサイドに3つの角穴がある。G1支柱は銅被覆鉄線ではなく銀色棒であった。コの字型のG1フィン。トップ・プレート・キャップのリード線はニッケル。ヒータは6.3Vのものはコイル巻きだったようだ。gm=30。

[980121c]

Toshiba 6JS6A(1966, Inside vertical rib plate model). 東芝製の6JS6A(6J,1966年10月製)。プレートの中央フィンの両脇に内側縦方向にもリブを付けた凹み型プレートに変えた。キャビトラップ・プレートの効果を狙ったもの。gm=32

[YaL]

Toshiba 6JS6A(1966?) and 31JS6A, Flat plate model. 東芝製の6JS6A(ロット不明,1966年頃,八重洲FL50に使用されていたもの)と31JS6A(ロット不明,同時期,TVに使われたもの)。

この時期,プレート・サイドの穴は1つに,G1支柱は銅被覆鉄に変わった。両者はヒータの造りが異なる。両者ともゲッタは茶色がかり管壁は茶色の染みが出ている。6JS6Aは完全にエミ減でgm=8,31JS6Aはgm=40

[YaF]

Toshiba 21JS6A(Cavi-trap plate model). ともに東芝製21JS6A

左は字が全て消えているが,ヒータ点火で21JS6Aと確認。プレートがキャビトラップ・プレートに変わる。gm=53。右のサンプルは箱入り新品だが,管面には(1つ星)があるだけでロット番号ない。左のモデルと大きく異なる点は,ガラスに酸化クロムの緑帯が付いたこと,それに上部マイカ板の各グリッド支柱周りにシールド用金属枠が付いたことだろう。gm=46

[YaF]

Toshiba Boxes- 6JS6B, 21JS6A and 31JS6A. 箱3つ。6JS6Bの箱(4CF11P3 い09,定価1650円,球はなし)。21JS6Aの箱(パーツ番号304-80200と箱の番号4CF11P3 い09)。31JS6Aの箱(パーツ番号なし,白星1つ,4CF11P5,1970年代後半?)。

 [YaM]

Toshiba 31JS6A(1971 and 1972). ともに東芝製31JS6A。ロット不明(字が全て消えているが,左は(1A?=1971年)。マイカ上部の金具がない。gm=43,右は(2B?=1972年2月)。金具あり。手持ちの中古約10本はこのモデルだが,いずれも国内最盛期1971年から1972年の真空管式カラーTVのジャンクから採取したものを譲り受けたもの。

[YaM]

Hitachi 6JS6A(1960s?). 日立の6JS6A,左は箱入りの中身(G3,正価\1400,中古?),中央は中古球(I3)。同じ造り。時代は1960年代だろうか?プレートは平角型で銅の内張り材を使用。G1支柱は銅製でフィンはなく,G2支柱はニッケル被覆銅?で黒化した板状フィンがある。ヒータはコイル型。右は箱。

Back to TOP


(4) 6JS6B

6SJ6Bは,6JS6Aのマイナーチェンジ版であって,1968年頃の作。GEのマニュアルによると両者の電気的な代表特性は全く同じである。唯一,6SJ6Bは初期のビームプレート(Beam Plate, g3の事)エミッションが100uA以下に規定されている点が異なる。当時の水平偏向出力管はスニベッツ現象(UHF発振)を防止するため,ビームプレートに数10Vの正電圧をかけてEb-Ib特性における片異常を無くす使用法が流行ったのだが,その細かい規定を盛り込んだだけと解釈するしかない。1965年頃には国内カラーTVはトランス付きだったので,まず6JS6Aが大量に出回ったが,その後トランスレス化が進んだため,21JS6A, 31JS6Aが主流となり,6.3V管の6JS6Aはもっぱらアマチュア無線のファイナル用として消費された。その後,6JS6Bが登場し国内でも製造された様だが,6.3V管には需要が無く,さらに後継の6JS6Cに切り換えられたため,流通したのは極僅かな期間であり今日残っている6JS6Bは中古球といえども希少品となった。

[1i4]

Toshiba 6JS6B (One Star/1つ星)

東芝6JS6Bは製造年代が不明だが,1968-69年頃と思われる。プレート外側にエクストラ・フィンがある。先に米国系水平偏向出力管のページ(HorUS3)の6JS6系の項において,エクストラ・プレートフィンの付いた東芝6JS6A6JS6Cのサンプルを紹介したが,その狭間に位置するのが6JS6Bであるから,逆に東芝はエクストラ・フィン以外の構造の球は作らなかったと推定される。このサンプルは中古(無線機のジャンク球?)であり,ガラス管内は黒く煤けている。

Back to TOP

6JS6C

6JS6C6JS6Aの改良型であるが,それはプレート・サイドにエクストラ放熱フィンが付けられている点であろう。6JS6Aのプレートは2枚の折り曲げた板からできているが,その継ぎ目がプレート中央にあり,放熱用のフィンを形成している。ゲッタリングは片側のプレート・フィンの両面に取り付けられているから,球の片側のガラス面は鏡面となり内部は見えない。6JS6Cは,2つのプレート放熱フィンの先端にそれぞれ板材を溶接し,ゲッタを取り付けている面の反対側の空いている空間にそれぞれ折り曲げたもので,プレートの表面の輻射をさえぎることにはなるが,プレート中央部の放熱は改善されるらしく,プレート損失を極限まで増大させることができた。写真左のサンヨーの球は時代からして保守用球と思われ,6JS6Aと表示されてはいるが中身は6JS6Cそのものである。時期的に1973年以降と思われ,6JS6Aは製造中止になっていたので保守用の目的で新製品が旧製品の名前で供給されたと考えられる。6JS6Cは,31JS6Aにあった上部マイカのシールド金属枠は再び省略された。

 [YaM]

From left, Sanyo-Toshiba 6JS6A(-) and Toshiba 6JS6C(1973). Radiator Plate Model. 左はサンヨーブランドの東芝製6JS6A(T),gm=44,右は東芝6JS6C(3E,1973年),gm=48。4L(1974年12月)もある。

RCA 6JS6C

ここで,米国RCA製6JS6Cの電極内部の様子を見てみましょう。サンプルは米国TVセットからの中古球で,輸送中にガラスが完全に割れたもの。ドーナツ・ゲッタの代わりに新しい円形の皿形ゲッタが使われており,1970年代後半から1980年代にかけての製造と思われます。先の東芝製とは異なり,プレート外周部にはエクストラ・フィンは付いてません。特別なフィンを付けなくともプレート損失の規格が満足できる材料を用いていると思われる。

[1iF]

RCA 6JS6C, Structure of Electrodes/6JS6Cの電極構造。

(米国のTVジャンク球)(東京都,志田さん寄贈)

[1iF]

From left, Cavitrap plate (Opened), Inside Plate Fin, Screen Grid, Control Grid, Cathode, and Beam Plate(g3 frame).

左より,キャビトラップ・プレートの片側(開いている), プレート内部フィン,スクリーン・グリッド巻き線,コントロール・グリッド巻き線,カソード(白い部分), ビーム・プレート(g3枠)。

カソード対抗面のプレート形状は外側に凸型となったキャビトラップ型であり,凸部の内面には内部フィン1枚がサンドウィッチされ,カソードに向かって突き出ています。

[1iF]

Grid wires/グリッド巻き線

グリッド巻き線は正面から見ると重なり合っているのだが,斜め上から見ると徐々にずれていきg1とg2が重なり合っていたのが分かる。その巻き線に向かってプレートの内部フィンが突き出ているのが分かる。

Back to TOP

(4')6JE6/A/B/C

この球はRCAが開発した球で,6JS6系のノーバ版である。EIA登録はこちらの方が早い。詳細なパラメータは若干違うように発表されているが,非常に類似しており区別は付かない。実務的な製造面では6JS6Aの電極ユニットの入れ物を変えただけである。国内のTVでは,水平偏向出力管には主にGEのコンパクトロン(12T12)か,Philipsのマグノーバルが使われ,RCAのノーバ(12T9)はダンパー管以外にはほとんど使われなかった。しかし,多量に生産され輸出された。

[YaO]

Toshiba 6JE6C and Box, Radiator plate model. 東芝の6JE6C(1つ星)。プレート放熱フィンに延長用の放熱板が付いているのが見える。箱は(4CF11P3 ろ11)。

Back to TOP 


Final Color TV Ages/最後のカラーTV時代の球


歴史

6DQ5の系譜は,RCAのノバー管6JE6C, GEのコンパクトロンは6JS6Cへと発展した話は既に説明した。ここでは,その後の最後のカラーTVの時代について記す。

コンパクトロン管6JS6Cの系譜は1969年頃にヒータ省電力版として6LG6が誕生している。また,コンパクトロン管の系譜は6JS6の誕生の時に2つに別れ,1965年頃に超大型TV用に6KD6の系譜も誕生したが,この系譜はその後,1969年頃にヒータ電力を6JS6並に抑えた6LB6, さらに削減しゼロバイアス電流を増大させた6LF6,1970年頃にはスクリーン電流を減少させた6MB6が登場し,合計4種ある。またヒータ電力をやや低めにして発展したものに1970年頃の6LR6, 6LX6の2種があり,それと同等のオクタル管26HU5やガラス管径をT14にしてプレート損失を高めたオクタル管6LW6が2種ある。番外として,6KD6誕生前後に不思議な球6KN6が登録されている(42KN6はSylvania-ECG, 1965年)が, GEのマニュアルのピン配置図には2ユニット並列接続として表現されている。確かにヒータが大飯食らいで耐圧や能率が低い。ユニット特性は6GY5並列クラスと思われる。

RCAノバー管は6JE6(1963年)から始まり,6JS6系の改訂と同様にゼロバイアス電流強化した6JE6A(1965年), 6JE6Bへと展開したが, 1969年末から1970年にかけてさらにゼロバイアス電流強化した6LQ6, 6JE6C, 6LZ6と改訂が行われた。また1970年代初頭には省ヒータ電力管として6JE6Aに対して6MJ66LQ6に対して6ME6が作られた。超大型TV用にコンパクトロンの6KD6クラスの球として6MC6が作られた。ノバー管は全てトップ・プレート,g3分離型であった。

欧州系は別ページで触れるが1969年のPL509/40KG6Aや1972年に開発されたPL519は数値上6LF6と互角のプレート損失を持っています。

オーディオアンプへの応用例

水平偏向出力管はしばしばオーディオアンプに転用されます。特に最後の時代の水平偏向出力管を用いたアンプについて,私が持っている最近の文献では次のものがあります。

35LR6, 26HU5, 26LW6

1995.9(RG)に大西政隆氏が35LR6(ECG Philips)は60Wppアンプを作っています。(446V, 146.7V, -41.2V, RL5kohm)。1995.4(MJ誌)に加銅鉄平氏が26HU5x8を用いたOTLアンプ8ohm/60Wを作っています。1995.7(RG)藤井秀夫氏が26LW6x4のOTLアンプを作っています。これも26HU5と同系列で,6LF6と同等のプレート損失を持ちます。いずれも,我が国では利用されなかった新型管で,これらは6KD6の末裔と考えられます。

6HB5 VS 16GY5

6HB5は最後の時代ではなく1960年代なのですが,フッターマンのH-3型OTLアンプに使用されたそうです。6HB5x8です。1996.5(MJ)に松岡洋三氏が複製アンプを発表していますが,この球は入手し難いように考えていました。ところが,歴史を紐解いてみると,何と6HB5のトッププレート版には,日本でも製造していた6GY5があるではないですか。トランスレスなら16GY5/21GY5がそのまま利用できます。

Back to TOP

Compactron 6JS6 and 6KD6 Families

Outline

Name

Base

Ef/If

Eb/Pb Esg/Psg

gm mA/V

Eb0/Ib0 Esg0/Isg0

IKmax Ebpeak

Compactron 12-89

6HD5, 21HD5, 28HD5 TL g3-no-sep

6HJ5, 21HJ5, 30HJ5 g3-TL

12ES

12FL

6.3V/2.25A 21.5V/0.6A 28.0V/0.45A

770V/24W 220V/6.0W

10.0

60V/540mA 135V/48mA

280 7kV

6HF5 g3-no-sep

6JS6, 21JS6 g3

12FB

12FY

6.3V/2.25A

990V/28W 190V/5.5W

11.3 mu3

70V/570mA 120V/34mA

315 7.5kV

6JS6A, 21JS6A, 23JS6A, 31JS6A

12FY

6.3V/2.25A 21.0V/0.6A 23.6V/0.6A 31.5V/0.45A

same above

11.3

62V/570mA 125V/34mA

sa

6JS6B

12FY

same above

same above

11.3

same above

sa

6JS6C, 31JS6C

12FY

same above

990V/30W 220V/5.5W

11.5 mu3

60V/600mA 125V/32mA

350 7.5kV

12-89

6LG6, 21LG6

12HL

6.3V/2.0A 21.0V/0.6A

990V/28W 200V/5.0W

11.5

60V/600mA 125V/42mA

315 7.5kV

21LG6A

12HL

same above

same above

11.5 mu3.6

50V/600mA 125V/42mA

sa

12-82

6KN6, 42KN6

12GU

6.3V/3.0A 42V/0.45A

770V/30W 220V/5.0W

16 mu4.5

60V/800mA 125V/50mA

400 6.5kV

12-118

6KD6, 30KD6, 36KD6, 40KD6, 36KD6/40KD6

12GW

6.3V/2.85A 30V/0.6A 36V/0.45A 40V/0.45A

990V/33W 200V/5.0W

14 mu4

60V/750mA 110V/42mA

45V/1100mA 160V/110mA

400 7kV

12-90

6LB6

12GJ

6.3V/2.25A

990V/30W 200V/5.0W

13.4 mu4

50V/560mA 110V/46mA

45V/900mA 160V/110mA

315 7kV

TX 12-4.750

6MB6, 23MB6, 30MB6

12FY

6.3V/2.25A 23V/0.6A 30V/0.45A

990V/35W 225V/7.0W

14

60V/660mA 110V/42mA

400 8kV

TX 12-4.950

6LF6+, 20LF6, 6LF6/6LX6, (6LF6/6MH6?)

6LV6+

12GW

6.3V/2.0A 20V/0.6A

990V/40W 275V/9.0W

-

75V/1350mA 160V/90mA

- 8kV

12-90

6LR6, 35LR6

12FY

6.3V/2.5A 35V/0.45A

990V/30W 220V/5.0W

16 mu3.5

60V/700mA 110V/35mA

375 7.5kV

12-136

Octal 12-21

6LX6, 26LX6

26HU5 g3-K

12JA

8NB

6.3V/2.55A 26V/0.6A

990V/33W 250V/5.0W

14 mu4

60V/750mA 110V/42mA

45V/1100mA 160V/110mA

400 7kV

Octal 14-7

6LW6, 26LW6 g3-K

8NC

6.3V/2.65A 26V/0.6A

990V/40W 280V/7.0W

12

60V/650mA 110V/37mA

400 7.5kV

+) 6LF6=small cap, 6LV6=skarted miniature cap

Back to TOP

Novar 6JE6 Family

Outline

Name

Base

Ef/If

Eb/Pb Esg/Psg

gm mA/V

Eb0/Ib0 Esg0/Isg0

IKmax EBpeak

Novar

6JE6 g3

9QL

6.3V/2.5A

990V/24W 190V/3.2W

10.5

70V/580mA 125V/40mA

315 7kV

6JE6A, 24JE6A g3

6ME6 g3

9QL

6.3V/2.5A, 24V/0.6A

6.3V/2.3A

990V/30W 220V/5.0W

9.6

9.6 mu3.5

55V/580mA 125V/40mA

350 7.5kV

6JE6B g3

9QL

same above

same above

10.5

70V/600mA 125V/36mA

sa

6JE6C g3

9QL

same above

same above

10.5

60V/600mA 125V/30mA

sa

6LQ6, 6LQ6/6JE6B, 6LQ6/6JE6C, 24LQ6 g3

6MJ6/6LQ6/6JE6C, 24LQ6/24JE6C, 31LQ6 g3

9QL

6.3V/2.5A, 24V/0.6A

6.3V/2.3A, 24V/0.6A, 31V/0.45A

same above

7.5 mu2.8

60V/710mA 145V/55mA

350 7.5kV

6LZ6, 24LZ6, 31LZ6* g3

9QL

6.3V/2.3A

same above

11 mu3

55V/800mA 125V/56mA

350 7.5kV

6MC6, 36MC6* g3

9QL

6.3V/2.85A

990V/33W 250V/5.0W

14 mu4

60V/750mA 110V/42mA

45V/1100mA 110V/110mA

400 7.5kV

*東芝は輸出向けに1971年に31LZ6を,1972年に36MC6を製造している。

Back to TOP

European Magnoval EL505/6KG6 Family

Outline

Name

Base

Ef/If

Eb/Pb Esg/Psg

gm mA/V

Eb0/Ib0 Esg0/Isg0

IKmax EBpeak

MagNov

EL505, PL505, 6GK6, 40KG6 g3

9RJ

6.3V/2.0A 40v/0.3A

dsgn center 700V/25W 275V/7.0W

dsgn max 700V/34W 250V/7.0W

-

160V/1400mA 160V/45mA

45V/1000mA 160V/-mA

500 7kV

EL509, PL509, 6KG6A, 40KG6A g3

9RJ

same above

dsgn center 700V/30W 275V/7.0W

dsgn max 700V/40W 250V/9.0W

-

160V/1400mA 160V/45mA

500 8kV

EL519, PL519 g3

9RJ

same above

dsgn center 700V/35W 250V/7.0W

dsgn max 700V/40W 250V/9.0W

-

same above

500 7kV

Back to TOP

(5)6KD6

6KD6はGEが1965年7月に発表した球。この頃は米国の球産業は斜陽にあり,この球の広告は写真すら無く,文字だけのちょっとした囲み記事に過ぎなかった。宣伝文句はCut color TV power supply cost 25% とあり,経済性だけを唄っている。この球は始めからキャビトラップ・プレートが使用された。なお,40KD6(450mA系)はGEが1966年10月には出している。30KD6(600mA系)は米国では主流ではなかったが日本では作られた。当時,国内では,20インチ以上のカラーTVは贅沢品だったため,1960年代後半は6JS6A系の21JS6A,31JS6Aが普及し,6KD6系は1970年代に入ってから1972年までの僅かな期間に使われた。TVメーカでは欧州系の松下と日本ヴィクター以外はこぞって採用した。その後,輸出用に多く作られたので,保守用球は比較的容易に入手できた。アマチュア無線ではリニアーアンプに採用され,オーデイオではOTLアンプに多量に使われた。今日ではストックは底をつき値上がりしている。私はほとんど死んだ球しか持っていない。

Back to TOP

[YaF]

Toshiba 40KD6s(Early time and 1970), used. ともに東芝製の初期の40KD6,ロットは(文字全て消え)と(0D=1970年4月),中古。

キャビトラップ・プレートは2枚羽である。両者の違いはトップ・プレート・キャップのリード線の材質で,前者はニッケルメッキ線,後者は銅線。前者は相当使い込んだ中古球でガラス管が黒化し,ゲッタは少し茶色が出ている。G1の支持棒は銅被覆鉄線か?。gm=42と低く寿命か?。コの字型のG1フィンがマイカ板に密着している。後者はガラス管は綺麗でgm=58とやや高いがゲッタは少し茶色が出ている。G1フィンはマイカ板から少し浮いたところになった。

[YaF]

From left, Toshiba 40KD6(1970s, Last period) and Hitachi 40KD6(1973).

左は東芝の後期1970年代で,ロットは不明(字が消えた中古)。トップ・プレートのリード線は銅。グリーンのベルト(酸化クロム)が付いた他,プレートのサイドに丸穴が1つ付いた。ガラス管は綺麗だがゲッタは少し茶色が出ている。ベース底は茶色化している。gm=40-64と安定しない。

右は日立製の中古(L3=1973年12月か?)。G1フィンが大きい他,プレート・サイドの穴は3つある。プレート材料は銅を内張りしたものを使用。ガラス管は綺麗だがゲッタは少し茶色が出ている。ベース底は黒化している。gm=48。

[YaF]

From left, Sanyo-Toshiba 30KD6(1969) and Toshiba 30KD6(1970s), used. 左はシャープ・ブランド(9-4C=1969年?)だが東芝のOEM製品。40KD6(0D)と同じ造りで,プレート・サイドに穴はない。管内は全体的に茶化し染みもある。ゲッタもやや茶化。しかし,gm=74と高い。右は東芝製(字が消えてロット不明,1970年代)。コの字型のG1フィンの他,G2にへの字型のフィンが付いており,最も贅沢にできている。これも,ゲッタは茶化し,ベース底もやや茶化している。gm=54。

[YaF]

Sanyo-Toshiba OEM Box(6DK6) and 40KD6. サンヨーブランドの東芝OEM製品。保守用球(SANYO TV SERVICES PARTS)。左は6KD6(\1650)の箱,右は40KD6(\2100)の中身。未開封だったが,取り出してみた。モデルは先の東芝40KD6(グリーン・ベルト,G1フィンだけのモデル)と同じだった。東芝製と分かるのはスタイルは勿論だが,ガラス管にTの1文字が表示されている。箱が歪んでいるのは当時のセロハン紙が20年もたち縮んでしまうからだ。6.3Vと40Vで値段が違うのはどうしてだろうか?

Back to TOP


Compactron

42KN6

42KN6はSylvania-ECG(1965年)が開発した球で, GEのマニュアルのピン配置図には2ユニット並列接続として表現されている。確かにヒータが大飯食らいで耐圧や能率が低い。ユニット特性は6GY5並列クラスと思われる。初期の6KD6などもこのような構造であったと聞き及ぶ。しかし、後に一体構造に設計し直され、国産化された頃には、並列構造のものは無くなっていた。

[AeHr] [AeHr]

Toshiba/International 42KN6 in 1974

[AeH] [AeHr]

Top and Bottom View of Toshiba/International 42KN6

Back to TOP


Compactron

(1)6LB6

6LB6は1969年頃に米国の開発されたと思われます。我が国では1971年を最後に真空管TVは姿を消したこともあり,製造されませんでしたし,使われたことはありません。

電極構造の特長は,6KD6に似ていますが,ヒータ容量がやや小さく,プレート定格もやや小さくなっています。電極引出線(ベース接続)も6KD6は全グリッドとも2重に引き出していますが,6LB6はコントロールグリッドg1とスクリーングリッドg2は1本しかなく,廉価版というところでしょうか。

[1iF]

GE 6LB6, (NI 188-5) 米国TVセットからの中古球(東京都,志田さん寄贈) (NI=1963, Sep?)

Back to TOP


(2) 6LF6

6LF6は1969年頃に米国で開発したと思われる水平偏向出力管で,世界最強の球の1つです。6KD6の後継版で,電極引出線(ベース接続)は同じです。電極構造の特長はプレートのサイド放熱フィンで,キャビトラップ・プレートの側部にT型のフィンがあります。プレート内面のプレート・フィンが外部に引き出されており放熱が改善されているといわれます。我が国では1971年を最後に真空管TVは姿を消したこともあり,6LF6は製造されず,またTVには使われたこともありません。開発当時の1970年代は,米国のアマチュア無線やCB無線のリニアーアンプで一世を風靡しました。しかし,後に1980年代になって黒川達夫さんがMJ誌にアンプを発表し,オーデイオでも少しは有名になりました。今日では高価で入手しにくい球です。ようやく入手しました。

いざ入手してみると,なんの変哲もない球でした。欧州系の40KG6A/PL509やその後続のPL519は廉価で供給量も豊富なため入手し易く,性能もとんとんとあらば,Philipsファンである私にとってはどうしてもやや見劣りがします。

ただ,不思議なのは6LF6についての情報が少ないことです。RCAのマニュアル(1975年)にもGEのマニュアル(1974年)にもgmが記載されていません。欧州Philipsの水平偏向出力管,特に1960年代以降の球はgmを表記してないのですが,米国系では常にgmが表記されるのが普通でした。本家GEのコンパクトロンの系譜でgmが表記されてないのは尋常ではありません。コンパクトロンという言葉はGEの登録商標なのでGEのマニュアルを見ると,6LV6はデュオデカル・ベースのT12ガラス管と記されているのに対して6LF6はコンパクトロンと書いてあるのでGEの開発のようです。しかし,gmの記載はありません。特性の測定方法が変わったのでしょうか?さらに,20LF6は掲載してません。RCAのマニュアルには他社で開発された球は外様大名的な扱いをするので一目瞭然,グラフを掲載しません。6LF6も例外ではありません。誰がいつ開発したのでしょうか?1972年頃といえば,Tung-Solは無く,SylvaniaもECG-Philipsとなっていたかもしれません。

[1hN]

RCA 6LF6 (Red Painted Name; 6LF6/6MH6 RCA IT ANV, and RCA KS ASA) (IT=1982.Dec, KS=1987.Mar)

この球はオリジナルの管名は6LF6のみですが,管壁に赤い文字で6LF6/6MH6とあります。また箱にもあります。

RCAは6LF6, 6LF6/6LX6, 20LF6の名称をマニュアル(RC-20, 1975年)に載せており,6LX6の代替として6LF6が使用可能であることを示唆しています。6LX66LF6より後に作られたものの,結局廃品種となり6LF6に合流したことが分かります。ちなみに6LX6のベースピン配置は異なるのですが,ヒータ配線が1つ余分に出ているだけで互換性があります。しかし,電気的定格はやや低いようです。一方,私が入手した球の箱には6LF6-6MH6と記してあり,6MH6という類似の球の存在が浮かび上がってくるのですが,残念なことにRCA(1975年)やGE(1974年)以降のマニュアルは出版されていないので,6MH6の素性は文献では追うことはできません。

6KD6 (12GW)

6.3V, 2.85A, (12GW), (DesignMax) Ebmax990V/Pbmax33W, Esgmax200V/Psgmax5.0W,

150V, 110V, -22.5V, 100mA, 2.0mA, 6.0k, 14mA/V

45V, 160V, 0V, 1100mA, 4.2mA, Ebpeakmax=7kV, Ikmax=400mA

6LF6(12GW)

6.3V, 2.0A, (12GW), (DesignMax) Ebmax990V/Pbmax40W, Esgmax275V/Psgmax9.0W,

160V, 160V, -30V, 175mA, 2.5mA,

75V, 160V, 0V, 1350mA, 90mA, Ebpeakmax=8kV

6LX6 (12JA)

6.3V, 2.55A, (12JA), (DesignMax) Ebmax990V/Pbmax33W, Esgmax250V/Psgmax5.0W,

175V, 110V, -21V, 125mA, 3.3mA, 6.0k, 14mA/V

60V, 110V, 0V, 750mA, 4.2mA, Ebpeakmax=7kV, Ikmax=400mA

Back to TOP


Novar

(3)6JE6C- 6LQ6

6LQ6はRCAが1969-70年頃に開発したノバー管で,6JE6Bの改良型。プレートのキャビトラップ内フィンを1枚から2枚に改造した他,外形が管長を長くした模様。

6LQ6は,米国アマチュア無線機器のスワン社,ナショナル社で使用実績があり,1970年に我が国でもトリオ(ケンウッド)が発売したリニアーアンプTL911*に使用されている。*=GG型AB級アンプで使用,許容プレート入力2kWpep, プレート電圧1350V(無信号時)。トリオはRCAの球を輸入した。

Comparison Table of Final Tubes

Name

Cin

pF

Cout

pF

Cpg

pF

Ef

V

If

A

gm

mA/V

Pb, Eb, Esg

Temp

(C')

6JS6

24

10

0.7

6.3

2.25

11.3

28W, 500V, 150V

225

6KD6

40

16

1.0

6.3

2.85

15.5

33W, 750V, 150V

225

6LQ6/ 6JE6C

22

11

0.56

6.3

2.5

9.6

30W, 990V, 220V

200W (40sec)

250

S2001 6146B

13.5

8.5

0.22

6.3

1.25

7.0

35W

トリオが6LQ6を採用した理由は,他の水平偏向出力管6JS66KD6系に比べて,管壁温度や短時間(40sec)最大プレート損失の規格などの点で最も送信管に近いタフさを持っているからと説明している。それでも,5本並列アンプであるから,TV球のバラツキを克服するために,1本毎のカソード電流監視,1本毎のグリッドバイアスの調整(スタティック・バランス),1本毎のドライブ電圧の調整(ダイナミック・バランス)を行っている。また保護回路として,定常時におけるカソード電流遮断(Eb1kV, Esg70V, Pin240W/tubeのときIk=240mA,20sec以上)や異常過渡電流の瞬時遮断(Ib=400mA)を備えていた。まるで,今日のOTLアンプに似ている。

[1k3]

RCA 6LQ6 (6LQ6/6JE6C) EM, used. (EM=1973,Oct)

[1k3]

From left, GE 6JE6C (6JE6C/6LQ6) JW 188-5, and RCA 6LQ6 (No letter), used. (JW=1985,May)

Back to TOP


6. Appendix. Pulse Regulator Tubes/付録:パルス安定器用球

(1) 6HV5A

ビーム3極管。Pulse Regulator用。1963年頃に6HV5が開発され,その後,年代は不明ですがプレート損失を30Wから35Wに増大させた改良版6HV5Aが開発されました。電極構造は,水平偏向出力管からスクリーン・グリッドを取り除き,グリッドを密に巻いたような球。本当はグリッドの外側にビーム・プレート(BP, ビーム形成翼ともいう)があるから,数えれば4極管なんである。

聞いたことも無い球なのだが,驚くことに国内では東芝が1971年に国産化し,北米向けに輸出した。国内での使用例は無いと思われる。

(12GY) TX(T),

6.3V, 1.8A, Pbmax35W, Ebmax5500V,

3500V,-4.4V, 300mApeak, rp4.6k, 65mA/V, mu300

[1iG]

Zenith/GE 6HV5A (70-43, 188-5), Zenithブランドですが,製造コードはGEを示しています。1970年の製造。プレートはキャビトラップ型。(米国のジャンク屋で旅の記念にTV中古球を購入)

Back to TOP

(2) 6JH5

1963年頃に開発されたビーム3極管。内部構造は,本当は4極管。先の6HV5よりも後にできたのだが,先方は改良され6JH5は見劣りのする旧モデルになってしまった。ヒータ電力が大きい割にgmもやや小さい。

(12JE) 6.3V, 2.4A, Pbmax35W, Ebmax5500V,

3500V,-4.4V, 300mApeak, rp4.6k, 55mA/V, mu300

[1iG]

RCA? or Sylvania? 6JH5。字が消えてしまっています。プレートは平型。電極材料は銅張り。g1フィン付き。(米国のジャンク屋で旅の記念にTV中古球を購入)

Back to TOP

(c)1998-2000-2002-2010, 2011, 2013 Koji HAYASHI All rights are reserved.
1st edition (1998.3.14)+(1998.4.13)+(1998.10.1)+(2000.7.10), 2nd edition (2000.4.14)+(2000.5.1)+(2000.5.3)+(2000.5.11)+(2000.7.4)+(2001.9.19)+(2001.9.24)+(2001.11.3), (2002.11.24)