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829B/2B29, 3E29/2B29P |
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RCA1938年に832,1943年832A。200MHzまで。プレート損失を減じれば250MHzまで使用できる。1946年2月に$13.00だった。国内ではTENなどが製造?1950年代末から1960年代初めにかけてアマチュア無線ではVHF入門用として50MHz/144MHzの終段に使用した。もちろん,C級電信・電話である。三田無線のデリカなどが有名。
6.3V/1.6A-12.6V/0.8A, mu6.5, 3.5mA/V, Cgp=0.07pF, Cin8pF, Cout3.8pF
Max Freq.200MHz, Max Pin (CCS, C-class Telephony) 22W, Eb425V, Pdriv0.2W
Max Pin (ICAS, C-class Telephony); 36W at 200MHz, 32W(89%) at 250MHz
(832族はがーさんの「8月の真空管」に沢山のサンプルの写真と解説が出ている)
日本では東芝が1955年までに日本名2B32として国産化している。
RCA1940年に829,1943年に829B, 1946年に定価$17.00だった。
6.3V/2.25A-12.6V/1.125A, mu9, 8.5mA/V, Cgp=0.12pF, Cin14.5pF, Cout7pF
Max Freq.200MHz, Max Pin 90W CCS, Eb425V, Pdriv1.2W
1946. 105W, at 250MHz, 120W at 200MHz (ICAS Forced Air Cooling)
日本では1949年に各社が日本名2B29として国産化した。
Fujitsu ASDF-KK-829B TEN Fujitsu Limited (No.2963 77-03) <1242> in 1977.
角ゲッタ。当時はゲッタが国内で入手できずに輸入だったのだろうか?ジャンク屋がTENのゴム印を押した白箱から写真を撮るために取り出してみると,何とゲッタ膜がほとんどない。86年頃にハムフェアのジャンク屋で購入したものなのだが。(@1000だった) 何と飾りを買ったも同然。購入時には余り知識が無かったので送信管はゲッタが無くとも高真空になっているのかなどと思ったのかもしれない。迷った覚えはある。同時に購入した2B46も姿は良いがエミ減でだめだった。角ゲッタの充填棒にはまだ何か残っているから,再ボンバードメントしてみると生き返るかもしれない。
東芝の2B29/829-Bはゲッタは薄くもはや寿命が来たサンプル。ゲッタは馬蹄形フレームに充填棒が付いたもので少々古い。電極の造りは堅牢そのもので緩みが出ないように機械的な設計が為されている。電極上部はトップ金具から逆U字型の太いフレームでプレートを支え,また電極下部はステアタイト絶縁碍子を介して金属円盤に固定している。各グリッド支柱はマイカ板の穴で支えている。マイカ板を使っているため,送信管ではあるが,やや高温には弱いかもしれない。電極毎に2個配置し,下部はている。最近秋葉原ではCetron製の829-Bを目にするが,電極支持が上部と下部でバラバラなため,振動でプレートがひん曲がり,グリッドとプレートが接触しそうなサンプルを良く見る。しかし,この東芝製はそれがない。
3E29は829Bのパルス仕様送信管で,1946,7年に開発された模様。欧州Mullard名はQQV05-P10で,英国軍CV番号はCV2295,国内では東芝が1956年に日本名2B29Pとして国産化している。
QQE06/40は欧州Philipsが1950年に開発した移動用のUHFとVHF用ツイン4極管。それを米国EIA名に登録したのが5894。米国ではAmperexが1951年にAX-9903/5894として発表した。その系譜はRCA829Bの改良形。電極間容量を低減したCgp=0.08pF以下,Cin=6.7pF, Cout=2.1pF。プッシュプル出力管で,250MHzまでフルレートで使用でき,250MHzで85W, 300MHzで70W, 430MHzで32Wの出力と言っている。価格は1952年当時$19.00であった。
国内では東芝が1955年までに日本名2B94として国産化している。
6.3V/1.8A-12.6V/0.9A, mu-, -mA/V,
<管壁に赤字で17131, ベース部にも青字で同じ>, 電極下部はステムのジュメット線により自立しているが,電極上部もマイカ板から出た支持棒2本が天井のガラスに埋め込まれ強固に支持している。電極下部の黒色円盤はシールド板でビーム・プレート枠(黒色)と同電位。2枚のプレートはトップ・プレート金具の支柱をそのまま利用して天井からぶら下げている。上部マイカ板上でグリッド支柱からL字型の中和用リード線がプレート支柱方向に伸び中和コンデンサを形成している。プレートはおそらくジルコニウム被覆。ヒータはゆるい拠り線型。ドーナツ・ゲッタ1個。
<ベース部に66NB, 1966年製か?>, 造りは東芝製とほぼ同じ。2重コイルヒータ。角ゲッタ1個。
Philips-Mullardが開発したと思われる300MHzまでの移動無線用小型送信管。英国Mullard QQV03/20A, オランダPhilips QQE03/20, 英国CV2799, TT20などの別名を持ち,米国のEIA名は6252,国内では米国名の末尾を取り,2B52と銘々されている。国内では互換管として東芝1957年国産。6524は6252の12.6V版として登場。内部電極間容量が小さく,自己中和回路を内蔵しているため最大定格で300MHzまで使用できる。
6.3V/1.3A-12.6V/0.65A, mu8, 3.5mA/V, Cgp=0.08pF, Cin7.0pF, Cout2.6pF
Max Freq.200MHz,
(CCS, C-class Telephony) Pin 60W, Pb/Eb 20W/600V, Psg/Esg 3W/250V, Pg/Eg 1W/-75V, Pdriv0.2W
Max Pin (ICAS, C-class Telephony); 36W at 200MHz, 32W(89%) at 250MHz
とてもかわいい球。頭に巻いて有る線は直接ハンダ付けされている。中古球なのだ。側面から電極内部を覗くと片ユニットの白いカソード面に黒い部分がありホットスポットのような禿と想像される。過負荷状態で破壊されたのではないか。前所有者はまだ使用できると言っているが。
6360は双ビーム出力管。1960.7 Amperex, 1954という記録も。200MHzまでのVHF移動用。中和容量内蔵。
国内では東芝は1961年に製造開始。
左(NHK放出品, 1960年代後半?)。右 (Hi-S 通測用, 1D42,1963-64年頃)。双ビーム管であるが,カソード,g2, g3(ビーム・プレート)は共通で,g1とプレートだけが独立しているPush-Pull専用の変則的な構造である。写真から分かるように,カソードから外側に3つのグリッド支柱が並んおり普通の5極管のように見えるが,順にg1, g2, 別のユニットのg1という並びである。また,プレートは各ユニット毎に1枚板であり,太い針金でフレームを作って型くずれしないように工夫されている。中和容量内蔵という話だが,該当するものがあるとすればg1支柱を上部マイカ板に止めるベルトがプレート側に突き出ており,それが中和容量を形成しているのかもしれない。ヒータは6.3V/12.6V点火できるようにダブル型。ヒータは同じ東芝製でも製造時期により?サンプル左がヘアピン,右はコイル型と異なる。サンプルは中古,未計測。(TV7/Uの測定では片ユニットを測定する場合に,他方のグリッドは外部から負電圧をかけてカットオフさせる必要があり,面倒なので測定していない)。
直熱,松下1966以前, 1961-62 Amperex
日立が1964年に自動車用を製造。
6939は1957.5 Amperex Fram Grid, 1961.1 CK6939
双4極出力管。500MHzまでの移動用。グリッドの目合わせをした第一,第2ともにフレーム・グリッド管。金属フレームはヒトシンクとして働きコントロール・グリッドの温度を安全に制限するのだそうだ。中和用容量内蔵。500MHzで有効出力5.5Wが得られる。
国内では東芝は1961年に製造開始。
左が正面,右が側面。 この球は真空漏れを起こし死んでいる。球の内部構造は良く見える。フレーム・グリッドを肉眼で初めて見た。g1フレームは銅色で,ユニット毎に各1枚ある。g2は通常の巻き線型でユニット共通である。支柱頂部には黒色の放熱フィンがついている。その外側にビーム・プレートがユニット毎にある。一番外側にユニット毎にプレートがあり,形状はへの字型でカソード対抗面だけが平坦である。電極上部のマイカ板の上に銀色に光るリード線が2本見えるのだが,これはグリッドから他方のプレートの近傍に垂れ下がった中和用の容量を形成するための構造物なのである。ヒータはコイル型で6.3V/12.6V点火できるように2系統並列。天井にゲッタ遮蔽用のマイカ板がある。
松下1966以前, 1965.7 Amperex
6360系の送信管。双4極管。自動車用であり,ヒータ電圧規格がバッテリー充電電圧に耐えるよう引き上げられている。その他は6360に同じ。国内では日立が1964年に製造している。
6.75V/0.76A, 13.5V/0.38A
LS50は第2次世界大戦の初期(1940年頃?)にドイツで作られた航空機用の送信管(レーダー・モニター用のパルス増幅管?)。フル規格では25MHz,B級で出力85W,入力を50%程度低減すれば120MHzまで使用でき,B級で40W得られる。戦後,ロシア(ソ連)はコピー管Гу50(Gy50)を作った。Гу50はベース中央のガイド・キーが無く,代わりにガラス管壁にソケットのシールド・ケース縦溝用のガイド筋がある。最近,輸入されている。
(Гу50の規格)
Eh10.8-14.5V (12.65+/-1.85), Ih0.64-0.77A (0.705+/-0.065A)
Ebmax1000V, Esgmax250V, Ikmax230mA, gm3-5mA/V, Pbmax40W, Psgmax5W, Pgmax1W, Ehmax+100V-200V, Cgp0.1pF, Cin13-15pF, Cout8-10.3pF, T=200'C, Outline=93.5mm x45.3mm
Pin=(1:k, 2:g1, 3:g2, 4:h, 5:g3, 6:p, 7:is, 8:h)
(動作例AB1pp)
250V, 250V, -28V, 100-120mAx2, 5-17.5mAx2, 19Vx2, 3k, 28.5W
400V, 250V, -28V, 100-120mAx2, 3-16mAx2, 20Vx2, 5k, 50W
600V, 300V, -48V, 60-65mAx2, 1.6-14mAx2, 33Vx2, 5k, 90W
800V, 300V, -51V, 50-120mAx2, 0.9-13mAx2, 36Vx2, 8k, 120W
CCCP Гу50(Gy50) (82 V 1982年5月製),管面青で<26> <58>,マイカ上鉛筆で(59 6 5 82)。
ソ連時代の球。左より正面と側面。とても頼もしそうなビーム管。プレートはジルコニウム処理,g1支柱は上部マイカ板上で箱型フィンがついている,g2支柱には片側2枚のペレット型のゲッタ板が放熱フィンを兼ねている。ゲッタは天井ではなく側面に向かっている。当然,未計測。志田文夫氏寄贈。
Гу50(Gy50) 足は変則8ピン,ピン間隔は上下左右対称であるから,ソケットに正しく挿入するためには,ガラス管側面に作られた1本のガイドレール(ガラスの突起状レール)をたよりにしなければならない(写真に写っていない)。シールド・ケース側にレールがはまる溝があるらしい。ソケットは手元に無いのである。
Гу50(Gy50) 説明書はロシア語で読めない。スラブ独特の箱の色。ロシア独特のへなへなの紙箱。ゴム印。
3D21は1945年頃誕生した。3D21Bは1958年にCBS/Hytronにより発表されている。 10usecの間に21kWを出力する最も経済的なパルス変調管だそうである。 USN-3D21Bは軍用に設計された。パルス変調の他に,高電圧ブロッキング発振,レギュレータ。
宣伝文句は次の通り。(1). 金メッキ特殊合金のグリッド,大きな放熱器付きのグリッド支持棒,(2).余分な損失を持つ大きなプレート,(3)曲がりの無い単一カソード,(4)漏洩電流路が長い, (5)コンパクトなT12バルブ,(6)大きなボタン・ステム,(7)堅牢なマイカ支持,(8)短く頑強なマウント。
NECのマニュアルには3D21A=1B21Pと出ている。しかし,肝心の電気的定格は不明である。
プレートはカーボン・コート。幅広いカソードにダブル・ヒータ。マイカ板上部にはグリッド放熱器はg1がコの字型。g2は左右に1個づつコの字型を付けている。ゲッタは角型2個。電極上部にプレートと同電位の円盤がありゲッタ遮蔽を兼ねると同時にトップ金具に繋いで,電極支持を堅牢にしている。電極間容量は大きいかもしれない。その構造を入れるため,電極はできるだけソケットから短いリード線でくるように配置している。ボタン・ステム。中古,Yahooで求めたゴミ球の1本。未計測。
日本無線製JRC。1981年製?プレートはくすんだ灰色,ダブル・ヒータ。グリッド放熱器はg1,g2ともに小さい。ピンチ・ステムであるため,電極は上に位置している。ゲッタはドーナツ型2個で下部に配置している。もらいもの。未計測。
東芝1960年代?。パルス発振用3極管。2T12Pは2T11の改良型で,ガラス管長を短くし,トップ・キャップとベースを変更したものとある。
10V, 1.5A Cgp7pF, Cin13pF, Cout3pF。
mu28 at , gm5mA/V, 30MHz,
Ebmax1.5kV, Egmax=-200V, egmax=-400V/+300V, ibmax=5A, igmax=1.5A, Ibmax=70mAdc, Pbmax20W, Pgmax5W
Eb=1000V, Eg=-100V, ip=12mA, ig=3mA, Po=800W/10msec
カソード2本立てで,太いグリッド・ワイヤーを巻きつけた支柱が2組見える。プレートは黒化光沢。マイカ板は使用しておらず,タイト板を使用。上部と下部にグリッド支柱に放熱フィンを持つ。ゲッタは長い馬蹄形。凄い造りの球である。中古,未計測。