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1) SANSUI HF-V60 |
2) SANSUI SM-12A |
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4) Original 6Z-P1 Single |
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そこで,奮発してタンゴのU808を購入してきたのだ。しかし,ここでも実は完全にリッチにはなりきれず,貧乏性のためにジャンクのチョークを使い,見事に失敗してしまった。パービアンスの高い84/6Z4を用いたので電圧調整のため,整流回路をチョーク入力型にした。ところが古いチョーク・トランスでは唸るのだ。脈流に耐えられないと。
それだけではない。このアンプには数々の失敗が詰まっている。
GT管もMT管もあるから次はST管にしよう。ST管アンプは格好が良いが,このように球とトランスを並べるとひっくりかえる。シャーシにはゴム足が4つある。机の上では大丈夫だが,重心が偏っているため車のトランクに積み込んで走るとごろごろ転がるのである。
ドライブ段は手頃な球がなく,しかたなしに昔のラジオから取り出したマツダの6C6を使った。これがいけない。まず,作った後にボンネットに頭が支えた。急遽,ソケットにスペーサを入れるはめになった。6C6は恐れた通り,発振した。シールド・ケースと一緒に使うのが定石になっているのだ。知ってはいても手持ちのラジオのジャンクは不揃いで,当時秋葉原ではわずかに富士商会で破格の2,000円で売っていたが,とても買える値段ではなかった。例え買ったとしても,頭がつかえては入らない。結局,手でシールド缶を抑えながら発振を止めて測定を行った。6C6の代替缶としては同等の特性を持つシールド付きのメタル管6J7しかないだろう。これにはソケットも変更しなければならない。
通常の出力の線形性の他,今回は歪み計のキットを入手し,手始めに測定しました。
- 無歪み出力は何と1W強しかなく,片側が始めにクリップし飽和してしまう。バイアス不良。最大飽和出力は5W。
- 歪みは恐れ入ることに1Wで10%を越えています。
グラフは整備できしだい,紹介しましょう。
Problem/問題点
- 現在,6Z-P1は自己バイアス,Eb180V,Esg180Vの設計。チョークトランスの唸りを避けるにはチョーク入力を止めれば良いが,Eb250V,Esg180Vとしなければならない。
- 球はメーカばらばらの3パラ。自己バイアスも3本独立にしたほうが良い。