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A(128) Homemade Normal Four Tube Radio/自作四球エリミネータ in 1930s, ('00.11.2) |
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YA185 (=177B) HomeMade Three Tube Radio Chassis Junk in 1932-1933/昭和7,8年頃の並3シャーシ残骸, ('02.10.27), (edited '0312.13) |
ここでは新しく入荷した初期の並四球ラジオを紹介します。
初期の交流ラジオのページで,ナス管の後期レフレックス・ラジオを紹介しましたが,ここでは,続編として交流ラジオ初期の標準型四球ラジオを紹介します。
日本標準四球ラジオの登場: 並四・高一
1928年から1929年にかけて我が国でも交流電源で使える真空管が出そろったことで,維持費の安い交流ラジオの時代が訪れました。とは言っても,国民は米国などラジオ先進国に比べて貧乏でしたので,受信地の電界強度に応じて必要最低限の真空管を使用するのが最も経済的。そこで,三球式,四球式,五球式と細かく分けて,さらに検波には感度の高い再生式を採用した標準化が進みました。いわゆる並三ラジオ,並四ラジオ,高一5球ラジオの登場です。これは1930年(昭和5年)頃と言われています。やがてこれが日本の標準回路として定着し我が国独自に発展することになりました。四球式のラジオは戦後になって並四と総称されるようになりました。(並四という呼び方の起源についてはラジオ工房の内尾悟氏の研究をご覧ください。)
さて,1930年(昭和5年)と言えば,日本放送協会(東京中央放送局)は第2回ラジオ展覧会を開催しエリミネータ・ラジオを懸賞付きで募集しました。1等に輝いたのは,坂本製作所(翌年には田邊商店)のコンドル受信機と屋井乾電池ラジオ研究所の2件でした。田邊商店の当選号は、実は左のようなデザインであったようです。顔がちょっと違いますが、後にコンドルモデル20として売り出したのは、3球式のものです。
田邊商店は当選号を翌年「コンドル受信機」として市販しました。回路構成は次の通り。
4球式音量調節付(UY-227, UX-226, UX-112A, KX-112B)
キャビネットには米国でその頃流行した金属製の箱が使われ,デザインは中央にプロジェクション型ダイヤルを据え付けた「1つ目小僧」型でした。シャーシも金属製。ダイヤルは円盤型のフリクションで昭和10年頃まで使われた原型です。ダイヤル照明や当時流行りだした電気蓄音機用の入力端子も付いています。
猫も杓子も金属。現存する資料だけでも田邊商店コンドル(田邊商店カタログ,田口達也ヴィンテージラジオ物語),早川金属工業シャープ(internet),OEMの高島屋ダイン(internet),銀水堂ラックス(internet),小菅電気工作所?オリジン(MH'92.9)。この形式のラジオは各社が売り出しております。回路設計はもちろん,部品配置までほとんど同じです。西洋の価値観ではマネをしていけないものは特許や意匠登録して権利が明確なものはダメで,さらにオリジナリティが明確であって明らかに第三者がマネをしていると分かるものについても悪評が立ちました。設計料も払わずに他人の真似をして製品を売り出すのは罪,日本のラジオは欧州や米国と価値観が異なりました。どこかの会社が良いものを出すと一斉にマネをするのです。これは罪と評することもできますが,標準化ともいえます。誰が標準的な交流式ラジオの原型を作ったか?といえば,それは普及のために懸賞募集をしたNHKかもしれません。「良い物は只でマネをする」は,言い換えれば「良い物はただちに採用する」という日本の工業の改良への駆動源でもありました。
これは、マツダの真空管を製造販売していた東京電気(現、東芝)が1932年に売り出したオリオン1号です。「コンドル受信機」と良く似ているでしょう。回路構成もそっくり。シャーシ配置も同じ。実は、田邊商店コンドルのOEM製品です。東京電気は、ラジオ製造工場も、部品工場もは持っていませんでした。しかし、真空管の使用にまで及んでいた特許の実施権と引き換えに、OEMでラジオを製造させたと思われます。
翌1931年(昭和6年)11月にも日本放送協会の第2放送局の誕生を記念して「第2放送が分離できて」「安くて良いラジオ」の懸賞募集が行われました。この年優勝したのは,日本無線,田邊商店(2回目),それに松下電器製作所(ナショナル)の3社でした。松下のものは翌1932年に「新ナショナル受信機-東京中央放送局懸賞第壱等受賞」として大々的に販売され,さらに1976年(昭和51年)にはトランジスタ式のレプリカまで製造されたので有名です。今日でもYahooオークションに真空管式の当選号やトランジスタ式のレプリカが時折現れます。四種売り出した内容は次の通り。
3球式清聴用(UY-227, UX-226, KX-112B)
3球式容量再生式(UY-227, UX-112A, KX-112B)
4球式音量調節付(UY-227, UX-226, UX-112A, KX-112B)
5球式音量調節付,超遠距離用(UY-224, UY-227, UX-226, UX-112A, KX-112B)
当選号のキャビネット・デザインは同様に流行の1つ目小僧ですが,キャビネットの材料には木製の箱が復権しました。なんと漆塗りの豪華なものだったそうです。シャーシは金属製でどちらかというと後の並四高1と同様に似ています。
当選号については神戸市の山中弘光氏がそのコレクションとレプリカ作りをMJ誌サイドワインダー欄に紹介されています(MJ'91.8)。私もホームページの縁で氏から当時のラジオ教本を御寄贈いただきましたが,それによると当時の代表的なラジオ回路は真空管の本数や細かな回路構成の違いにより,多種に分類が為され,混沌としていたことが分かります。
四球式エリミネータ(いわゆる並四相当の受信機)だけでも,UY-227, UX-226, UX-226, KX-112A/Bを使用し,電磁結合式のチックラーコイルを用いた形式と小型豆コンを使用した容量結合の2種,そして出力管にUX-112Aを使用した容量結合の四球式エリミネータ1種が登場し,やがてこれが後の並四形式の原型となりました。
高一は,松下の当選号のファミリーに高一5球を見ることもできますし,また田邊商店のコンドル製品に見ることができます。MJ誌2000年10月号に西村基彦氏がコンドル100型を紹介しています。松下の当選号同様に,これはシャーシは金属製ですが,キャビネットは木製が復権し,中身は従来の並四に高周波増幅UY-224を加えた5球式です。製造は1932-33年(昭和7-8年)頃と思います。
This is a homemade radio during 1933 and 1934, built by a radio amateure. The circuit is regenerative four tube radio.
これは多分アマチュアが組み立てたと思われる交流電源式四球ラジオです。回路構成は交流電源,再生付きグリッド検波式の,いわゆる並四球ラジオですが,比較的初期の1933-1934年(昭和8-9年)頃のものと思われます。Yahooオークションで入手しました。何でこんなラジオを買ったかというと,真空管に目が眩んだからです。
キャビネットの外観は,松下電器製作所(現松下電器産業)が1932年(昭和7年)に発売し一世を風靡したナショナル受信機当選号とどことなく似ていますが,その当時のラジオ卸商が販売していた松下型という既製箱(箱屋が当選号にあやかって製造したもの)を使用したからでしょう。キャビネットは上蓋が開く形式で,正面は丸くくり貫かれており,木製のまな板式シャーシと一体になったもう1枚の正面パネルが顔を見せるようになっています。塗装は最近になって誰かが艶有りニスをスプレーして失敗したような痕があり,むらが目立っていささか幻滅です。内部の金属製品も相当錆が出ていて保存状態はあまり良いとはいえません。
Fig.128(a). Front view of Four tube radio buit in 1930s. Nobs are, from left, Regenerative VC, Tuning and Power switch./
ツマミは左より再生バリコン,同調バリコン,電源スイッチ。同調ツマミは本当の鍋蓋で焦げ痕があります。布を巻いて接着剤で固定したようです。
Fig.128(b) Inside view when top door open. Back panel was lost. /
天板を開いて見た内部。裏板はありません。シャーシは木板で,回路部品が木ネジで留められています。
Fig.128(b2) Bottom view of wooden chasis. /
まな板シャーシの裏の図。配線はあまりにも見事な素人作品でした。電源トランスのリード線はカラフルなエンパイア・チューブ入りの長い物が元から付いていたらしく,その当時の回路図通り捻って配線している。しかし,何の考えもなくごちゃごちゃである。配線を長くすると回路インピーダンスが上昇するとか,プレート回路とグリッド回路を近づけるなとか,アース母線やリターンをちゃんとしろ,とかいう定石は,本来,雑誌や本のお手本(実体配線図)に盛り込まれた形で与えられているはずなのだが,それを無視して勝手に作ってもある程度動いてしまうのだから恐ろしい(綺麗になおしてやりたい衝動に駆られる)。ハンダ付けしてあるところは,オリジナルなのか,あるいは後の時代かは定かでない。底板右側はフィルタ・コンデンサから滲みだしたオイルで濡れた感じになっているのが分かろう。
Fig.128(c) Back view without tubes. Transformers are, from left, Lion Power Trans., National choke Trans. and two National Audio Frequency Trans./
裏面。球を抜いている状態。左からLion製の電源トランス,松下電器(ナショナル名)のチョークトランス,それに段間トランス2つが見えます。中央には同調用バリコンが見えます。
Fig.128(e) Upper view of wooden plate chasis/まな板シャーシ。
部品配置をもう一度。手前左に電源トランス,その上2つの箱はフィルターコンデンサ。電源トランスの右隣は+B電源平滑用チョーク・トランスです。正面パネルに取り付けてある部品は,左より回転式電源スイッチ,主同調バリコンと円盤減速機構,照明ランプ付き(ソケットのみ残存),そして再生用小型バリコン。信号は一番右のソレノイド・コイルが再生付きアンテナコイル,その斜め左に検波用真空管UY-227,その右に段間トランス,そして左上に段間アンプUX-226,斜め右下に出力トランス,そしてスピーカ端子がその左側に見えます。
回路構成は,中身を調べて,初期の再生検波式4球ラジオ(後の呼び名で並4)らしいことは分かりました。まず,ソレノイド型のコイルが1つ,主同調用バリコンが1つあり,もう1つ小型バリコンがあります。再生検波用でしょう。また,小型トランスが3つあり,1つは電源回路のチョークトランス,他の2つは低周波アンプの段間トランスでした。大きな電源トランスがあるので,交流式(エリミネータ)ラジオです。
真空管:ところで,真空管は4本ですが,オリジナルがどんな球だったのかが,良く分かりません。実は,ソケットに挿入されずに転がっていたナス管を含む何本か真空管の写真に目が眩み思わず買い込みました。後に確認したところ,ナス管はElevam UY-235, Cikara UX-226(フィラメント断), それにST管としてK.O.Tron 27A, UX-26Bが2本(H&W とFUJI刻印),Elevam UX-12A,の合計6本ありました。もはや記憶も定かでないのですが,入手した時点では,K.O.Tron 27A, どちらかのUX-26B, Cikara UX-226の3本がソケットに挿入され,残るUY-235,UX-26Bの1本,UX-12Aが脇に転がっていたようです。整流管がありません。電源トランスはLion 227型でその銘板の表示から,巻き線仕様(200V, 5V, 5V, 2.5V, 1.5V)が分かり,真空管の構成は,検波管にUY227A/UY27A,増幅にUX226B/UX26B,出力にUX112A/UX12A, 整流管KX112B/KX12Bと推定しました。
そこで,ラジオの写真撮影時には残された球から,並四を構成するように配置してみました。整流管は残っておらず,手持ちの整流管12B(ELX Elevam)を挿しておきました。挿入した球の成績は以下の通り
UY-27A.. K.O.Tron刻印, ガラス管面27A, 桶ゲッタ,網プレート,gm47>25
UX-26B.. H&W刻印, ガラス管面UX-26B,桶ゲッタ, gm=16<>29
UX-12A.. Elevam UX-12A, d-V(戦後, 1級), gm=64>42
(KX-12B.. ELX 12B(統制の証, 東京真空管工業会?), em=54,手持ちのもの)
Circuit diagram of Four tube radio receiver./回路図。典型的な27検波式の並四球受信機です。特長は?ヒューズが無い。5Vのパイロット・ランプは整流管フィラメント巻き線から取っている。しかし,そんなに電流容量はないはず。もう1つの5V巻き線は遊んでいた。
オリジナル真空管の疑問?:整流管ソケットの接続は悪いことに3極管UX-201AやUX -12Aの2極接続にも対応できるように配線されていました。したがって,整流管としては元々KX-112Bが使われていて後から抜き取られたものか,あるいは始めからUX-201Aあるいは現存するUX-12Aが使われていた可能性も拭い去れません。さらに,回路を調べてみると,驚くことに2段目の低周波増幅管UX-26B相当のソケット・フィラメントにはハムバランサー用の中点タップ付き巻き線抵抗器が無く,配線と追ってみると,出力管のフィラメントに平行接続されているではありませんか。ということは,出力管がUX-112A/UX-12Aとの当初の判断は誤り,フィラメント電圧は1.5Vで,出力管もUX-226あるいはUX-26Bということになります。トランスのフィラメント巻き線の引き出し線を,まな板シャーシの裏側から調べてみると,5Vと見られる12A用の巻き線が使われていませんでした。この種のパワートランスでは,出力管12A用の5V巻き線を持つ場合には,26用の1.5V巻き線は1本分の電流容量しかありませんので,ここに2本のUX-226をぶら下げているには無理があったと思われます。やはり,アマチュアの作品なのでしょう。あるいは,もともとオリジナルのパワートランスはUX-226の2段用だったものを後から修理のために規格に合わないパワートランスに交換したのかもしれません。
ここまで来ると全てが怪しくなってきます。まな板シャーシの裏を調べてみましたら,部品配置もめちゃくちゃであることが判明しました。同調バリコンは中央ですが,同調コイルは右端,やや斜め左に検波管227があります。極めて長い高周波配線です。アンテナ端子は始めから無かったようです。低周波信号の配線もひどい。検波管の右には負荷トランス,しかし,トランスの1次側は右側面で,227に面した左側面は2次側(次段226の入力側)です。トランスを出た信号はバリコン近くの3本並んだ右端の226に入り,そしてその下の段間トランス右側面に入ります。さらに,各段間トランスの端子には(P, B)と(G, F)と記されていますが,配置が拙いので,ホット側とコールド側の配線が端子の所でクロスしてしまいます。
しかし,シャーシ上を良く見ると,さらにもう1つの真空管ソケットが取り付けられていた痕跡,丸い汚れのない部分とネジ痕,があり,元々は5球ラジオだったかもしれません。でも不思議なことにバリコンは単連ですし,コイルも1つしかありません。
Fig.128(g) Close up of Regenerative Detection Circuit with Tubular Coil/検波部のクローズアップ。回路構成は並4なのですが,右端の高周波コイルの左側にもう1つの真空管ソケットが取り付けてあった痕跡が残っています。
右端に検波コイル,その左側には丸形ソケットの痕跡が残っています。また,中央下に丸型真空管ソケットに挿入された検波管UY27A,丸形ソケットの上にフィラメント中点用の巻き線抵抗があります。一見,カソード型のUY27Aにフィラメント中点調整など不要のハズのように思えますが,当時の標準回路図を見ますと付いてます。一体何のために?どうも,ハムバランサーのようです。その右にはナショナル製の段間トランスがあります。近くの青と赤のビニール線は戦後持ち込まれたものでしょう。写真左上のバリコン近くの角型真空管ソケットはUX型でUX26B,UX12Aと並んでいます。その下にもう1つのナショナル製の段間トランスがあります。さらにその左にはスピーカ端子が見えます。
Fig.128(j) Solenoid Coil for Regenerative Detector/コイルは並4用です。ソレノイド・コイルなのですから新しい。外周38mm,内周33mm,外周下部はアンテナコイル,外周上部は再生コイル,内周に同調コイルがありました。この形式は1935年(昭和10年)発行の雑誌の図面にも出ています。アンテナ端子はなく,ダイレクト配線のようです。
Fig.128(h) Variable Condencer for Tuning and Regenerative Adjustment/左側のバリコンは大型で同調用,右側には再生バリコンが見えます。パイロット・ランプは紛失しています。さらに左に戦後の作と思われる電源スイッチがあります。でも,このスイッチも当時の資料を見ると,松下ナショナルが1935年頃に販売していたもののようです。昔からあったのですね。電源スイッチの配線は,現状では外から来たACケーブルをまな板シャーシ上で不器用に空中分岐して,まな板シャーシ上を通ってスイッチまで来ていますが,スイッチ付近にはまな板シャーシを貫通する穴が残っており,昔はシャーシ下に配線してあったことが分かります。誰かが,後でシャーシ上に改造したようです。
Fig.128(f) Power Supply Circuit. Close up of Power Trans./電源トランスのクローズアップ。ライオン・ブランドのType 227です。200V, 5V, 5V, 2.5V, 1.5V巻き線。隣のナショナル・トランスは平滑用のチョーク・トランスです。右の球は後から入れたELX 12B。
Fig.128(i) Power Transformer and Oil Capacitors/電源トランスLionの隣に,錆びたオイル・コンデンサの缶が4つ山積みになっており,一部オイルが漏れています。4つのコンデンサは2つが+B電源のリップル・フィルタ用,1つは出力管のフィラメント中点バイパス用,最後の1つは検波管プレート電源のデカップリング・フィルタ用でした。ところで,コンデンサの容器(缶)は細い針金でまいて端をネジで固定しています。めちゃくちゃですね。これもオリジナルの姿ではないでしょう。戦後の修理痕のようです。コンデンサの下に見える抵抗は,検波管プレート電源のデカップリング・フィルタ用抵抗で,実測値約65k ohmのL型抵抗です。ここにはベークライトの板と両端の金具が残っているので,オリジナルはガラス管入りの抵抗があったのではないかと思われます。
電源トランスと低周波トランス:これらは全て断線状態でした。低周波トランスは仕様が分からずにいましたが,ネジをはずしてみると,裏側にシールがでてきました。巻き線を直せば使えると思い,鳩目をはずしてみますと,ピッチ入りで,がっかり。(ピッチを取るのは容易ではない?)
[その後]調査は終了し,また部屋の片隅で眠りに入ってしまいました。
このラジオには外部スピーカ箱が付いています。ユニットはWaltz製です。時代は1933-1934年頃と思われます。キャビネットのニス塗りは不器用です。中を見ると案外程度が良く,動くかもしれないというところです。
Fig.128(m) Inside view of Box with Waltz Magnetic Corn Speaker Unit/内部のスピーカはWaltz製の20cm/8"マグネティック式です。箱とスピーカ合わせて3円くらいでした。
Fig.128(n) Label of Speaker Unit/Waltz, Magnetic Corn Speaker, Product of TML. スピーカのラベル。TML製と読めます。
(updated '0312.13)
骨董屋が私に寄贈してくれた大ジャンク部品。板シャーシの並3である。ソケットを見ると真空管の構成はUY-227, UX-226, KX-112Bというところか。部品取り用にということだったし,私もこれをラジオに分類しようとは思っていなかったが,でもせっかくなので撮影したものが以下のものである。
Up View of Junk HomeMade wooden Chassis for Three Tube Radio Receiver, in 1930s.
There is a power transformer, Tuning coil, ST 5 pin socket for UY-227, ST 4 pin socket for UX-226/UX112A, Antenna terminal, Speaker Terminal and ST 4 pin socket for KX-112B (rectifier). Variable capacitor was missed.
ジャンク木製シャーシ。昭和5〜15年。並3。電源トランス,同調コイル。UYソケット,UXソケット2個,アンテナ端子ならびにスピーカ端子がある。バリコンは失われている。
裏を見るとケミコン3つ。AFT1個。再生用のマイカドン。抵抗器はフィラメント用の巻き線のものの他,陶器製のL型があり時代は新しい。