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1. FM Tuner/FMチューナー(Metal Cabinet/金属箱入り) | |||
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K(109) SANYO SFT-1 in 1958/サンヨーSFT-1, ('99.12.18) ['00.5.5] |
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K180 Matsushita-National FM Tuner RE-510 in 1964/松下ナショナル RE-510, ('03.2.23), ['03.12.13] |
2. FM Radio/FM専用ラジオ(Plustic Cabinet/プラ箱入り) | |||
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KH(6). Pioneer FMR-1 in 1962/パイオニアFMR-1, ('79.6.y), |
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3. AM-FM Radios/AM-FM兼用ラジオ(Wooden Cabinet/木製箱入り) | |||
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KH(84). National EF-850 in 1962/松下電器ナショナルEF-850, ('99.7.18) [99.7.19] |
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KH(59). Monark Model Unknown in 1967/モナーク型番不明, ('98.5.23) [98.8.2] |
4. AM-FM Radios/AM-FMラジオ(Plustic Cabinet/プラ箱入り) | |||
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KH(66). General M38 in 1964/八欧電機ゼネラルM38, ('98.8.27) [98.11.26] |
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FMラジオを特集したページを新たに作ることにした。FMラジオの歴史については別ページを参照されたい。
日本のFM放送初期の頃のサンヨー製FM専用Hi-Fiチューナ。高1スーパー(レシオ検波)。定価9,500円。国内FM実験放送が始まった1958年に作られた。東京と大阪で午後7時から9時までの2時間の放送だった。
本機は特に珍品という訳ではない。何故なら,各社ともFMチューナーやFMラジオをこの時期に一斉に作り始めたし,真空管最後の時代だけに今日でも多くの製品が現存しているからである。この頃のラジオ製品はできが良く,ちょっと直せばすぐに使えるものばかりであるが,ことFMラジオ関係ばかりはいただけない。実は実験放送は正式なFM放送周波数帯を定める前に始めたもので,FM製品の周波数カバー範囲は特に規格が無く各社の判断に委ねられていたのである。したがって,本機の受信周波数帯は80-90MHzであり,今日では民放がいっぱいある76-80MHzが聴けないではないか。だから,実用価値も半減。また,ステレオ放送もまだ始まっていないから,MPXアダプタも付ける端子などない。この頃にはAMラジオのフォノ端子に接続したり,AMラジオにFMチューナー接続端子があったりした。一方,オーデイオではAMチューナー全盛時代だったが,デザイン的に見るとこのチューナーは鉄製キャビネットであってラジオに合わないから,むしろAMチューナーに代わるHi-Fiチューナーのはしりであろう。
形式は6DT8, 6BA6, 6BA6, 6AL5, 6X4のトランス付き5球式。球はNEC製。
Serial 2366
左はアンテナ端子で(A1, AL, A2)。平衡の場合はA1-A2, ALはショートラグが付いておりA2に接続するようになっている。その隣にスライドスイッチが見え,右隣は出力端子(FM, E, PH)である。どうも,ラジオかアンプのフォノ端子に接続するらしい。本機のフォノ端子(E-PH)は入力であり,スライド・スイッチによりFMかフォノかを選び,FM-E端子で出力するらしい。ACコンセントが付いているのも,ここからフォノ用のレコード・プレーヤに配線するためだ。全ては,今まで無かった機械をどこに入れるかを考えた結論の現れである。
左よりシールド筒を被った6DT8, IFT-1, 6BA6, IFT-2, 6BA6, 奥にIFT-3, その陰に6AL5, 右に6X4である。シャーシ上がスッキリしているのはFM専用機だからだ。良く考えてみるとAFC回路用の双3極管が足りない。これが付くのはFMチューナ付きHi-Fiステレオ・アンプの時代。
シャーシ裏の様子。上の写真と左右が逆。中間周波数が1段多いだけで普通の5球スーパーと余り変わらないように見える。チューナー(高周波増幅・周波数変換)部は同じシャーシに組み込まれており(右端),これより後の時代にもHi-Fiステレオ・レシーバーは同一シャーシ内に組む例は多かったが,一方で徐々に分業化が進み,専用メーカが造ったものを採用するメーカも出てきた。
松下電器産業ナショナルのFMチューナ。1963年頃のモデル。受信周波数は76-90MHz,使用球は17EW8, 12BA6x2である。AC整流はシリコン。骨董市で入手。入手したものは1964年製であった。「お茶の間のラジオでFMが聞ける」。現金正価6,800円。ちょいとしたAMのトランスレス5球スーパーと同じ値段で,当時の高級ラジオの半額であった。ちなみにFMラジオもEF-650というモデルが8,900円で売っていたのだから,この当時からこのような後から付加する品物は不経済だった。
MPX OUTもあるから新しい。PHONO (L)があり,パネルにはPH-VOLUMEがある。AMラジオに付加するタイプで,FMチューナーのPH-VOLUMEをまわすとスイッチがきれてFMの出力からレコードプレーヤに切り替わるらしい。ラジオ側でプレーヤをスイッチ選択すると使える。MPX端子があるということはステレオ対応なのだが,この場合はMPX側でさらにもう1台のラジオに繋げる必要がある。
内部はチューナーとIF部に別れており,IF部はプリント基板。検波は0Aシリーズのでかいダイオード2個。ACの整流はセレンである
Tube; 12BA6/EF93 4F, 17EW8/
(updated '0312.13)
トランスレス5球のFM専用ラジオ。構成は12DT8-12BA6-12BA6-12AV6-50EH5。AC整流はシリコン。パイオニアの60年代初頭の簡易FMラジオ。多分OEM製品。同時期のラジオ技術誌(1962年9月)に紹介された輸出用ラジオの三星電機の215型は瓜2つの回路である。このラジオはFM東京の前身,FM東海が東京渋谷区富ヶ谷の東海大学の電波塔から送信している時期に活躍した。70年代末,廃棄されるところ譲り受けた。
キャビネットはプラスチックの成形品。プリント基盤は正面パネルの内面に垂直にネジ留め(VRのナットとVCのネジ1本)される。箱型カバーは両側面の内側にプリント基盤挿入用ガイド・スロットがあり,また開口部が正面パネルより僅かに大きいため,はめあわせると丈夫なキャビネットになる。
(状態)外観:汚れている。正面パネル上部に幅2cmの僅かな欠けがある。キャビネット底には熱による1cm径の穴と周囲の変形あり。故障と関連している。正面パネルには僅かな傷もある。
電気回路:どこかショート,ケミコン頭に塩を吹いているようだ。70年代に修理を試みたが,煙が出たのでやめた。ヒューズホルダは修理時に捩じ込み式に交換している。
(欠品)ダイアル・ツマミなし,裏側のイヤフォーン用ナット紛失。パネルとキャビを繋ぐ長尺ネジ2本紛失。SPネジ4本とAFCスイッチの2本も紛失。正面パネルから留めるVCのネジ1本も紛失。ACコード(本体にプラグイン)なし。
(補則)アクリル樹脂製のプレス型キャビネットは,一般に大量生産で低コスト化を狙ったもので,正面パネルならびに箱型カバーの成形は角度をつけて奥を絞った尻つぼみ型である。ベークライト製キャビと比較すると,コストを抑えたためか着色が単純で美しさが無い。また丈夫さや堅牢さに欠け割れやすいだけでなく,表面が傷つき易く紫外線などによる化学変化も大きいので,現在入手できるものは汚れた感じになったものが多い。
(その後)キャビネットは清掃した。歯ブラシと歯磨き練りチューブが役立った。綺麗にしてみると,傷が目立つようになった。
H8 6 1979 @F パイオニア FMR-1 62- PB MT-5SL FM ☆☆--△◎■ (入手)@F,1970年末にT氏から譲り受ける。 仕様:AC100V,30W キャビネット:プラスティック製(正面パネルと箱型のカバー)アクリル樹脂? サイズ:245Wx115Hx110D, 周波数:76-90MHz,AFCスイッチ付き,ダイヤル:円形(扇型), ツマミ:(1)PoSW/VR (2)TUNE,端子:ANT線のみ 真空管:日立<2-2>12DT8, <212>12BA6, <2-12>12BA6, <2-12>12AV6, <2-10?>50EH5 (部品) シャーシ:プリント板を使用し,金属シャーシは無い ANT-COIL:基板上渦巻きコイル,VC: SEICO<620707>, IFT: <215 T3> CHEM: SEC, SP:Pionier10cm, ネオン・ランプ, |
5球スーパーにFMチューナー1球を付け足したトランスレス6球のFM-AM兼用のラジオ。マジックアイを含めると7球。構成は17EW8-12BE6-12BA6-12BA6-12AV6-30A5-12ZE8。AC整流はシリコン。松下電器産業の1962年頃の製品。FM付きは3種あるうちの最高峰。当時の定価16,800円。
全面にネットを張った日本人好みのデザイン。米国で人気を博した輸出用はデザインが今風。残念なことにツマミが2つ紛失。木製キャビネットだが時代の流れを受けて化粧合板を採用。今日見るとできはいまいち。
裏板左側中段にあるFM放送用のANT端子が特徴的。ダイポール用の2つ穴と電灯線ANTが選択できる。ACケーブルは切断されている。
シャーシ右端にある小型トランスは100V-6Vのオートトランスでパイロット点火用。日本モデルはパイロットランプに苦労する。構成は17EW8-12BE6-12BA6-12BA6-12AV6-30A5-12ZE8。30A5はステムにひび割れがあり真空漏れ。全体として雨に打たれたか,裏側の合板にめくれがある。球の足には緑錆が。その他は保存状態良い。
モナークという名前の入った製造会社,型番不明のAM-FMラジオ。輸出仕様なのだが国内にも流れ,使われたらしい。裏蓋にFM-AM Deluxe 7 tubes Plus 3 diodes 2 speaker High Fidelity Radioと長たらしい表題がある。
FMチューナーは17EW8(HCC85)2本。これは9AQ8(PCC85,300mA系)の150mA版で,1本でグリッド接地RFアンプとコンバータ,もう1本でAFC。IF部は12BA6の2段,検波はOA71が2本。低周波増幅は12AV6と35C5。AMのコンバータとして12BE6,またIFの1段はFM兼用となっている。AMはバーアンテナが内蔵されている。キャビネットはまるでスピーカ・ボックスのようで高音遮蔽用のバッフル板が前に置いてある感じ。スピーカは2wayである。
写真では分かり難いが,FMチューナは別シャーシ,またFM-IF/AM-conv,IF,Detはプリント基板,低周波増幅と出力部はシャーシ直配線。
(状態)
キャビネット:概ね保存されているが,裏板をはめ込む溝部分は朽ちている。内部まで錆がある。VCには油をさした痕がある。ダイヤル糸は切れている。
KH(59) 1998.5.23 2k Monark Unknown 1966 Wood MT-7S 不明 MT7球スーパ Serial No.xx 回路図付き, 105-117V, キャビネット:木製箱型。 サイズ: ダイヤル:横スライド。ツマミ: 1)Off-VR, 2)Tone, 3)AM-FM-AFC, 4)Tune 周波数: AM-535-1605kc, FM-76-90Mc, 端子:(Antジャック),AC 真空管:
(部品) Ant-coil:,Osc-coil:,VC:,IFT: ,SP:3"(8 ohm 0.3W)+5" Chem: ニチコン, No.7268 |
八欧電機/GeneralのFM-AM兼用ラジオ。実にコンパクトになった。構成は17EW8-12BE6-12BA6-12AV6-50EH5。簡易型のためIF段のアンプが一段少ない。
左はVolume/PoSW,窓の中にはFM/AMの表示とモデル名。右はTune。窓の中に円盤式のDial。スピーカ・グリル内の右下にBand SWがある。グリル内中央下に銘板(多分Generalのロゴ)があったようだが紛失している。
写りは悪いが,左からVC(奥からAM2連,FM2連),17EW8,奥にIFT,12BE6, IFT,12BA6, IFT, 12AV6(シールドカバーは外してある), 50EH5。中央にSP。シャーシは板1枚。
KH66 1998 @10k/2 General M38 64- PB MT-5SL FM/AM ☆☆--△◎■ 仕様:AC100V,25W キャビネット:プラスティック製 サイズ:303Wx135Hx113D, 周波数:76-90MHz,ダイヤル:覗き窓形, ツマミ:(1)PoSW/VR, (2)TUNE, (3)Band SW 端子:FM ANT線, AM ANT,Earth線 真空管:
(部品) シャーシ:1枚板の金属シャーシ |