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GTG. Octal Glass and GT tubes -American/米国のオクタルガラス管とGT管 |
Loktal. Lock-in tubes(LOKTAL) -American and European/米国と欧州のロクタル管 |
Europe1ST. ST Tubes and Metal Tubes -European (4/4) 戦前の欧州ST管とメタル管 |
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| ||||||
Converter |
RCO Pentode Amp |
SCO Pentode Amp |
Det & AF Amp |
Power Output; |
Rectifier Full-wave |
Medium/High Mu (Twin) Triode |
6K7-G*2 6U7-G*1 |
6J7-G, *2 |
6Q7-G*1 |
5Y3-G (No Photo) |
| ||
|
|
6J7-GT (No Photo) |
6X5-GT/G,5, 5Y3-GT,1 25Z6-GT/G 4 |
6C5-GT*2, 6J5-GT, 6J5-GT/G, 3, 6P5-GT, 1
| ||
12A8-GT*3 |
12K7-GT *1 |
12J7-GT (No Photo) |
12Q7GT*2 |
| ||
| ||||||
|
|
6SJ7-GT (No sample) |
|
6V6-GT, 6V6-GT/G, 23, 12V6-GT (No photo), |
6SF5-GT (No photo) | |
12SK7-GT*1 |
12SJ7-GT (No sample) |
12SQ7-GT/G,1, 6S8-GT (No photo) |
50Y6-GT*1 |
|
米国の全金属管(メタル管)特集に引き続き,今度はオクタル・ベースのガラス型真空管,いわゆるG管とGT管の特集です。「戦前のラジオ用電池管」や「オーデイオ用出力管,整流管」で幾つかのG管やGT管を紹介しましたが,ここで改めて,オクタル・ベースのガラス型真空管の歴史をみることにしましょう。
米国のオクタル・ベースの真空管といえば,メタル管以外に,直管型ガラス管のGT管とST型ガラス管のG管があります。ラジオ用G管は,戦前の米国製ラジオでは高周波用メタル管との混成で主に出力管や整流管が使用され,また英国製ラジオでは高周波から低周波まで使われました。戦後は大電流型整流管だけが生き残ったように見えます。一方,GT管は一口で言えば昔のメタル管をガラス管に置き換えたもので,戦後しばらくは通信機用真空管として使われ,その後,流行を極めたTVセットにおいて色々な大出力管や,高圧整流管などに使われています。このような通り一編の理解で済ましたいところですが,その歴史を辿ってみるともう少し奥が深いことが分かります。
1. Metal Tube vs Metal Glass and All Glass Tubes/メタル管に対する金属ガラス管と全ガラス管
メタル管は,私のWeb-pageにも特集したように,ST管時代の1935年に米国RCAが発表した新技術の真空管であって,商業的にもセンセーショナルなデビューを飾りました。当時の真空管会社は独自の品種を売る以上に共通の品種を2nd Sourceとして市場に送り出すのが大きな仕事ですから,何とか新品種の真空管を製造ラインに乗せ販売せねばなりません。しかし,多数の新技術を盛り込んだメタル管を製造するには,RCA/GEの軍門に下り特許料支払いと製造機械の新設を実施する必要があり,大会社でなくては実施できません。
米国有数の真空管会社は直ちにメタル管の製造に参入しましたが,一方でマイナーブランドの会社や大会社であっても一時期をしのぐために,新品種のメタル管互換管をガラス管で造り,オクタル・ベースを履かせて金属筒を被せたMG管(Metal Glass/金属ガラス管)を開発し販売しました。Arctures, Hytron, Ken-Rad, National Union, Raytheonの名前があります。このMG管は一時凌ぎの性格が強いので米国ではメタル管が軌道に乗るとともに自然消滅してしまいましたが,機械的な強度は別として,電気的特性は信頼性の高いガラス管ですから良好で,電極のシールドも付いており,しかも廉価ですから,一時凌ぎとはいえ各国にも波及し,欧州では米国型ラジオ管を使用する英国やフランスで戦前より一般のラジオ管に採用されて,その名のこりがフランスで1950年代まで製造されたようです。我が国でも戦時中に高周波増幅管FM02-05AやRH-2, RH-4, RH-8が製造されたのは有名な話です。
2. Metal Compatible Glass Tube/メタル互換ガラス管(G管)
メタル管で宣伝された新技術は真空管製造技術の進歩ではありましたが,一般ラジオの性能を劇的に向上させることには直接繋がるものではありませんでした。したがって,RCAのメタル管は電気的に互換の真空管をガラス管で作るれることが証明されると,メタル管である必要性が無くなってしまいました。特に,メタル管デビュー当時に問題となった発熱量の大きい整流管や出力管の信頼性は,大型ガラスであれば訳なく廉価に実現できることもあって,ガラス管が重宝されました。
初期のメタル管に対応したメタル・ガラス管(MG管), ガラス管(G管), GT管(後述)をリストアップしてみました。
Metal |
Reg. Date RCA |
Metal- Glass |
Reg. Date |
Glass |
Reg. Date RCA |
GT Metal shell* |
Reg. Date RCA |
6A8 |
8-15-35 |
6A8-MG |
? |
6A8-G |
|
6A8-GT* |
12-41 |
6L7 |
4-29-35 |
|
|
6L7-G |
2-40 |
|
|
6J7 |
8-15-35 |
|
|
6J7-G |
|
6J7-GT* |
6-48 |
6K7 |
8-15-35 |
6K7-MG |
? |
6K7-G |
|
6K7-GT* |
9-41 |
6B8 |
6-15-36 9-41 |
|
|
6B8-G |
|
|
|
6Q7 |
11-12-35 |
|
|
6Q7-G |
|
6Q7-GT* |
12-41 |
6F6 |
5-7-35 |
|
|
6F6-G |
|
6F6-GT |
12-56 |
6K6 |
- |
|
|
|
|
6K6-GT |
6-56 |
6X5 |
2-13-36 |
|
|
(6X5-G) |
|
6X5-GT see GT/G |
|
6H6 |
8-15-35 |
6H6-MG |
? |
(6H6-G) |
|
6H6-GT see GT/G |
|
6C5 |
8-15-35 |
|
|
(6C5-G) |
|
6C5-GT see GT/G |
|
(6N8) |
|
6N8-MG |
? |
|
|
|
|
3. ST Compatible Glass Tube/メタル互換ガラス管(G管)
オクタル・ベースのガラス管は,発展の経緯から見ると,メタル・ガラス管の金属ケースを脱いだものとなります。金属管(Metal),金属ガラス管(MG管)に対して,これはガラス管(G管)と名付けられました。
メタル管に使用された8-pinのオクタル・ベースは,従来のST管をさらに発展させるきっかけを与えました。米国では従来のST管のベースは(4, 5, 6, 7-pin)の4種類があったのですが,これは電極の複雑化とともに発展してきた姿であり,セットの組立には異なる形式のソケットを幾つも揃える必要がありました。さらに,8-pinも加わっていよいよ5種類のソケットを用意せねばならないだけでなく,メタル管には従来のST管を焼き直したものが加わっています。このガラス管を新たに作ると,従来の(4, 5, 6, 7-pin)版と新たなる8-pin版のガラス管を作らねばなりません。逆に今後作る真空管には全て8-pinを採用してしまえば,メタル管とガラス管が共存できる形になります。このため,新開発の真空管は,メタル管の無いオリジナルのガラス管であってもオクタル・ベースとし,また,旧来のST管も需要に応じてオクタル化する作業が始まりました。
従来のSTベースをオクタルに焼きなおした球が1936年頃に米国SylvaniaやRaytheonによって多く作られました。有名なところでは,ST管6D6に対して6U7Gなどでしょう。ST管のオクタル・ベース化した球をリストアップしてみましょう。
Prototype ST |
Function |
Metal |
Glass |
GT |
2A7 6A7 |
Pentagrid Converter |
6A8 |
6A8-G |
6A8-GT 12A8-GT |
57 6C6/77 |
SCO RF Pentode |
6J7 |
6J7-G 6W7-G |
6J7-GT 12J7-GT |
58 6D6/78 |
RCO RF Pentode |
6K7 |
6K7-G 6U7-G |
6K7-GT 12K7-GT |
2A6 75 |
Duo Diode High mu Triode |
6Q7 6SQ7 |
6Q7-G 6B6-G |
6Q7-GT 12Q7-GT - |
- 76 |
Medium mu Triode |
- |
6P5-G |
6P5-GT |
55 85 |
Duo Diode Medium mu Triode |
6R7 |
6R7-G 6V7-G |
6R7-GT |
2B7 6B7 |
Duo Diode Pentode |
6B8 |
6B8-G |
- |
2A5 42 |
Power Pentode |
6F6 |
6F6-G |
6F6-GT |
- 41 |
Power Pentode |
- |
6K6-G |
6K6-GT |
80 |
DH Full-wave Rectifier |
- |
5Y3-G |
5Y3-GT |
84/6Z4 |
IH Full-wave Rectifier |
6X5 |
6X5-G |
6X5-GT |
43 |
Power Pentode |
25A6 |
25A6-G |
25A6-GT |
25Z5 |
Half-wave Rectifier Doubler |
25Z6 |
25Z6-G |
25Z6-GT |
4. Glass Tubular/GT管
オクタル・ベース化したG管は直ぐに作られましたが,メタル管互換の真空管として電気的特性だけでなくサイズも似せた直管形ガラス管も誕生しました。まず,MG管の開発で注目すべき技術があったとすれば,使用されたガラス管が頭がドーム型で下が緩やかに絞り込んだST管ではなく直管(Tubular)であったという点です。直管は,その昔,ポータブルラジオ用の電池管UV-199やUX-199さらにはUX-230などに使われたことがありましたが,そのリバイバルとして見ることもできます。金属の筒を脱いでみると,背の高いストレート形のガラス管T管(Tubular)が誕生します。1938年頃には,Sylvaniaの電池管シリーズにそのような形状のものが出現しました。T9ガラス管を使用した周波数変換用5格子管1A7G, 高周波増幅用5極管1N5G, 2極3極管1H5G, 出力用5極管1C5G, 1A5Gなどがそれです。当時のT管は,電極下部のガラス・ステム構造には従来のST管に採用されたピンチ・ステム(ツマミステム)を使用していたので,直管形といえども全体的に背は高いのが特長です。
GT |
Function |
RCA HB-3 or Source |
Prototype |
1T5-GT |
Pentode Power Amp |
-Sylvania |
|
1D8-GT |
Diode Triode Power Amp Pentode |
9-41 |
|
3A8-GT |
Diode Triode RF Pentode |
-Sylvania |
|
3C5-GT |
- |
- |
|
3Q5-GT |
Beam Power Amp |
3Q5-GT/G 5-42 |
3LF4 |
6W6-GT |
Beam Power Amp |
10-53 |
|
|
|
|
|
12A8-GT |
Pentagrid Conv |
9-55 |
6A8/14B8 |
12B8-GT |
Triode Pentode |
-Sylvania |
|
12E5-GT |
|
- |
|
12F5-GT |
High mu Triode |
-Sylvania |
6F5 |
12J5-GT |
Medium mu Triode |
8-57 |
6J5 |
12J7-GT |
SCO Pentode |
8-57 |
6J7 |
12K7-GT |
RCO Pentode |
8-57 |
6K7 |
12Q7-GT |
Duodiode High mu Triode |
8-57 |
6Q7 |
12SF5-GT |
High mu Triode |
9-49 |
6SF5 |
25B8-GT |
Triode Pentode |
-Sylvania |
|
25D8-GT |
|
- |
|
32L7-GT |
Recfifier Beam Power Amp |
-Sylvania |
|
50L6-GT |
Beam Power Amp |
9-41 |
50A5 |
70A7-GT |
- |
- |
|
70L7-GT |
Recfifier Beam Power Amp |
12-41 |
|
5. Metal Shell -Small Wafer with Metal Sleeve -1940?/金属シェル(金属スリーブ付き小型ウエファ)1940年頃?
メタル互換管のもう1つの特長は何と言ってもシールドの良さでしょう。MG管は全部を金属筒で覆い被せたのに対して,その後に現れた真空管は中身が良く見えて,かつシールド特性も良いという,メタル管を凌ぐ?性能をもつ真空管でした。ST管時代から高周波増幅用の真空管はガラス管内部に電極をすっぽり覆うシールド筒を配置したものがありましたが,下部のガラス・ステム部ならびにベークライト・ベースの引出線はシールドされたものはありませんでした。そこで,ラジオ管(高周波管)に限って,ベークライト製ベースの周りに金属筒(スリーブ)を付けて1-pinに接続し,またガラス・ステム(主にピンチ・ステムまたはバンタム・ステム)を囲むシールド板を挿入して,内部シールドとしてベース・ピンに引き出した形式の真空管を開発しました。ピカピカ光る金属シェルのガラス管が,いわばGT管の代名詞になりました。だれがいつ頃開発したかは不明ですが,1940年頃なのではないでしょうか。
初期の頃の6A8-GT, 6K7-GT, 6J7-GTなどは皆金属筒付きでした。しかし,ラジオ用GT管全部に付いている訳ではなく,シングルエンド版の周波数変換管6SA7-GTには付いてません。それどころか,6SA7-GTだけには電極サイズが太くなるためかプレートも丸裸状態でガラス管内でシールドする筒もありません。一体これでメタル管互換?どうなっているの?実はTung-Solなどはベース・シェルには金属環が付き,さらにガラス管内にプレートを包むシールド筒まであるGT管を製造していました。Sylvaniaのマニュアルにも8AD-1-6とあり,本来のピン接続(8AD)はpin-1はNCとありますが,補助番号(-1-6)がベース・シールドはpin-1に,また内部シールドはpin-6(K)に接続という,バージョンがあったことを裏付けています。しかし,RCAやGEのマニュアルにはその痕跡は認められず,Tung-Solも後年,ガラス・スートだけを施して,電極シールドやベース・シールドを止めてしまいました。多分,コストの関係でやめたのでしょう。
6. Bantam Stem -1938/バンタム・ステム-1938年
直管ガラス管は初めはG管に分類されましたが,1938年に米国のHytronがバンタム(BANTAM)ステムという背の低いピンチ・ステムを開発,G管がメタル管とサイズ互換となるきっかけを作りました。この真空管はGlass Tubular管(GT管)の名前で呼ばれるようになり,ST型の真空管と区別されるようになりました。電気的特性は同じでもサイズの異なる球,メタル管,G管,GT管と3種類が市場に溢れ,困ったことになりました。
7. Bantal Stem -1946?/バンタル・ステム -1946年?
一方,RCAは1937年頃にガラスのお皿に8本のリード線を円周上に配置した新しいステム,ボタン・ステムを開発しメタル管に採用しましたが,1939年にはSylvaniaがこれを採用した全ガラス管,ロクタル管を開発しました。GT管は従来のラジオ管が主でしたのでバンタム・ステムで間に合っていた訳ですが,戦後の1948年(*)にはRaytheonがGT管に応用し,バンタル(BANTAL)管と呼びました。出現当時は大した利点も無かったので,各社とも直ぐには飛びつきませんでしたが,ロクタル管の本家,Sylvaniaでは製造ラインが共通化できて経済効果もあったのでしょう,1950年になって同様の球を出しました。さらに,ボタン・ステムはリード線間隔が広く取れるので,特に高電力の真空管にはガラス電解を起こしにくいという利点があり,大電力GT管が必要なTVに重宝され,従来のGT管,G管はことごとく1950年代後半から1960年代にかけて全面的にボタン・ステムが採用されました。
*John W. Stokes, "70Years of Radio Tubes and Valves"に1948年と出てくるが,この年号は,参考文献として挙げられている"Radio Maintenance", August 1948, p.2の広告から来たものです。しかし,私が後に紹介する同社の1946年製のサンプル12SQ7GT/Gには何とボタンステム構造,すなわち,後の名称「バンタル」が使われています。ですから,Bantalは少なくとも1946年まで遡ることができます。ちなみに,Raytheonの1950年製の6SA7GTのサンプルには,RaytheonのロゴはとともにBantalの文字が並記され楕円で囲われているので,この名称がこの当時には宣伝文句の1つになっていたことは確かですが,1946年製のものはRaytheonのロゴ以外になにも表示はありませんでした。
8. Double Name Tube and GT/G Tube -1940-1946/2重名管とGT-G管(1940から1946年?)
GT管には実は面白い名前の付いた球があります。J.W.Stokesの歴史書(70 Years of Radio Tubes and Valves)にも取り上げられていない事なのですが,G管とGT管が混在する時代に,真空管会社ならびにセット・メーカーの保守にかかる経済的な損失を救済する目的で,製造販売する真空管の品種を整理・削減する試みがなされました。真空管末期の1960年代から70年代にかけても同様の目的で,ダブル・ネーム,トリプル・ネームの真空管が流通しましたが,1940年代にはメタル管,G管,GT管と同じ名前で,末尾だけが異なり,性能的にはコンパチであることが多かったので,差し替え可であることを示す名前として,G管とGT管を並記したもの(ダブル・ネーム管),次いでGT/Gと標記したものが使われました。
時が経つとその記録は失われてしまいましたが,RCA HB-3などを注意深く見ると,その痕跡を発見することができます。RCA一社でも次の表に挙げるGT/G管が存在しました。元々,その品種のG管を販売している会社はG管を廃止しない限りGT/Gを販売する必要はありません。RCAのGT/G管はそんな訳で,G管の無い品種のGT管に限られて付けられました。1941年にはダブル・ネームが付けられ,翌年の1942年から1943年にかけてGT/Gが付けられたことが分かります。
1945年発行のPopular Science編集のRadio for the Millionsには気になる記事が掲載されています。「WPBは349品種を削減した,これらは年間売り上げの1%に過ぎない。より小型のGT管は電力損失を除いて大型のG管を置き換えることができる。初めに25Z6-Gあるいは25Z6-GTを使っていたセットは,25Z6-GT/Gで同じ結果が得られる。」と述べています。
このGT/G管は戦後の1946年頃まで使われ,G管が下火になると,その後はGTと銘打った球が再び販売されました。ですから,GT/G管を見つけると希少価値があるかもしれません。
GT/G
Function
RCA HB-3
GT
Proto- type Metal/ ST
5W4-GT/G
Fullwave Rectifier
5W4-GT
5W4 5Z4
1C5-GT/1C5-G
Power Amp Pentode
Glass Original
35Z5-GT/G
Halfwave Rectifier
6-43
35Z5-GT
6X5-GT/G
Fullwave Rectifier
3-43
6X5-GT
6X5 84/6Z4
6C5-GT/G
Medium mu Triode
3-43
6C5-GT
6J5-GT/G
NU
6P5-GT/G
Medium mu Triode
12-42
6P5-GT
Glass Original
6AC5-GT/ 6AC5-G
Power Triode
5-41
6AC5-GT
Glass Original
6H6-GT/G
Twin Diode
8-42
6H6-GT
6V6-GT/G
KR
25A6-GT/G
Power Amp Pentode
3-43
25A6-GT
43 25A6
25L6-GT/G
Syl
25Z6-GT/G
Rectifier Doubler
3-43
25Z6-GT
25Z5
117Z6-GT/G
Halfwave Rectifier
8-43
117Z6-GT
Glass Original
Halfwave Rectifier Beam Power Amp
5-41
117L7-GT/ 117M7-GT
Glass Original
6N7-GT/G
Twin Triode
6-42
6N7-GT
6R7-GT/G
Duplex diode Medium mu Triode
12-43
6R7-GT
6SA7-GT/G
12SA7-GT/G
Pentagride Converter
1-43
TS
6SA7-GT
12SY7-GT
6SK7-GT/G
RCO RF Pentode
12-42
6SK7-GT*
6K7 6SK7
6SQ7-GT/G
12SQ7-GT/G
Duplex Diode High mu Triode
12-43
KR
6SQ7-GT*
75/6Q7 6SQ7
9. More GT Tubes/さらなるGT管
GT管はRCAのメタル管の焼き直しが多いのですが,なかにはTable3の初期の1文字管に紹介したSylvaniaのラジオ管のように,メタル版を持たない独自の品種が幾つかありました。さらに,1939年頃に初めからGT管としてデビューした品種として,シングル・エンド型の新型メタル管の名称に混じって登場する6SD7GTと6SE7GTは,メタル管ではなく初めからGT管として製造された品種でした。このうち,バリミュー管の6SD7GTは戦後日本で国産化され活躍しました。
さらに,RCAがメタル管しか製造しなかった品種をSylvaniaがガラス管(GT)化し,後にGEもマニュアルに掲載した品種に次の表に示すものがありました。有名な6SH7や6AC7, 6AG7などが含まれているのはいまとなっては驚きです。我が国では戦後メタルは製造せず,もっぱらガラス版で押し進めましたので,有用な品種でした。また,同様の理由で,東芝は1950年代末に12SW7GTなどの12V仕様の特別な産業向けの品種をガラス管化しています。
Proto-Type
Function
Date
GT
Company
Sylvania GT
Semi-RCO RF Pentode
<1946
6SD7-GT
Sylvania, GE
Sylvania GT
SCO RF Pentode
<1946
6SE7-GT
Sylvania, GE
RCA 6SG7
12SG7
Semi-RCO Pentode
<1946
1955
6SG7-GT
12SG7-GT
Sylvania, GE
Toshiba
RCA 6SH7
12SH7
SCO Pentode
<1946
6SH7-GT
Sylvania, GE
RCA 6SR7
RCA 12SW7
Twin Diode Medium mu Triode
<1946
1957
6SR7-GT
12SW7-GT
Sylvania, GE
Toshiba
RCA 6AC7
SCO Pentode
1951
6AC7-GT
Toshiba
RCA 6AG7
Power Pentode
1953
6AG7-GT
Toshiba
以下の表は米国型G管とGT管の一覧表です。EIA名称の末尾番号により3から8まで分類しています。
5V |
If |
Function |
Purpose (Proto-type) |
RCA HB-3 |
5Y3G, 5Y3GA (5T) 5Y3GT |
2.0 DH |
Fullwave Rectifier |
Moderate DC Requirement 80 (4C), see 5Y4G 5Y4GA (5Q) |
|
5V3 (5T) 5V3A |
3.8 DH 3.0 DH |
Fullwave Rectifier |
Large DC Requirement |
GE |
Ef 5V |
If |
Function |
Purpose (Proto-type) |
RCA HB-3 |
5Z4 (5L) Metal 5Z4GT (5L) |
2.0 IDH |
Fullwave Rectifier |
Moderate DC Requirement |
|
5Y4G, 5Y4GA (5Q) 5Y4GT (5Q) |
2.0 DH |
Fullwave Rectifier |
80 (4C) see 5Y3GT 5Y3GA (5T) |
|
5X4G, 5X4GA (5Q) |
3.0 DH |
Fullwave Rectifier |
5Z3 (4C) |
|
5W4 (5T) Metal 5W4GT (5T) |
2.0 DH |
Fullwave Rectifier |
Low DC Requirement (5Y3) |
|
5V4G 5V4GA (5L) |
2.0 IDH |
Fullwave Rectifier |
High DC Requirement 83V |
|
5U4G (5T) |
3.0 DH |
Fullwave Rectifier |
High DC Requirement 5X4G (5Q) =5Z3 (4C) |
|
5T4 (5T) Metal Only |
2.0 DH |
Fullwave Rectifier |
Large DC Requirement |
|
Ef 6.3V If 300mA* +Metal shell |
If 150mA |
Function |
Purpose |
RCA HB-3 |
6A5G 1.25A |
|
Power Amplifier Triode |
Power Amplifier Output |
|
6C5GT* |
|
Medium mu Triode |
Amp & Detect |
|
6D5 |
|
Power Triode |
Audio Output |
|
6F5GT* |
|
High mu Triode |
|
|
6X5, 6X5G, 6X5GT |
|
Duplex Diode |
Fullwave Rectifier |
|
6J5GT*+ |
|
Medium mu Triode |
|
|
|
|
|
|
|
6SF5GT* |
12SF5GT |
High mu Triode |
|
|
|
35Z5GT |
Diode |
Half wave Rectifier |
|
6AC5-GT (400mA) |
|
Triode Power Amplifier |
Class B Power Amplifier |
|
|
|
|
|
|
Ef 6.3V If 300mA* |
If 150mA |
Function |
Purpose |
RCA HB-3 |
6F6, 6F6GT |
|
Power Pentode |
Audio Output |
|
6H6GT* |
12H6 |
Twin Diode |
Detecter/Rec |
|
25A6* 25A6GT |
|
Power Pentode |
Audio Output |
|
25Z6* 25Z6GT |
|
Twin Diode |
Rectifier Doubler |
|
6L6, 6L6G, 6L6GA, 6L6GB, 6L6GC, 6L6GT |
|
Beam Power |
Audio Output |
|
25L6* 25L6GT |
|
Beam Power |
Audio Output |
|
6V6, 6V6GT |
|
Beam Power |
Audio Output |
|
|
12A6, 12A6G, 12A6GT |
Beam Power |
Audio Output |
|
|
35L6GT |
Beam Power |
Audio Output |
|
6AC6-GT |
|
Power Triode |
Dynamic Coupled Power Amplifier |
|
6AJ6 Metal Only |
|
Beam Tetrode |
Audio Output? |
|
|
|
|
|
|
Ef 6.3V 300mA |
If 150mA |
Function |
Purpose |
RCA HB-3 |
6J7, 6J7G, 6J7GT |
12J7GT |
SCO Pentode |
Biased Detector, AF Amplifier |
|
6K7, 6K7G, 6K7GT |
12K7GT |
RCO Pentode |
RF and IF Amplifier |
|
6L7, 6L7G |
- |
Penta-grid |
Mixer |
|
6N7, 6N7GT |
- |
High mu Twin Power Triode |
Class B Power Amplifer |
|
6Q7, 6Q7G, 6Q7GT |
12Q7GT |
Twin Diode High mu Triode |
Detector, Amplifier (=6AT6) |
|
6R7, 6R7G, 6R7GT |
- |
Twin Diode Medium mu Triode |
Detector, Amplifier (=6BF6) |
|
- |
6S7, 6S7G |
RCO Pentode |
RF and IF Amplifier |
|
- |
6T7G |
Twin Diode High mu Triode |
Detector, Amplifier |
|
6U7G |
- |
RCO Pentode |
RF and IF Amplifier |
|
6V7G |
- |
Twin Diode Medium mu Triode |
Detector, Amplifier (=85) |
|
- |
6W7G |
SCO Pentode |
Biased Detector, AF Amplifier (=6J7) |
|
6Y7G |
- |
High mu Twin Power Triode |
Class B Power Amplifer (=79) |
|
6Z7G |
- |
High mu Twin Power Triode |
Class B Power Amplifer |
|
|
|
|
|
|
6SA7, 6SA7GT |
12SA7, 12SA7GT |
Penta-grid |
Converter |
|
6SB7Y (Metal only) |
- |
Penta-grid |
Converter for FM |
|
6SC7 (Metal only) |
12SC7 (Metal only) |
High mu Twin Triode |
Phase Inverter |
|
6SD7GT+ |
|
SemiRCO Pentode |
RF or IF Amplifier |
|
6SF7 (Metal only) |
12SF7 (Metal only) |
Diode RCO Pentode |
Detector, RF or IF Amplifier |
|
6SG7 6SG7GT+ |
12SG7 12SG7GT+ |
RCO Pentode |
RF or IF Amplifier up to 18MHz |
|
6SH7 6SH7GT+ |
12SH7 (Metal only) |
SCO Pentode |
HF and WB Amplifier, Limitter |
|
6SJ7, 6SJ7GT |
12SJ7, 12SJ7GT |
SCO Pentode |
RF and AF Amplifier, Baiased Detecter |
|
6SK7, 6SK7GT |
12SK7, 12SK7GT |
RCO Pentode |
RF or IF Amplifier |
|
6SL7GT (600mA) |
12SL7GT (300mA) |
High mu Twin Triode |
Phase Inverter |
|
6SN7GT (600mA) 6SN7GTA, 6SN7GTB |
12SN7GT (300mA) - |
Medium mu Twin Triode |
Phase Inverter, Resistance-coupled amplifier TV Ver. and Hor. Def. Osc. or Ver Def Amp. |
|
6SQ7, 6SQ7GT |
12SQ7, 12SQ7GT |
Twin Diode High mu Triode |
Detector Amplifier |
|
6SR7 (Metal only) |
12SR7, 12SR7GT |
Twin Diode Medium mu Triode |
Detector, Amplifier (=6R7 =6BF6) |
|
- |
6SS7 (Metal only) |
RCO Pentode |
RF or IF Amplifier |
|
- |
6ST7 (Metal only) |
Twin Diode Medium mu Triode |
Detector, Amplifier ( =6BF6) |
|
- |
12SW7 12SW7GT+ |
Low +B Version of 12SR7GT |
(Industrial type) |
|
- |
12SX7GT |
Low +B Version of 12SN7GT |
(Industrial type) |
|
- |
12SY7 12SY7GT+ |
Low +B Version of 12SA7GT |
(Industrial type) |
|
- |
6SZ7 (Metal only) |
Twin Diode High mu Triode |
Detector, Amplifier ( =6AT6) |
|
6AB7/1853 6AB7 (450mA) |
- |
RCO Pentode |
RF, WB IF Amplifier |
|
6AC7/1852 6AC7, 6AC7GT+ (450mA) |
- |
SCO Pentode |
RF, WB IF or Video Amplifier |
|
6AG7, 6AG7GT+ (650mA) |
- |
Power Pentode |
Output Stage of Video Amp |
|
- |
12AH7GT |
Medium mu Triode |
AF Amplifier |
|
117L7GT/117M7GT |
|
|
|
|
117N7GT |
|
|
|
|
Ef 6.3V 300mA |
If 150mA |
Function |
Purpose |
RCA HB-3 |
6A8, 6A8G, 6A8GT |
12A8GT |
Penta-grid |
Converter |
-, -, 12-41 /9-55 |
- |
12B8GT (300mA) |
Triode Pentode |
Detector, RF, IF Amplifier |
- /none |
6B8, 6B8G |
12C8 (Metal only) |
Twin Diode RCO Pentode |
Detector and IF Amplifier |
9-41, - /3-55 |
6C8G |
- |
Twin Medium mu Triode |
AF Amplifier Pahse Inverter |
12-41/ |
6E8G |
- |
Triode Heptode |
Converter |
- |
6F8G (600mA) |
- |
Twin Medium mu Triode |
AF Amplifier Pahse Inverter |
1-43/ |
6J8G |
- |
Triode Heptode |
Converter |
none/ |
6K8, 6K8G, 6K8GT |
12K8 (Metal only) |
Triode Hexode |
Converter |
-, -, 5-41 / 8-57 |
- |
12L8GT |
Twin Pentode Power Amplifier |
(Inddustrial Type) |
- /10-43 |
6S8GT |
|
|
|
|
- |
12S8GT |
Triple Diode High mu Triode |
FM Detector amplifier |
- /9-49 |
GT管の実際を私の持っているジャンク球で眺めてみましょう。
6A8-GTは,米国RCAが開発した初代5格子周波数変換管2A7, 6A7(日本ではUt-2A7, Ut-6A7)の仲間で,まずRCAが1935年にオクタル・ベースのメタル管6A8に焼き直し,その後,各社がガラス管版の6A8-G(1935年),6A8-GT(1938年),ならびに6A8-GT/Gを作りました。オクタルガラス管6SA7の前身。我が国では,メタル管US-6A8は作りましたが,ガラス管版6A8-GTは作りませんでした。
12A8-GT/Gは,6A8系のフィラメント電流150mA版です。6A8系は300mA系のトランスレスにも使われましたが,後に150mA系のトランスレス管が規格され1939年に12A8-GT/Gが作られました。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg g3-5 V |
Eg2 V |
Eg V |
Rg1 ohm |
Ib mA |
Isg g3-5 mA |
Ig2 mA |
Ig1 mA |
Rk ohm |
rp Mohm |
gc mA/V |
RCA-6A8, New All-Metal Tubes, 1936 |
1;S, 2;h, 3;p, 4:g3-5, 5;g1, 6;g2, 7;h, 8;k, TOP=g4 |
Metal D=1-1/16 inch, L=3-1/8 inch |
6.3 |
0.3 |
250 100 |
100 50 |
250* (20 k ohm) 100 |
-3 -1.5 |
50k 50k |
3.3 1.2 |
3.2 1.5 |
4.0 1.6 |
0.5 0.25 |
- - |
- - |
0.5 0.35 |
6A8, 6A8-G, 6A8-GT, 12A8-GT RCA RC-16, 1950 |
1; S-6A8, nc-6A8-G, BC-6A8-GT, other pins: same above |
outline 4, 33, 23 MTT8/ ST12/ T9 |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 100 |
100 50 |
250* 100 |
-3 -1.5 |
50k 50k |
3.5 1.1 |
2.7 1.3 |
4 2 |
0.4 0.25 |
- |
0.36 0.6 |
0.55 0.36 |
GT(Metal SLEEVE)
2本のサンプルは,ブランド名StewartとTung-Solです。ともにTung-Solの製造と思われます。ベースにメタルスリーブが巻かれ,ガラス管下部は黒のスートが施されています。製造は1940年代初頭かと思われます。6A8-GTの電極構造は第1グリッドと第3グリッドの巻き線が平型,第2グリッド(発振用3極部プレート)は支柱のみ,第4,第5が円筒状である。下記のTung-Solの6A8-GTの例は,第4グリッド(信号入力)の支柱が6SA7系と同じように他のグリッド支柱に対して90度異なるカソード対向面に配置されている。RCA, Sylvania, Raytheonの例を見る限り,そのような例は無かった。
Stewart 6A8-GT (1942?) (MR 28), 赤ペイント,ガラス黒スート, 下部は円盤マイカ, 上部は長方形マイカで四隅がガラス管に接触。下部皿ペレット・ゲッタ, バンタム・ステム
Tung-Sol 6A8-GT, プリント消え。構造は全く同じ。
*12A8-GT RCA 060510, *12A8-GT RCA 060530, *12A8-GT Syl 060603,
*12A8-GT Ray 060616,
6L7-Gは,米国RCAが開発した初代5格子周波数混合管6L7の仲間で,まずRCAが1935年にオクタル・ベースのメタル管6L7(我が国ではUS-6L7)を開発し,その後,各社がガラス管版の6L7-G(1935年)を作りました。メタル管6L7は第1ピンがシールドで,6番ピンは未使用です。ガラス管6L7Gの第1ピンはNC(無接続)です。我が国では,ガラス管は7pin-ST管に焼き直したUt-6L7Gが1937年に作られました。
Tube |
Base |
pin1 |
pin2 |
pin3 |
pin4 |
pin5 |
pin6 |
pin7 |
pin8 |
top |
American 6L7G |
Octal |
s/NC |
h |
p |
g2+g4 |
g3 |
- |
h |
k+g5 |
g1 |
Ut-6L7-G |
Ut(7) |
h |
p |
g2+g4 |
g3 |
g5 |
k |
h |
|
g1 |
この球はグリッドが5個もあるので内部構造が複雑で,日本製は特に工作が悪いためか機械的に強度が弱く,電極振動の問題を生じます。電極タッチが多いようです。戦後の1本も静かに通電すると動きますがちょっと揺らすとたちまちショートしてしまいます。米国製は後に第4グリッド用に支柱を4本立てたようです。
Tube |
Class |
Eh V |
Ih A |
Eb V |
Esg V |
Eg3 V |
Eg5 V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
gc mA/V |
rp Mohm |
Eosc Vp |
Rg3 kohm |
6L7 |
|
|
|
max 300 |
max 150 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
6L7 |
Conv |
6.3 |
0.3 |
250 |
150 |
-15 |
0 |
-6 min |
3.3 |
9.2 |
0.35 |
>1 |
18 |
50 |
6K7-GTは有名なバリミュー5極管で,ST管UZ-78やUZ-6D6の仲間です。RCAが1935年にメタル管に焼き直して6K7という名称になりましたが,その後,ガラス版のG管6K7-G(1935年),GT管6K7-GT(1938年),ならびにGT/G管が作られました。6K7系は300mA系のトランスレスにも使われましたが,後に150mA系のトランスレス管が規格され1939年に12K7-GT/Gが作られました。オクタルガラス管6SK7の前身。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
mu |
rp Mohm |
gm mA/V |
Eg V at 2uA/V |
C pF |
RCA-6K7, New All-Metal Tubes, 1936 |
1;S, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g3, 7;h, 8;k, TOP=g1 |
Metal D=1-5/16 inch, L=3-1/8 inch |
6.3 |
0.3 |
250 max 250 max 180 90 |
125 max 100 75 90 |
-3 -3 -3 -3 |
10.5 7.0 4.0 5.4 |
2.6 1.7 1.0 1.3 |
990 1160 1100 400 |
0.6 0.8 1.0 0.315 |
1.650 1.450 1.100 1.275 |
-52.5 -42.5 -32.5 -38.5 |
Cgp= 0.005 Cin= 7 Cout= 12 |
6K7 =6K7G =6K7GT RCA RC-16 (1950) |
1;S/ NC/ BC, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g3, 7;h, 8;k, TOP=g1 |
outline 4, 33, 23 MTT8/ ST12/ T9 |
6.3 |
0.3 ac/dc |
250 250 100 |
125 100 100 |
-3 -3 -1 |
10.5 7.0 9.5 |
2.6 1.7 2.7 |
- |
0.6 0.8 0.15 |
1.65 1.45 1.65 |
-52.5 -42.5 -38.5 |
- |
6K7-G Silvertone 030512, 6K7-G Zenith 030512
GT(Metal SLEEVE)
Tung-Sol JAN CTL 6K7-GT/VT-86B
(1943?) (30), 黒ペイント,サイドマイカ, 下部皿ペレットゲッタ, バンタム
サンプルは戦時中の軍用版でJAN CTL 6K7-GT/VT-86Bと,陸軍・海軍共通の名称と,陸軍専用のVT名のダブル名称管です。製造コード30は意味不明,おそらく1940年代初頭と思われます。これはバンタム・ステム(短いピンチ・ステム)です。
12K7-GT? Ken-Rad U0
メッシュ。皿ペレット,バンタム。
*12K7-GT Syl 060616,
12K7-GT Syl Box x6 040827, 12K7-GT KR 030512
6Q7-GTはラジオ受信機の検波増幅用の双2極3極管で,UZ-75の仲間です。RCAが1935年にメタル管に焼き直して6Q7という名称になりましたが,その後,ガラス版のG管6Q7-G(1935年),GT管6Q7-GT(1938年),ならびにGT/G管が作られました。6Q7系は300mA系のトランスレスにも使われましたが,後に150mA系のトランスレス管が規格され1939年に12Q7-G, GTが作られました。スーパーヘテロダイン式ラジオの定番で,2極部の1つは検波兼AVC電圧発生に,もう1つはD-AVC(遅延型AVC)電圧発生用に,そして3極部は低周波増幅に使われました。オクタルガラス管6SQ7の前身。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Eg V |
Ib mA |
mu |
rp kohm |
gm mA/V |
c pF |
6Q7, 6Q7-G, 6Q7-GT, 12Q7-GT RCA RC-16 (1950) |
1:S/ NC/ BC 2;h, 3:p, 4;pd2, 5:pd1, 7;h, 8;k, top=g |
outline 4; D=1-5/16 inch, L=3-1/8 inch max outline 33; D=ST12 / 1-9/16 inch, L=4-15/32 inch outline 23; D=T9/ 1-5/16 inch, L=3-5/16 inch |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 100 |
-3.0 -1.0 |
1.0 0.8 |
70 |
58 58 |
1.200 1.200 |
|
6Q7, 6Q7-G (ラジオ技術教科書 NHK '48) |
1:S, 2;h, 3:p, 4;pd2, 5:pd1, 7;h, 8;k, top=g |
- |
6.3 |
0.3 |
250 |
-3.0 |
1.1 |
70 |
58 |
1.200 |
|
6Q7-G Zenith 060410
GT(Metal SLEEVE)
6Q7-GT RCA 030512
*12Q7-GT Syl 060529, *12Q7-GT NU 060615,
6F6-GTはラジオ受信機の電力増幅用5極管で,UZ-42の仲間です。RCAが1935年にメタル管に焼き直して6F6という名称になりましたが,その後,ガラス版のG管6F6-G(1935年),GT管6F6-GT(1940年),ならびにGT/G管が作られました。初期の頃のスーパーヘテロダイン式ラジオではトランス付きや6.3V直流点火では6F6-Gが使われましたが,やがて主力は小型の6K6-GTやビーム管6V6-GT等に移行しました。しかし,廃れることなく戦後まで使用されました。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp kohm |
gm mA/V |
RL kohm |
Po W |
D % |
6F6, 6F6-G, 6F6-GT RCA RC-16 (1950) |
1;S/ nc/ nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
Outline 6, 35, 26 |
6.3 |
0.7 |
285 250 285 250 |
285 250 285 250 |
440 ohm 410 ohm -20 -16.5 |
38-38 34-35 38-40 34-36 |
7-12 6.5-9.7 7-13 6.5-10.5 |
- - 78 80 |
- - 2.55 2.5 |
7 |
4.5 3.1 4.8 3.2 |
9 8.5 9 8 |
US-6F6, 6F6-GT (Matsuda'51) |
1;S/ nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
15, 21 MT574 D=33.2 mm max, L=83+0/-6 mm T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
6.3 |
0.7 |
285 250 285 250 |
285 250 285 250 |
440 ohm 410 ohm -20 -16.5 |
38 34 38 34 |
7 6.5 7 6.5 |
- - 78 80 |
- - 2.55 2.5 |
7 |
4.5 3.1 4.8 3.2 |
|
6F6GT GE (5-48)
オクタルガラス管オリジナルの省電力5極出力管。6G6-Gが1937年, ミニアチュア管6AK6。これらはおもに自動車用,業務用,軍用に使われたようです。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V (AF V) |
Ib mA |
Isg mA |
rp kohm |
gm mA/V |
RL kohm |
Po W |
D % |
6G6-G RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
Outline 31 |
6.3 |
0.15 |
180 |
180 |
-9 |
15 |
2.5 |
175 |
2.300 |
10 |
1.1 |
10 |
6G6-Gx2 KR K3 (ok,ok) 030207
5極出力管。ST管41のオクタルガラス版。6K6-Gが1937年, 6K6-GTが1938年, ミニアチュア管6AR5。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V (AF V) |
Ib mA |
Isg mA |
rp kohm |
gm mA/V |
RL kohm |
Po W |
D % |
6K6-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
Outline 22 |
6.3 |
0.4 |
315 250 100 |
250 250 100 |
-21 (21) -18 (18) -7 (7) |
25.5-28 32-33 9.0-9.5 |
4.0-9 5.5-10 1.6-3 |
110 90 104 |
2.100 2.300 1.500 |
9.0 7.6 12.0 |
4.5 3.4 0.35 |
15 11 11 |
JAN CNU 6K6-GT 247 2-31 050123
ラジオ用の両波整流管6X5は,ST管6Z4/84のGT版です。米国では1936年にメタル版の6X5が登場。1938年に6X5-GTが登場。戦後1945年にミニアチュア管6X4が登場しています。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Peak Inv. Eb V |
Peak Ib mA |
Ehk |
|
Eb V rms |
C uF |
I out mA |
Eo V at 35 mA |
Eo V at 70 mA |
Volt reg (V) |
6X5, 6X5-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;h, 3;pd2, 5;pd1, 7;h. 8;k |
outline 6, 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
32 |
0.15 |
1250 |
210 |
+/- 450 |
Cap Coke |
650 (325) 900 (450) |
Zp= 150 ohm L= 8H |
70 |
390 385 |
355 375 |
35 10 |
6X5-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;p, 5;p, 7;h. 8;k |
21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
6.3 |
0.6 |
1250 |
210 |
450 max |
C input choke input |
325 450 |
Zp= 150 ohm L= 8H |
70 70 |
|
|
|
GT/G(Bakelite)
サンプルは過渡期のGT/G版です。戦時中の軍用版でJAN CHS 6X5-GT/G / VT-126Bと,陸軍・海軍共通の名称と,陸軍専用のVT名のダブル名称管です。電極は古い6Z4/84の中期の構造を踏襲しています。実はSylvaniaは1950年になっても同じ構造の6X5GTを製造していますので,このサンプルは1940年代後半と思われます。
Sylvania JAN-CHS 6X5-GT/G/VT-126-B (1940s?), 白ペイント,長方マイカ, 下部皿ペレット・ゲッタ, バンタム・ステム。 辻野氏寄贈
6X5-GT Syl uda990711
FMCO 6X5-GT (QOM 312 0-52B),Sylvania,1950, em=[49,49],
FMCO 6X5-GT (210 51-22 B, CBS-Hytron 1951), em=[52,51],
Bendix Radio 6X5-GT (280848, Raytheon, 1948), em=[34,23]<40, and
Fomoa (4-09 B, unknown maker 1954), em=[52,48]
1935年頃,5Y3-G,ST管80のオクタルガラス版。1936年に米国でST管80をSTガラスのままベースをオクタル版とした5Y3-Gが誕生しました。また,ベースの異なる5Y4-Gもマイナーではあるが作られました。1930年代後半は出力管6F6-Gとともによく使われました。PhilcoはSylvaniaの5Y4-Gが主に使われた。戦後になり1946年小型の5Y3-GTが登場しました。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Peak Inv. Eb V |
Peak Ib mA |
Ehk |
|
Eb V rms |
C uF |
I out mA |
Eo V at half mA |
Eo V at full mA |
Volt reg (V) |
5Y3-G, 5Y3-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;h, 3;pd2, 5;pd1, 7;h. 8;k |
outline 6, 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
5.0 |
2.0 |
1250 |
210 |
+/- 450 |
Cap Coke |
700 (350) 1000 (500) 700 (350) 1000 (500) |
Zp= 140 ohm Zp= 50 ohm L= 10H L= 10H |
84 125 125 150 |
610 390 405 270 |
560 350 390 245 |
50 40 15 25 |
5Y3-G, 5Y3-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;nc, 4;pd2, 5;nc, 6;pd1, 7;nc. 8;h |
57, 21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
5.0 |
2.0 |
1400 |
375 |
350 max |
C input choke input |
350 500 |
Zp= 50 ohm L= 5H |
125 125 |
|
|
|
(5Y3-GT GE (59-39 188-5), 1959) --> see 5Y3-GT on the Page "Audio Rectifier"
1936年。300mA系のトランスレス初のビーム出力管。初のG管は5極出力管43のメタル管25A6であったが,その後,ビーム管が発明され,6.3Vのメタル管6L6がデビューするとともに,トランスレス用にメタル管25L6が作られた。1937年にオクタルガラス管25L6-G, 1938年にガラス25L6-GTが作られた。トランスレスラジオで活躍したのは1937年頃から1940年頃までである。1939年に150mA系の真空管がデビューすると使われなくなった。しかし,戦後の一時期,1950年代の初めには300mA系のトランスレスTVで再び使われた。
50L6GTは25L6GTの150mA版。
25L6-GT x3 020330
50L6-GT
倍電圧整流管。1935年に25A6とともにメタル管25Z6が作られた。300mA系のトランスレス管UZ-43, KZ-25Z5のメタル版である。1937年にオクタルガラス管25Z6-G, 1938年に25Z6-GTが作られた。トランスレスラジオで活躍したのは1937年頃から1940年頃までである。1939年に150mA系の真空管がデビューすると次第に使われなくなった。
*25Z6-GT RCA1
*25Z6-GT/G RCA1(E?)
6D8-Gは,省ヒータ電力型の周波数変換用の7極管。
6E8-G/6E8-MGはフランス独自の周波数変換用の3極7極管。米国球でないが説明のため,このページに取り上げた。ガラスオクタルで何故か米国名を持つ。1937年頃の欧州球です。構造は発振用3極部のグリッドは混合用7極部の第3グリッドに内部接続されています。受信信号は7極部第1グリッドに接続しますので5極管増幅後,発振信号と混合されます。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
unit |
Eb V |
Esg g2-4 V |
Eg1 V |
Rk ohm |
Ib mA |
Isg g2-4 mA |
rp Mohm |
gc/ gm mA/V |
6E8-G
|
1;-, 2;h, 3;p, 4;g2+g4, 5;g3+gt, 6;pt, 7;h, 8;k, top=g1 |
- |
6.3 |
0.3 |
Hexode |
250 |
100 |
-2 |
400 |
2.3 |
- |
1.25 |
0.65 |
Triode |
150 |
|
0 |
|
- |
|
|
- |
6E8-MG 020103
6J8-Gは,周波数変換用の3極7極管で,Sylvaniaが1937年に発表した欧州風の球です。後にロクタル管に焼き直して7J7が作られました。発振用3極部が他励式なので短波までスムーズに発振してくれます。発振用3極部のグリッドは混合用7極部の第3グリッドに内部接続されています。受信信号は7極部第1グリッドに接続しますので5極管増幅後,発振信号と混合されます。変換コンダクタンスgcが欧州球に比べて低かったので米国ではメジャーになれずPhilco1社以外使用しなかったとJ.W.Stokesは説明しています。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
unit |
Eb V |
Esg g2-4 V |
Eg3 / Egt V |
Rg3 / Rgt V/ ohm |
Ib mA |
Isg g2-4 mA |
Ig3 mA |
rp Mohm |
gc/ gm mA/V |
6J8-G Sylvania 1946 |
1; S, 2;h, 3;p, 4;g2+g4, 5;gt+g3, 6;pt, 7;h, 8; k+g5, top=g1 |
ST12, L=4-15/32 inch |
6.3 |
0.3 |
Heptode |
250 100 |
100 100 |
-3 -3 |
50k 50k |
1.4 1.5 |
2.8 2.6 |
0.4 0.3 |
1.5 0.5 |
0.29 0.28 |
Triode |
250 * 100 |
- |
-3 |
5.0 3.2 |
- |
|
| |||||||
Triode |
150 |
|
-3 |
|
6.6 |
|
mu= 15 |
10.7k |
1.4 |
6J8-G Syl 001009
6K8-GTは,有名な周波数変換用の3極6極管で,RCAが1938年に発表した新しい周波数変換管6K8をメタル管からガラス管に焼き直したものです。同じ年にはガラス管の6K8-G, 6K8-GTが作られた模様。1939年に150mA系のメタル管12K8が作られ,後にガラス管12K8-GTも作られました。電極構造はカソード並びに第1グリッドが共通の3極と6極の複合管で,カソード片面に3極部を,反対側の面に6極部を配置しています。2A7, 6A7/6A8の発振のし難さ改良したもので,3極部が発振専用の大きなプレートを持つため,短波までの混合が容易になりました。ただし,カソードを境にして3極と6極部を作るのにグリッド構造を従来の同心円状ではなくスリット状にしたため,製作上の困難が大きく,コンバータの主流は後に出たビーム構造を取り入れた同心円状の6SA7に移行した。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
unit |
Eb V |
Esg g2-4 V |
Eg3 V |
Rg1 V/ ohm |
Ib mA |
Isg g2-4 mA |
Ig1 mA |
rp Mohm |
gc/ gm mA/V |
6K8, 6K8-G, 6K8-GT, 12K8 RCA RC-16, 1950 |
|
outline 5, 33, 23 MTT8/ ST12/ T9 |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
Hexode |
250 100 |
100 50 |
-3 -3 |
50k 50k |
2.5 2.3 |
6.5 6.2 |
0.15 |
0.6 0.4 |
0.35 0.325 |
Triode |
100 |
|
|
3.8 |
|
|
| |||||||
Triode |
100 |
|
|
0 |
|
|
|
|
3.000 |
6K8-G - 030512
GT(Metal SLEEVE)
サンプルはRaytheon,JAN-CRP-とありますので軍用版で,製造コード8-26から1948年製かと思われます。Raytheonは電極下部のステムの短いバンタル・ステム(ボタンステム)を採用しましたが,この球はそれより前のバンタム・ステムです。ゲッタが皿から四角い針金だけのキック・ゲッタに変わりました。
Raytheon JAN-CRP-6K8-GT (1948) (8-26), 黒ペイント,黒筒シールド, サイドマイカ, 下部角ゲッタ, バンタム・ステム。職場のゴミ。エミ減。
JAN CRP 6K8-GT Raytheon SCA274, 280/1-23, 990711 uda
6J7-GTは有名なシャープカットオフ5極管で,ST管UZ-77やUZ-6C6の仲間です。RCAが1935年にメタル管に焼き直して6J7という名称になりましたが,その後,ガラス版のG管6J7-G(1935年),GT管6J7-GT(1938年),ならびにGT/G管が作られました。6J7系は300mA系のトランスレスにも使われましたが,後に150mA系のトランスレス管が規格され1940年に12J7-G, 12J7-GTが作られました。
Specification of 6J7-GT
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
mu |
rp Mohm |
gm mA/V |
C pF |
RCA-6J7, New All-Metal Tubes, 1936 |
1;S, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g3, 7;h, 8;h, TOP=g1 |
Metal D=1-5/16 inch, L=3-1/8 inch |
6.3 |
0.3 |
250 max 100 |
100 100 |
-3 -3 |
2 2 |
0.5 0.5 |
1500 > 1185 |
1.5> 1.0 |
1.225 1.185 |
Cgp= 0.005 Ci=7 Co=12 |
6K7 =6K7G =6K7GT RCA RC-16 (1950) |
1;S/ NC/ BC, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g3, 7;h, 8;h, TOP=g1 |
outline 4, 33, 23 MTT8/ ST12/ T9 |
6.3 |
0.3 |
250 100 |
100 100 |
-3 -3 |
2 2 |
0.5 0.5 |
- |
1.0> 1.0 |
1.225 1.185 |
|
Samples
Unknown Maker 6J7-G
6J7-G 020103, 6J7-G ? Philco P8 030512
GT(Metal SLEEVE)
6J7-GT Tungsol sakai=030125, 6J7-GT GE 743 030512
6J7-GT Tung-Sol
サンプルは名称から民生用と分かりますが,錆があり製造コードは失われています。これはバンタム・ステム(短いピンチ・ステム)で,ゲッタは皿ペレット型です。戦前か1940年の後半か分かりません。
6J7-GT GE 743 188-5
1947年製。これはバンタム・ステム(短いピンチ・ステム)で,ゲッタは皿ペレット型です。ゲッター膜が白色化し真空もれです。
12J7-GT RCA LJ,
バンタム・ステム(短いピンチ・ステム)で,ゲッタは角型。
12J7-GT GE 5-04 188-5
白文字。1955年。バンタム・ステム(短いピンチ・ステム)で,ゲッタは角型。
1935年に6H6,6H6-G,1938年に6H6-GT。
6H6-GT(SYl),
1936年頃,ST管の6D6をオクタルガラス管とした球です。後に6K7-G/GTに合流し消えて無くなりました。
6U7-G National Union (Base印字, KN, ガラスPS) 040504
1939年。AC-DC受信機の整流と電力増幅。この球は300mA系のトランスレス用である。
32L7-GT/G Radiocoin (469) box 040410
6C5-GTは中増幅率の3極管です。6C5は1935年に6J7を内部で3極管接続としたメタル管が作られ,その後,1935年にG管,1938年にガラス版の6C5-GT並びにGT/G管が作られました。
6J5-GTは中増幅率の3極管です。6J5は1937年にメタル管が作られ,その後,G管,1938年にガラス版の6J5-GT,ならびにGT/G管が作られました。また,2ユニット入れた6SN7-GTも作られています。戦後,我が国でも通信用やオーディオ用として1950年代に活躍しました。またTV時代にあっては6SN7-GTのミニアチュア管の6CG7, 6FQ7に受け継がれ活躍しました。
GT/G(Metal SLEEVE)
写真左のサンプルは過渡期のGT/G管(National Union)で,製造は1940年代初頭ではないかと思われます。
NU 6J5-GT/G (1940s?) (10?), 白ペイント,3リブ平型プレート, 爪つき円盤マイカ,下部皿ペレットゲッタ, バンタム・ステム。
GT(Metal SLEEVE)
写真右2本のサンプルはGT管(Sylvania)で,製造コードから戦後の1949年から50年にかけての製造と見られます。いずれもメタル・シェル付きで,やや背の高いピンチ・ステムです。ブランド名のFMCoはフォード・モータースですから,自動車ラジオのプッシュプル・アンプのドライバーや位相反転に用いられたもののようです。ゲッタは角型のキックゲッタです。
FMCo/Sylvania 6J5-GT (1949) (F9M) (312 9-39Z), 黄ペイント,黒筒プレート, 長方マイカ, 下部角ゲッタ, ピンチ・ステム (F9M=1949,Jun, OEM)
FMCo/Sylvania 6J5-GT (1950) (F0M) (312 0-52C), 黄ペイント,灰筒プレート, 長方マイカ, 下部角ゲッタ, ピンチ・ステム (F0M=1950,Jun, OEM)
6P5-GTは中増幅率の3極管で,ST管76のGT版です。1936年に6P5-Gが登場。1938年頃6P5-GTが登場したものと思われます。昔の3極出力管やGT管が登場した時代に現れたダイナミック結合型の3極管は低感度だったので76はドライブ用によく用いられましたので,6P5-GTはその目的で作られたのでしょう。しかし,実際には豊富な76が用いられ,6P5-GTはマイナーな存在で,余り知られることなく消えていきました。
GT(Metal SLEEVE)
サンプルは丸い管名枠が残っているだけで,メーカー名が消えてありません。バンタム・ステムです。ゲッタもマイカ板も古い形で,1940年代初頭の製造と思われます。
6P5-GT (1940s?) , 3リブ黒筒プレート,上部十字マイカ, 下部皿ペレットゲッタ, バンタム・ステム
6SA7-GTは有名な5格子周波数変換管。シングル・エンド型メタル管6SA7が1938年にデビューしてから,1939年頃ガラス管版6SA7-GT, 12Vのトランスレス用メタル管12SA7が誕生し,1941年にガラス版の12SA7-GT/Gが誕生しました。ミニアチュア管6BE6の前身。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg g2-4 V |
Eg V |
Rg1 ohm |
Ib mA |
Isg g2-4 mA |
Ig1 mA |
tot Ik mA |
rp Mohm |
gc mA/V |
C pF |
6SA7, 12SA7 RCA RC-16, 1950 |
1;S+g5, 2;h, 3;p, 4:g2-4, 5;g1, 6;k, 7;h, 8;k3 |
outline 3 D=1-5/16 inch, L=2-5/8 inch max |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 100 |
100 100 |
0 0 |
20k 20k |
3.5 3.3 |
8.5 8.5 |
0.5 0.5 |
12.5 12.5 |
1.0 0.5 |
0.450 0.425 |
Ci=9.5, Co=9.5, Coscgk= 7 |
6SA7-GT, 12SA7-GT RCA RC-16, 1950 |
1;nc, 2;h, 3;p, 4:g2-4, 5;g1, 6;k+g5, 7;h, 8;k3 |
outline 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
Ci=11, Co=11, Coscgk= 8 | ||||||||||||
6SA7-GT 12SA7-GT マツダ, 1951 |
sa |
19 T29 D=34 mm max, L=85 mm max |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 |
100 |
0 |
20k |
3.2 |
8.0 |
0.5 |
11.7 |
1.0 |
0.450 ++ |
sa |
はじめに紹介する3本は,ともに過渡期のGT/G管です。左の2本はZenithの12SA7GT/GとTung-Solの6SA7GT/Gで,初期のモデルらしく,プレートのように見えるメッシュの筒は実はプレートの外周にある金属シールドで,さらにまた,ベース部はメタル・シェルが使われています。ガラス管ながらメタル管並のシールド効果を持つという,かなり手の込んだ造りをしています。メタル版は第5グリッドg5と電極シールドとしての外囲器(メタル管筒)がpin-8に結ばれておりますが,このプレート外周シールド筒を持つガラス版も同様のピン配置をしており,完全な互換性を持っています。
次の右1本はZenithの6SA7GT/Gで,製造コードからSylvania製かと思われます。一見してやや新しいことが分かります。まず,電極上部のプレート・シールドが省略され,さらにベースはベークライト製に代わりました。電極下部のステムには金属板による内部シールドが取り付けられました。まだ,ガラス管壁にはカーボン・スートはありません。ベークライト・ベース版の球はプレート外周シールド筒を持たないので,g5はカソードkに接続されており,pin-8はNCとなっていますので,メタル管とはベースピン互換性がありません。
GT/G(Metal SLEEVE)
Zenith 12SA7-GT/G (1941?) (1M) REPLACE ONLY WITH A GENUINE ZENITH TUBE, 黄ペイント,天井長方マイカ, 外周金属多孔筒シールド, 上部下部電極シールド付き,上部は長方形マイカ,下部はマイカなし,下部皿ペレットゲッタ, バンタム・ステム
Tung-Sol 6SA7-GT/G (1941?) (13), 黒ペイント,サイドマイカ, 外周金属多孔筒シールド, 上部下部マイカとも円盤型でシールド筒にはまっている,下部皿ペレットゲッタ, バンタム・ステム
GT/G(Bakelite SLEEVE)
Zenith/Hytron? 6SA7-GT/G (1946?) (R6R) REPLACE ONLY WITH A GENUINE ZENITH TUBE, 黄ペイント, 4リブ黒化プレート, スート無し,長方天井マイカ, 下部皿ペレットゲッタ, ピンチ・ステム (ゲッタ以外は後に紹介するHytronのGT管と構造は全く同じ)
(2) GT Tube
今度は馴染みの深いGT版のサンプルです。
写真の左2本はHytron製で1947年および1950年頃の製造。先のGT/G管と比べてゲッタが四角い針金のキック・ゲッタになったことだけが異なります。HytronもFMCoのOEM製品を作っていました。写真右は同じくFMCoブランドですが,Sylvaniaで1948?年製,カーボン・スートがあります。
GT(Bakelite SLEEVE)
Hytron 6SA7-GT (1947) (7-5) 赤ペイント, 4リブ黒化プレート, スート無し,長方天井マイカ, 下部角ゲッタ2
FMCo/Hytron 6SA7-GT (1950) (210 50-30B) 白ペイント, 4リブ黒化プレート, スート無し,長方天井マイカ, 下部角ゲッタ充填棒2
FMCo/Sylvania 6SA7-GT (1948?) (L8M) (312 8-12Z) 黄ペイント, 4リブ黒化プレート, スートあり,長方天井マイカ, 下部皿ペレットゲッタ?
サンプルは,Tung-Solの1946年製とRCA Victorの1948年製です。ガラス管が短い例です。
GT(Bakelite SLEEVE) Continured
Tung-Sol 6SA7-GT (1946?) side 3226-52, 白ペイント,3リブ・プレート,ガラス黒スート, 下部皿ペレットゲッタ
RCA Victor 6SA7-GT (1948) (MADE IN USA 852), 銀ペイント,2リブ・プレート,ガラスうすい黒スート, 長方天井マイカ, 下部皿ペレットゲッタ
6SK7-GTは高周波増幅,中間周波増幅用のバリミュー5極管で,メタル管6SK7のガラス管版です。米国では,1938年にRCAが有名なシングル・エンド型のメタル管6SK7を開発,1939年頃にガラス管6SK7-GTが登場。トランスレス用12Vのメタル版12SK7は1939年に誕生し,1941年にガラス管12SK7-GT/Gが誕生しています。ミニアチュア管6BD6の前身。
Specification of 6SK7-GT / 12SK7-GT
Base
Outline
Ef V
If A
Eb V
Esg V
Eg V
Ib mA
Isg mA
Eg at 10 uA/V
rp Mohm
gm
mA/V
C pF
6SK7 RCA RC-16 (1950)
1;s, 2;h, 3;g3, 4;g1, 5;k, 6;g2, 7;h, 8;p
outline 3
D=1-5/16 inch, L=2-5/8 inch max
6.3
0.3 ac/dc
250
100
100
100
-3
-1
9.2
13
2.6
4.0
-35
-35
0.8
0.12
2.000
2.350
Cgp= 0.003
Ci=6.0
Co=7.0
6SK7-GT RCA RC-16 (1950)
1; BC 2;h, 3;g3, 4;g1, 5;k, 6;g2, 7;h, 8;p
outline 24
D=T9/ 1-5/16 inch, L=3-5/16 inch
12.6
0.15
Cgp= 0.005
Ci=6.5
Co=7.5
6SK7-GT
12SK7-GT
(matsuda'51)
1; BS 2;h, 3;g3, 4;g1, 5;k, 6;g2, 7;h, 8;p
22
T-29/ D=34 mm, L=90 mm
6.3
12.6
0.3
0.15
250
100
100
100
-3
-3
9.2
8.9
-
-
-35
-35
0.8
0.25
2.000
1.900
Cgp= 0.008
Ci=6.5
Co=7.0
Samples
(1) GT/G Tube and GT
サンプル左の2本は過渡期のGT/G管でNU製(1940年代前半)とTung-Sol製(1946年),右の1本は普通のGT管(GE製)です。名称以外に大きな違いは見られません。
GT/G(Metal SLEEVE)
NU 6SK7-GT/G (1945?) side NATIONAL UNION ELECTRON TUBE (KW) (54) 黒ペイント,爪つき天井マイカ, 長方角ゲッタ, 金属色筒シールド, ステムシールド1枚,バンタム・ステム(長)
Tung-Sol 6SK7-GT/G (1946?) side 322626, 黒ペイント,天井マイカの上に長方角ゲッタ, サイドマイカ支持, 金属多孔筒シールド, ステムシールド1枚, マイカノールベース,バンタム・ステム(短)
GT(Metal SLEEVE)
GE 6SK7-GT FMCo, (1950) (188 0-09 Z), 白ペイント,REPLACE ONLY WITH A GENUINE F.M.CO TUBE, 馬蹄形ゲッタ(ゲッタ遮蔽マイカなし), サイドマイカ支持, 金属色筒シールド, ステムシールド1枚,バンタム・ステム(短)
Bantum Stem
GT(Metal SLEEVE)
RCA 6SK7-GT (1946) side RADIOTRON ELECTRON TUBE (RCA) 黒ペイント,(MADE IN USA 6-49), 爪つき天井マイカ, 長方ゲッタ, 黒筒シールド, ステムシールド両側, バンタム・ステム(短)
FORD MOTOR CO./Raytheon? 6SK7-GT (1946-1950) top 丸(OX), (S), 爪つき天井マイカ, 長方ゲッタ, 黒筒シールドリブ無し, バンタム・ステム(短), 管頭に管名丸枠と製造コード
FORD MOTOR CO./Raytheon? 6SK7-GT (1946-1950) top 丸(HX), (S), 爪つき天井マイカ, 長方ゲッタ, 黒筒シールド2リブ, バンタム・ステム(短), 管頭に管名丸枠と製造コード
サンプルの2本は1950,51年のSylvania製でともにロクタル管と同じボタン・ステム型です。ピンチ・ステム(バンタム・ステム)では電極リード線が近接して並んでいますのでガラスの平たい部分を挟み込むに金属シールド板が必要でしたが,ボタン・ステムでは省略できるようで,さらには,高周波増幅管に必需と思われたメタル・シェルも省いたバージョンが作られたようです。
GT(Metal SLEEVE)
FoMoCo/Sylvania 6SK7-GT (1950) (312 052 C), 白ペイント,REPLACE ONLY WITH A GENUINE F.M.CO TUBE, 馬蹄形ゲッタ, 金属色筒シールド, ボタンステム(バンタル), 管頭に管名丸枠と製造コード(W0B)
GT(Bakelite SLEEVE)
FoMoCo/Sylvania 6SK7-GT (1951) (312 139 B), 黄ペイント,REPLACE ONLY WITH A GENUINE F.M.CO TUBE, 馬蹄形ゲッタ, 金属色筒シールド, 黒ベークライト・ベース・セパレータ付き, ボタンステム(バンタル), 管頭に管名丸枠と製造コード(D1B)
12SK7-GT Bantal
[AiKr][AiKr]
6SQ7-GTはラジオ受信機の検波増幅用の双2極3極管で,米国では,ダブル・エンド型の6Q7-GTを原形に1938年にRCAがシングル・エンド型メタル管6SQ7を開発,1939年頃にガラス管6SQ7-GTが登場。トランスレス用12Vのメタル版12SQ7は1939年に誕生し,ガラス管12SQ7-GTも同じ年に誕生しています。また1941年に6SQ7-GT/Gが作られています。スーパーヘテロダイン式ラジオの定番で,戦後は2極部の1つは検波兼AVC電圧発生に,もう1つはD-AVC(遅延型AVC)電圧発生用に,そして3極部は低周波増幅に使われました。ミニアチュア管6AV6の前身。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Eg V |
Ib mA |
mu |
rp kohm |
gm mA/V |
c pF |
6SQ7, 12SQ7 RCA RC-16 (1950) |
1:S, 2;g, 3:k, 4;pd2, 5:pd1, 6;p, 7;h, 8;h |
outline 3 D=1-5/16 inch, L=2-5/8 inch max |
6.3 |
0.3 |
250 max 100 |
-2 -1 |
1.1 0.5 |
100 |
85 110 |
1.175 0.925 |
Cgp=1.6 Cgk=3.2 Cpk=3.0 |
6SQ7-GT, 12SQ7-GT RCA RC-16 (1950) |
1:BC, 2;g, 3:k, 4;pd2, 5:pd1, 6;p, 7;h, 8;h |
outline 24 D=T9/ 1-5/16 inch, L=3-5/16 inch |
|
|
|
|
|
|
|
|
Cgp=1.8 Cgk=4.2 Cpk=3.4 |
6SQ7-GT 12SQ7-GT (Matsuda '51) |
1:BS, 2;g, 3:k, 4;pd2, 5:pd1, 6;p, 7;h, 8;h |
20 T-29/ D=34 mm, L=85 mm |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 100 |
-2 -1 |
0.9 0.4 |
100 |
91 110 |
1.1 0.9 |
Cgp=1.8 Cgk=4.2 Cpk=3.4 |
サンプルはボタン・ステム(バンタル・ステム)のGT/G版,それに通常のピンチ・ステムの短いもの,そしてメタル・シェルを省いたものです。
GT/G(Metal SLEEVE)
Raytheon 12SQ7-GT/G (1946) (280 6-30), オレンジペイント,爪付き円盤マイカ, 上部角ゲッタ, ボタン・ステム(バンタル・ステム)
GT(Metal SLEEVE)
FMCo/RCA 6SQ7-GT (1950) (274 0-30B), 黒ペイント,長方マイカ,下部角ゲッタ, バンタム・ステム(短い)
GT(Bakelite SLEEVE)
Zenith/GE 6SQ7-GT (1948) (8-36 188-5), 銀ペイント,長方天井マイカ, 下部皿ペレットゲッタ, バンタム・ステム(短い)
Bantal Stem
6V6-GTは,1938年に登場した小形ビーム出力管(メタル管)6V6のガラス版です。直ぐに6V6-Gが作られましたが,翌年1939年に6V6-GTが登場。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V (AF V) |
Ib mA |
Isg mA |
rp kohm |
gm mA/V |
RL kohm |
Po W |
C pF |
6V6, 6V6-GT RCA RC-16 (1950) |
1;s/ nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
outline 6, 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
6.3 |
0.45 |
315 250 180 |
225 250 180 |
-13 (13) -12.5 (12.5) -8.5 (8.5) |
34-35 45-47 29-30 |
2.2-6 4.5-7 3-4 |
80 50 50 |
3.750 4.100 3.700 |
8.5 5.0 5.5 |
5.5 12% 4.5 8% 2.0 8% |
Metal Cgp=0.3, Ci=10, Co=11 GT Cgp=0.7, Ci=9, Co=7.5 |
US-6V6, 6V6-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 6;nc, 7;h, 8;k+g3 |
15, 21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
6.3 |
0.45 |
315 250 180 |
225 250 180 |
-13 (13) -12.5 (12.5) -8.5 (8.5) |
34-35 45-47 29-30 |
2.2-6 4.5-7 3-4 |
77 52 58 |
3.750 4.100 3.700 |
8.5 5.0 5.5 |
5.5 12% 4.5 8% 2.0 8% |
GT Cgp=0.7, Ci=9, Co=7.5 |
Samples米国では1940年代に普通のラジオやカーラジオに大いに利用されたので,米国の各社が製造しました。お陰で当時の中古球が沢山があります。それを寄贈していただいたので,様々な6V6-GTを楽しめる。
見物は,1940年頃の初期のGT管,次いで1941年頃のダブルネーム(GTとG)の球,そして1942年頃のGT/G標記の球,さらに1945年以降のGT管である。また構造について言えば,RCAの標準的な楕円断面のプレートだけでなく,GE/Ken-Radの6AQ5に似た細いプレート,Tung-Solの細いプレート,そしてRaytheonの12L6-GTや25L6-GTに見られるような平型プレート,であろうか。サポート方法も初期は円盤マイカに金属支持棒かサイドマイカが使われたが,後に長方マイカになったこと,ガラス・スートは昔(1940年頃)から使われたことなどであろう。G管にはクリア・ガラスがあるのだから,クリア・ガラスの時代は1936-1940年くらいで,復活するのは1950年代後半からであろう。
Double Name(Bakelite)
GT/G(Bakelite)
GT(Bakelite)
General Electric/Ken-Rad -188
Ken-Radは,戦後GEに吸収されました。そこでここでは一緒に並べます。初めのサンプルは戦時中と思われる1942年頃の製品。軍用です。プレートは楕円柱だが6AQ5と同サイズの小型のもので左右にプレート・フィンを持ち,着炭黒化。ビーム・プレートはマイカ板に4点支持。皿ゲッタ(マグネシウム・ゲッタ)。ガラス管は黒塗り。マイカは円形でマグネシア塗布。gm=74。
6V6-GT Ken-Rad-GE DELCO (1-09, 188-5), 1951, フィン付き円筒4リブ, 黒スート, 丸爪マイカ, 角ゲッタ1, gm=82
6V6-GT Ken-Rad-GE (1-43? 188-5), 1951, フィン付き円筒4リブ, 黒スート, 丸爪マイカ, 角ゲッタ1, gm=60
6V6-GT Ken-Rad-GE DELCO (2-17, 188-5), 1952, フィン付き円筒4リブ, 黒スート, 丸爪マイカ, 角ゲッタ1, gm=82
Hytron -210
Hytronは戦後しばらくしてCBSに吸収されましたが,戦時中から戦後の一時期までは精力的に受信管を作りました。
6V6-GT Hytron (7-5), 1947, 3リブ楕円, 灰スート, 長方マイカ,U字フィン, 角ゲッタ片側2, gm=61-48
CBS-Hytron/Magnavox (210 5930), 1959, 3リブ楕円, クリア, 長方マイカ, 角ゲッタ2, gm=23, 粉。この球,真空漏れ?
RCA Radiotron -273
次にRCAの製品を。まず,最も古そうなサンプルから。GM Genuine Partsブランドの球は製造会社を示す文字もコードも残っていないが,姿形やまた,スートの色合いからみるとRCA製に思える。同じ6V6-GTだが,上部マイカが円盤で,電極支持にサイドマイカを用いた古い造りであり,6V6-GT/Gが出現するよりも前の製造,すなわち,1941年より前と推定される。コードU0という文字の0は年代を表すものとすれば,1940年を意味するものと考えられる。
6V6-GT RCA? GM Genuine Parts (U0), 1940? 3リブ楕円, 灰スート, 丸形マイカ,サイドマイカ, U字フィン, 皿ペレットゲッタ, gm=86 [U0=1940,July,Ken-Rad]
6V6-GT RCA? GM Genuine Parts (U0), 1940? 3リブ楕円, 灰スート, 長方マイカ,U字フィン, 皿ペレットゲッタ, ガイド折れ, gm=85 [U0=1940,July,Ken-Rad]
こんどは戦後のRCA製。右2本のサンプルは1940年代末のもので,1947年頃まではグリッド支柱に馬蹄形フィンが付いていたが,1949年になると無くなった。さらに1950年代(左のサンプル)になるとグリッド支柱は銅色から銀色に変わり,フィンもなくなった。
RCA (JBR), 3リブ楕円, 灰スート, 長方マイカ,角ゲッタ2, gm=83, 10218 [BR=1967.Sep]
RCA DELCO (274 726), 3リブ楕円, 灰スート, 長方マイカ,U字フィン, 皿ペレットゲッタ, gm=71
RCA DELCO (274 926), 3リブ楕円, 灰スート, 長方マイカ,角ゲッタ1, gm=75, gm=71, gm=66, gm=64
Raytheon -280
RAytheonは戦後,ボタン・ステム(バンタル)を売り物にしたが,6V6-GTについては高周波を扱わない出力管だったためか,1949年製も1954年製もどちらも,通常の短いピンチステム(バンタム)を用いている。ただ,プレートの構造が1949年製のものは非常に珍しい平型であった。数ある中古球のなかでもこれ1本だけである。
6V6-GT Raytheon DELCO (280 9-30D P), 1949, 平角プレート, 黒スート, 長方マイカ,U字フィン, 角ゲッタ1, gm=60, ピンチステム(バンタム)
Raytheon FoMoCO (4-22B) 1954, 3リブ楕円, 灰スート, 長方マイカ,角ゲッタ2, gm=70, ピンチステム(バンタム)
Sylvania -312
Sylvania製も何故か出力管はボタンステムではなく通常のバンタム型である。右のサンプルは製造会社コードだけが312と表示されており,Sylvania製であることが分かる。ベース・シェルが薄い形式で,ステムはボタン型であるから相当新しい。管頭の文字から1956年製あるいは1966年製と思われるが,ここでは1966年としておいた。
6V6-GT Sylvania F.M.Co (312 9-13Z, A9W), 1949, gm=77, ペレット皿ゲッタ,バンタム
Sylvania DELCO (312 926, L8W), 1949, gm=82, ペレット皿ゲッタ,バンタム
Sylvania F.M.Co (312 0-52B, F0H), 1950, gm=94, ペレット皿ゲッタ,バンタム
Sylvania DELCO (312 113, I0H), 1951, gm=87, ペレット皿ゲッタ,バンタム
Sylvania Silvertone (312, K6M), 1966?, gm=87, ボタンステム,薄型ベース
Tung-Sol -322
Tung-Solの特徴は,昔からスートの色が真黒だということ,また,ステムが極端に短いピンチ・ステム(バンタム)であるため,背が低い。
左のサンプルはGM Genuine Partsの球は6V6-GT/6V6-G のダブル・ネーム管であり,6V6-GT/Gより前の球である。1941年頃。色合いからTung-Sol製ではないかと想像される。電極支持は上部がガラス管内面に鉄の針金を接触させる方式。中央のサンプルは,GT/G管でサイド・マイカにより電極を支持している。製造コードがちょうどベースから半分はみだして印字されており読めない。右のサンプルは1946年でGT管であるが,同じサイド・マイカ支持である。ともに皿ペレットゲッタである。
6V6-GT/6V6-G GM Genuine Parts/TungSol? (G1A), 1941? 楕円プレート, 黒スート, 丸形マイカ,鉄爪4,U字フィン, 皿ペレットゲッタ, gm=76
6V6-GT/G, DELCO/TungSol? 1942-45, フィン付き楕円プレート, 黒スート, 長方楕円マイカ, サイドマイカ, 皿ペレットゲッタ, gm=56
6V6-GT TungSol (3226-52), 1946, フィン付き楕円プレート, 黒スート, 長方楕円マイカ, サイドマイカ, 皿ペレットゲッタ, gm=54
1948年以降,電極支持はサイド・マイカを止めてしまっている。ゲッタも四角い針金のキック・ゲッタになった。
6V6-GT TungSol (3228-52), 1948, フィン付き小型楕円プレート, 黒スート, 長方楕円マイカ, 角ゲッタ1, gm=33-, gm=33-
6V6-GT, DELCO/TungSol (322050) , 1950, フィン付き小型楕円プレート, 黒スート, 長方楕円マイカ, 角ゲッタ1, gm=56
35L6-GTはヒータ電流150mA系のトランスレス(AC/DC)ラジオ用出力管で,300mA系の25L6-GTを原形にして1939年頃にヒータ電力をやや削減しパービアンスをやや落として作られたと考えられます。電気的特性は後に作られたミニアチュア管35C5と同等です。Philcoは35L6-Gを一時使用しました。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp kohm |
gm mA/V |
RL kohm |
Po W |
C pF |
35L6-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
outline 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
35 |
0.15 |
200 110 |
110 110 |
180 ohm (8V) -7.5 (7.5V) |
43 to 43 40 to 41 |
2 to 5.5 3 to 7 |
34 14 |
6.1 5.8 |
5 2.5 |
3.0 10% 1.5 10% |
Cgp=0.8 Ci=13 Co=9.5 |
35L6-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 6;-, 7;h, 8;k+g3 |
21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
35 |
0.15 |
200 110 |
110 110 |
-8 -7.5 |
43 to 44 40 to 41 |
2 to 5.5 3 to 7 |
34 14 |
5.9 5.8 |
4.5 2.5 |
3.3 10% 1.5 10% |
Cgp=0.8 Ci=13 Co=9.5 |
Samples
35L6-GT Sylvania (1-13) 020330,
35Z4が1939年。表示灯なし。
35Z4-GT 020330
35Z5GT/Gが1939年。
35Z5-GTは1939年頃に誕生したヒータ電流150mA系のトランスレス(AC/DC)ラジオ用半波整流管です。それ以前では300mA系のトランスレス管は倍電圧整流が主流だったが,ビーム管の登場により低+B電圧での電力増幅が実用になったので,片波整流管へと移行した。電気的特性は後に作られたミニアチュア管35W4と同等である。
|
Base |
Outline |
Ef V |
lamp |
If A |
Peak Inv. Eb V |
Peak Ib mA |
Idc mA |
Ehk |
E pins 2-3 V rms |
Eb V rms |
C uF |
Imp ohm |
R |
I out mA |
35Z5-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;h, 3;hL, 5;p, 7;h. 8;k |
outline 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
32 |
7.5V pin 2-3 5.5V pin 3-7 |
0.15 |
700 |
600 |
60 lamp 90 lamp +R |
+/- 350 |
15 when lamp false |
235 117 117 117 117 |
40 |
100 15 15 15 15 |
- 100 150 300 - |
60 90 80 70 60 |
35 |
no lamp |
|
|
|
100 no lamp |
|
|
235 117 |
40 |
100 15 |
Eo at Io= 50 mA 280V 140V |
Eo at Io= 100 mA 230V 120V | |||
35Z5-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;hL, 5;p, 7;h. 8;k |
21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
32 |
|
0.15 |
700 |
600 |
60 lamp 90 lamp +R |
+/- 350 |
15 when lamp false |
sa |
sa |
sa |
sa |
sa |
35 |
|
|
|
|
100 no lamp |
|
|
sa |
sa |
sa |
sa |
sa |
GE 35Z5-GTs (7-17 188-5)(58-04 188-5)(1947,1958) sida990605
35Z5-GT/G GE 6-17 188-5 020330,
35Z5-GT GE/WARD Airline 9-28 188-5 070407
35Z5-GT GE 1-52 188-5 ??????
1938年にメタル管6SF5, 1939年頃GT管。
6SF5-GT Ray 280-123 x2 050123
メタル管12A6は1939年,GT管1943年
12A6-GTY [Nat]
50Y6-GT/Gは1940年に作られた倍電圧整流管。300mA系の25Z6GTの150mA版。
50Y6-GT Marconi 060618
1939年。AC-DC受信機の整流と電力増幅管。
117L7-GT/117M7-GT Cunninghambox 021120
1940年。AC-DC受信機の整流と電力増幅管。改良型。
117N7-GT RCAbox sakai=030125,
1943年。出力用双5極管。この球は珍しいもので,6G6-G/6AK6を2つ詰め込んだ複合管である。民生用ではなく産業用に分類される球。下記のサンプルは軍用。
1945年。AM-FM受信機の検波増幅。
6S8-GT Emerson x3 030512, 6S8-GT RCA 013 030512