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GTG. Octal Glass and GT tubes -American/米国のオクタルガラス管とGT管 |
Loktal. Lock-in tubes(LOKTAL) -American and European/米国と欧州のロクタル管 |
Europe1ST. ST Tubes and Metal Tubes -European (4/4) 戦前の欧州ST管とメタル管 |
|
|
|
European | ||||||
Converter |
RCO Pentode Amp |
Det & AF Amp |
Medium Mu Triode |
Power Output; |
Rectifier Full-wave |
Medium/High Mu Twin Triode |
|
7J7(=6J8G)*1 |
7A4 (=6J5GT) |
7C5 (= 6V6GT) |
|
|
| ||
7Q7 (=6SA7GT) |
7R7/14R7 |
7A6 ( =6H6GT) |
|
|
|
7F7/14F7 (=6SL7GT) |
|
UHF Diode |
UHF Triode |
Twin Diode for VTVM |
|
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|
|
1203A 7C4*1 |
1201/A 7E5*1 |
5679 (=special 7A6)*2 |
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ロクタル管特集です。ロクタル管は米国Sylvaniaが1938年に米国のラジオ・メーカPhilcoと共同で開発した,ベークライト製ベースを使わない小型ガラス管です。1935年にRCAからオクタル・ベースの全金属管(メタル管)が発表され,翌1936年にはラジオ用の真空管は安価で製作容易なベークライト製オクタル・ベースのガラス管,G管やGT管が誕生していました。これらの製造にもSylvaniaは一役かっていましたが,こんな時に一歩進めて新しい真空管の形状を開発した訳です。
真空管は中身が見えてこそ面白いのであって,米国のメタル管は真っ黒くろすけですから,よっぽど酔狂な人でないと集める気がしません。欧州のST管にはメタル・スプレー管がありこれも全く中身が見えません。ロクタル管はガラス管でありながら,そのほとんどはゲッター膜に覆われているか,さらにカーボンスートされているため,中身が見えず,つまらない球の1つに分類されます。おまけに日本では使われなかったので馴染みもなく,今日では全く人気がありません。ですが,真空管を集めていると独りでに集まってしまいます。そこで,ロクタル管の歴史を紐解いてみようと,真空管の解説書を見てみますと,意外や意外,通りいっぺんの解説しかありません。そこで,例によって,手持ちの球の歴史探求を始めました。
真空管の金属足は円周上に8本配置しガラス製の円盤(ボタン)に直接埋め込む形で引き出されており,ベークライト・ベースに見られたハンダ付けがありません(これがボタンステム)。当時一般に使われていたピンチステム(ツマミステム)は電極引出線を一直線に並べてガラスを摘んでいたので各引出線の静電容量が大きくなり,高周波用の真空管ではグリッドを他の電極と離すためにガラス管頭に引き出していましたが,全て真空管下部にもってくることができるようになりました。これは実はRCAが1937年頃メタル管のステムの改良に応用した技術ですが,Sylvaniaはこれを全ガラス管に応用した訳です。どこにも工夫が見られない?Sylvaniaは引き出し線を真空管の足として直接利用するために太い金属線をガラスに通したことが異なる点です。同時期にはガラス底のボタン・ステムを採用したVHF, UHF用送信管が開発され,同じように太い足が使われていましたが,受信管としてGT管と同じ小口径のボタンステムに太い足というのは初めてだったでしょう。ガラス円盤の底はガラス筒に融着させ,ソケットとの脱着にも耐えるような機械強度を持たせるために,真空管下部は金属製の袴(シェル)で包み,弱いガラス接合部を守ると同時に,静電シールドを兼ねることになりました。円周上に配置した足の中央にはメタル管に採用されたオクタル・ベースと同様に真空管挿入時にちゃんとした位置を決めるガイド・キーがあります。このガイドキーは金属製であるのもロクタル管の特長です。ガイドキーは金属製シェルと一体型になっており,各ピンの静電シールドの役目も担っています。また,ガイドキーには溝をつけ加え,ソケット側にバネを付けることで,振動に対して真空管が抜けにくいという利点があります。保守の時にも抜きにくいという欠点もありますが,Sylvaniaは少し斜めにして抜けと言っています。
以上のような構造上の特長を持つ真空管形式であって,電気的には,電極の引出線が短いから高周波性能が良い(これはボタンステムを採用したメタル管も同じ),ベークライト・ベースも用いていないからなお良い(これはメタル管もかなわない,したがって,UHFへの応用も期待できる,メタル管ではベークライトを高周波性能の良いフェノール樹脂に変えた特別版を作ったりして苦労している),また機械的には,キーロックにより振動に強い(自動車や飛行機などに向いている),という宣伝文句でした。
PHILCO/SylvaniaのLOKTAL管は1938年に誕生し,1939年にはラジオ管が発表されました。RCA/GEのメタル管による寡占状態を嫌ったPhilcoがSylvaniaに開発させラジオ・セットに使用したと伝えられています。しかし,開発話に出てくる「Philcoはメタル管を全く採用しなかった」というエピソードは間違いで,Philcoブランドのメタル管が存在しているのも事実です。また,ロクタル管は民生用にほとんど使用されなかったという話も,確かにシェアで見れば小さいのですが,米国のラジオ球市場の巨大さを考慮すると製造量はかなり多かったようです。ロクタル管の登場は1938年,オクタル・ベースのガラス管G/GT管の新品種が次々と発表された時期であり,直ぐにロクタル・ベースに置き換えた品種が数多く作られました。開発当時にはSylvaniaは自社のオクタル管を置き換えたので,Sylvania独自の電池用G管(後のGT管)や他社に見られない8極周波数変換管7A8も含まれています。したがって,民生用のラジオにも多く登場しました。
戦前の家庭の卓上型ラジオですが,1939年にはPhilcoからモデル40-124が出ました。トランスレス6球スーパーで7A8-7C7-7C6-7B7-35A5-35Z3(パイロットランプなし)という構成です。1941年には高周波増幅だけロクタル管14H7を用い,他はGT管というトランスレス6球スーパーがありました。Stewart-Warner 206DCS, Zenith 6D539。戦争の中断を経て,戦後の1945年にはPhilco 46-420が出ました。大蔵恭仁夫, 日本古典ラヂオ同好会No.36(MH 1994.7, p.147)に1945, 6年の米国フィルコ社のモデル 46-420が解説されています。高周波増幅7C7-周波数変換7A8-中間周波数増幅7B7-検波増幅7C6-電力増幅50L6GT(50A5)-整流35Z5(35Y4)という構成です。また,別の号(No.18)にはSimplex社のU52T(1945年?) 7A8-7B6-7C6-35A5-35Z3という構成のラジオに触れています。1947年にも中間周波数増幅だけ14R7というラジオ(Silvertone 6050)もありました。7A8はSylvaniaが開発した8極周波数変換管で電極はG管の6D8Gという聞き慣れないもので,RCA系ではないので他社にはありません。
一方,ロクタル管は自動車ラジオにも多く使われました。もともと,ロックイン機構は耐震性を考慮した設計の所産であって移動用セットに向いており,さらにヒーター電圧規格を蓄電池充電電圧7V/14Vに耐えるよう設計とした品種を多く開発したこともあって,その利用は航空機搭載の軍用無線機はもちろんのこと,民生用の自動車ラジオにも多用され,1950年代前半にミニアチュア管に置き換わるまで使われたようです。私が持っている7V系の中古球はどうやら自動車ラジオのもののようです。銘柄はPhilco, Zenith, GM, Delcoで,製造はSylvania, GE, Tung-Solなどがあります。例えば,7B8-7A7-7B6-7C5-7Y4はGT管では6A8GT-6SK7GT-6SQ7GT-6V6GT-6X5GTに相当します。7B8は周波数変換管で電極の中身はダブルエンド型の6A8GT(ST管では6A7)ですから古い設計なのですが,外形はシングルエンド型ですから頭の配線が要りません。ちなみにGT管でシングルエンド型となった周波数変換管6SA7相当には7Q7というものがありました。
変わったところでは,スタジオモニターなどの業務用アンプとして,米国のLangevin Co.が1946年に売り出したアンプは,14C7x2, 50A5x2, 35Z3x2という構成で,電源はトランスレスで110-120V AC/DC両用,単純な5極A級シングルアンプを2つ組み合わせたプッシュプル・アンプにみえます。出力は3W at 2%, 4W at 5%というものでした。
一方欧州では,オランダPhilipsが1939年に米国のロクタルベースの高周波性能に着目して,テレビとUHF向けのBテクニック(ロクタル相当の8ピン・キーバルブ)ならびにCテクニック(9ピン・キーバルブ)を開発,高周波向けの高gm管EF50と,双5極管EFF50を開発しました。その後,1940年から1941年にかけて,民生ラジオ用の球としてロクタル管を採用した3つの6.3V管を開発しました。それが周波数変換用3極7極管ECH21, 高周波増幅管EF22, 検波出力管EBL21です。整流管は開発されず従来のP型ベースのAZ1を使用する組み合わせとなっていました。また同時にトランスレス用には100mAシリーズの球として新たにUCH21, UF21, UBL21, それに整流管UY21を開発しました。しかし,ラジオ管の開発は戦争のためにそこで終わりました。イギリスでは,Philipsの球はMullardを介して販売された他に,米国の互換管が各社で製造されました。ただし,真空管の名前は各社とも独自の名称制度を持っていたので一見バラエティーに飛んでいますが,独自の品種を作るまでには至らなかったようです。例えば,出力管7B5/7C5相当管としてMarconi-Osram KT81, N148, Mullard EL22として製造,整流管7Y4相当の球をOsramはU82, MarconiはU149として製造したようです。ドイツでは戦前にTelefunkenがPhilips系のロクタル管も製造しましたが,戦後1950年代初頭にはLorenzによってドイツ独自のマジックアイEM71, EM72が作られたようです。
戦前の欧州ではロクタル管が生まれた時代には米国オクタル・ベースを採用した欧州独自のガラス管G管が活躍しており,ロクタル管が主流になることはありませんでした。それでも,PhilipsやTelefunkenを中心に1950年代前半まで使われ,Philipsのミニアチュア管,リムロック管にバトンタッチしました。ロクタル管はその後も製造されたとすれば,日本同様に米国から供与された軍用機器の保守用ではなかったかと思われます。戦後,欧州で新たに開発されたロクタル管は,Philipsではわずか2種が確認されているのみです。その1つは,送信管QQC04/15が1950年にモービル用に作られました。これらはリムロック管と組み合わせて使用されました。また,オーデイオ用出力管EL34のロクタル版で有名なEL60もあります。オーディオ用のEL34に何の不足があったのでしょう?その秘密はやはり真空管のマウント法にあったようです。車載用の移動無線機や屋外仮設の多いPA用のアンプでは真空管が耐震型でしかもマウント法も脱落防止が考慮されているものが望まれた訳です。しかし,GT管もボタンステムを採用した耐震設計のものが現れ,脱落防止だけであれば真空管の頭に針金で固定する方法もあったことから,それ以後ロクタル型のパワー管は出現しませんでした。また小型受信管もミニアチュア管に置き換わり,ロクタルは使命を終えました。
一方,日本でのロクタル管ですが,戦前の日本の管球メーカは米国や欧州でのオクタル・ソケットによる標準化すらできず,従来のピンチステム,STバルブで甘んじていた状況でしたので,戦前は米国互換管は全く製造されず,わずかに軍用球としてVHF用の双5極管1品種UL6206がロクタル・ベースを用いて開発されたに止まりました。また,戦後になっても民生用ラジオはあいかわらずST管が主力で,1940年代末になってようやくオクタル・ベースの国産GT管の製造に着手するありさまでした。しかし,米国では戦後ミニアチュア管に移行したため,米国のGT管互換管を製造し始めると同時にミニアチュア管の製造にも着手するに及んで,ロクタル管は出る幕がありませんでした。しかし,講和条約締結後に,軍用無線機の分野では米国から自衛隊に供与された機器にロクタル管使用のセットがあり,保守用の需要はあったようです。通常なら国産化が望まれるところで,サブミニアチュア管やミニアチュア管は国産化されましたが,ロクタル管だけは管球メーカに製造技術が無く,新しく製造するには採算に合わないと勘定したのか,米国からの輸入で済ましました。そんなわけでとうとうロクタル管は製造されませんでした。やがて軍用通信機器の耐用年数が過ぎた1980年代になってから廃棄が進み,保守球のストックの一部は防衛庁払い下げ物品として市場に出るようになりました。払い下げロクタル管の箱には防衛庁の管理番号が見られますが,何と米軍の管理番号そのものが使用されていたようです。
下記の表はSylvaniaのマニュアルが手元に無い時に,英字EIA名の品種は米国GEのマニュアルETRM-15Pにより,また数字管はイギリスのB.B.Babani International Radio Tube Encyclopaedia(1959)を中心に,他の資料で補足した。後にSylvaniaのマニュアルも入手できたが,概ね合っている。+マークはRCAの1954年頃のRC-17に掲載してある品種。
Name |
Base |
Out-line |
Function |
Equiv |
Eh |
Ih |
Eb |
Po/gm |
1201/A VT241 |
|
|
IH UHF Triode |
7E5 |
6.3 |
0.15 |
180 |
gm3.0 u36 |
1203 |
|
|
IH UHF Diode |
7C4 |
6.3 |
0.15 |
117 |
5mA |
1203A VT243 |
4AH |
|
sa |
7C4 |
6.3 |
0.15 |
|
|
1204 |
8BO |
|
IH UHF Pentode |
7AB7 |
6.3 |
0.15 |
250 |
gm1.8 |
1206 |
8BV |
|
IH Twin Tetrode |
7G8 |
6.3 |
0.3 |
250 |
gm2.1 |
1207 |
|
|
IH Twin UHF Triode |
- |
6.3 |
0.3 |
|
|
1231 |
7V7 |
|
IH Pentode |
- |
6.3 |
0.45 |
300 |
gm5.5 |
1232 |
8V |
|
SCO Pentode |
7G7 |
6.3 |
0.45 |
250 |
gm4.5 |
1273 |
14C7 |
|
IH Pentode |
- |
6.3 |
0.32 |
250 |
gm1.58 |
1274 |
7Y4 |
|
|
7Y4 |
|
|
|
|
1280 |
14C7 |
|
|
14C7 |
|
|
|
|
1282 |
7V7 |
|
SCO Pentode |
7V7 |
6.3 |
0.45 |
300 |
gm5.8 |
1284 |
|
|
IH UHF Pentode |
- |
12.6 |
0.15 |
250 |
gm2.0 |
1288 |
|
|
DH Twin Triode |
3B7 |
|
|
|
|
1291 VT182 |
7BE |
|
DH Twin Triode |
3B7 3B7/1291 |
|
|
|
|
1292 |
|
|
DH Twin Triode |
3B7 |
|
|
|
|
1293 |
1LE3 |
|
DH Triode |
- |
1.4 |
0.11 |
90 |
gm1.3 mu15 |
1294 VT183 |
4AH |
|
IH Diode |
1R4 1R4/1294 |
1.4 |
0.15 |
117 |
1.5GHz |
1299 VT185 |
6BB |
|
DH Output Beam |
3D6 3D6/1299 |
2.8 1.4 |
0.05 0.1 |
150 |
gm2.4 RL14k Po0.6W |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
5679 |
7CX |
9-30 |
Twin Diode for VTVM |
special 7A6 |
6.3 |
0.15 |
Ebb 150 |
Io 8mA |
X-6030 |
(A14) |
|
Diode for Noise Generator |
|
3.0 |
0.6 |
|
|
FM1000 |
|
|
FM Detecter |
|
6.3 |
|
|
|
Name |
Base |
Out-line |
Function |
Equiv |
Eh |
Ih |
Eb |
Po/gm |
35Z3*+ 35Z3LT |
4Z |
9-31 |
Half-Wave Vac Rectifier |
35Z5GT without lamp |
35 |
0.15 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1LE3+ VT239 |
4AA |
9-30 |
Medium mu Triode |
1E4G |
1.4 DC |
0.05 |
90 |
mu14.5/1.3 |
Name |
Base |
Out-line |
Function |
Equiv |
Eh |
Ih |
Eb |
Po or mu /gm |
5AZ4*+ |
5T |
9-31 |
Full-Wave Vac Rectifier |
5Y3GT |
5 |
2 |
|
|
7A4*+ VT192 14A4 |
5AC |
9-30 |
Medium mu Triode |
6J5 12J5 |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
|
|
XXL |
5AC |
- |
Triode |
|
6.3 |
0.3 |
250 |
mu20 |
7B4*+ |
5AC |
9-30 |
High Mu Triode |
6F5, 6SF5 |
6.3 |
0.3 |
|
|
7C4 7C4/1203A VT243 |
4AH |
T9 |
UHF Diode |
1203A |
7.0 |
0.16 |
117V max |
5mA DCout |
7Z4*+ VT181 |
5AB |
9-31 |
Full-Wave Vac Rectifier |
|
6.3 |
0.9 |
|
|
7Y4*+ |
5AB |
9-30 |
Full-Wave Vac Rectifier |
6X5 12X5 |
6.3 |
0.5 |
|
|
14Y4 |
5AB |
9-30 |
Full-Wave Vac Rectifier |
7Y4 |
14.0 12.6 |
0.32 0.3 |
325V |
70mA |
35Y4*+ |
5AL |
9-31 |
Half-Wave Vac Rectifier |
35Z5GT 35W4 |
35 |
0.15 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1R4/ 1294 |
4AH |
9-30 |
HF Diode |
|
1.4 |
0.15 |
117 max |
1.0mA DCout |
1LA4+ |
5AD |
9-30 |
Power Amp pentode |
1A5GT |
1.4 DC |
0.05 |
90 |
0.115/0.85 |
1LB4+ |
5AD |
9-30 |
Power Amp pentode |
|
1.4 DC |
0.05 |
90 |
0.20/0.925 |
1LH4+ VT177 |
5AG |
9-30 |
Diode High Mu Triode |
1H5GT |
1.4 DC |
0.05 |
90 |
mu65 0.275 |
3LE4 |
6BA |
9-30 |
Power Amp pentode |
|
1.4/2.8 DC |
0.1/0.05 |
90 |
0.325/1.7 |
3LF4+ VT180 |
6BB |
9-30 |
Power Amp pentode |
3Q5GT |
1.4/2.8 DC |
0.1/0.05 |
110 |
0.330/2.0 |
Name |
Base |
Out-line |
Function |
Equiv |
Eh |
Ih |
Eb/Esg |
Po/gm |
7A5*+ |
6AA |
9-31 |
Beam Power |
|
6.3 |
0.75 |
110V |
1.5W |
14A5*+ |
6AA |
9-30 |
Beam Power |
|
12.6 |
0.15 |
250 |
2.8W |
35A5*+ 35A5LT |
6AA |
9-31 |
Beam Power |
35L6GT |
35 |
0.15 |
110V |
1.5W |
50A5*+ |
6AA |
9-31 |
Beam Power |
50L6GT |
50 |
0.15 |
110V |
2.1W |
7B5*+ 7B5LT |
6AE |
9-31 |
Power Pentode |
6K6 |
6.3 |
0.4 |
250 |
3.4W |
7C5*+ 14C5 7C5LT |
6AA |
9-31 |
Beam Power |
6V6GT 12V6GT |
6.3 12.6 |
0.45 0.225 |
250 |
4.5W |
7E5 7E5/1201 VT241 |
8BN |
9-30 |
High Frequency Triode |
|
6.3 |
0.15 |
180 |
gm3 mu36 |
28Z5 |
5AB/6BJ |
9-31 |
Full-Wave High Vac Rectifier |
|
28 |
0.24 |
325 |
100mA |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1LC5+ |
7AO |
9-30 |
SCO RF Pentode |
1N5GT |
1.4 DC |
0.05 |
90/45 |
/0.775 |
1LD5+ |
6AX |
9-30 |
Diode SCO Pentode |
|
1.4 DC |
0.05 |
90/45 |
/0.575 |
1LG5+ |
7AO |
9-30 |
Semi-RCO Pentode |
|
1.4 DC |
0.05 |
90/90 |
/1.15 |
1LN5+ VT179 |
7AO |
9-30 |
SCO RF Pentode |
|
1.4 DC |
0.05 |
110/110 |
/0.80 |
1AB5 |
5BF |
9-32 |
SCO RF Pentode |
|
1.2 DC |
0.130 |
150/150 |
/1.35 |
Name |
Base |
Out-line |
Function |
Equiv |
Eh |
Ih |
Eb/Esg |
Po/gm |
7A6*+ |
7AJ |
9-30 |
Twin Diode |
(6H6) |
6.3 |
0.15 |
|
|
7B6*+ 14B6 7B6LM |
8W |
9-30 |
Twin Diode - High Mu Triode |
6SQ7 12SQ7 |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
|
|
7C6*+ |
8W |
9-30 |
Twin Diode - High Mu Triode |
6ST7 |
6.3 |
0.15 |
|
|
7E6*+ VT188 14E6 |
8W |
9-30 |
Twin Diode - Medium Mu Triode |
6SR7GT 6BF6 12SR7 |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
|
|
7X6 (1948? |
7AJ |
9-31 |
High Vac Rectifier Doubler |
|
6.3 |
1.2 |
Ebb235 Vrms |
Io 75mA |
50X6*+ (1948) |
7AJ |
9-31 |
Vac Rectifier Doubler |
50Y6GT, (25Z6GT), (25Z5) |
50 |
0.15 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1LA6+ |
7AK |
9-30 |
Petagrid Converter |
1A7GT |
1.4 DC |
0.05 |
90/45 |
gc 0.25 |
1LC6+ VT178 |
7AK |
9-30 |
Petagrid Converter |
|
1.4 DC |
0.05 |
90/35 |
gc 0.275 |
XXB |
7BW |
- |
Duo Triode |
- |
1.4 |
0.1 |
90 |
mu14.5/ |
3C6 |
7BW |
9-30 |
(DH) Medium mu Twin Triode |
|
1.4/2.8 DC |
0.1/0.05 |
90 |
mu14.5/1.3 |
3D6 3D6/1299 VT185 |
6BA |
9-30 |
(DH) Beam Power Pentode |
(sim 3Q5GT) |
1.4/2.8 DC |
0.22/0.11 |
150/90 |
0.6W/2.4 |
3E6 |
7CJ |
9-30 |
(DH) SCO RF Pentode |
|
1.4/2.8 DC |
0.1/0.05 |
90/90 |
-/1.7 |
Name |
Base |
Out-line |
Function |
Equiv |
Eh |
Ih |
Eb |
Po/gm |
7A7*+ 7A7LM 14A7/12B7 |
8V |
9-30 |
RCO Pentode |
6SK7 12SK7 |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
|
|
7B7*+ |
8V |
9-30 |
RCO Pentode |
|
6.3 |
0.15 |
250 |
gm1.75 |
7C7*+ VT193 |
8V |
9-30 |
SCO Pentode |
(6SJ7) |
6.3 |
0.15 |
250 |
gm1.3 |
14C7*+ |
8V |
9-30 |
SCO Pentode |
(12SJ7) |
12.6 |
0.15 |
250 |
gm1.575 |
28D7 |
8BS |
9-31 |
Twin Beam Power |
|
28 |
0.4 |
28 |
0.1W |
7E7*+ 14E7 |
8AE |
9-30 |
Twin Diode RCO Pentode |
|
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 |
gm1.3 |
7F7*+ VT189 14F7 |
8AC |
9-30 |
High Mu Twin Triode |
6SL7GT 12SL7GT |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
|
|
7G7*+ |
8V |
9-30 |
SCO Pentode for TV |
|
6.3 |
0.45 |
250 |
gm4.5 |
7H7*+ VT190 14H7 |
8V |
9-30 |
RCO Pentode |
6SH7GT |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 |
gm4.0 |
7J7*+ VT194 14J7 |
8BL |
9-30 |
Triode Heptode Converter |
6J8G |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
|
|
7K7*+ |
8BF |
9-30 |
Twin Triode High Mu Triode |
6AQ7GT |
6.3 |
0.3 |
|
|
7L7*+ |
8V |
9-30 |
SCO Pentode |
(7G7/ 1232) |
6.3 |
0.3 |
250 |
gm3.1 |
7N7*+ 14N7 |
8AC |
9-31 |
Medium Mu Twin Triode |
6SN7 12SN7 |
6.3 12.6 |
0.6 0.3 |
|
|
7Q7*+ 14Q7 |
8AL |
9-30 |
Pentagrid Converter |
6SA7 12SA7 |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
|
|
7R7*+ 14R7 |
8AE |
9-30 |
Twin Diode RCO Pentode |
|
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 |
gm3.2 |
7S7*+ 14S7 |
8BL |
9-30 |
Triode Heptode Converter |
|
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 |
gc0.525 |
7T7 |
8V |
9-30 |
SCO Pentode |
6SH7GT |
6.3 |
0.3 |
250 |
gm4.9 |
7V7*+ |
8V |
9-30 |
SCO Pentode |
|
6.3 |
0.45 |
300 |
gm5.8 |
7W7*+ 14W7 |
8BJ |
9-30 |
SCO Pentode |
=7V7 |
6.3 12.6 |
0.45 0.225 |
300 |
gm5.8 |
7X7*+/ XXFM 14X7 |
8BZ |
9-31 |
Twin Diode High Mu Triode |
|
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 |
mu100, gm1.5 |
7AB7 ob1948 |
8BO |
9-32 |
SCO RF Pentode |
|
6.3 |
0.15 |
250 |
gm1.8 |
7AD7*+ |
8V |
9-31 |
Power Pentode Video |
|
6.3 |
0.6 |
300 |
gm9.5 |
7AF7*+ 14AF7/ XXD |
8AC |
9-30 |
Medium Twin Triode |
|
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 |
mu16, gm2.1 |
7AG7*+ |
8V |
9-30 |
SCO Pentode |
|
6.3 |
0.15 |
250 |
gm4.2 |
7AH7*+ |
8V |
9-30 |
RCO Pentode |
|
6.3 |
0.15 |
250 |
gm3.3 |
7AJ7 |
8V |
9-30 |
SCO RF Pentode |
|
6.3 |
0.3 |
100 250 |
gm2.275 gm1.575 |
7AK7 |
8V |
9-31 |
SCO Dual Cont Pentode |
|
6.3 |
0.8 |
150 |
gm6.0 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
3B7 3B7/1291 VT182 |
7BE |
9-30 |
(DH) HF Twin Triode |
|
1.4/2.8 DC |
0.22/0.11 |
135 |
PPamp 1.5W/1.9 mu20 |
Name |
Base |
Out-line |
Function |
Equiv |
Eh |
Ih |
Eb |
Po/gm |
7A8*+ VT208 |
8U |
9-30 |
Octode Converter |
6D8G |
6.3 |
0.15 |
250 |
gc=0.55 |
7B8*+ 14B8 VT208 7B8LM |
8X |
9-30 |
Pentagrid Converter |
6A8 12A8GT |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
|
|
7F8*+ 14F8 |
8BW |
9-32 |
Medium Mu Twin Triode |
|
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 |
mu48 |
7G8 |
8BV |
9-32 |
SCO Dual Tetrode |
|
6.3 |
0.3 |
250 |
gm2.1 |
Name |
Base |
Out-line |
Function |
Other Name |
Equiv |
Eh |
Ih |
Eb |
Po/gm |
ECH21 UCH21 |
8-201 |
LT 29-65mm |
Triode Pentagrid Converter |
ECH71 UCH71 |
ECH4 UCH4 |
6.3 20 |
0.33 0.1 |
250 |
(p)gm2.2 gc0.75 (t)mu13 |
UF21 |
8-202 |
LT 29-65mm |
RCO Pentode |
|
UF9 |
12.6 |
0.1 |
100 200 |
gm2.0 |
EF22 |
8-202 |
LT 29-65mm |
RCO Pentode |
CV303 |
EF9 UF9 |
6.3 |
0.2 |
250 |
gm2.2 |
EF50 |
9C |
LT |
Pentode |
ARP35 CV1091 CV1578 VR87 VR87A VT250 |
|
6.3 |
0.3 |
250 |
gm6.5 |
EF51 |
8-203 |
LT |
VHF Pentode 150MHz |
CV305 |
|
6.3 |
0.35 |
250 |
gm9.5 |
(EF54) |
|
LT |
Pentode |
CV380 CV1136 |
|
6.3 |
0.3 |
250 |
gm7.7 |
EF55 |
9C |
LT |
Pentode |
CV173 |
|
6.3 |
1.0 |
250 |
gm12.0 |
EFF51 |
9-13 |
LT |
Twin VHF Pentode 300MHz |
|
|
6.3 |
0.75 |
250 |
gm7.5 |
EBL21 UBL21 |
8-200 |
LT 29-80mm |
Dual Diode Power Pentode |
EBL71 UBL71 |
EL3N, EL11, UBL1 |
6.3 55 |
0.8 0.1 |
250 100 |
RL7k 4.5W RL3k 1.35W |
EL60 |
9-12 |
LT |
Power Pentode |
|
EL34 |
6.3 |
1.5 |
250 |
Po11W |
18040 |
8V |
LT |
Power Pentode Video? |
|
E81L |
18 |
0.27 |
210 |
gm11 RL15k 1.0W |
UY21 |
|
LT 29-80mm |
Half Wave Rectifier |
|
UY1(N) |
50 |
0.1 |
250 |
140mA |
(AZ21) |
|
LT |
|
|
|
4 |
1.0 |
300 |
120mA |
(EZ22) |
|
LT |
|
CV346 |
|
6.3 |
0.9 |
250 |
100mA |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
QQC04/15 |
- |
LT |
Transmitting Tube; Double tetrode, developed in 1950 |
|
EIA name 5895 |
6.3 12.6 |
0.68 |
400 Esg 200 |
Po 22.5W at 150MHz, 9W at 300MHz |
ロクタル管は中身が見えず,またガラス管壁の印字も剥がれやすいので,概観から製造年代を推定するのは至難の業に見える。見えるのはベース・シェルの特長とガラス管壁のゲッタ膜の色と,電極支持用のマイカ板くらいである。それでも何とか製造年が分からないものだろうか?
ベース・シェルの材質やベース底のピン・セパレータの有無によりある程度推定できる。
(1)初期: 亜鉛メッキ鉄製であり今では錆びている,シェルとセンターガイドピンが一体成形ではなく,ガイドピンの付け根に溶接用のフランジ(ワッシャーのようなもの)がある。シェル底面にピン・セパレータが無い。
(2)中期: クロムメッキ鉄製で今でもピカピカ,シェルとセンターガイドピンが一体成形である。ピン・セパレータが無い。
(3)後期: 鉄製だがアルミのようなくすんだ色(ユニクローム・メッキ),ピン・セパレータがある。
また,ガラスの中では
(1)ゲッタ膜が青白い(マグネシウム系,Sylvania),(2)黒ずんでいる()
(1)マイカ板が透明,(2)マグネシア塗布してある。
電極構造のうち,外形で見られるのはマイカの形である。合わせてマイカの構造の変遷を見る。
最も古いタイプは1939年から1940年代前半(戦時中)にかけてのもの。シェルは亜鉛メッキ鉄製で,ガイドピンの根本にワッシャーがあり,ベース底にピン・セパレータが無い。シェルは錆が出る。上部電極の支持はガラス壁にマイカ板の周囲の爪を立てる方法ではなく細い鉄板をバネとして用いるか,またはサイドマイカを使っている。
Early Time Loktals. Base Guide Pin has a Washer Ring. Three 7A7s, Remote Cut-off Pentode, equivalent with 6SK7GT, From left, Two GM/?s and Philco Loktal/初期のロクタル。ベース・ガイドピンはワッシャーがある。7A7は高周波増幅用のリモートカットオフ5極管。7A7は電気的に6SK7GTと同じ。左2つは自動車用でGeneral Motorsブランド/メーカー不明。右はラジオ・メーカのPhilcoブランド。ともにSylvania製。
7A7? GM/? (EO+) (Bottom Mica)Disk type with shield, (Top Mica)Disk Mica with shield, (Roof Mica) with 4 Metal side rods/(下部マイカ)シールド付きの円盤,(上部マイカ)シールド付きの円盤,(天井マイカ)4本の金属製サイドロッド付き
7A7? GM/? (EO+) same as above/上に同じ
7A7 Philco Loktal (- P) (Bottom Mica)Disk type with shield, (Top Mica)Disk Mica with shield, with side mica/(下部マイカ)シールド付きの円盤,(上部マイカ)シールド付きの円盤,サイドマイカ付き
シェルはクロムメッキの鉄製で,ガイドピンの根本にはワッシャーが無くなり,ガイドピンと一体成形の凸型となる。ベース底にはまだピン・セパレータが無い。1940年代後半と思われる。
Middle Ages Loktals(I). Base Guide Pin without Washer. From left, Rectifier 7Y4 (eq. 6X5) Zenith, Medium mu Triode 7A4 (eq. 6J5) Philco, Pentagrid Converter 7B8 (eq. 6A8) Philco and Medium mu Twin Triode 7AF7 Zenith/中期のロクタル(I)。ワッシャー無し。整流管7Y4 (6X5相当), 中増幅率3極管7A4 (6J5相当), 5格子周波数変換管7B8 (6A8相当), 中増幅率双3極管7AF7。両端はZenithブランド,中央2本はPhilcoブランド。
Middle Ages Loktals(II). Base Guide Pin without Washer. From left, Fullwave Rectifier 7Z4 (original) Philco and High mu Twin Triode 7N7 (eq.6SL7) Philco./中期のロクタル(II)。ワッシャー無し。左は6X5と5Y3の中間の全波整流管7Z4, 右は高増幅率の双3極管(6SL7相当)。ともにPhilcoブランド。
シェルは艶無しのユニクローム・メッキの鉄製で,一見アルミ製に見える。ベース底に一体成形のピン・セパレータが付く。1940年代末以降と思われる。
Last Ages Loktals(I-1). Base Shell with Pin Separator. From left, Pentagrid Converter 7B8 (original) Zenith/Sylvania, Twin Diode- High mu Triode 7B6s (eq.6SQ7) GE and GM/Sylvania/後期のロクタル(I).ピンセパレータ付きシェル。左はZenithの周波数変換用8極管7B8, 右2つはGEとGMの双2極3極管7B6 (6SQ7相当)。
Last Ages Loktals(III). Base Shell with Pin Separator. From left, RCO Pentode two 7A7s GM/Sylvania, and Zenith/Sylvania and two 7C5s GM/Sylvania/後期のロクタル(III).ピンセパレータ付きシェル。7A7はリモートカットオフの高周波増幅5極管(6SK7相当),7C5はビーム出力管(6AQ5/6V6相当)。左から2番目はZenithブランド,残りはGMブランド。ともにSylvania製。
7B8 Philco Loktal (- P1 3E) (Bottom Mica)Disk Type with shield, (Top Mica)no support/(下部マイカ)シールド付き円板,(上部マイカ)支持無し [P1=1941/1stQ]
Middle Ages Loktals(I-3). Base Guide Pin without Washer. Pentagrid Converter 7B8 (eq. 6A8) Philco /中期のロクタル(I-3)。ワッシャー無し。5格子周波数変換管7B8 (6A8相当), Philcoブランド。
7B8 Zenith/Sylvania (E8A) 312? (Bottom Mica)Disk Type, (Top Mica)Disk Type without support/(下部マイカ)円盤,(上部)支持無し (1948?)
Last Ages Loktals(I-1). Base Shell with Pin Separator. Pentagrid Converter 7B8 (original) Zenith/Sylvania,/後期のロクタル(I).ピンセパレータ付きシェル。Zenithの周波数変換用8極管7B8。
5格子周波数変換管。電気的特性は6A8と同じ。
Sylvania 7B8, (A2B) 23-, ガラスにスートがあり内部は良く見えないが,ゲッタ鏡面は後期の近代的な色。側面下から覗く限り,ST管の6A7やGT管の6A8GTと同様に円筒状のプレートとグリッド群が見える。下部マイカ板は円盤形で白いマグネシア塗布でステム部の配線は実に短く堅牢である。シェル底は後期のセパレータ付き。秋葉原で捨て値で購入。新品,未計測。(1952年製?)
=6J8G
Last Ages Loktals(II-1). Base Shell with Pin Separator. From left, 7Q7s (eq. 6SA7) DELCO and GM/Sylvania/後期のロクタル(II).ピンセパレータ付きシェル。5格子周波数変換管7Q7(6SA7相当). DELCOとGMブランド。
7Q7 DELCO (C9A) (Bottom Mica)Disk Type, (Top Mica)Disk or Rectangular Type with 3 nails/(下部マイカ)円盤,(上部マイカ)3爪付き円盤または長方形
7Q7 GM/Sylvania (B-A) 312-926 Mica is same as above/マイカは上に同じ(1949?)
Early Time Loktals. Base Guide Pin has a Washer Ring. Three 7A7s, Remote Cut-off Pentode, equivalent with 6SK7GT, From left, Two GM/?s and Philco Loktal/初期のロクタル。ベース・ガイドピンはワッシャーがある。7A7は高周波増幅用のリモートカットオフ5極管。7A7は電気的に6SK7GTと同じ。左2つは自動車用でGeneral Motorsブランド/メーカー不明。右はラジオ・メーカのPhilcoブランド。ともにSylvania製。
7A7? GM/? (EO+) (Bottom Mica)Disk type with shield, (Top Mica)Disk Mica with shield, (Roof Mica) with 4 Metal side rods/(下部マイカ)シールド付きの円盤,(上部マイカ)シールド付きの円盤,(天井マイカ)4本の金属製サイドロッド付き
7A7? GM/? (EO+) same as above/上に同じ
7A7 Philco Loktal (- P) (Bottom Mica)Disk type with shield, (Top Mica)Disk Mica with shield, with side mica/(下部マイカ)シールド付きの円盤,(上部マイカ)シールド付きの円盤,サイドマイカ付き
7A7 GM/Sylvania (L8B) 312-926 (Bottom Mica)Disk Type with shield, (Top Mica)with Side Mica/(下部マイカ)シールド付き円盤,(上部マイカ)サイドマイカ付き(1949?)
7A7 Zenith/Sylvania (A8B) 312-826 Mica is same as above/マイカは上に同じ (1948?)
[0kP] Last Ages Loktals(III-1). Base Shell with Pin Separator. RCO Pentode two 7A7s GM/Sylvania, and Zenith/Sylvania/後期のロクタル(III).ピンセパレータ付きシェル。7A7はリモートカットオフの高周波増幅5極管(6SK7相当)。GMブランドとZenithブランド。ともにSylvania製。
双2極,リモートカットオフ5極管。電気的特性は2極部は6AV6に同じ,5極部は6SK7-GTよりもgmが高い。
6.3V/0.3A, 12.6V/0.15A,
(P)250V/2W, 100V/0.25W, -1V, 5.7mA, 2.1mA, 1.0M, 3.2mA/V,
(D) same as 6AV6
Sylvania 14R7, (D1B) 152。(1951年?) 日本の自衛隊と思われる箱,物品整理番号C-2-3, 5960-100--7100,通信補給処,39.8.3とあり1964年に納入されたことが分かる。シェル底はセパレータ付き。ガラスにスートは無く,上部のゲッター膜面が比較的少ないので,下の方は良く見える。電極構造は下部に2極部の黒いシールド箱があり,上部に5極部がある。下部マイカは小型の円盤形,マグネシア塗布。電極上部のマイカは見えないが,ガラス管との支持にはサイドマイカを使用している。秋葉原で捨て値で購入。新品,未計測。
双2極管。電気的特性は6H6-GTに同じ。
Maker Unknown (Sylvania?) 7A6, 電気的特性は6H6に似ているが,構造が横置き型の双2極管。文字は緑。ガラスはスート無しだが天井にペレット皿付きのゲッタ板があり,上部にフラッシュ。通常のGT管よりもゲッタ膜の範囲が広い。電極左右のマイカは長方楕円形でマグネシア塗布。シェル底はセパレータ付き。この球だけは,ステム底から出たピンの太さに比べて内部の引き出し線の太さが遥かに細く,まるでGT管のボタンステムのようである。秋葉原で捨て値で購入。新品,未計測。(1950年代?)
7B6 GE (H9B) 9-52 188-5 (Bottom Mica)Rectangular Type, (Top Mica)Oval Type without support/(下部マイカ)長方形,(上部マイカ)支持なし楕円形(1949?)
7B6 GM/Sylvania (A9A) 312-926 Mica is same as above/マイカは上に同じ(1949?)
Last Ages Loktals(I-1). Base Shell with Pin Separator. Twin Diode- High mu Triode 7B6s (eq.6SQ7) GE and GM/Sylvania/後期のロクタル(I-1).ピンセパレータ付きシェル。GEとGMの双2極3極管7B6 (6SQ7相当)。
7A4 Philco Loktal (D6E U4) (Bottom Mica)Semicircular Type, (Top Mica)Rectangular Disk Type with side metal rod suporter/(下部マイカ)半円形,(上部マイカ)長方楕円, 金属製サイドロッドによる支持付き [U4=1944/3rdQ]
Middle Ages Loktals(I-2). Base Guide Pin without Washer. Medium mu Triode 7A4 (eq. 6J5) Philco/中期のロクタル(I-2)。ワッシャー無し。中増幅率3極管7A4 (6J5相当), Philcoブランド。
7C5 GM/Sylvania (L8B) 312-926 (Bottom Mica)Semicircular disk Type, (Top Mica)Rectangular Type with 3 nails/(下部マイカ)半円盤,(上部マイカ)3爪付き長方形(1949?)
7C5 GM/Sylvania (A9B) 312-926 Mica is same as above/マイカは上に同じ(1949?)
Last Ages Loktals(III-2). Base Shell with Pin Separator. Two 7C5s GM/Sylvania/後期のロクタル(III-2).ピンセパレータ付きシェル。7C5はビーム出力管(6AQ5/6V6相当)。GMブランド。ともにSylvania製。
7Y4 Zenith (C8E) 312-839(Bottom Mica)Rectangular Type without coating, (Middle and Top Mica)Rectangular Type without coating/(下部マイカ)コーティング無しの長方形,(中央部,上部マイカ)コーティング無しの長方形 (Sylvania 1948年?) [839=1948/39w] (C8E=1948]
Middle Ages Loktals(I-1). Base Guide Pin without Washer. Rectifier 7Y4 (eq. 6X5) Zenith/中期のロクタル(I-1)。ワッシャー無し。整流管7Y4 (6X5相当), Zenithブランド。
7Z4 Philco Loktal (J7E) (Bottom Mica)Square Type/(下部マイカ)方形 [1947?]
Middle Ages Loktals(II-1). Base Guide Pin without Washer. Fullwave Rectifier 7Z4 (original) Philco /中期のロクタル(II-1)。ワッシャー無し。6X5と5Y3の中間の全波整流管7Z4。Philcoブランド。
全波整流管。電気的特性は5Y3-GTに同じ。
Sylvania製 5AZ4 (B1F 1 39), シェルはセパレータ付き。電極構造は5Y3GTというよりも電極下部にマイカ板を使用していないST管の80に似ている。上部マイカは3爪付き長方形でマグネシア塗布。電極下部は堅牢なジュメット線に直接組み立てておりマイカ不使用。(1951年製?)
7N7 Philco Loktal, 260-5102 (OJ3) (Bottom Mica)Rectangular Disk Type(下部マイカ)長方形 (Philcoの1951年製?)
Middle Ages Loktals(II-2). Base Guide Pin without Washer. High mu Twin Triode 7N7 (eq.6SL7) Philco./中期のロクタル(II-2)。ワッシャー無し。高増幅率の双3極管(6SL7相当)。Philcoブランド。
中増幅率の双3極管。電気的特性は6SN7-GT/12SN7-GTに同じ。
Tung-Sol 7N7 (322 PC3), Twin Triode, Tung-Sol製の1960年代と思われる近代管。電極形状は6SN7に似ていない。というのも,正面に向かって両電極はやや斜めに対称に配置されているからである。放熱フィンはプレートの片側のみにある。ゲッタはドーナツ型で近代的。シェル底はセパレータ付き。ジュメット線が細く通常のGT管並。新品,未計測。
7AF7 Zenith (L7E) (Bottom Mica)Rectangular Type with 2 nails, (Top Mica)Rectangular Type with 2 nails/(下部マイカ)2爪付き長方形,(上部マイカ)2爪付き長方形 [L7E=Dec 1947]
ZenithもPhilcoもSylvania製。
Middle Ages Loktals(I-4). Base Guide Pin without Washer. Medium mu Twin Triode 7AF7 Zenith/中期のロクタル(I-4)。ワッシャー無し。中増幅率双3極管7AF7。Zenithブランド。
高増幅率の双3極管。電気的特性は6SL7-GT/12SL7-GTに同じ。
Sylvania 14F7 (9B 1-5?), Twin Triode。電極形状は6SL7に似ている。マイカは下部,上部ともに長方楕円形でマグネシア塗布。シェル底はセパレータ付き。自衛隊の払い下げ物品。秋葉原で捨て値で購入。新品,未計測。(1951年製?)
オランダPhilipsは1941年に米国のロクタルベースの高周波性能に着目して,テレビとUHF向け真空管を目的としたBテクニック(ロクタル相当の8ピン・キーバルブ, 外径32mm)ならびにCテクニック(9ピン・キーバルブ, 外径36mm)を開発,Cテクニックを応用した高周波向けの高gm管EF50(Mullard/Philips)と,プッシュプル用双5極管EFF50(Philips, gm=8mA/V)を開発しました。(EF50の開発は1939年といわれるが,初期の頃はピンの形状が違っていたという話。ロクタル相当のCテクニックの論文は1941年に出ている)
9ピン・キーバルブには,このほか,高gm4極管EE50(Mullard/Philips), 高gm5極管EF53(Philips, 特性はEF50に同じ), EF54(Mullard, gm=7.7mA/V), EF55(Mullard, gm=12mA/V), EFF51(Philips, 特性はEFF50に同じ), EFP60(Philips, gm=25mA/V, 2次電子5極管)があります。
EF50は,高周波増幅用の5極管で,Mullard/Philips,1939年の開発といわれています。開発時には高周波(50MHz)における入力容量と入力インピーダンスなどの管理が測定されています。
6.3V, 0.3A, 250V, 250V, Rk32 ohm, 10mA, 3mA, 1M, 6.5mA/V
EF50は主に英国で相当管が作られました。Mullard EF50, Cossor 63SPT, Osram Z90, また軍用,業務用として第2次大戦中に活躍,名前も様々なものが付きました。英国陸軍ARP35, 英国CV1091 CV1578, 英国空軍VR91, VR91A。また戦時中は米国にも渡り,Sylvaniaが製造した模様。米国軍用管にも登録され,VT250という名称を持つ。
British Army Valve ARP35(equivalent to EF50), (ARP35 ZA/3058)/メーカ不明。アルミ・ケース入りのメタル・ガラス管(MG管)である。ロシアの球かもしれない。秋葉原で廉価に入手。しかし,ソケットは高価。