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5C. Japan made American Type |
Japan Made American Type GT Radio Tube/国産化された米国型GT管 | ||||
Table of Japan Made American Type GT Tubes/日本製米国型GT管の一覧 | ||||
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Matsuda, TEN, Matsushita 6K6-GT (see Audio Power Pentode) |
Matsuda, Matsushita 5Y3-GT, Tou, Matsuda, TEN, (see Page 51, and Audio Rectifier), 5Z4-GT QX |
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Matsuda, Hitachi, (see Page 51, and Audio Rectifier) |
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6SH7-GT, Matsuda, TEN 6SJ7-GT/G,6SJ7-GT,, Matsuda, NEC, TEN, Matsushita, Unknown, Elevam, Hitachi, 12SJ7-GT, Matsushita 6AC7-GT, Matsuda, NEC |
6SD7-GT, Matsuda, 12SG7-GT, Matsuda |
|
6J5-GT, Hitachi 6C5-GT, QX, |
6SL7-GT, Matsuda, TEN 6SN7-GT, Matsuda, Unknown, |
Collection
Tube |
TEN |
Matsuda Toshiba |
NEC |
Matsushita |
Hitachi |
Elevam |
Sun? |
QX |
Futaba |
6SA7GT 12SA7GT |
51,52b - |
#旧箱 #1952 |
赤, 56 - |
- #53 |
07=60.7
|
1951
|
|
1951 - |
|
6SK7GT 12SK7GT |
1960s 1951b |
# #1952 |
赤コ - |
- #53,55 |
|
|
- GTG 1952? |
|
|
6SQ7GT 12SQ7GT |
51,1957 - |
1952, 58 #1952 |
旧形カ31-7
|
1953 #53 |
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|
GTG? - |
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1952 - |
6F6GT |
EI2=55 スート |
1959 |
1957 |
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6V6GT |
A5Q=51スート |
スート53-4?, 56? |
1956 |
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5Z4GT |
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1952-54 |
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5Y3G 5Y3GT |
F=60s 1957 |
- 旧箱銀, 1950s |
- 1966 |
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6X5GT |
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1950s |
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1954 |
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25L6GT 35L6GT 50L6GT |
|
1961? 1950?, 35.7=60.7 #1952?, 50sE |
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- #53, A1/Z - |
- - (110)12=61.10 |
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35Z5GT |
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GTM #53 |
(28)62.8 |
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For comm. |
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6C5GT |
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1952-54 |
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6J5GT |
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1960s |
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6H6GT |
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1950s |
1955 |
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6SD7GT |
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1958?.60 |
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12SG7GT |
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1960s |
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6SH7GT |
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1950s |
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6SJ7GT 12SJ7GT |
55 - |
1958,60 - |
50s?, 1960,62 - |
56,60 55 |
54,64 - |
D=55? - |
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6SL7GT |
1952 スート |
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6SN7GT |
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1950s銀 |
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6AC7GT |
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1958 |
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このページは日本製の米国型GT管特集です。
米国では1936年頃からオクタル・ベースのメタル管をガラス管に焼きなおしたG管が現れ,さらにストレート・ガラスのT管を用いたG管,そして1938年にはステムを短くしたバンタムステムが現れてGT管時代に入った。同じ頃,さらにボタン・ステムとロック・イン機構を合わせたロクタル管も出現し,1940年代はメタル管,GT管,ロクタル管それぞれが,民生用のラジオ受信機から軍用機器に至るまで使用された。
我が国の真空管産業は古来米国からの技術導入の形で進めてきたのであるが1930年代末に起きた米国の異変には余り関心を抱かなかった。その大きな理由は足のすげ替えやガラスの形状の違いだけでは民生用ラジオでは経済的なメリットが見いだせなかったからであろう。このため,メタル管は軍用のみに製造されたが,ガラス・オクタル管の中でも新技術を取り入れた新品種に限りST管に焼きなおしたものを製造している。UZ-6L6A, Ut-6L7G, Ut-6H6Aが有名である。オクタル・ガラス管は僅かにUG-6P7Gが知られているだけである。その後,戦時中に軍用として初めてストレート・ガラスのオクタル管が,金属ガラス・オクタル(MG)管やGT管の形で製造された。それがFM2A-05AやHシリーズの球,そしてソラであった。
戦後もしばらくは製造設備の関係からST管時代が続いた。もっとも,真空管製造会社は戦時中の遅れを最も気にしており早く米国の技術に追いつきたかった。「GT管時代」であることを意識していたので,何とか戦前の技術だけでGT管を作り上げたのが戦後数年の成果であった。それは米国の真空管会社との技術提携無しで(特許に抵触しない範囲で)できるものに限られていた。それが日本独自のGT管誕生の動機であった。しかし,やがて製造許可が得られるようになると,今度は海外への販路も確保したいと望んでいたこともあり,「日本独自の規格は不利」,「米国型互換路線」でなければならない,に変わった。それが1950年頃の状況である。やがて米国型互換のGT管一本に統一するという決定がなされ,1950年頃から数年の間にことごとく米国品種が国産化された。製造された米国型GT管は,初めは民生用ラジオにも用いられたが,その多くは業務用・通信用に用いられ,やがて民生用ラジオはミニアチュア管に直ぐに移行したため,GT管の需要はその後はもっぱら業務用・通信用となった。
(1) Reasons why Japanese Companies make American type GTs 米国互換管国産化の動機
何故,戦後直ぐにGT管が作られたか?また何故米国互換のGT管を作らずに日本独自のGT管を作ったのか?さらに何故1950年頃になって今度は米国互換管を作りはじめたのか?というのがGT管の歴史の主題であろう。ここでは,最後の2つの疑問について答えよう。敗戦直後は米国真空管会社が持つ特許権などの手続きが困難であったので,ライセンスが不要な(あるいは戦前からの特許だけで済む)独自の球を作った。それが何故1950年頃から米国互換管を作るようになったのだろうか。外貨獲得のための外国への輸出の道が開けてきた事が第1,そして真空管製造会社もユーザーもバラバラな規格にうんざりしていたことが第2の理由だった。国内各社は占領下の通信工業会規格委員会CESにおいて日本独自の規格の球をできるだけ廃し米国管類似品種を整理,今後は米国互換管を製造するという路線を決めたのであった。もともとGT管は米国互換管を作りたいがライセンスが得られないために類似管を作った経緯があったので,切替はスムーズであった。ただし,日本無線だけは戦前からの経緯もあって(国内大手の東芝の反対もあって?)米国真空管会社のライセンスを得ることができなかったというのが私の意見。日本電気は米国WE,東芝マツダは米国GE・RCA,川西・神戸工業TENはRCAと提携していたが,戦後,後和算となり占領下でRCAとの提携が行われた。
(2) State in 1947-1950/1947-50年頃の状況
電気通信学会誌1947年12月によれば,川西機械(後の神戸工業TEN)はトランスレス管12SA7(-GT), 12SJ7(-GT), 12SK7(-GT), 12SQ7(-GT), 30L6(35L6-GTの誤り?), 30Z5(35Z5-GTの誤り?),FM通信用の6H6(-GT), 広帯域中間周波数増幅用6AC7(-GT)の試作を終え量産開始の準備をしているとある。米国互換管の着手はTENが一番早かったようであるが,市場に現れたのは遅れた。神戸工業TENとなってから,電波科学1950年12月に「最も新しい優秀な真空管」としてGT管のイメージ広告を掲載しているが,残念ながらどんな品種を発表していたかは不明である。
1950年頃にGT管を製造したメーカは電波科学1950年1月によると日本電気,日本無線,東芝,神戸工業,丸子などとしている。他社が1947年頃から日本名のGT管を製造していた中で,米国型GT管を市場に始めて送り出したのは日本電気NECだったかもしれない。6SA7-GT, 6SK7-GT, 6SQ7-GT, 6V6-GTを国産化したことを写真入りで紹介している。電波科学1950年12月の通販のページには5Y3-Gを含めたセット販売で2020円の価格を掲載している。
宮田電機エレバムも同時期製造に入ったようで1950年11月川松のカタログに同様の品種で1420円だった。同時に6F6-GT, 6X5-GT, 6SJ7-GTを掲載している。少し後の発行と思われる宮田電機のカタログには6SD7-GT, 6H6-GT, 6SL7-GT, 6J5-GTもある。宮田電機はあらかたのGT管を国産化したので品揃えが多いが,雑誌広告で確認できるのは1953年が初めて。価格表はない。
大手の東芝は電波科学1950年12月に11品種を発表したことを伝えている。販売が出遅れたこともあり,まずトランスレス管12SA7-GT, 12SK7-GT, 12SQ7-GT, 35L6-GT, 35Z5-GTを中心に据えた発表で,他に12SJ7-GT, 50L6-GTが含まれていた。6.3V管は6SH7-GT, 6SN7-GT, 6X5-GTそれに片波整流管5G-K3であり,既に他社から発表されている6.3V管は後回しにしたようである。東芝も翌年には他の品種も出そろった。
(3) Prices of GT Tubes in Early-Time Period/初期のGT管の価格
民生用GT管は,特にコンバータ管6SA7GTの10MHz以上の高周波性能だけが売り物だったため,主にオールウェーブ,特に10MHz以上を持つ2, 3バンド型の短波付きラジオ・キットが販売され,真空管セットとしてGT管が販売されたのが始まりのようである。電波科学1950年12月の通販のページに,日本電気NEC製のGT管,5Y3-Gを含めたセット販売で2020円の価格を掲載している。これはラジオST管セットの価格の2倍だった。宮田電機エレバムも同時期製造に入ったようで1950年11月川松のカタログに同様の品種で1420円だった。1952年になるとGT管キット価格は東芝が2090円,NECが1570円とやや安くなった。1952年から1953年のNEC, TEN, 東芝,ロダンを拾い上げたのが次の表である。雑誌上での販売は1958年頃まで続けられた。GT管はミニアチュア管と違い需要が小さかったせいもあり,5年たっても価格は余り下がらなかった。
Name |
NEC (1952) |
TEN (,1953) |
Toshiba- Matsuda (1952, 53) |
Toshiba- Matsuda Maker Recommen Price (Nov.1953) |
Rodin (1952, 53) |
6SA7-GT 12SA7-GT |
415 - |
,400 ,415 |
500,405 -, 405 |
550 550 |
420,390 - |
6SK7-GT 12SK7-GT |
435 - |
,416 ,425 |
510,420 -, 420 |
570 570 |
385,360 - |
6SJ7-GT 12SJ7-GT |
435 - |
,416 - |
-, 480 -, 480 |
600 - |
385,360 - |
6SQ7-GT 12SQ7-GT |
360 - |
,350 ,350 |
420,345 -, 345 |
480 480 |
350,330 - |
6F6-GT 6V6-GT 35L6-GT 50L6-GT |
330 - - - |
,320 ,620 ,580 - |
395,325 770,655 -, 515 -, 625 |
460 780 720 890 |
-,300 550,520 - - |
6X5-GT 5Y3-GT 35Z5-GT |
- 300 - |
,400 ,300 ,380 |
-, 450 360,295 -, 370 |
550 440 550 |
- 275,260 - |
6L6-GT |
|
,1030 |
-, 970 |
1400 |
- |
6SL7-GT |
- |
,495 |
610,645 |
900 |
500,470 |
6SN7-GT |
|
,495 |
-, 640 |
750 |
-,455 |
6H6-GT |
360 |
,380 |
550,445 |
600 |
- |
6SD7-GT |
|
,525 |
-, 645 |
1000 |
|
6AC7-GT |
|
,1210 |
-, 980 |
1200 |
|
6AG7-GT |
|
|
|
1500 |
|
6SH7-GT |
|
,525 |
-,- |
- |
|
6C5-GT |
|
,350 |
-,- |
- |
|
6J5-GT |
|
|
-, 465 |
700 |
|
(4) Minor Brands/マイナーブランド
GT管の製造に参加した国内企業は数多くはなかった。大半はミニアチュア管の開発とオーバーラップしている。そこでまず日本のミニアチュア管の歴史をご覧いただきたい。そこにも紹介したがマイナーブランドの会社が幾つかある。いずれも新しい球の国産化と販売で新星のように現れた会社である。ラジオに,そしてメインはTV需要を期待しての出発であった。
東京管球研究所(QX)は1951年頃,米国互換のGT管の製造を開始。1953年頃には他社が国産化しなかった5Z4-GTを製造している。岡谷無線(ロダン)は後に比較的メジャーな会社となったが,電池用ミニアチュア管が先行しGT管製造はやや出遅れ1952年頃に広告を出している。製造品種は宮田電機(エレバム)に次いで多かったかもしれない。老舗であったサン真空管(SUN)も加わったようであるが,価格表はない。ST管を製造していた堀川電子管(ホリゾン)は,米国互換に統一という頃1950年頃に,6C6-GT, 6D6-GT, 6Z-P1-GT, 12K-GTという並四用の日本風GT管を販売した(津田孝夫さんにお教えいただいた,この記事は日本独自のGT管に書きべきところ)。「一番」という会社もTV用に幾つかのGT管を製造した。
1950年代中頃から日本はTV時代に入った。大手真空管製造会社がマスプロ化と薄利多売に入ると,マイナーブランドの多くの会社は苦戦を強いられ,独自ブランドでは撤退を余儀なくされた。その他,東芝の子会社の東京真空管(TVC),松下電器の子会社(レックス)がGT管を製造したが,初めのうちは独自ブランドでも出荷したものの後には親会社のブランドでの出荷のみとなった。1960年代の最後まで残ったのはフタバ電子工業だけだったかもしれない。
マイナーブランド無き後,大会社としては大手の日立製作所,電機メーカの三菱電機もダイヤマークのGT管を製造したが,記録がない。日立製作所は大きく出遅れ,一般に製品がお目見えするのは1950年代後半である。
(5) Number of Product Types/製造品種
我が国の戦後の真空管の需要はラジオに始まりやがてTVへと移行したが,GT管に話を限ると,ラジオにほとんど用いられることは無く,むしろ業務用でのみ活躍した。業務機器の分野では作り易さより多少高価になっても性能を発揮することが重要であったため,当時米国の業務機器で主流だったメタル管やGT管,それに主だったミニアチュア管を相次いで国産化し製造したのである。完全互換管は製造設備の点で無理があったし,ましてや完全な独自の品種を作る技術的な余裕はなかったので,「準」互換管路線をとった。電気的代表特性は同じだが,外形に多少の違いが見られ,また電極間容量などに違いが見られるとうもの。これは米国のEIA規格と我が国のCES規格の差として表されるものである。さらに仕様上の最大定格以外の余裕(ノウハウからくる性能)や寿命などの点は,仕様に現れない性能であり,ユーザーが各社の製品の評判として語る性能に繋がるものである。当時のmade in Japanの信用度と同様に舶来製とは何か技術的に劣るものがあるという理解である。
GT管の製造品種は1940年代後半に米国で主流のものを次々に国産化した。その意味で1939年以降のシングル・エンド形GT管が主流となり,旧形GT管6A8-GT, 6K8-GT, 6J7-GT, 6K7-GT, 6Q7-GTなどは国産化されたことは無かった。また,米国ではメタル管としてのみ流通していた品種も不可欠な存在だったが,いまさらメタル管を製造する設備など新設できぬから,ガラス管化して国産化した。6SH7, 6AC7, 6AG7, 6L6などはそれである。
マイナーな品種としては次のものが挙げられる。6C5-GTは米国では最後まで使われたが,国内では需要が無いためか,神戸工業TEN,その他QX(東京管球研究所)が国産化したが,大手東芝マツダは製造してない。6L6-GTは神戸工業TENがガラス管化し製造したが,他社はオクタル・ガラス管6L6-Gのみとなった。(ただし,1960年に東芝は電子オルガン用に一時期製造した。2002.8.10追記) 6K6-GTはメジャーな会社のカタログには掲載されていないが,1951年3月に無線と実験誌に掲載された「ラジオ受信用真空管標準品種」には名前が現れている。この表は出典が記載されていないがおそらくCES(無線通信工業会規格)のものであろう。ということは既に国産化しているか,もしくは準備している会社があったということだ。後に三菱電機が6K6-GTを製造したことは知られている。
おしまいに,1955年における我が国無線通信工業会(CES)の受信管技術委員会の推奨品種を紹介しておこう。国内はまさにミニアチュア管製造が軌道に乗った時期であり,GT管は終焉を迎えた時期である。この表の中にはGT管と同等のミニアチュア管がちりばめられており,少なくとも大容量の電力管以外は翌年には完全に姿を消した。この表で新たなる発見があったとしたら,我が国の自動車ラジオにもGT管が登場した時期があったことだろうか。そこには幻の12A6-GTの名が記載されている。また,300mA管の25L6-GTはTVのトランスレスだけでなくバス・ラジオなどの24Vバッテリーの機器の出力管としても使われたことが分かる。
Ef |
Less Equal 6.3V |
Greater Equal 12.6V |
AutoRadio 6.3V |
Autoradio 12-24V |
Converter |
6SA7-GT |
12SA7-GT |
6SA7-GT |
12SA7-GT |
Twin Diode High-mu Triode |
6SQ7-GT |
12SQ7-GT |
6SQ7-GT |
12SQ7-GT |
RCO Pentode |
6SD7-GT 6SG7-GT 6SK7-GT |
12SK7-GT |
6SG7-GT 6SK7-GT |
12SG7-GT 12SK7-GT |
SCO Pentode |
6SH7-GT 6SJ7-GT |
|
|
|
Power Pentode |
6AS7-G |
|
|
|
Power Beam |
6L6-GT 6V6-GT 6W6-GT 6Y6-G |
35L6-GT 50L6-GT |
6V6-GT |
12A6-GT 25L6-GT |
Power Pentode |
6F6-GT 6K6-GT |
|
|
|
Halfwave Rectifier |
|
35Z5-GT |
|
|
Fullwave Rectifier |
5G-K4 5U4-G 5V4-G 5Y3-GT 6X5-GT |
|
6X5-GT |
|
(6) End of GT Tube Prodduction/GT管の終結
我が国では1940年代末頃から数年間はGT管を用いた製作記事がラジオ雑誌を賑合わせた。その理由はラジオ雑誌に紹介される米国のハムやオーディオ機器がいずれもGT管を使用していたこと,また日本のアマチュアは国内メーカが製造を開始する以前から米軍放出管を使用していたこと,などによる。しかし,米国のハムやオーディオ機器は市場原理に基づいて戦後あふれた廉価な遺物を使用し続けたに過ぎず,米国の真空管産業はラジオ用のミニアチュア管の増産と新たなTV用のミニアチュア管の開発競争に凌ぎを削っていた時期であり,GT管は製造は継続していたが新たな品種の開発は終わっていた。特に戦後開発されたラジオ用のミニアチュア管は従来のラジオ用GT管と電気的に互換性を持っていたため,コストの折り合いさえつけば,容易にミニアチュア管に移行できた。
このため,国内真空管製造メーカも初めはGT管を製造したが,需要を賄うために設備を拡張するならば初めからミニアチュア管を選択した方が良かった。ミニアチュア管の製造ラインは巨額な投資を強いられるが一旦稼働すると薄利多売型でもとが取れる。したがって,TVの本格的な製造が始まると真空管はミニアチュア管にほとんど移行し,同時に低価格競争が始まった。設備投資のできないマイナーブランドは撤退を余儀なくされた。GT管という分類の球はTVセットの中の大電力用途に残され,開発・製造は続いたが,従来のラジオ用途のGT管は少なくとも従来の民生用については完全にミニアチュア管に移行してしまった。
しかし,業務用の分野では1950年代の機器の保守用にGT管が必要だった。したがって,GT管の製造は民生用と決別して通信工業へと特化し,最後には業務用(米軍用の保守用)に電池管や低雑音管を製造して終わった。マイナーブランドは既に撤退し,コスト高でも作り続けねばならなかったのは大手製造会社であった。だから,今日,GT管というと東芝,NEC,TEN,日立といった会社の製品,しかも通信用ばかりが残されているのである。最後の時期に国産化されたものとして,東芝はDC26.5V用の12SW7-GT(12SR7-GTの特殊管), 12SX7-GT(12SA7-GTの特殊管), 12SY7-GT(12SN7-GTの特殊管), それにTEN(さらにNECも?)は6SH7-GTや6AC7-GTの低雑音管として6SH7-GT(L)や6AC7-GT(L), パルス増幅用の6SH7-Pを作った。そして,TV用の高電力管を除くGT管の開発は1950年代末に終了したのである。
1960年にはTV用として活路を見いだしていた6SN7-GT, 6AC7-GTを除くラジオ用GT管は保守品種に指定され,6AC7-GTもまもなく保守用に指定された。残った6SN7-GTは6SN7-GTBへと延命したが,後に保守品になった。
当初東芝の国産化年は1951年版のマニュアルによったが,電波科学1950.12月のニュースに11種発表されていることが分かり,1950年に訂正した。他は電波科学1951年5月の東芝の広告に品種が出ている。6AC7-GTだけは広告に掲載されておらず,それより後の開発と思われる。TENは1953年の価格表に掲載されているものを拾い上げた。開発はそれ以前となる。
外形は1958年のもの。
6.3V/5V 150 mA |
Outline (D-L) mm m; metal sleave |
Function |
Purpose |
Maker |
Equiv. MT |
5Y3-G |
45/1-98/5 |
DH Twin Diode |
Full-Wave Rec |
1950 NEC |
|
5Y3-GT |
28.5/1-76 |
DH Twin Diode |
Full-Wave Rec |
1950 Elvevam 1951 Toshiba |
|
|
|
|
|
|
|
5Z4-GT |
30-76 |
IH Twin Diode |
Full-Wave Rec |
1953 QX |
|
|
|
|
|
|
|
6C5-GT |
|
Med Triode |
Det and Amp |
1951 QX -1953 Toshiba |
(6C4) |
6J5-GT |
30-71 ms |
Med Triode |
|
1951 Elevam, -1953 Toshiba |
(6C4) |
6X5-GT |
28.5/1-76 30-76 |
Twin Diode |
Full-wave Rec |
1950 Elevam, Toshiba |
6X4 |
35Z5-GT |
28.5/1-76 30-76 |
Diode |
Half-wave Rec |
1950 Toshiba |
35W4 |
6.3V/5V 150mA *300mA |
Outline (D-L) mm 1951 &1958 |
Function |
Purpose |
Maker |
Equiv. MT |
6F6-GT |
28.5/1-76 30-76 |
Power Pentode |
Power Amp |
1950 Elevam 1951 Toshiba |
- |
6H6-GT 12H6-GT |
28.5/1-51 30-71 |
Twin Diode |
Detector |
1951 Toshiba 1955 Toshiba |
6AL5 12AL5 |
6K6-GT |
|
Power Pentode |
Power Amp |
1951 Mitsubishi? |
6AR5 |
6L6-GT@ |
|
Beam |
Power Amp |
-1953 TEN |
- |
12A6-GT |
|
Beam |
Power Amp |
? |
- |
25L6-GT* |
30-76 |
Beam |
Power Amp for Radio and TV |
-1955 Toshiba |
25C5 |
35L6-GT |
28.5/1-76 30-76 |
Beam |
Power Amp |
1950 Toshiba |
35B5, 35C5 |
50L6-GT |
28.5/1-76 30-76 |
Beam |
Power Amp |
1950 Toshiba |
50B5, 50C5 |
6V6-GT |
28.5/1-76 30-76 |
Beam |
Power Amp |
1950 NEC, Elevam, 1951 Toshiba |
6AQ5 |
6.3V/5V 150mA *300mA *DC |
Outline (D-L) mm m: metal sleave |
Function |
Purpose |
Maker |
Equiv. MT |
6SA7-GT 12SA7-GT 12SY7-GT |
28.5/1-71 30-71 |
Penta-grid |
Converter |
1950 NEC, Elevam, 1951 Toshiba 1950 Toshiba 1958 Toshiba |
6BE6 12BE6 - |
6SD7-GT |
28.5/1-76 m 30-76 m |
Semi-RCO RF Pentode |
RF Amp |
1951 Toshiba |
- |
6SG7-GT 12SG7-GT@ |
30-71 m |
Semi-RCO RF Pentode |
RF Amp |
1956 Toshiba 1955 Toshiba |
6BA6 12BA6 |
6SH7-GT 12SH7-GT@ |
28.5/1-76 m 30-76 m |
SCO RF Pentode |
RF Amp |
1950 Toshiba, - |
6AU6 12AU6 |
6SJ7-GT 12SJ7-GT |
28.5/1-76 m 30-76 m |
SCO Pentode |
RF Amp |
1950 NEC, Elevam, 1951 Toshiba 1950 Toshiba |
- - |
6SK7-GT 12SK7-GT |
28.5/1-76 m 30-76 m 30-71 |
RCO RF Pentode |
RF Amp |
1950 NEC, Elevam, 1951 Toshiba 1950 Toshiba |
6BD6 12BD6 |
6SL7-GT |
28.5/1-71 30-71 |
High-mu Twin Triode |
|
1951 Toshiba |
(12AX7) |
6SN7-GT 12SN7-GT+ 12SX7-GT+ |
28.5/1-71? 30-71 |
Med-mu Twin Triode |
|
1950 Toshiba, 1958 Toshiba 1958 Toshiba |
6CG7, 6FQ7 |
6SQ7-GT 12SQ7-GT |
28.5/1-71 m 30-71 m |
Twin Diode High-mu Triode |
Det and Amp |
1950 NEC, Elevam, Toshiba 1950 Toshiba |
6AT6 12AT6 |
6SR7-GT 12SR7-GT 12SW7-GT@ |
30-71 m 30-71 m 30-71 |
Twin Diode Med-mu Triode |
Det and Amp |
-1955 Toshiba 1958 Toshiba 1958 Toshiba |
6BF6 12BF6 |
6AC7-GT@ |
28.5/1-76 30-71 m |
RF Pentode |
Video Amp |
1951* Toshiba |
6AH6 |
6AG7-GT@ |
30-81 m |
Power Amp Pentode |
Video Power Amp |
-1953 Toshiba |
6CL6 |
|
|
|
|
|
|
26A7-GT* |
30-76 |
Twin Power Pentode |
AF Power Amp |
1955 Toshiba |
- |
周波数変換用5格子管。原型は米国RCAが1938年に開発したメタル管6SA7で,米国では1939年頃ガラス管版6SA7-GT, 12Vのトランスレス用メタル管12SA7が誕生し,1941年にガラス版の12SA7-GT/Gが誕生しました。我が国では戦時中に東京電気(東芝)マツダは12SA7-GTとほぼ同等の特殊な金属ガラス管CH-1を開発し,軍用に用いた。一般のラジオ用真空管としては,戦後の1948年頃に,東芝マツダはまず製造設備の関係から外形をST管とした6W-C5を作り,また高級ラジオ並びに通信用にヒータを175mA系としたGT管12G-C5を先行して作った。一方,神戸工業TENは1948年頃に米国互換の12SA7-GTを国産化した。そして,業界で真空管の規格を米国球と完全な互換性を持たせる方針を決め,最大手の東芝は1950年頃にようやく6SA7-GT,12SA7-GTを製造開始した。
GT管はST管に比べると管内リード線が短いので,高周波特性が幾分良いらしい。我が国では当時価格差が2倍程度あったので,中波ラジオ用には廉価な6W-C5を,短波ラジオ用には高価な6SA7-GTを使うという住み分けを行った。国内各メーカーが製造開始した一時期には,6.3V版の6SA7-GTが自作ラジオに多く用いられたが,メーカー製ラジオはトランスレス・ラジオが主流だったので,12SA7-GTが良く用いられ,メーカー製ラジオでは6SA7-GTは高級なオールウェーブ機に,そしてもっぱら業務の通信機用に使われた。民生ラジオ用は1950年代にミニアチュア管に切り替えられたが,業務用真空管は1960年代でも保守用に製造が続けられた。結局,国産の6SA7-GTは業務用の製造量が比較的多かったので今日でも入手は比較的容易であるが,国産の12SA7-GTはメーカー製GT管ラジオが少数派だったので製造が極めて少なく今日では入手困難となっている。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg g2-4 V |
Eg V |
Rg1 ohm |
Ib mA |
Isg g2-4 mA |
Ig1 mA |
tot Ik mA |
rp Mohm |
gc mA/V |
C pF |
6SA7, 12SA7 RCA RC-16, 1950 |
1;S+g5, 2;h, 3;p, 4:g2-4, 5;g1, 6;k, 7;h, 8;k3 |
outline 3 D=1-5/16 inch, L=2-5/8 inch max |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 100 |
100 100 |
0 0 |
20k 20k |
3.5 3.3 |
8.5 8.5 |
0.5 0.5 |
12.5 12.5 |
1.0 0.5 |
0.450 0.425 |
Ci=9.5, Co=9.5, Coscgk= 7 |
6SA7-GT, 12SA7-GT RCA RC-16, 1950 |
1;nc, 2;h, 3;p, 4:g2-4, 5;g1, 6;k+g5, 7;h, 8;k3 |
outline 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
Ci=11, Co=11, Coscgk= 8 | ||||||||||||
6SA7-GT 12SA7-GT マツダ, 1951 |
sa |
19 T29 D=34 mm max, L=85 mm max |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 |
100 |
0 |
20k |
3.2 |
8.0 |
0.5 |
11.7 |
1.0 |
0.450 ++ |
sa |
Samplesサンプルの写真は6SA7-GTだけである。6SA7-GTは,真空管単体で入手したものは,マツダ4,NEC1, Hit1, Elevam2, QX1で,使用中はVictorラジオのマツダ1,自作ラジオのNEC1である。
6SA7-GT TEN 箱(B51) 030415,
6SA7-GT Tm 旧箱 sakai=030125,
○6SA7-GT Tm(type-III, gm=80), ○6SA7-GT Tm(type-III, gm=82),
6SA7-GT NEC 020221,
6SA7-GT Hit sakai=030125,
6SA7/GT ELV 041214,
6SA7-GT ELV (写真なし) 030214,
6SA7GT QX 020608,
☆6SA7-GT マツダ<v12> ★41-46<50, E30 Japan Victor Co. R-501 1953
6SA7-GT NEC (赤) Nippon Electric Corporation, 球は抜いてある?, E83 Cherry 4S-FCDS ST/GT Hybrid Four Tube Super in 1952
12SA7-GTについては,真空管単体で入手したサンプルはマツダ製のみである。ラジオに使用されているものとしては,TENラジオに搭載のTEN製やマツダ製のサンプル,ビクターのラジオ付き電蓄に搭載されたマツダ(1952?)のサンプルがあるが,写真はまだ用意できてない。ナショナルのGT管ラジオ(1953?)には12SA7-GT/Mが搭載されている。
12SA7-GT Tm(新型) Tm旧箱 051124, 12SA7-GT Tm箱 051124,
12SA7-GT TEN (A39) 040124 TEN(juel star付き),
12SA7-GT TEN (IK2), FG197 Toshiba Matsuda All wave super ZS-1007
12SA7-GT Tm(ゲッタ皿, 青点), J(144) Japan Victor PRE-1 010331
Samples
NEC
この球はNECでも民生用である。ガラス・プリントが赤紫の消えやすいものが特徴。電極構造はガラス・スートのため見えないが,頭から見ると,円筒プレートは2本の支柱でサポート,上部,下部とも長方形マイカ板を渡し,プレートの2枚の爪でマイカ板と接合。ゲッタは穴の開いた皿型。56年になると爪は4つになる。自作ラジオに入っていたサンプルであり,一般に市販されていたもの。
[Af5] Top view of Red and 666 [Af5r]
QX
円筒プレートは2本の支柱でサポート,上部,下部とも長方形マイカ板を渡し,支柱には金属小片を溶接しマイカ板に留めている。マイカ板にはカソードとg3間にスリットが入っている。ゲッタは皿型。
エレバム 6SA7-GT [COM] (26.12) 246 (写真なし)
珍しく通信用と思われる。上から下までスート。リブ付き円筒プレートはマイカと接する辺だけが数mm高くなっており,2つの爪でマイカと接合している。ゲッタは角型。まるで1950年代末の構造。
Toshiba-Matsuda
構造は6W-C5の後期モデル(Type-III)と同様で,円筒プレートはマイカと接する辺だけが数mm高くなっており,4つの爪でマイカと接合している。ゲッタは角型。
1950年代初期はType-IIで,2本の支柱に鳩目でマイカと接続,カーボンスートはややまだらで内部が透けて見える。皿ゲッタ。
Elevam
[Af5r][AfIr] Miyata-Electric Elevam 6SA7/GT in 1951- and 6SA7GT in Later 1950s [Af5][AfI] Top electrodes of Elevam 6SA7/GT in 1951- and 6SA7GT in Later 1950s [Af5r] [Af5r] Bottom electrodes of Elevam 6SA7/GT in 1951- Hitachi
[AfIr] [AfI][AfIr]
Mistubishi
[AeUr] [AeU][AeUr]
TEN
Toshiba-Matsuda
Matsushita
高周波増幅用のバリミュー5極管。米国では,1938年にRCAがメタル管6SK7を開発,1939年頃にガラス管が登場。トランスレス用12Vのメタル版12SK7は1939年に誕生し,1941年にガラス管12SK7-GT/Gが誕生しています。5球スーパの中間周波増幅用として戦前から標準的にメタル管が用いられた。もともとST管時代の6D6, メタル・ガラス管の6K7の後継であって,gmが2mA/Vと使いやすく,その電気的特性は戦後もミニアチュア版6BD6に受け継がれている。なお,米国では1941年頃にG管,GT管が混在した時期があり,これを整理する意味でGT/Gと銘打ったGT管(6SK7-GT/G)を1942-1945年頃出荷した。我が国では戦後になって神戸工業TENが1948年頃に米国互換の12SK7-GTを国産化した。最大手の東芝は1950年頃にようやく6SK7-GT,12SK7-GTを製造開始した。
なお,6SK7は,戦後米国ではgmが2倍の4mA/Vあるメタル管6SG7(6BA6相当)にとって代わった。我国では戦後メタル管を製造していなかったこともあって,通信機の分野では6SG7よりgmがやや低いがガラス管版のある6SD7-GTを標準として国産化製造した。したがって,我が国では6SK7系のガラス管の用途は限られ製造量は少数に留まった。GT管を用いたラジオでは1950年代初頭には6SK7-GTが自作ラジオに多く使われたが,メーカー製ラジオの主流はトランスレスだったので12SK7-GTが使用されたが,GT管ラジオ自体少数派だったので,12SA7-GTと同様に,今日では通信用の6.3V管6SK7-GTが残るのみである。戦後国内で米国互換GT管を製造するに当たり,文献や現物で判断したためかGT/Gと銘打った真空管を出荷するメーカもあったのは面白いことである。
Specification of 6SK7-GT / 12SK7-GT
Base
Outline
Ef V
If A
Eb V
Esg V
Eg V
Ib mA
Isg mA
Eg at 10 uA/V
rp Mohm
gm
mA/V
C pF
6SK7 RCA RC-16 (1950)
1;s, 2;h, 3;g3, 4;g1, 5;k, 6;g2, 7;h, 8;p
outline 3
D=1-5/16 inch, L=2-5/8 inch max
6.3
0.3 ac/dc
250
100
100
100
-3
-1
9.2
13
2.6
4.0
-35
-35
0.8
0.12
2.000
2.350
Cgp= 0.003
Ci=6.0
Co=7.0
6SK7-GT RCA RC-16 (1950)
1; BC 2;h, 3;g3, 4;g1, 5;k, 6;g2, 7;h, 8;p
outline 24
D=T9/ 1-5/16 inch, L=3-5/16 inch
12.6
0.15
Cgp= 0.005
Ci=6.5
Co=7.5
6SK7-GT
12SK7-GT
(matsuda'51)
1; BS 2;h, 3;g3, 4;g1, 5;k, 6;g2, 7;h, 8;p
22
T-29/ D=34 mm, L=90 mm
6.3
12.6
0.3
0.15
250
100
100
100
-3
-3
9.2
8.9
-
-
-35
-35
0.8
0.25
2.000
1.900
Cgp= 0.008
Ci=6.5
Co=7.0
Samples6SK7-GT
○6SK7-GT Tm(角ゲッタ, ステム片側シールド, 長方形ゲッタ,gm=74),
6SK7-GT Tm 箱 030212,
6SK7GT NEC 040327,
6SK7-GT ELV 040327
6SK7-GT DON 060425
6SK7-GT JIN 040327
Toshiba-Matsuda
Matsuda 6SK7-GT, 角ゲッタ, ステム片側シールド, 長方形ゲッタ,gm=74
NEC
TEN
Elevam -Miyata Electric Works
JIN
12SK7-GT/G SUN (R2), 天井遮蔽皿ゲッタ, サイドマイカ, ステム両側シールド, ヒータ断
12SK7-GT TEN box(1951) 030915,
12SK7-GT Tm 040124, J(189) Kobe-Kogyo TEN Jeuel-Star DR-2S5 12GTE,
12SK7-GT Tm (ゲッタ角) Tm, J(144) Japan Victor PRE-1 010331
SUN
SUN 12SK7-GT/G (R2), 天井遮蔽皿ゲッタ, サイドマイカ, ステム両側シールド, ヒータ断
Matsushita-National
Rex and Matsushita
TEN -Kobe-Kogyo
Toshiba-Matsuda
-Dual Diode High mu Triode/双2極5極管
6SQ7-GTは検波増幅用双2極3極管。米国では,1938年にRCAがメタル管を開発,1939年頃にガラス管が登場。トランスレス用12Vのメタル版12SQ7は1939年に誕生し,ガラス管12SQ7-GTも同じ年に誕生しています。また1941年に6SQ7-GT/Gが作られています。昔のST管で言えばUZ-75互換であり,また我が国で用いられた単2極3極管6Z-DH3Aとも2極部が1個無い点を除けば同等である。我が国では一般のラジオ用真空管としては,戦後の1947年頃に,東芝マツダはまず製造設備の関係から外形をST管とした6Z-DH3を作り,また高級ラジオ並びに通信用にヒータを175mA系としたGT管12G-DH3を先行して作った。一方,我が国では戦後になって神戸工業TENが1948年頃に米国互換の12SQ7-GTを国産化した。最大手の東芝は1950年頃にようやく6SQ7-GT,12SQ7-GTを製造開始した。その後,6.3V管の国産の6SQ7-GTは業務用の保守用として1960年代まで製造されたのに対して,トランスレス用の国産12SQ7-GTはGT管トランスレスラジオが短命で1950年代前半に製造を終結しミニアチュア管に移行したため保守用の需要も少なく,製造量が限られていたので今日では入手難である。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Eg V |
Ib mA |
mu |
rp kohm |
gm mA/V |
c pF |
6SQ7, 12SQ7 RCA RC-16 (1950) |
1:S, 2;g, 3:k, 4;pd2, 5:pd1, 6;p, 7;h, 8;h |
outline 3 D=1-5/16 inch, L=2-5/8 inch max |
6.3 |
0.3 |
250 max 100 |
-2 -1 |
1.1 0.5 |
100 |
85 110 |
1.175 0.925 |
Cgp=1.6 Cgk=3.2 Cpk=3.0 |
6SQ7-GT, 12SQ7-GT RCA RC-16 (1950) |
1:BC, 2;g, 3:k, 4;pd2, 5:pd1, 6;p, 7;h, 8;h |
outline 24 D=T9/ 1-5/16 inch, L=3-5/16 inch |
|
|
|
|
|
|
|
|
Cgp=1.8 Cgk=4.2 Cpk=3.4 |
6SQ7-GT 12SQ7-GT (Matsuda '51) |
1:BS, 2;g, 3:k, 4;pd2, 5:pd1, 6;p, 7;h, 8;h |
20 T-29/ D=34 mm, L=85 mm |
6.3 12.6 |
0.3 0.15 |
250 100 |
-2 -1 |
0.9 0.4 |
100 |
91 110 |
1.1 0.9 |
Cgp=1.8 Cgk=4.2 Cpk=3.4 |
Samples6SQ7-GT
6SQ7-GT 1/2 [TM1], Tm2,(○6SQ7-GT Tm (Newtype, 皿ゲッタ, 青26, gm=33,44,40), ○6SQ7-GT Tm (Newtype, 角ゲッタ, gm=44,37,48),)
6SQ7-GT Tmbox 051124,
6SQ7-GT Tm sakai=030125,
☆6SQ7-GT マツダ <v12> ▲[22-21,19,24]< [19,20,20], E30 Japan Victor Co. R-501 1953
6SQ7-GT TEN box 030214,
6SQ7-GT Mat (oldtype, 角ゲッタ, (SH) -) 000928 tujino
6SQ7-GT Mat (oldtype, 角ゲッタ, (SI) -)
6SQ7-GT FUTABA (oldtype, (緑2) 弓ゲッタ, HPs)
6SQ7-GT/G SUN? sakai=030125,
12SQ7-GT
○12SQ7-GT Matsushita (oldtype, 角ゲッタ, (SI) 35,78,42),
○12SQ7-GT Matsushita (oldtype, 角ゲッタ, (SI)35,82,75)
12SQ7-GT (A4R) 040124 TEN(juel star付き),
12SQ7-GT Tm (ステムに青<3F>, ゲッタ板皿, 頭に白で(L1)), J(144) Japan Victor PRE-1 010331,
12SQ7-GT Matsuda (01)..(1960.1), J164 Matsushita National Plustic Super PS-54
(1) Old Type双2極部が3極部下部の箱に収納されている。3極部のグリッド引出が上部からとなり,3極部がゼロバイアス動作時には高インピーダンス(5Mohm)となるので低周波信号にハムが出やすいので注意を要する。
6SQ7GTG
Unknown
6SQ7GT
Matsushita-National
Futaba
Nec
TEN
12SQ7GT
Matsushita 12SQ7-GT 角ゲッタ, (SI) 35,78,42
Matsushita 12SQ7-GT 角ゲッタ, (SI)35,82,75
双2極部がminiature管6AV6と同じ2枚の大きな板から成る構造の新型6SQ7-GT。1950年代始めに出た。3極部のグリッド引出線が下部から取れるため短くて済むが,2極部が裸になり外部の静電誘導に弱いため,アンテナ線の引き回しによる中間周波数への妨害などに注意を要する。その場合外部シールドが必要。
6SQ7GT
Toshiba-Matsuda
Matsuda, 皿ゲッタ, 青26, gm=33,44,40
Matsuda, 角ゲッタ, gm=44,37,48
see Radio_Tube_GTG (米国の6F6-GTを紹介している), Audio Power Pentode, (国産の6F6-GTを紹介している)
6F6-GTはラジオ受信機の電力増幅用5極管で,UZ-42の仲間です。米国ではRCAが1935年にメタル管に焼き直して6F6という名称になりましたが,我が国でもUS-6F6という名称で1938年頃に国産化しています。その後,米国ではガラス版のG管6F6-G(1935年),GT管6F6-GT(1940年),ならびにGT/G管が作られました。この6F6族のうち,オクタルガラス管の6F6-GはST管のベースを変えただけですから,我が国では国産化されず,戦前には民生用ラジオに2.5VのST管UZ-2A5が,また軍用に6.3V管のUZ-42,メタル管のUS-6F6が使われました。また我が国では戦後になって,民生用ラジオの真空管が6.3V管に切り替えられると,UZ-42が民生用ラジオに使用され,1950年頃にGT管を国産化する段になって,ようやく6F6-GTが国産化されました。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp kohm |
gm mA/V |
RL kohm |
Po W |
D % |
6F6, 6F6-G, 6F6-GT RCA RC-16 (1950) |
1;S/ nc/ nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
Outline 6, 35, 26 |
6.3 |
0.7 |
285 250 285 250 |
285 250 285 250 |
440 ohm 410 ohm -20 -16.5 |
38-38 34-35 38-40 34-36 |
7-12 6.5-9.7 7-13 6.5-10.5 |
- - 78 80 |
- - 2.55 2.5 |
7 |
4.5 3.1 4.8 3.2 |
9 8.5 9 8 |
US-6F6, 6F6-GT (Matsuda'51) |
1;S/ nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
15, 21 MT574 D=33.2 mm max, L=83+0/-6 mm T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
6.3 |
0.7 |
285 250 285 250 |
285 250 285 250 |
440 ohm 410 ohm -20 -16.5 |
38 34 38 34 |
7 6.5 7 6.5 |
- - 78 80 |
- - 2.55 2.5 |
7 |
4.5 3.1 4.8 3.2 |
|
Toshiba-Matsuda
左よりマツダ(96=1959年6月),角ゲッタ。gm=72。中央は、東芝(無印,1960年頃),ロゴが管上部に移る。角ゲッタ,gm=102。右、東芝(無印,1962年以降),ロゴはベースに移る,ドーナツ・ゲッタ。gm=107
ゲッタは左と中央のサンプルは角型,右はドーナツ型です。
NEC
通信用であるため年月もガラス管に記入されている。1957-8。Gフィンは後世と同じ形状。緑の帯は防湿対策。gm=103。
Matsushita-National
Kobe-kogyo TEN
[AfIr] |
|
see Radio_Tube_GTG (米国の6V6-GTを紹介している), Beam Power Tube, (国産の6V6-GTを紹介している)
6V6-GTは,1938年に米国で登場した小形ビーム出力管(メタル管)6V6のガラス版です。米国では直ぐに6V6-Gが作られましたが,翌年1939年に6V6-GTが登場。我が国では戦前/戦中に軍用にメタル管US-6V6,オクタルガラス管(GT管)として12V管のPH-1が作られていますが,6.3V管の6V6-GTは1950年頃になってようやく国産化されました。
6V6-GTはトランス付きラジオはもちろんのこと,通信用受信機,電蓄やHi-Fiアンプの終段に良く使われた。ラジオのGT管が廃れた後もHi-Fiラジオに生き残り,1950年代後半にミニアチュア管との混成で良く用いられた。1950年頃には国内製品も米国流にガラス管がスートされたものが作られた。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V (AF V) |
Ib mA |
Isg mA |
rp kohm |
gm mA/V |
RL kohm |
Po W |
C pF |
6V6, 6V6-GT RCA RC-16 (1950) |
1;s/ nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
outline 6, 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
6.3 |
0.45 |
315 250 180 |
225 250 180 |
-13 (13) -12.5 (12.5) -8.5 (8.5) |
34-35 45-47 29-30 |
2.2-6 4.5-7 3-4 |
80 50 50 |
3.750 4.100 3.700 |
8.5 5.0 5.5 |
5.5 12% 4.5 8% 2.0 8% |
Metal Cgp=0.3, Ci=10, Co=11 GT Cgp=0.7, Ci=9, Co=7.5 |
US-6V6, 6V6-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 6;nc, 7;h, 8;k+g3 |
15, 21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
6.3 |
0.45 |
315 250 180 |
225 250 180 |
-13 (13) -12.5 (12.5) -8.5 (8.5) |
34-35 45-47 29-30 |
2.2-6 4.5-7 3-4 |
77 52 58 |
3.750 4.100 3.700 |
8.5 5.0 5.5 |
5.5 12% 4.5 8% 2.0 8% |
GT Cgp=0.7, Ci=9, Co=7.5 |
オーディオのページでは,国産球は東芝(マツダと東芝)とNECを紹介した。
ここでは,東芝(初期),テン,松下のサンプルを紹介する。
TEN
Mastushita
Toshiba-Matsuda
最初期? 1950年頃
第2モデル
第2モデルは,戦時中のPH1と同様にガラスがクリヤーになった。カソードも下部から引き出されている。上部の第1グリッドフィン(ラジエータ)が巨大なところを見ると,最初期モデルはスートして見えないが,下部にもラジエータがあったのではないか?それが,省略されるに当たり,上部を大きくしたと考えよう。
ラジオ用の両波整流管6X5は,ST管6Z4/84のGT版です。米国では1936年にメタル版の6X5が登場。1938年に6X5-GTが登場。戦後1945年にミニアチュア管6X4が登場しています。我が国では,GT管が戦後1949年頃に国産化されました。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Peak Inv. Eb V |
Peak Ib mA |
Ehk |
|
Eb V rms |
C uF |
I out mA |
Eo V at 35 mA |
Eo V at 70 mA |
Volt reg (V) |
6X5, 6X5-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;h, 3;pd2, 5;pd1, 7;h. 8;k |
outline 6, 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
32 |
0.15 |
1250 |
210 |
+/- 450 |
Cap Coke |
650 (325) 900 (450) |
Zp= 150 ohm L= 8H |
70 |
390 385 |
355 375 |
35 10 |
6X5-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;p, 5;p, 7;h. 8;k |
21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
6.3 |
0.6 |
1250 |
210 |
450 max |
C input choke input |
325 450 |
Zp= 150 ohm L= 8H |
70 70 |
|
|
|
SampleToshiba-Matsuda and Matsushita/マツダ,松下
Toshiba-Matsuda and Matsushita-National 6X5-GTs/東芝マツダ(1950年代末)と松下ナショナル(RL,1954年12月)。完全に電極構造が異なるが,ともに造りは良い。東芝は通信用管。プレートは上下独立の5V4-Gスタイルで,放熱面積は狭いがカーボン塗布で損失を稼いでいる。ゲッタは角型2個,マイカはマグネシア塗布。松下は十字クロス型の6X4スタイル。十字型は放熱面積の点で有利であり,欧州近代MT管に多く用いられた。材料は灰色のアルミ・クラッド鉄。マイカは透明。ゲッタは角型1個。完全な民生用。東芝は[em1,em2]=[62,62],松下は=[52,50]。
Boxs of Toshiba-Matsuda and Matsushita-National/6X5-GTの箱。東芝マツダの箱(SB-308DB)。同社は1950年代初頭はGT専用箱を使ったが,1950年代末には既に一般箱となっている。松下ナショナルは1954年12月製で,この頃はGT管専用箱を使用していた。
Mitsubishi
両波整流管5Y3-G, GTは,ST管80系のGT版です。1936年に米国でST管80をSTガラスのままベースをオクタル版とした5Y3-Gが誕生しました。また,ベースの異なる5Y4Gもマイナーではあるが作られました。いずれも戦前に国内では作られていない。戦後,1946年に米国ではガラス管を小型の直管としたGT版の5Y3-GTが誕生し,1955年頃までには5Y4-GTも登場している。国内では戦後80系の製造が本格化した他,GT管の国産化が始まり,東芝マツダが1949-50年頃に5Y3-G並びに5Y3-GTを国産化し,各社もGT管を製造し始めた。もっぱらラジオでなく電蓄に使われた。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Peak Inv. Eb V |
Peak Ib mA |
Ehk |
|
Eb V rms |
C uF |
I out mA |
Eo V at half mA |
Eo V at full mA |
Volt reg (V) |
5Y3-G, 5Y3-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;h, 3;pd2, 5;pd1, 7;h. 8;k |
outline 6, 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
5.0 |
2.0 |
1250 |
210 |
+/- 450 |
Cap Coke |
700 (350) 1000 (500) 700 (350) 1000 (500) |
Zp= 140 ohm Zp= 50 ohm L= 10H L= 10H |
84 125 125 150 |
610 390 405 270 |
560 350 390 245 |
50 40 15 25 |
5Y3-G, 5Y3-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;nc, 4;pd2, 5;nc, 6;pd1, 7;nc. 8;h |
57, 21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
5.0 |
2.0 |
1400 |
375 |
350 max |
C input choke input |
350 500 |
Zp= 50 ohm L= 5H |
125 125 |
|
|
|
see Page 51, and Audio Rectifier
Shinagawa-Electric Tou
Toshiba-Matsuda
TEN
35L6-GTはヒータ電流150mA系のトランスレス(AC/DC)ラジオ用出力管で,300mA系の25L6-GTを原形にして1939年頃にヒータ電力をやや削減しパービアンスをやや落として作られたと考えられます。電気的特性は後に作られたミニアチュア管35C5と同等です。国内ではトランスレス用出力管として,神戸工業TENが1948年頃に米国互換の35L6-GTを国産化した。最大手の東芝は1950年頃にようやく50L6-GTとともに製造開始した。その後,GT管トランスレスラジオが短命で1950年代前半に製造を終結しミニアチュア管に移行したため,製造量が限られており,今日では国産管は入手難である。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp kohm |
gm mA/V |
RL kohm |
Po W |
C pF |
35L6-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
outline 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
35 |
0.15 |
200 110 |
110 110 |
180 ohm (8V) -7.5 (7.5V) |
43 to 43 40 to 41 |
2 to 5.5 3 to 7 |
34 14 |
6.1 5.8 |
5 2.5 |
3.0 10% 1.5 10% |
Cgp=0.8 Ci=13 Co=9.5 |
35L6-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 6;-, 7;h, 8;k+g3 |
21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
35 |
0.15 |
200 110 |
110 110 |
-8 -7.5 |
43 to 44 40 to 41 |
2 to 5.5 3 to 7 |
34 14 |
5.9 5.8 |
4.5 2.5 |
3.3 10% 1.5 10% |
Cgp=0.8 Ci=13 Co=9.5 |
Samples
初期のものはカーボンスートされている。皿ゲッタである。35L6-GTはマツダ(1950年頃)と松下(1953?)があるが,写真はまだ用意していない。この他,ラジオに搭載されたサンプルとして下記のものがある。
HomePageRadio/Radio_P44_GB.html
HomePageRadio/Radio_P44_GT.html
35L6-GT (A4Q) 040124 TEN(juel star付き)
35L6GT Tm (add) Hえ皿Gx2,スート, uda 990711,
35L6-GT (Matsuda), FG197 Toshiba Matsuda All wave super ZS-1007
35L6-GT Mat (SH) (1953.8), J121 Matsushita National Plustic Super PS-54
TEN
Toshiba-Matsuda
NEC
Hitachi
35Z5-GTは1939年頃に誕生したヒータ電流150mA系のトランスレス(AC/DC)ラジオ用半波整流管です。それ以前では300mA系のトランスレス管は倍電圧整流が主流だったが,ビーム管の登場により低+B電圧での電力増幅が実用になったので,片波整流管へと移行した。電気的特性は後に作られたミニアチュア管35W4と同等である。
国内ではトランスレス用の整流管として,神戸工業TENが1948年頃に米国互換の35Z5-GTを国産化した。最大手の東芝は1950年頃にようやく製造開始した。その後,GT管トランスレスラジオが短命で1950年代前半に製造を終結しミニアチュア管に移行したため,製造量が限られており,今日では国産管は入手難である。
|
Base |
Outline |
Ef V |
lamp |
If A |
Peak Inv. Eb V |
Peak Ib mA |
Idc mA |
Ehk |
E pins 2-3 V rms |
Eb V rms |
C uF |
Imp ohm |
R |
I out mA |
35Z5-GT RCA RC-16 (1950) |
1;nc, 2;h, 3;hL, 5;p, 7;h. 8;k |
outline 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
32 |
7.5V pin 2-3 5.5V pin 3-7 |
0.15 |
700 |
600 |
60 lamp 90 lamp +R |
+/- 350 |
15 when lamp false |
235 117 117 117 117 |
40 |
100 15 15 15 15 |
- 100 150 300 - |
60 90 80 70 60 |
35 |
no lamp |
|
|
|
100 no lamp |
|
|
235 117 |
40 |
100 15 |
Eo at Io= 50 mA 280V 140V |
Eo at Io= 100 mA 230V 120V | |||
35Z5-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;hL, 5;p, 7;h. 8;k |
21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
32 |
|
0.15 |
700 |
600 |
60 lamp 90 lamp +R |
+/- 350 |
15 when lamp false |
sa |
sa |
sa |
sa |
sa |
35 |
|
|
|
|
100 no lamp |
|
|
sa |
sa |
sa |
sa |
sa |
see Page 51, and Audio Rectifier
Samples
35Z5-GT Hit 030211,
35Z5-GT 040124 J(189) Kobe-Kogyo TEN Jeuel-Star DR-2S5 12GTE,
35Z5-GT TEN (5A5K), FG197 Toshiba Matsuda All wave super ZS-1007
35Z5-GT Mat (SI) (1953.9), J121 Matsushita National Plustic Super PS-54,
35Z5-GT Matsushita-National (A0/NJ)..(1958.10), J164 Matsushita National Plustic Super PS-54
Hitachi
Toshiba-Matsuda
25L6-GTは1936年にAC/DCラジオ用の出力管として誕生したメタル管版25L6の一族で,米国では1937年にはオクタル・ガラス管25L6-Gが,1938年にGT版25L6-GTが作られています。AC電源では他の6.3V/300mA球と直列にして使用できるようヒータが25V/300mAとなっています。従来の5極管UZ-43/25A6-Gの後継管としてビーム構造としたものを新しく設計したと考えれば良いでしょう。
50L6-GTは米国で1939年頃AC/DCラジオ用に150mA系ヒータのトランスレス管が規格され,それまでの300mA系の25L6-GTを50V/150mAに焼きなおしたものとして50L6-GTが作られました。35L6-GTはヒータ電力をやや削減しパービアンスをやや落としているのに対して,50L6-GTは特性は全く25L6-GTと同等です。
我が国では50L6-GTは35L6-GTとともに1950年頃国産化されました。我が国の商用電源電圧は米国よりも低い100Vなので,50L6-GTの用途は限られ,整流管と組み合わせて主に簡易電蓄などに使用しました。
また25L6-GTは300mA系なので戦後の我が国でも出る幕はないはずだったのですが,何故か1955年頃には国産化されています。当時はTVの初期の時代で,大型管のヒータ・トランスを削減するために米国300mA系のセミ・トランスレス方式が採用されていました(これは欧州300mA系とは別物)。水平偏向出力管とダンパー管に,25BQ6-GT, 25W4-GTが国産化されています。その後それらは保守品種になり,25BQ6-GTB/25CU6, 25AX4-GT, 25G-B6に代わりました。1958年には保守品種だったものは廃品種に,後から現れたものも保守品種に指定され,米国300mA系は終止符を打たれ600mA系に完全に移行しています。そんな訳で,25L6-GTは我が国では1955年頃の一時期の初期のTVセットに生きた出力管だったようです。(しかし,TVセットでの使用例はみたことがありません。)当時流行っていたOTLアンプにも使われたようですが。しかし,東芝の1960年版には保守品種とありながら,なお「トランスレス・ラジオ用の出力管として使用されます」とTVの話など1つも紹介していなかったのはどういう理由だったのだろうか?実はマニュアルの用途欄の書き方は米国RCAの直訳をそのまま掲載という習わしがあったのである。我が国では何の目的で国産化し,実際にはどのように使われたかはマニュアルを見ても分からないという一例です。もし本当にラジオに用途があったとしたらオートラジオなど24V蓄電池電源用の出力管だったかもしれません。しかし,なお不思議なことに東芝は25L6-GTを1958年頃には保守用に指定しておきながら実はその後1960年代の中頃に製造したリング・ゲッタのサンプルが手元にあります。輸出向けで生き延びたのかもしれません。
|
Base |
Outline |
Ef V |
If A |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp kohm |
gm mA/V |
RL kohm |
Po W |
C pF |
25L6, 25L6-GT, 50L6-GT RCA RC-16 (1950) |
1;S/ nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
outline 6, 22 T9 / D=1-9/32 inch, L=3-5/16 inch max |
25 50 |
0.3 0.15 |
200 110 |
125 110 |
180 ohm (8V) -7.5 (7.5V) |
46 to 47 49 to 50 |
2.2 to 8.5 4 to 10 |
28 13 |
8.000 8.000 |
4.0 2.0 |
3.8 10% 2.1 10% |
Cgp=0.6 Ci=15 Co=9.5 |
50L6-GT (Matsuda'51) |
1;nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 6;-, 7;h, 8;k+g3 |
21 T29 D=34 mm max, L=90 mm max |
50 |
0.15 |
200 110 |
110 110 |
-8 -7.5 |
49 to 50 50 to 50 |
2 to 7 4 to 11 |
30 13 |
9.500 9.000 |
3.0 2.0 |
4.3 10% 2.1 10% |
|
25L6-GT (Matsuda '58) |
1;nc, 2;h, 3;p, 4;g2, 5;g1, 7;h, 8;k+g3 |
29-3A |
25 |
0.3 |
110 |
110 |
-7.5 |
49 |
4 |
13 |
8.000 |
2.0 |
2.1 |
|
Sampleサンプル マツダ(1960s)25L6-GT
サンプル マツダ(1952?)50L6-GT
50L6-GT 020330,
50L6-GT Tm(黒スート, 頭にオレンジ色で(V 12), 管壁に(V)), J(144) Japan Victor PRE-1 010331
50L6-GT NEC,
50L6-GT HIT 030429
Toshiba-Matsuda
Hitachi
-Medium mu Triode/中増幅率3極管
マイナーブランド,東京管球研究所QXの登場。
6C5-GTは本来5極管6J7-GTの3極管接続であって,球の構造もサプレッサーグリッドを除いた4極構造なのだが,QXの6C5-GTはST管76の改造のような小型筒型プレートを持つ球である。
-Fullwave Rectifier/整流管
マイナーブランド,東京管球研究所QXの登場。
5Z4-GTは5Y3-GT/80(直熱型)と同クラスの整流管であって,取り出せる電流や用途は同じであるが,傍熱型であって,パービアンスが高く電圧降下が小さい能率の良い球である。我が国ではもっぱら5Y3-GTが使われ,5Z4-GTはマイナーな存在であった。GT管がデビューした1940年代後半から1950年代にかけて,実はST管ラジオではケミコンのパンクが多発し,半波整流管の傍熱化が進められたが,全波整流管は見送られた。すこし遅れて松下電器のKX-80K/5G-K4/5CG4がでた位である。その理由はおそらく価格と寿命の点だったろう。傍熱型は高価であって,なおかつ寿命も短かった。良いカソード材料が得られない時代だったのである。したがって,QXの5Z4-GTは早すぎたデビューだった。
6J5-GTは国内では6SN7-GTの片ユニットとして知られるポピュラーな球。
Hitachi 6J5-GT, ドーナツ・ゲッタ, ボタン・ステム
検波・整流用双2極管。ミニアチュア管6AL5相当だが,6AL5の方が出力電流が増加しているなど性能は良い。6H6-GTの不思議はガラス管縦サイズである。日本の規格(CES)では他の高周波増幅管と同様に,最大(max)71mm(ベース・ガイドピンを含めて85mm)と規定されいるだけである。確かに規格通りなのだが,各社とも足並みを揃えて随分短いものを使用している点が,なんとも解せない。その原因は本家米国の規格にあり,RCAでも他の高周波管と同様に2-3/4 inch=約71mmなのである。米国でもだれも規格を変更しなかったらしい。だからコピーの日本では勝手に変えられなかったのだろう。でも,流通している球の寸法はちゃんと各社の合意のもとで裏の規格があったに違いない。(もっとも1951年のマツダの規格表には短い寸法が規定されている。外形寸法も米国に準拠したのは1950年代終わりである。)
Toshiba-Matsuda and NEC
Elevam
ミニアチュア管6BA6相当の高周波増幅用バリミュー5極管であって,先に6SK7-GTの項で紹介した通り,日本では主に通信機をはじめとする業務用の分野で使われた。
Matsuda, 網編みゲッタ, 片側シールド, gm=27
Matsuda, 角ゲッタ, 片側シールド, gm=47, 36, 34, 44
これも,高周波増幅用のバリミュー5極管である。本家米国では,通信機の分野ではメタル管版の6SG7, 12SG7が主流で,先の6SD7系はあまり用いられなかった。しかも,米国ではガラス管はRCAやGEでは6SG7-GTのみ知られているだけで,12V管は見あたらない。珍しいことに日本の東芝が1955年に12V管のガラス管12SG7-GTを,翌年1956年に輸出用保守管として6SG7-GTを国産化している。本サンプルの12SG7-GTはToshiba標記であり,1959年以降の製造。ちゃんと側面に[3I]とあった。1963年製である。
東芝製, 長方ゲッタ2個,ゲッタ遮蔽用天井マイカ付き,ピンチステムの両側シールド, gm=?未計測。L=約68mm, D=28.2mm。
6SH7はミニアチュア管6AU6の元祖で,メタル管版,ガラス管版が作られた。シャープカットオフ管は一般には測定器やオーディオ・アンプに用いられ,gmの低い6SJ7/6SJ7-GTが適当であったが,FM受信機のIF増幅など高帯域の高ゲイン・アンプによりgmの高い球が要求され,6SJ7の2倍のgmを有する6SH7が開発された。米国で多量に業務用に用いられたため,我が国でも国産化され,もっぱら業務用に使われた。米国では一般にメタル管が使われたがGEは6.3V管に限ってガラス管版6SH7-GTも製造した模様。我が国では勿論,ガラス管版が主流であったが,NECは唯一,6SH7だけはメタル管を製造した。
Matsuda 通信用, 角ゲッタ, 両側シールド, gm=74
高周波増幅,発信など汎用のシャープカットオフ5極管。メタル版,ガラス版ともに多く使われ,ガラス管だけの我が国ではこの球が最も多く,そして長期にわたって作られたと思われる。
日本のGT管と米国のGT管の違いは電極容量と外形にある。電極容量は1960年頃には米国と同等に管理されるようになったが,1958年頃まではやや大きかった。さらに1951年頃にはもっと規格が緩やかだったようである。外形が5mm小さくなったのは1953年頃のことらしい。
Tube |
Pin 1 |
Outline |
Cgp uuF |
Cin uuF |
Cout uuf |
6SJ7 RCA RC16 1950 |
S |
|
0.005 max |
6.0 |
7.0 |
6SJ7-GT RCA RC16 1950 |
BC |
|
0.005 max |
7.0 |
7.0 |
6SJ7-GT Toshiba Matsuda 1951 |
BS |
T29, D=28.5 +1 /-1, L=76max, LL=90max |
0.008 max |
about 7 |
about 8.5 |
6SJ7-GT Toshiba Matsuda 1953-1955 |
BS (Base Sleave) |
T29, D=30max, L=71max, LL=85max |
0.006 max with External Sheild |
sa |
sa |
6SJ7-GT Toshiba Matsuda 1958 |
sa |
29-2B, sa |
sa |
sa |
sa |
6SJ7-GT Toshiba Matsuda 1960 |
sa |
sa |
0.005 max |
7.0 |
7.0 |
TEN
SUN?
Sun? 6SJ7-GT/G, (ステムシールドに青字E-6), 1955?, 天井皿ゲッタ, サイドマイカ,ステム両側シールド, gm=54, L=約77mm, D=29.0mm。ピンチステムがいやに高い。
Unknown 6SJ7相当, メーカ,年代不明。K, 天井馬蹄形ゲッタ, 天井長方形マイカ,ガラス・ベースに防湿処理。NEC製かも。ステム両側シールド, gm=76。L=約69mm, D=28.3mm
ELEVAM
Elevam 6SJ7-GT (D), 1950s?, 天井大型馬蹄形ゲッタ, 円盤ゲッタ遮蔽シールド用マイカ, サイドマイカ,ステム片側シールド, gm=?
Matsushita-National
左より、6SJ7-GT ナショナル PE(測), 1956, 天井円盤マイカ,ステム片側シールド, gm=70、中央、12SJ7-GT ナショナル QA, 1955, 天井円盤マイカ, ステム片側シールド,ゲッタ角, gm=70、右、6SJ7-GT ナショナル (測), 1960s?, 天井円盤マイカ,ステム両側シールド, ゲッタ長方, gm=55
Hitachi
左より、6SJ7-GT 日立 (408), 1954?,天井長方形マイカ,ステム両側シールド,ゲッタ長方, gm=58, L=約71mm, D=28.3mm、右、6SJ7-GT 日立 通信用(412), 1964, 天井長方形遮蔽マイカ,ドーナツゲッタ,ボタンステム, gm=70,
NEC
6SJ7-GT NEC (J8), 通信用1960-8, 天井長方形マイカ,ステム片側シールド,ゲッタ長方, gm=101
6SJ7-GT NEC (27, 1962), 天井長方形マイカ,ステム片側シールド,ドーナツゲッタ, gm=?, 内部シールドの色が灰色になった。
Toshiba-Matsuda
6SJ7-GT マツダ 通信用, 1958?, 天井長方形マイカ,ステム片側シールド,ゲッタ長方, gm=76
6SJ7-GT 東芝 通信用(00), 1960, 天井長方形マイカ,ステム片側シールド,ゲッタ長方, gm=73
この球はもともとTVの映像信号増幅用に設計された高gm型のシャープカットオフ5極管で,オリジナルはメタル管の1852, 6AC7/1852である。ちなみに後継のミニアチュア管はRaytheonの6AH6である。6AC7は広帯域高周波増幅,映像信号増幅など本来の目的の他に,高gmを活かして周波数変換の混合管や低電圧の発振管などにも用いられた。トランスレス用の12V管はない。米国ではメタル版のみが知られている。我が国では通信用に必要な球だったがメタル管製造設備がないので独自にガラス管版6AC7-GTを作った。映像出力管6AG7も同様に我が国でガラス化され6AG7-GTができている。
ガラス管版を初めて掲載したマツダ51では「6AC7-GTはテレビジョン受信機の高周波または中間周波数増幅あるいは映像の初段増幅用として使用されます。時には周波数混合または低周波の発振管として使用されます。」と用途を説明している。さらにマツダ53では「高利得音声増幅器に使用するときはヒーターに電池電源を使用してください」と述べている。いずれもRCAのマニュアルの記述を転載したものである。
ガラス管版とメタル版との違いは,電極容量,ベース接続(シールドの違い),ならびに当然ながら外形寸法である。下記の表にまとめた。メタル管のピン1は外囲器(外周の金属部)が接続されているが,ガラス版ではベースの金属スリーブのみで,内部シールドはどこかに接続されている。それが,1958年以降はピン1に接続と明記された。それまでは果たしてどこに繋がっていたのだろうか?電極容量は入力容量に違いが見られるが,外部シールド付きでは同じになる。しかし,GT管のシールドなど見たことはない!
Tube |
Pin 1 |
Outline |
Cgp uuF |
Cin uuF |
Cout uuf |
6AC7 RCA RC16 1950 |
S |
|
0.015 max |
11 |
5 |
6AC7-GT Toshiba Matsuda 1951 |
BS |
T29, D=28.5 +1 /-1, L=76max, LL=90max |
0.015 |
about 14 |
about 7.5 |
6AC7-GT Toshiba Matsuda 1953-55 |
BS (Base Sleave) |
T29, D=30max, L=71max, LL=85max |
0.02 max with External Sheild |
11 |
5.5 |
6AC7-GT Toshiba Matsuda 1958-60 |
BS+IS |
29-2B, sa with metal-sleave |
0.02 max with External Sheild |
11 |
5.5 |
|
Eh |
Ih |
Eb V |
Esg V |
Eg V |
Ib mA |
Isg mA |
rp ohm |
gm mA/V |
Matsuda 1951 |
6.3 |
0.45 |
300 |
150 |
Rk=160 ohm |
10 |
2.5 |
1000k |
9 |
Toshiba-Matsuda
6AC7-GT マツダ 通信用, 1958?, 天井長方形マイカ,ステム片側シールド,ゲッタ長方, gm=46, 62。電極円筒シールドの縦長が18mm程度で6SJ7系25mmに比べて7mm程短い。したがって,ガラス管長も短い。
NEC
この球は6Q7GT, 6SQ7GTの3極部(高増幅率m=70)を2つ封入した球である。ミニアチュア管12AT7(mu=60)と12AX7(mu=100)の原形。
TEN
Toshiba-Matsuda
この球は3極管6J7GT(中増幅率m=20)を2つ封入した球である。ミニアチュア管12AU7(mu=20)の原形。
Toshiba-Matsuda
Unknown Maker