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I. History of Miniature Tubes -GP Triode-Pentodes/ミニアチュア管の歴史-汎用3極5極管 | |||||
Table 1 General Purpose Twin Triode and Its Families/汎用3極5極管とその一族 | |||||
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6U8は米国Tung-solが1950年代初頭に開発し、1952年に広告を載せた汎用の3極5極管で、欧州名ECF82としても各国でも製造され、TVだけでなく測定器など汎用に使用されました。国内では、1955年に東芝が、翌年には各社が国産化しました。600mA系のトランスレス管5U8も1956年に東芝、日立、NECが国産化しています。Philips系列の球を製造していた松下でさえ6U8を1958年までに国産化し製造しています。6U8は450mAでしたが、1950年代末に米国で450mA系トランスレス規格が作られると、6U8もトランスレス向けに改造され、6U8Aが誕生しました。東芝は1963年-64年にマニュアルに載せています。電気的規格、特性は全く同じで、ウォームアップタイムを管理したようです。この他、同じ6U8でも、通信用や通信工業規格Hi-S管があり、東芝はHi-S管を1962年に作っています。
6EA8は米国で1958年頃に登場した3極5極管です。高周波増幅、検波、発振、とありますが、もっぱら、VHFのコンバータ用に設計されたようです。3極部は6U8と同じ、5極部が6CB6と同じような規格をもっています。450mA系のトランスレス用としても考慮されて開発されました。日立は5EA8, 6EA8を1960年に国産化した記録があります。東芝は1960年に450mA, 600mAを10数種国産化の記事しかありませんでしたが、ここに含まれていたのでしょうか。NECも1961年に5/6/19EA8を国産化したようです。
5R-HR1は日立が1962年に開発した(と思われる)600mA系のトランスレスTV向けの3極5極管です。その後、1963年には東芝も作りました。当時の開発状況は会社というよりは、TVユーザーの需要に応えて開発することが多く、本当の開発者はTV製造の団体ではなかったかと思われます。3極部は同期分離に、5極部は中間周波数増幅にとありますが、3極部は6U8と同じ、5極部はgmが遥かに高く6U8<6EA8<5R-HR1となっています。少ない球数でTVを作ろうとした欲張った設計でした。
9R-HR2は6GH8A同等の300mA系と思われます。6GH8は1959-60年頃米国で作られました。国内では、6GH8は東芝が1962年から63年にかけて、NECも1962年頃に国産化しています。6GH8Aも東芝は1962年から63年にかけて国産化しています。9R-HR2は国内で製造されながら、国内に需要はなく米国に輸出されました。
(6LM8)映像増幅管。NEC67.7。ヒータ600mA管はJEDECに登録されてないのでJIS名を取ったとある。
欧州の10ピンMT管で、オランダ製なのだが、米国アドミラル名入りのGE箱入りである。これもTV球として使用されたのだろうか?