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1. History of IF Amp Tubes/中間周波数増幅管の歴史 | |||||
2. Classification of IF Amp Tubes/IF増幅管の分類 | |||||
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TV向けの高周波増幅用のミニアチュア管は米国RCAが戦時中に作った6AG5が最初で,直ぐにWEの6AK5に受け継がれたことは有名です。
戦後,ラジオの分野では1945年にRCAによりシャープカットオフのメタル管の6SH7が6AU6に,またセミ・リモートカットオフの6SG7が6BA6に置き換えられました。これらはFM受信機用に考えられていたため,従来のラジオ受信機にはいささか不便,そこで1947年頃にRaytheonにより6SK7/6SK7-GTが6BD6に置き換えられました。また,同じ頃,AC/DCセット用の12.6V/150mA系列の球も作られ,特に6AG5のAC/DCセット版として12AW6も作っています。周波数の低いFM用なのでカソードを2系統に接地する必要はなく,むしろg3の遮蔽性能を重視するためにg3とKを分離したピン配置に変更を加えた(7CM)を採用しています。またGEにより,FM用のIF管6BH6, 6BJ6が開発されました。
一方,戦後はTVの発展ととも1950年頃にRCAにより6AG5を改良した6CB6が開発されましたが,この球のピン配置は12AW6と同様にKとg3を分離した7CMを採用したものです。また欧州では同じ頃PhilipsによりEF80/6BX6が作られました。内部シールドを施したため,はじめて9pin Noval管が使用されました。この頃から次第に中間周波数増幅の専用管にと分岐しました。国内では6CB6が1951年頃に東芝他により,また6BX6は1953年頃,松下により国産化されています。
その後,TVはトランスレス時代,1955年に3AU6, 3CB6が東芝により国産化され,翌年にはNECや日立も追従しました。面白いことにはNECは3BD6も作っています。1956年に東芝は6BC5/3BC5を国産化。さてリモート・カットオフ管がいよいよ登場。1957年になって東芝は3BZ6, 6AZ8を国産化。NECも同じ年6BZ6,3BZ6を製造しています。1959年,東芝は6BZ6, 3BZ6を量産しました。1960年に東芝は450mA系列の誕生により4BZ6を国産しています。この6CB6ファミリーは1960年に日立は国内品種の3M-R24, 3M-V7を開発,東芝も翌年には生産を開始。これは+B電圧を直列にかけて省電力設計とするもので,低電圧時の特性を改善しています。何故かわからぬ品種として遅れた1964年,日立はセミリモート・カットオフの6JH6を国産化,東芝も1965年に生産。
次世代への繋ぎ。TVはIF周波数が引き上げられていく傾向にあったようで新型管が必要だったようです。1957年に米国Sylvaniaが6DK6を開発。6DK6は6CB6のgmをやや引き上げた球と見ることができます。1959年,東芝は6DK6, 3DK6を国産化し量産しました。日立もその年に国産化しているようです。NEC, TENも1960年には生産しています。
1950年代末には欧州Philipsが新しいフレームグリッド管EF183/6EH7, EF184/6EJ7を開発しました1950年代末に米国EIA登録も済ませてありました。国内では松下が1959年には6EJ7, 6EH7を国産。これは画期的な性能でやがて国内を制覇しました。米国では1961年にSylvaniaが製造しています。東芝,日立は遅れて1962年に量産を開始,600mA系と450mA系も生産。国内では初めゲインばかり議論されフレームグリッドに抵抗がありましたが,高価にもかかわらずこれが主流となりました。なによりも品質の均一性,省電力がものをいったようです。
1950年代末の大異変に対抗するため?,米国RCAは従来型の構造でさらにgmを大きくするために縦寸法もヒータも1.5倍伸ばした6EW6を開発(1959-60年頃登録)。セミリモートカットオフ管6GM6も作られました。これらの米国系の球は本質的には従来の6CB6の拡張球に過ぎません。電極容量が大きく,電力も消費するのが欠点。国内ではまず1960年に6.3V管の6EW6を東芝,日立が国産。1961年には6EW6, 6GM6を量産しています。NECは翌年になりました。しかし,先に記したように1962-1963年に国内メーカはこぞって欧州型の生産を開始,この米国系のシリーズはやがて消滅しました。
フレームグリッド管は米国にもあった?RCAはついに1963年にフレームグリッドを採用した6JD6を開発。さらにHigh-gmとなっています。6JC6も同じRCAの開発と見られます。マニュアルではどちらもシャープカットオフ管となっていますが,国内資料では6JD6がセミリモートカットオフ管のようです。1965年には6JC6, 6JD6がNECにより国産化されています。資料はありませんが東芝,日立も同じ頃作っています。翌年,三菱も3JC6, 3JD6を製造しています。1966年,日立は6JC6Aを国産。これが我が国では最後の国産化のようです。その後,1971年頃にTVが終結するまで,同じ球を使い続けました。国内ではどちらかというと欧州系の6EH7, 6EJ7が最後まで使われ,6JC6, 6JD6はマイナーだったようです。
Base Ih (6.3V) |
Sharp cut-off |
Semi/Remote cut-off | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7BD 6.3V/0.3A 4.2V/0.45A 3.15V/0.6A |
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7BK 6.3V/0.45A 18.9V/0.15A |
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7BK 6.3V/0.3A 3.15V/0.6A 4.2V/0.45A 12.6V/0.15A |
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7CM 6.3V/0.15 |
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7CM 6.3V/0.3A 4.2V/0.45A 3.15V/0.6A 12.6V/0.15A |
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7CM 6.3V/0.4A 4.2V/0.6A 5.6V/0.45A 15V/0.15A |
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7CM 6.3V/0.35 3.7V/0.6A 4.9V/0.45A |
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7EA 0.3 with diode |
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7EW 0.2 Tetrode |
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9AQ 6.3V/0.3A 4.4V/0.45A 3.4V/0.6A |
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9AU 0.2 |
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9PM 6.3V/0.3A 4.2V/0.45A 3.15V/0.6A |
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9PM 6.3V/0.3A 4.5V/0.45A 3.5V/0.6A |
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8.404 0.2 |
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8.409 0.2 |
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8.410 0.33 |
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3AU6/6AU6。
6CB6はシャープカットオフ特性の高周波増幅用5極管であり,1950年代初期には6AK5とともにVHFチューナーの高周波増幅にも良く使われたが,その後専用3極管が開発されてその用途からは退き,TVの中間周波数増幅にTV時代の後半まで良く使われた。
我が国では1955年に600mAシリーズのトランスレス管が国産化され,3CB6が各社から製造された。米国で450mA系のトランスレス管が誕生した時には4CB6が作られ,我が国では主として輸出用に製造された。
6BZ6は6CB6をセミリモートカットオフ特性にしたものである。
3M-R24は6CB6の+B電圧スタック増幅用にしたものである。この6CB6ファミリーは1960年に日立は国内品種の3M-R24, 3M-V7を開発,東芝も翌年には生産を開始。これは+B電圧を直列にかけて省電力設計とするもので,低電圧時の特性を改善しています。
[AfKr] Sharp/Toshiba 3M-R24 (3-12) in 1963.
3M-V7はセミリモートカットオフ特性の6BZ6の+B電圧スタック増幅用にしたものである。この6CB6ファミリーは1960年に日立は国内品種の3M-R24, 3M-V7を開発,東芝も翌年には生産を開始。これは+B電圧を直列にかけて省電力設計とするもので,低電圧時の特性を改善しています。
6DK6はシャープカットオフ特性の6CB6の改良球で,ヒータ電力をそのままにgmを引き上げた。
6EW6はシャープカットオフ特性で6CB6のヒータ電力を増強してgmを引き上げた。セミリモートカットオフ特性に6GM6/4GM6がある。
6EH7は米国ではSylvaniaが1961年に広告を出した球。セミリモートカットオフ特性にしたものである。
6EJ7は米国ではSylvaniaが1961年に広告を出した球。6EH7のシャープカットオフ特性にしたものである。
8BM11は450mA系4CB6の双5極管。1964年頃登場か。
[AeNr] [AeNr] Toshiba 8BM11 [AeN]