ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオ

written by Koji HAYASHI, Ibaraki JAPAN

Mini-Museum of Japanese Radios/日本のラジオのミニ博物館

Radio Tubes After WWII/戦後のラジオ球

TV Tubes/テレビ球

Damper and High Voltage Rectifier/ダンパー管と高圧整流管

Damper Tubes

HV Rectifier and Regulator

General Purpose Triode-Pentodes

General Purpose Twin Triodes

IF Amp Tube


Page-TVhvr. TV High Voltage Rectifier and Regulator/TV用高圧整流管と安定管

2nd Edition (2006.11.27)-(2010.11.20)-(2011.9.25)-(2013.6.16)

HomePageVT/TV_HV_rec.html


I. History of High Voltage Rectifier for TV/TV用高圧整流管の歴史

Table 1 Japanese HV Rectifiers/日本の高圧整流管

Table 2 European HV Rectifiers - Old Ages/欧州の高圧整流管(古い時代)

Table 3 American 2-Series HV Rectifiers/米国の末尾2の高圧整流管(1)

Table 4 American 3-Series HV Rectifiers/米国の末尾3の高圧整流管(1)

II. History of High Voltage Regulator/高圧安定管の歴史

Table 5 HV Shunt Regulator Tubes

1. Pre-TV Ages
2. Monocrome TV

1B3-GT Family

1J3 Family

KX-142

NEC

2X2-A/1K22

Toshiba,TEN

1B3-GT/DY30

Toshiba, Matsushita, NEC

1G3-GT/1B3-GT

Toshiba, Matsushita

1J3, 1K3/1G3-GT

Mitsubishi

1AD2

Toshiba
2. Monocrome TV

1X2B Family

1S2 Family

Other

1X2, 1X2A

RCA, Raytheon, Toshiba

1X2B

RCA, Toshiba, NEC, TEN, Hitachi, Mitsubishi

1R-K31

NEC

1S2/DY86, 1S2A/DY87, 1R-K23/1S2

Matsushita, Toshiba, NEC

EY86/6S2, EY87/6S2A

Rorenz, Telefunken

1V2

RCA, (Toshiba)
2. Monocrome TV
3. Color TV

5642/DY70 Family

5642

Toshiba

1D-K27

Hitachi

1D-K29

Toshiba, TEN, Sylvania

3A3

Hitachi

3AT2

Toshiba

3CV3

Matsushita
1. Beam Triode - HV Shunt Regulator

2. Beam Triode - Pulse Regulator

2C53

NU, TEN

3B24

EE

6BK4, 6BK4A, 6BK4B, 6BK4C

Sylvania, Hitachi, Matsushita

6G-H4

Toshiba

6JH5, 6HV5A

See Sweep Tube


History of High Voltage Rectifier for TV/TV用高圧整流管の歴史

TV用高真空高圧整流管の歴史はまとまったものを見たことがない。そこで,資料を拾い集めて作ってみたのが下記の歴史である。ご一読を。

ブラウン管のアノードに印可する高圧(10kV程度)を作る方法は,戦前には普通の電源トランスから一挙に作り出す単純な方法が使われていた。欧州では,TV先進国の英国の管球メーカが10数品種の高真空整流管を作っている。戦前から1950年頃までの事情はTableに示した。この中で,英国4ピンの球が戦前の開発と思われる。例えば,Marconi(MOV)のU16, U17など。米国に比べると華やかだったことは確かである。ドイツも戦前にはTV先進国であったが,英国の真空管マニュアルしか手元にないので事情はわからない。米国では1935年以降,2Y2, 2X2/879, 2V3G, などが開発されている。いずれも,フィラメント電力は相当大きいものであった。もっとも,この程度の高圧は送信管の用途で既に大容量のもの(主に水銀蒸気整流管)が開発され使われていたので,TV用だからといって目新しい技術ではなく手頃な小型のものが無かったという話しになる。我が国でも,TVの研究が始まり米国2X2相当のKX-142が作られ,1940年には東京電気(東芝)がKX6901を開発している。また,浜松高専の高柳健次郎の著書にあるTV(1941年)では154Bという球(素性は不明)が使われている。

戦時中の1943年には,TVセットの省電力・小型化に向けて高周波発振出力を整流して高圧電源を得る方法が提案され,戦後の1948年にはKen-Rad/GEが1B3-GT/8016を開発している。低電圧大電流型のビーム管6Y6-Gによる自励発振,1B3-GTによる高周波整流で,整流管のフィラメント電力は電池管並に省電力化され,タンク回路から得ている。したがって,この頃の高圧整流管は最大電源周波数の規格が付加されており,1B3-GTは300kHzであった。また,カスケード接続して,15kV, 30kV, 45kVを取り出す倍電圧,3倍電圧整流の使用も想定されていた。一方,欧州では戦後1948年から1951年頃に,高真空高圧整流管として4種のサブミニアチュア管,5種類の7ピンミニアチュア管が開発されている。その1つは,オランダPhilipsのEY51/(EIA名6X2)である。同社は光学投影式TVの技術開発を進め,1948年には高周波妨害の無い周波数1kHzのパルス発生器(EBC33EL38, Ebb+350V)を用いて,サブミニアチュア管EY51を3個用いた2倍整流方式で25kVを得ている。その後,時代を制したのは,起源は定かでないが,水平偏向用のフライバック・トランスから取り出した高圧パルスを整流し,同時にフィラメント電流を得る方法であって,パルス整流と呼ばれた。真空管は高周波整流もパルス整流も同じ物が使用できた。セットの更なる小型化には好都合だったが,取り出せる高圧が水平偏向出力に依存しており,ブラウン管サイズとのマッチングが難しく,1950年頃にようやく主流となったようである。ちなみに,我が国のTV放送は1953年に始まったこともあり,国産のTVは皆初めからフライバックトランスのパルス整流方式が取られていた。

1950年代初めにはTV用の真空管は様々な新しい品種が開発されたのだが,こと高圧整流管に関してはその流れは緩やかであり,1950年代前半のモノクロTV時代は1B3-GT一本槍であった。僅かに,小型化の要求から1B3-GTをミニアチュア化した1X2が登場,これは直ぐに改良され1X2A(1950年), 1X2B(1954年頃)となった。さらに小さいミニアチュア管1V2も登場した。1954年頃にようやくカラーTV時代が到来して,新たに3A33A2, 3B2が登場した位で,品種は限られていた。その後,1950年代後半になるとセットの小型化やブラウン管の薄型化が始まり,1B3-GTのサイズを小型化した1G3-GTやパービアンスを向上させた1J3/1K3が登場したのである。

1960年代初頭に球の入れ物はTV球の世界ではノバー,コンパクトロン,マグノーバル,9T9などが登場したが,品種が増える原因にはなっていないように見える。高圧整流管の新品種はGTとコンパクトロンの2種に限られていたのである。国内を代表する管球製造メーカ東芝が,1966年の時点でリストに掲載していた球はモノクロ大型の保守用に1B3-GT, 1G3-GT, 1K3, あるいは新型用に1AD2, モノクロ小型用に1X2B, 1S2A, 1V2, 1D-K29, そしてカラーTV用に3A3, 3AT2であった。ここに松下系の球を加えれば,1966年頃の国内流通状況が自ずと分かろう。私がここでお見せできる球はTVで使われ朽ち果てたものばかりであるが,実はこの時代の流通状況を反映した品種となっているのである。

1960年代後半に入ると何故か爆発的に品種が増加している。1966年の時点で,新たに出現した球は,末尾2では1BC2, 2BA2, 3BF2, 末尾3では1AU3, 3AW3, 3CA3であるが,後にTableに示すように,その後それぞれ20種以上の新種が誕生したのである。品種が増えた理由のひとつは,カラーTV用ブラウン管の開発に拍車がかかったからだと思われる。真空管末期の1970年代に至ってもカラーTV用ブラウン管は発展途上にあり,ブラウン管の大型化に合わせて毎回のように新型管が開発されたのである。さらに1960年代中頃からX線被爆に関する規制が強化され,改良版が作られたことも品種の増加の一因となっている。しかし,品種を増やすのは経済的に不利なはずであり,実際には流通段階で淘汰が進むのが普通なのだが,1960年代から1970年代の真空管は実はトランジスタに似た流通形態になったものと推察される。セットメーカの希望する品種を一度に大量生産し,以後,廃品種としてしまう方法である。

国産では,もともとこれほど多くの品種の需要は無いし,1970年頃からは半導体化が進んだことにより,この手の米国の新型管は輸出のためにのみ製造されたに止まっている。東芝は1968年,1BV2, 3BS2A, 3BT2を国産化したのが公式な記録上の最後の球である。また,NECは1967年に1BC2, 1968年に1BK2/1RK31, 1969年頃に3CU3を製造している。松下も1968年には3CV3を製造開始していたと思われる。国内での真空管カラーTVの最後(1970年頃)は,3A3,3AT2,3CV3,3BS2Aが次のような姿で使われた。

サンヨーの19インチ(40KD6, 25CG3, 6BK4A), 3BS2A

コロムビアの19インチ(40KG6A, 25CG3, 6BK4A), 3AT2

NECの19インチ(30KD6, 19CG3, 6BK4B), 3A3(A),

東芝16インチ(21JS6A, 12DW4A), ダイオードパックTSB364(シリコン5個入り)

東芝19インチ(30KD6, 19CG3, 6BK4B), 3BS2A,

ゼネラル19インチには(21JS6A, 12DW4A, パルスレギュレータに12GB7), 3AT2,

ビクター19インチ(25E5x2, 30AE3, 6BK4B), 3CV3,

ビクター19インチその2(40KG6A, 42EC4, 6BK4B), 3A3,

シャープ19インチに(30KD6, 19CG3, 6BK4A), 3AT2

現在,我々が国内で入手できる高圧整流管は多くない。

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Table of TV HV Rectifier Tube

表は主にGEのEssential Characteristics ETRM-15Pにより,他の資料で補足したものである。日本の球はそれに習って編集した。米国の球は,米国EIA登録名の品種の末尾2と3に分類した。3は主にGT管に,2は主にミニアチュア管とコンパクトロン管に当てられているのが分かる。古いSTタイプのガラス・オクタル管はその両方にまたがっており,明確な区分はないようである。

Table 1 Japanese HV Rectifiers/日本の高圧整流管

Name

K

Eh(V)

Ih(A)

Tube Type

Base

Out-

line

EbInv dc+p

(dc) kV

Idc mA

Ipeak mA

Voltage Drop V/mA

Develop

KX-142/ 2X2/879

DH

2.5

1.75

ST38

4P (4A)

 

112 mm

7.5

7.5

7.5

30

100

100

 

100/30

 

Pb=7W

KX-153

DH

5.0

3.5

ST60

(4A)

170

20

50

100

200/50

Pb=30W

KX-6901

DH

2.5

5.0

ST38

(4B)

120

16.5

2

12

TEC/ Toshiba 1940

1K22/ 2X2A

IH

2.5

1.75

ST12

4AB

12-6

12.5

7.5

100

98/15

=2X2A

1R-K23/ 1S2

IH

1.4

0.55

mT9

9DT

6-7

27 (22)

0.55 ?

50 ?

=1S2

NEC 1963

1D-K25

DH

0.6

0.2

smT

6.5 ()

0.14

2.8

1963

1D-K27

DH

0.7

0.2

smT

10

0.2

4

Hitachi 1963

1D-K29

DH

0.9

0.2

smT

9

0.2

4

225/7.0

Toshiba 1963

1R-K31

DH

1.25

0.5

mT9

9Y

22

1.0

50

=1X2B fmax=75k

NEC 1965

1D-K37

DH

1.25

0.2

smT

11

0.27

5.5

? 1965-66

1M-K39

DH

1.25

0.2

mT7

18

0.5

45

NEC 1966

1R-K41 1BK2/ 1RK41

DH

1.25

0.5

mT9

9Y

=1BK2

NEC 1967-68

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Table 2 European HV Rectifiers - Old Ages/欧州の高圧整流管(古い時代)

Name

K

Eh(V)

Ih(A)

Tube Type

Base

Out-

line

EbInv dc+p

(dc) kV

Idc mA

Ipeak mA

Voltage Drop V/mA

Develop

HVR1

IH

2.0

0.29

ST

B4 3

15 (6rms)

5

Mul

HVR2

HVR2A

IH

4.0

2.0

0.65

1.5

ST

B4 3

20 (6rms)

3

Mul

SU2150

IH

2.0

1.15

ST

B4 3

(8rms)

2

Cossor

SU2150A

IH

2.0

1.5

ST

B4 3

(5rms)

10

Cossor

U16

DH

2.0

1.0

ST

B4 4

128 x51 mm

14.4 (5rms)

5

MOV 1930s

U17

DH

4.0

1.0

ST

B4 4

140 x51 mm

7.1 (2.5rms)

30

MOV 1930s

U29

DH

2.0

2.75

ST

B4 4

30 (10rms)

20

R=35k

MOV

U33

DH

2.0

0.15

ST

B4 4

18 (6.3rms)

3

MOV

EY51

IH

6.3

0.09

smT

B2A 13

17 (5rms)

3

R=100k

Mul/Phi

R12

SU61

IH

6.3

0.08

smT

B2A 13

15

0.5

R=100k

Brimar

Cossor

1T4

R16

U37

DH

1.4

0.14

smT

B2A 14

15

2

 

 

American

Brimar

MOV

U25

IH

2.0

0.2

smT

B2A 13

20 (7.8rms)

0.5

R=100k

Mazda

HR1

DH

0.65

0.055

mt7

B7G 24

14 (5rms)

0.05

R=2M

Ferranti

HR2

R10

IH

4.0

0.5

mt7

B7G 16

14 (5.5rms)

5

R=50k

R=62k

Ferranti

Brimar

HR3

IH

4.0

0.5

mt7

B7G 16

14 (5rms)

15

R=30k

Ferranti

HR4

SU45

IH

4.0

0.5

mt7

B7G 16

7 (2.5rms)

30

R=5.4k

 

Ferranti

Cossor

HR5

IH

4.0

0.5

mt7

B7G 16

14 (5rms)

30

Ferranti

5642/ DY70

SN956B

DH

1.25

0.2

smT

5642

TX

10

0.25

5.0

30/4.0

- 1951-1954

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Table 3 American 2-Series HV Rectifiers/米国の末尾2の高圧整流管(1)

Name

(+Focus) (~Flybk)

K

Eh(V)

Ih(A)

Tube Type

Base

Out-

line

EbInv dc+p

(dc) kV

Idc mA

Ipeak mA

Voltage Drop V/mA

Xray Rating

878

DH

2.5

5.0

4B

20 (7.1)

5

-

879

IH

2.5

1.75

7.5rms

7.5

1Z2*

DH

1.5

0.3

mT7

7CB

TX

20

2.0

10

50/5.0

1Y2~

DH

1.5

0.29

ST12

4P

TX

50

2.0

10

100/8.0

2Y2*

DH

2.5

1.75

ST12

4P

12-6

12

5.0

1X2~

1X2A~

1X2B~

1X2C~

DH

1.25

0.2

mT9

9Y

6-7

- (15)

20 (16)

20 (18)

20 (18)

1.0

10

100/7.0

100/7.0

100/7.0

80/7.0

2X2*/ 879 (KX142)

2X2A* (1K22)

IH

2.5

1.75

ST12

4AB

12-6

12.5

7.5

100

98/15

(6X2) EY51

6.3

0.09

smT

2-1*

-

17

0.35

80

C=0.005uF

1V2+

DH

0.625

0.3

mT9

9U

6-2

8.25 (7)

0.6

11

135/7.0

2V2~

DH

2.5 1.25

0.2 0.4

GT11

8FV

TX

21

1.0

80

150/7.0

1T2~

DH

1.4

0.14

smT3 2pin

1AY2

-

15

2.0

12

46/4.0

1S2~ DY86

1S2A~ DY87

IH

1.4

0.55

mT9

9DT

6-7

27 (22)

0.8

40

1N2~

1N2A~

DH

1.25

0.2

GT12

3C

12-18

TX

28 (24)

0.5

50

100/7.0

2L2~

2.0

0.2

T6 Spec

wire lead

TX

22 (19)

0.5

25

-

2J2~

IH

2.0

0.35

mT9

9DT

TX

27 (23.5)

0.2

80

-

1H2~

IH

1.4

0.55

mT9

9LX

6-9

30 (24)

0.5

50

100/7.0

3B2~

IH

3.15

0.22

GT12

8GH

TX

35 (25)

1.1

80

135/7.0

3A2~

3A2A~

IH

3.15

0.22

mT9

9RT

6-7

18

20 (18)

1.7

1.5

80

70/7.0

Name

(+Focus) (-Flybk)

K

Eh(V)

Ih(A)

Tube Type

Base

Out-

line

EbInv dc+p

(dc) kV

Idc mA

Ipeak mA

Voltage Drop V/mA

Xray Rating

1AD2~

1AD2A~

DH

1.25

0.2

CMP

12GV

9-98

9-144

26 (22)

0.5

50

225/7.0

-

0.5mR/h

2AH2~

IH

2.5

0.3

CMP

12DG

9-98

30 (24)

1.5

80

100/7.0

-

1AJ2~

DH

1.25

0.2

CMP

12EL

9-98

26 (22)

0.5

50

140/7.0

-

2AS2~

2AS2A~

IH

2.5

0.33

CMP

12EW

9-146

9-100

30 (24)

1.5

1.7

80

90

100/7.0

75/7.0

-

25mR/h

3AT2~

3AT2A~

3AT2B~

IH

3.15

0.22

CMP

12FV

9-100

9-100

9-146

30

30 (24)

38 (30)

1.7

88

77/7.0

77/7.0

60/7.0

-

25mR/h

25mR/h

1AU2+

DH

1.1

0.19

mT9

9U

6-2

8.25 (7)

0.6

11

100/4.5

-

2AV2+

DH

1.8

0.225

mT9

9U

6-2

8.25 (7)

0.6

11

20/1.0

3AW2~

3AW2A~

IH

3.15

0.35

CMP

12HA

9-100

38 (30)

2.2

110

60/7.0

-

25

1AX2~

DH

1.4

0.55

mT9

9Y

6-7

25 (20)

0.5

45

290/7.0

1AY2~

1AY2A~

DH

1.25

0.2

T9 2pin

1AY2

9-128

26 (22)

0.5

50

75/7.0

100/7.0

-

0.5

2AZ2~

DH

2.1

0.275

mT9

9Y

6-7

22 (18)

0.5

45

70/7.0

Name

(+Focus) (-Flybk)

K

Eh(V)

Ih(A)

Tube Type

Base

Out-

line

EbInv dc+p

(dc) kV

Idc mA

Ipeak mA

Voltage Drop V/mA

Xray Rating

2BA2+

DH

1.8

0.3

mT9

9U

6-2

8.25 (7)

0.6

50

55/6.5

1BC2~

1BC2A~

1BC2B~

DH

1.25

0.2

mT9

9RG

6-18

18 (15)

0.5

45

80/7.0

-

0.5

0.5

3BF2~

IH

3.6

0.225

CMP

12GQ

9-100

35

2.2

115

-

1BG2/ DY51

1BH2~

1BH2A~

DH

1.25

0.2

mT9

9RG

TX

18 (15)

0.5

45

80/7.0

-

0.5

3BH2 GY501

2BJ2~

2BJ2A~

IH

2.3

0.3

mT9

9RT

6-7

20

22 (20)

1.0

80

80/7.0

-

0.5

1BK2~ /1RK41

1.4

0.55

mT9

9Y

6-7

24(20)

0.88

44

100/11.0

1BL2~

DH

1.25

0.2

T6 2pin

1AY2

6-19

22 (18)

0.5

45

130/7.0

3BL2~

3BL2A~

DH

3.3

0.285

CMP

12HK

9-100

33 (27.5)

2.0

100

50/7.0

-

25mR/h

3BM2~

3BM2A~

DH

3.0

0.3

CMP

12HK

9-100

33 (27.5)

2.0

100

50/7.0

-

25mR/h

3BN2~

3BN2A~

IH

3.15

0.3

CMP

12FV

9-100

30 (27.5)

1.7

88

150/7.0

-

25mR/h

1BQ2/ DY802

3BS2~

3BS2A~

3BS2B~

IH

3.15

0.48

CMP

12EW/12HY

9-100

38 (30)

2.2

110

60/7.0

-

-

25mR/h

3BT2~

3BT2A~

IH

3.15

0.48

CMP

12HY

9-100

38 (30)

2.2

110

70/7.0

-

25mR/h

2BU2~

IH

2.5

0.33

CMP

12HS/ 12JB

9-146

30 (24)

1.5

80

100/7.0

0.5

1BV2~

DH

1.25

0.2

T6 3pin

1BV2

T6

18 (15)

0.5

45

80/7.0

3BW2~

IH

3.15

0.48

CMP

12HY

9-146

38 (30)

2.2

110

70/7.0

25mR/h

1BX2~

DH

1.25

0.2

mT9

9Y

6-7

22 (18)

0.5

45

100/7.0

0.5

1BY2~ 1BY2A~

DH

1.25

0.2

CMP

12HZ

9-98 9-144

26 (22)

0.5

50

225/7.0

25

0.5

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Table 4 American 3-Series HV Rectifiers/米国の末尾3の高圧整流管(1)

Name

K

Eh(V)

Ih(A)

Tube Type

Base

Out-

line

EbInv dc+p

(dc) kV

Idc mA

Ipeak mA

Voltage Drop V/mA

Other/

Xray Rating

1B3GT~

DH

1.25

0.2

GT9

3C

9-51 9-52

26 (22)

0.5

50

100/7.0

2B3

DH

1.75

0.25

GT9

8HC

TX

27 (22)

0.5

50

100/7.0

1G3GT~

1G3GTA~

DH

1.25

0.2

GT9

3C

9-53 9-54

TX

26 (21)

0.5

50

100/7.0

 

0.5mR/h

1J3~

1J3A~

DH

1.25

0.2

GT9

3C

9-51 9-52

26 (22)

28 (24)

0.5

50

225/7.0

-

-

1K3~

1K3A~

DH

1.25

0.2

GT9

3C

9-53 9-54

TX

26 (22)

0.5

50

225/7.0

-

0.5

6215

DH

1.25

0.2

GT9

3C

TX

18

1.0

8.0

56/2.0

2V3G*

DH

2.5

5.0

ST12

4Y

12-8

16.5

2.0

12

6Y3G

IH

6.3

0.7

ST12

4AC

12-8

14

7.5

100

3A3~

3A3A~

3A3B~

3A3C~

IH

3.15

0.22

GT9

GT9

GT9

gT9

8EZ

9-52

TX

TX

9-169

30

30

30 (24)

38 (30)

1.5

2.0

2.0

2.0

88

100

100

100

-

100/7.0

100/7.0

60/7.0

-

-

25mR/h

25mR/h

Name

K

Eh(V)

Ih(A)

Tube Type

Base

Out-

line

EbInv dc+p

(dc) kV

Idc mA

Ipeak mA

Voltage Drop V/mA

Other/

Xray Rating

1AU3~

DH

1.25

0.2

GT12

3C

12-18

30 (26)

0.5

50

225/7.0

3AW3~

IH

3.15

0.22

GT9

8EZ

9-53

30

1.7

88

110/7.0

3CA3~

3CA3A~

IH

3.6

0.225

GT9

8MH

8EZ

9-51

TX

30

38 (30)

100?

2.0

100

100/11

60/7.0

-

25mR/h

2CN3A~

2CN3B~

IH

1.8

0.9

GT9

8MU

TX

9-153

38 (30)

2.2

110

60/7.0

-

25

3CN3~

3CN3A~

3CN3B~

IH

3.15

0.48

GT9

8MU

TX

TX

9-153

38 (30)

2.2

110

60/7.0

-

-

25mR/h

3CU3~

3CU3A~

DH

3.15

0.28

GT9

8MK

TX

9-153

33 (27.5)

38 (30)

2.0

100

50/7.0

-

25mR/h

3CV3~

3CV3A~

IH

3.15

0.25

0.27

GT9

8EZ

9-51

9-153

35 (27.5)

1.9

100

100/9.5

-

25mR/h

3CX3~

IH

3.15

0.48

GT9

8MT

TX

38 (30)

2.2

110

60/7.0

-

3CY3~

IH

3.15

0.22

GT9

8MX

9-161

38 (30)

2.0

110

60/7.0

-

3CZ3~

3CZ3A~

IH

3.15

0.48

GT9

8EZ

TX

38 (30)

2.2

110

60/7.0

-

25mR/h

3DA3~

IH

3.15

0.48

GT9

8MY

9-161

38 (30)

2.2

110

60/7.0

25

3DB3~

IH

3.15

0.245

GT9

8MX

9-161

38 (30)

2.0

100

60/7.0

25

3DC3~

DH

3.15

0.280

GT9

8MZ

9-153

38 (30)

2.2

110

50/7.0

25

3DF3~

3DF3A~

IH

3.15

0.48

GT9

8MT

9-161

TX

38 (30)

2.2

110

60/7.0

25

8.0

1DG3~

1DG3A~

DH

1.25

0.2

gT9

8ND

9-168

26 (22)

0.5

50

225/7.0

0.5

3DH3~

IH

3.15

0.48

GT9

8NM

9-161

38 (30)

2.2

110

70/7.0

25

3DJ3~

IH

3.15

0.3

gT9

8MX

9-169

38 (30)

2.0

100

70/7.0

25

3DR3~

IH

3.15

0.3

gT12

8NL

12-141

38 (30)

2.0

100

70/7.0

0.5

3DS3~

IH

3.15

0.48

gT12

8NL

TX

38 (30)

2.2

110

70/7.0

0.5

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1. Early Time TV Ages


KX-142

KX-142は戦前(1935-1940年頃)に我が国で作られた高圧整流管であって,米国相当管に2X2がある。東京電気サイモトロン(業務用)/東芝と日本電気(DB-665A, 1941年頃)が作った。TVやレーダーなどに使われたのではないかと想像できる。戦後も製造され,業務用に使われた。

[1iN]

NEC KX-142, (7 28) 1950年代の製造と思われる。ゲッタは角型1個,ステムは通常のピンチステムである。プレート引出線はガラスの絶縁碍子に入れられている。プレートは円盤で,その下にフィラメントは太いリボンをぐにゃぐにゅとしたものである。球は中古であり,プレート下面のガラスは電子流が当たり黒化している。

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2X2-A/1K22

KX-142の後継管で,米国2X2A(1950年代?)の相当管。戦後,1950年代に国産化され,送信管の名称1K22となった。TVではなく,オシロスコープなどの業務用に使われた。

[1iJ]

TEN 1K22/2X2A and Toshiba-Matsuda 1K22

神戸工業TENの1K22/2X2-A(中古)は,管壁にTEN No.4041F, Kobe Kogyo Corp 1956-5と表示がある。プレート引き出し線は太い筒に丸穴式。ピンチ・ステム,皿ゲッタ。ガラス管壁も黒化しており,釣り鐘状のプレートを下から覗くとコイル・フィラメントが吊り下げられているが,表面の被覆(陰極物質)は黒くなり白い部分がほとんどない状態。東芝マツダの1K22は箱入り新品(ステムにi, 箱番号LAS-201 ほ11),角ゲッタ。陰極物質が良く見える。プレート引き出し線は受信管とおなじ細い線。したがってプレート筒はサイドマイカを使ってガラス管壁に固定。

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2. High Voltage Rectifier for Monocrome TV


1B3-GT Family

1B3-GT/DY30

米国では民生用TVの高圧整流管として初めにGT型の1B3-GTが開発された。Ken-Rad/GEが1948年のIRE誌の広告に1B3-GT/8016を出したのが始まりかもしれない。欧州でも互換管DY30が作られた。

国内では1953年に本放送が始められたが,その前準備として1950年頃に東芝が1B3-GTを国産化,各社も1952年前後に製造した模様。東芝は1951年のマニュアルに既に掲載している。松下は1955年の,NECは1956年のマニュアルに1B3-GTを掲載している。1954年頃の各TVメーカのセット(東芝,ナナオラ,早川シャープ,八欧ゼネラルなど)では,水平偏向出力管6BG6-Gあるいは6BQ6-GT,ダンパー管6W4GTに対して,高圧整流管には1B3-GTが相場であった。欧州Philipsと技術提携した松下でさえ,初めは米国型の1B3GTを使用しており,1955年頃から欧州管を用いた小型TV用にサブミニ管のEY51を使用し始めたくらいである。

その後,1950年代後半は小型TV用にミニアチュア管(ノーバル管)の1X2Bが使用されるようになり,もっぱら大型TV用にのみ使用されるようになった。さらに1960年代初めに後継管1G3/1K3が開発され,姿を消した。

[1jD]

1B3-GT, from the left, Toshiba(no code), Toshiba(1星), Matsushita(00B), NEC(017)

Toshiba 1B3-GT(無印,中古), 幅の狭いピンチステム,蝶々型に開いたドーナツゲッタ2個。内部は支柱2本でコイル型フィラメントが斜めに張ってある。Toshiba 1B3-GT(1星,箱入り新品,4CF11P3 う11, 定価1500円)ボタンステム,下部サイド1個ドーナツゲッタ。このサンプルだけガラス管長5mm程度短く,トップ金具がやや長いがそれでも他より背が低い。 Matsushita 1B3-GT/松下は1957年製。幅の広いピンチステム,角ゲッタ1個。内部はコイル型フィラメントがかなり上部で斜めに張ってある。NEC 1B3-GT(017, 黄色箱入り, 1960年頃),通信機用,幅の広いピンチステム,角ゲッタ2個。内部はコイル型フィラメントが真っ直ぐに張ってあり,支柱は1本である。

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1G3GT/1B3-GT

米国ではSylvaniaが1957年に1G3-GTを発表。1B3-GTの外形を短くしただけで電気的特性は同じ。国内では,日立が1959年に1G3GTを, NECが1959年に1G3GT/1B3GTを製造している。

Toshiba 1G3-GT

[AiKr]

Toshiba 1G3-GT (3C) in 1963.

[AiKr][AiKr]

Bottom and Top View of Toshiba 1G3-GT (3C) in 1963.

Matsushita 1G3-GT/1B3-GT

[Af5r][Af5r]

Box of Matsushita 1B3-GT in 1956

[Af5r][Af5r]

Matsushita 1G3GT/1B3GT in 1956

折角入手した松下ワールドシリーズ元箱の1B3GTの中身は,ベースのみ松下でガラス管はどうみても他社のOEM製品だった。

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1J3 Family

1J3

1J3は米国Sylvaniaが1958年に発表した直熱型整流管。電気的特性は1B3-GT/1G3-GTと比べてパービアンスは高い。プレート損失は同じ。外形寸法は1B3-GTと同じく長尺である。同時に発表した1K3とは寸法のみが異なる兄弟であって,こちらの方が大きい。国内では日立が1962年に1J3を国産化。

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1K3, 1K3/1G3-GT

1K3は米国Sylvaniaが1958年に発表した直熱型整流管であって,1J3と短尺版である。旧来の1B3-GT/1G3-GTと比べてパービアンスは高く,外形寸法は1G3-GTと同じである。国内では東芝が1K3を1962年に国産化。三菱は1962年に真空管工場を建設し,1964年頃に1K3/1G3-GTを製造し始めた模様。三菱の製品は管壁やベースには1G3-GT/1K3と記されているが,パービアンスがどちらの規格か明確でない。改良版1K3AはX線の放射率を規定したもので,東芝は1972年になって輸出のため国産化し量産した模様。フィラメント断線事故防止策は管の規格外性能のようで,各社まちまちである。

[1iJ]

Mitsubishi 1G3GT/1K3 (5U T/5X, 1965), 1G3GT/1K3 (03/B37, 1970) and box 

Left, Mitsubishi/三菱1G3GT/1K3 (5U T/5X), 1965年, 青箱入り。Right, 1G3GT/1K3 (03/B37), 1970年製, 赤箱入り(定価1500円)。ともに,ボタンステム,下部底部にドーナツゲッタ1個。プレート内部のコイル型フィラメントの周りにスパイラル状のグリッドあり。箱には何故か1K3/1G3-GTと表示。

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1AD2

1AD2は米国GEが1961-62年頃開発したと思われるオクタル・ガラス管1J3/1K3の系譜のコンパクトロン版。直熱型。国内では東芝が1963年に国産化,NECは1965年に製造している。

[1jD]

1AD2, Toshiba 1AD2(A), (9K)ゲッタは下部側面。

1AD2 (9K)は1969年製。ドーナツ・ゲッターを横向きにステム部に取り付けており,真空管下部はゲッタ・フラッシュにより鏡面と化している。コイルフィラメントは真っ直ぐに張ってあり,周囲に4本の支柱を配置している。1AD2 (A)は1970年代の製造と思われ,フィラメントの周囲にあった4本の支柱を廃してスパイラルグリッドとしている。

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1X2B Family

1X2, 1X2A

解説は次に譲りサンプルのみ紹介。

RCA 1X2 and 1X2A

[AeHr]

RCA 1X2 (030, 1950) and 1X2A

[AeH][AeHr]

Top of 1X2, You can see the Tube Name, 1X2., Filament of 1X2

[AeHr][AeHr]

Side of 1X2A, You can see the Tube Name, 1X2A., Filament of 1X2A

[AeHr]

Original boxes, RCA 1X2 and 1X2A

[AeH]

Original boxes, RCA 1X2 and 1X2A

Toshiba and Raytheon 1X2A

[AeHr]

Toshiba-Matsuda 1X2A and Raytheon 1X2A

[AeH] [AeHr]

初期の東芝マツダ1X2Aはプレート側面にマツダと管名1X2Aの刻印がある。

[AeH][AeHr]

Raytheon 1X2A

1X2B

1X2A, 1X2Bの米国における歴史を記す文献は見つからないが,1940年代末に登場したものと思われる。国内では,1X2Aは1953年頃東芝マツダが1Z2とともに国産化。(1953年のマニュアルにEb-Ib曲線(平均プレート特性)を掲載している)。1Z2のフィラメントはトリウム・タングステンに対して1X2Aは酸化物皮膜を使用しており,その後世界制覇する1X2Bの原型となった。さらに,1X2Bは1955年に東芝マツダ,松下が国産化。日立は1956年。NECは1956年までに1X2A, 1X2Bを発表。国内では14インチ・ブラウン管が標準だったので,1950年代後半から1960年代中頃までモノクロTVで圧倒的なシェアを誇った。1968年頃から各社ともグリーン・ベルトを付けた。

1X2Bの電極構造は1B3-GTと良く似ているが,トップ金具の出し方に違いがある。ガラス管が細いミニアチュア管(正確にはノーバル管)であり頭部は狭いため,プレートの固定にガラス融着した大型のトップ金具は使用できない。そこで,ST管(2X2A/1K22などの例)に見られるように昔ながらの細いジュメット線とプレートのサイド・マイカ板による固定法が使用されている。フィラメントはコイル状であり,プレート内部の中央に吊り下げられている。フィラメントを上部から吊り下げる支柱は,釣り鐘状のプレートの下部からコイルとは3mm程離して挿入されている。この入れ方も後の時代には問題となった。プレートには高圧がかかっているので,支柱による電界の乱れが無視できず,コイルは片側に引っ張られ,断線の原因ともなった。そこで,各社とも工夫を凝らし,東芝はコイルを吊り下げる支柱の反対側にも電界バランス用の支柱を取り付けた。また,三菱は小さな環を付けた。支柱を1本しか使用しない会社はコイルをプレート中心からずらして配置し,この問題から逃れたように見える。後に大型化した高圧整流管ではコイル周囲にグリッドを巻いたものも登場した。

通常の真空管のヒータ点灯は商用電源供給電圧と負荷の具合により一律に定まるが,1X2Bは水平偏向用のフライバック・トランスの高周波誘導電流をそのままヒータ電力としており,フィラメント電圧の調整は微妙である。やっかいなことにX線対策からシールドケースの中に鎮座しており通常は点灯具合が見えないし,高圧回路だけを切ってシールドケースをはずして真空管を見ようとしてもプレート内にフィラメントがあるため直視できない。そこで,電極下部のシールド缶の反射光を見るのがテレビマンの仕事であった。マニュアルには「高周波でフィラメントを点灯する場合には,直流または50/60cpsの1.25Vで点火したフィラメントの内部シールド板面に反射する明るさと,高周波で点火したフィラメントのそれを暗い部屋で比較して色温度が同じになるように調整する」とある。ところが,時代が過ぎると,フィラメントからの迷電子がガラス管に衝突し内部電極の電界が不均一になりいろんなトラブルを引き起こすが,これを均一化する役割を持つといわれる酸化クロムの帯のグリーンベルトが施され,点灯具合は見えなくなってしまった。もっとも,その頃にはフライバック・トランスは規格化され,そんな調整は不要になったのかもしれない。

[1iE]

From left, Maker unknown, (1X2-A? or 1X2-B), RCA 1X2-B (LF)

[1iJ]

Filament of Maker unknown, (1X2-A? or 1X2-B), RCA 1X2-B (LF)

[AeHr] [AeHr]

Toshiba-Matsuda 1X2B,(Early)

初期の東芝マツダはプレート側面にマツダ刻印がある他,頭金具キャップの側面に管名1X2B刻印がある。

[1iD]

Toshiba-Matsuda 1X2B, from left, (94/019, 1959), (007), (1E, 1961), (2c, 1962) and (9F, 1969)

Matsuda(94/019, 1959), 電極刻印,角ゲッタ, em=42, (007), 同じ,em=62, (Toshiba 1E, 1961年), ドーナツゲッタ, em=54, (Toshiba 2c), em=33, (Toshiba 9F, 1969, グリーンベルト)em=54

[1iJ]

Filament of 1X2B Toshiba-Matsuda (1960)

[1iJ]

Filament of 1X2B Toshiba (1E, 1960), フィラメントが途中で少し痛んでいる。

[1iD]

Hitachi (D1, em=82), Hitachi (52, 1965, em=82), Hayakawa Sharp/Toshiba (3-2, 1963, 白抜け), General/TEN (25-T em=3) and Mitsubishi (46, 1964, em=78)

[1iJ]

Filament of Hitachi 1X2B

[1iE]

1X2B Matsushita-National (9H), (0C), (1A), (3C), (DI U)

(9H), (0C), (3C)は真空漏れ。1961年まで角ゲッタ。松下は一貫して支柱は1本。コイルフィラメントは斜めに張ってある。

[1iE]

1X2B NEC(B10 14, 1961), (430 -), (420 01, 1970), TEN (3D, 1963?)

 

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1R-K31 Japanese

NECは1R-K31(1X2Bの改良)を1964年に発表。

[1iE]

NEC 1R-K31 (A)1R-K31 (A) NEC (82 610)

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1S2 Family -European Type

1S2/DY86, 1S2A/DY87

DY86/1S2はオランダPhilipsが1950年代に開発したTV用の傍熱型整流管。傍熱型なのでフィラメントの高圧による引っ張り事故が少ないといわれる。ただ,フィラメント電力が大きい欠点がある。また,1X2Bよりもパービアンスが高く2倍の大電流が流せるので,ブラウン管のやや大きい場合に使用した。国内では松下が1958-1961年頃に国産化。また,1S2A/DY87はガラス表面処理した球で,東芝は1961年に,松下も62-65年の間に製造開始している。

1S2の構造は小型のプレートの下部にシールドカップがあり,X線対策となっているように見える。

1R-K23/1S2

1R-K23/1S2はNECが1963年に発表。1X2Bのプレート材料を使った傍熱型の整流管。

[1iJ]

1S2 Matsushita-National (DK H), 1S2A Motrola-Matsushita (NN05 6607 430 made in Japan) and 1R-K23(1S2) NEC (980/9X)

[1iJ]

Toshiba? 1S2A。(中古)。プレートはコの字形の金属板でガラス管上部から2点支持。中央は引き出し線でもう1つはガラス融着している。下部ステム部はゲッタ鏡面。

EY86/6S2, EY87/6S2A

EY86は6.3V仕様の1S26S2??。EY87は6.3V仕様の1S26S2-AとEIA登録されている。欧州では好んで6.3Vが使われた。

[1iE]

Telefunken EY87(6S3?) (U 9112202)

[Af5r]

Rorenz EY86

[Af5r][Af5r]

Bottom and Top View of Rorenz EY86

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Other Miniature Tubes

1V2

1V2は古い型のミニアチュア管の高圧整流管。後にカラーTV時代にフォーカス用としてリバイバル使用され,国内では東芝が1964年に, NECが1966には国産化している。

[AeHr]

[AeHr]

その他,ミニアチュア管として,2AV2 (フォーカス用), NEC1966, 1BC2(フライバック用), NEC1967。また,国産では1M-K39, NEC1966年, 1BK2/1RK41, NEC1968年。

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5642/DY70 Sub-miniature Family

5642/DY70

PhilipsはEY51/6X2を1948年頃に開発しました。国内では松下がPhilipsと技術提携したこともあり1955年頃にはこれを輸入して小型TVに使用しましたが,やがて松下も1X2BDY87/1S2に置き換えミニアチュア管の時代となりました。ところが,1960年代になるとにわかにトランジスタTVが登場し,初めのうちは1X2Bなどを用いていたのですが,再び小型のサブミニアチュア管が注目されました。5642は1951-1954年頃に開発されたようで氏素性が明らかではないのですが,国内のマイナーな真空管製造会社太陽電子(アポロ)は,1958年頃にはTV高圧整流用に5642の,ガイガー計数・測定器用に1247の広告を載せており,その時代に製造していることが分かります。大メーカも東芝は1960年代初頭,NECは1963年頃には製造しています。TVの発達とともにやがて,その国内版としてフィラメント規格を替えた様々なバラエティが登場することになりました。1D-K25, K27, K29などです。またアポロは1960年代に5642Bという球を発表しています。1247程に小型化したもので,後の1D-K29とも良く似た外観です。

[0c4]

Toshiba 5642, 手前は1960年代

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1D-K27

1D-K27は日立が1963年頃に発表。

[1jJ]

[1jJ]

Hitachi 1D-K27 (0-8), 1970年製。電極のサポートには細い金属線を用いている。

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1D-K29

1D-K29は東芝が1963年に発表。

[1iE]

1DK29 Sharp/Toshiba (\830)

[1iJ]

1D-K29 General/TEN (1LR 67-T) and Toshiba?

[1iJ]

Buttom Filament and Getter Ring of 1D-K29 Toshiba?

[1iJ]

Top Filament of 1D-K29 General/TEN (1LR 67-T)

[AfJ]

[AfJ]

Sylvania 1D-K29

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3. High Voltage Rectifier for Color TV

3A3

3A3は米国RCAが1954年にカラーTVブラウン管15GP22用に開発したGT管タイプの傍熱型高圧整流管。3A3はプレート特性は1B3-GTそのものだが,フィラメント電力を増加させ取り出せる電流を倍増したもの。RCAはその後,1955年に3B2を発表,国内でのカラーTV用の高圧整流管は東芝が1956年に6CB5Aとともに3B2を国産化試作,その後,日立は1958年に3A3を国産化,1959年には東芝も6DQ5とともに3A3を製造し量産を始めた。

[1iD]

Hitachi 3A3, from left, (Toshiba?/Hitachi), (D3/9-4,1969) and (I4)

Center (D3/9-4, 1969年)は,ボタンステム,ゲッタはドーナツ型でステムに向けている。プレート引き出し筒の構造が丸穴ではなく四角の開口式。Right, (I4)も同じ構造。Left, (Toshiba?/Hitachi)は ガラス管壁の管名表示枠が東芝と同じ。日立の印刷があるが東芝(の子会社TVC)の製品かもしれない。内部構造も異なり,プレート引き出し筒の構造が(丸穴)で,ゲッタはシェル内側面向け。

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3AT2

3AT2はGEが1962年頃開発したカラーTV用の傍熱型整流管。東芝は1963年に3AT2を国産化。同じ年にノバー管の6JE6を,翌年6JS6を国産化。NECは1965年に製造。

[1iD]

Toshiba 3AT2, from left, (6H)1966, (9K)1969 and (0F)1970.

全て中古。3AT2 (6H), 1966年製は東芝のカラーTVに使われていた中古。ゲッタは同社の1AD2と同じく下部側面にあると思われる。まだ,酸化クロム緑帯はないので内部が見える。カソードにヘアピンヒータが挿入されている。管内の支柱は1本である。プレートと鏡円盤の間付近のガラスが茶化しており,電子がガラス面に当たり着色したことが分かろう。3AT2 (9K) 1969年製は,グリーン・ベルト付き。電極内部は見えない。ゲッタはボタンステム下面でフラッシュも下面の狭い範囲に限定。3AT2 (0F) 1970年製も同様。下部は使用によりガラスが茶化している。

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3CV3

開発者不明。カラーTV用傍熱型整流管。松下は1968年頃国産化。水平偏向出力管40KG6A, ダンパー管43EC3との組み合わせで用いたと思われる。

[1iD]

Matsushita 3CV3 (8J), (0I)

Left, 3CV3 (8J) 1968年製。真空漏れ事故球。ボタンステム。プレート下部の鏡円盤は上向きのカップ型で,フィラメント支柱貫通部にはステアタイト・スペーサを用いている。ドーナツ・ゲッタでステム向け。グリーン・ベルト付き。Right 3CV3, (0I) 1970年製も同じ構造。

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II. High Voltage Regulator/高圧安定管

TV用高圧安定管の歴史は,1954年4月にRCAの16インチカラーTVブラウン管(15GP22),カラー用高圧整流管3A3とともに,高圧安定管6BD4が発表されたのが始まりで,同じ年に改良型6BD4A,さらに12月にRCAの21インチカラーTV(21AXP22)とともに省ヒータ電力型の6BK4がデビューしている。モノクロTVでは高圧電圧は25%程度の変動が許されるが,カラーでは5%程度に抑えないと色バランスが得られない。古くから業務用のガイガー計数器の高圧安定器などに用いられている球としてシャントレギュレータ(分流安定器)2C53があるが,8kV止まりであって,カラーTVブラウン管の高圧用には使えない。このため,なるべく小型の球で,しかもカラーTV用にプレート電圧を一挙に27kVまで引き上げる球を新たに開発する必要があった。それが,シャープカットオフ型のビーム3極管6BD46BK4であった。これらはカソードとグリッドは横置きとし,カップ型のビーム形成皿に鎮座させる構造としている。米国ではブラウン管の大型化がさらに進み,1950年代により大型の安定管6BU4が登場したが,その後継管はない。むしろ,中型クラスのブラウン管では,6BK4がヒット作となってしばらくはこれ1本で済ました。プレート損失を引き上げた改良版6BK4Aは1960年代に登場し,1960年代中頃からはさらに増大させた6BK4Bが使われた。僅かにGEが6BK4Aをコンパクトロン化した6EA4,ややプレート損失を引き上げた6BK4Bをコンパクトロン化した6EF4を出しただけで,1960年代末にX線放射の規制強化が起こると,対策品として,それぞれ,6BK4C, 6EH4, 6JE4が出ただけである。

我が国では1956年に試作したものの,カラーTV放送が始まったのは1960年代からで,各社は1960年前後から量産を初め,徐々に普及させた。国内のカラーTVはブラウン管の小型化が望まれたため,当初,6BK4では大きすぎるという不満から,東芝が寸法を小型化した6G-H4を,また日立が6G-H7を出してみたものの,それが最初で最後の球となり,以後,輸出が大事ということもあって,米国の6BK4路線を踏襲した。国内ではコンパクトロン管を使用した例はない。

一方,米国では,1960年代末には高圧電源の電圧安定化回路に安価な水平偏向出力管を用いたパルスシャントレギュレータ回路が使われ始めた。性能が良かったのか,よほどシャントレギュレータ管が高価だったのか,理由は定かでない。専用管として,水平偏向出力管6DK6クラスの球のスクリーン・グリッドを内部接続したビーム3極管6HS5やビーム管そのものの17KV6などが開発され,沢山の品種が溢れ出た。もちろん,我が国では12G-B7を用いた例がある。

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Table 5 HV Shunt Regulator Tubes

Name

-Triode

+Pentode

K

Eh (V)

Ih (A)

Tube Type

Base

Out-

line

Ebmax kV

(un-reg DC sup)

Pb max W

Ecg V

Ib mA

gm mV/A

mu

X-ray mR/h

2C53-

IH

6.3

0.3

GT9

-

-

8

-200

5.0

0.95

500

6BD4-

6BD4A-

IH

6.3

0.6

GT12

8FU

TX

20 (40)

27 (55)

20

25

1.5

6BK4-

6BK4A-

6BK4B-

6BK4C-

IH

6.3

0.2

GT12

8GC

12-21/12-36

12-36

12-36

12-36

25 (-)

27 (36)

27 (36)

27 (36)

25

30+

40+

40+

-

1.5

1.6

1.6

1.5

-

2000

-

-

-

-

-

-

1.5

6BU4-

IH

6.3

0.45

GT12

8GC

TX

55

25

10

6EA4-

IH

6.3

0.2

CMP

12FA

12-90

27+ (36)

30+

1.6

-

6EF4-

IH

6.3

0.2

CMP

12HC

12-90

27+ (36)

40+

1.6

-

6EH4-

6EH4-

IH

6.3

0.2

CMP

12FA

12-90

12-135

27+ (36)

27* (36)

30+

40*

1.6+

1.5*

0.5

0.5

6JE4-

6JE4A-

IH

6.3

0.2

CMP

12HC

12-90

12-135

27+ (36)

27* (36)

40+

40*

1.6+

1.5*

0.5

0.5

6BU5+

IH

6.3

0.15

GT12

6BU5

TX

20 (-)

Esgmax= 100V

Esg=70V

20

-2.4

1.0

Isg= 0.4 mA

Ik=2.5 mA

Eg3=0

 

Pb and Ib; +design maximum, *absolute maximum

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1. Beam Triode - Shunt Regulator


2C53

1947年に米国National Union(NU)が開発した軍用・産業用の極高増幅率3極管。計測,試験装置,パルス増幅器,シャントレギュレータ(分流型安定管)に用いる。1-8kV程度の用途に供する。

Eb 1-8kV, mu500

[1jD]

 National Union 2C53, TEN 2C53 (No.8711F/5503) (1957-5)

TEN 2C53はバンタム・ステムに角ゲッタ。プレートは釣り鐘型で,その下に円盤状のシールド板兼電極サポートがあり,カソードとグリッドが透明なマイカ板を通して自立している。グリッド巻き線の目は細かい。

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3B24WB

[AiNr]

JAN 3B24WB, EE7439-51

 

6BK4, 6BK4A, 6BK4B, 6BK4C

6BK4はカラーTV用の高圧安定化用ビーム3極管。米国では6CB5とともに1954年にRCAが発表。プレート損失Pb25W。1960年代前半にプレート損失を30Wに強化した改良版6BK4Aが登場。さらに1964年頃に40Wとした6BK4Bが登場。1960年代末にX線放射規格を付加した6BK4Cが登場。ガラスは使用時間に従いX線により茶色に着色する。国内では,6BK4は東芝が1956年に試作国産化,量産はNEC1959年, 日立1960年, 松下1958-61年。また,6BK4A, 6BK4Bは東芝1965年に国産化。

[1iD]

Sylvania 6BK4 (W MAJ), Hitachi 6BK4A (W4A), Matsushita 6BK4B (YU P)

Sylvania 6BK4 (E7M/ W MAJ), ボタンステム,角ゲッタ2個,ジャンボシェル。Warning; set voltages may produce harmfull xrays unless tube is shielded. プレート筒はニッケル色。

Hitachi 6BK4A (W4A, 中古), 壷の構造は6BK4に同じ。プレートは上部で異形筒を繋げて太くしてある。プレート筒は灰色。中古のためガラスが茶化している。

Matsushita 6BK4B (YU P, 新品,定価1450円)壷は洗面器型となりX線遮蔽を兼ねているように見える。プレート筒は灰色。

[1iD]

Sylvania 6BK4 (E7M/ W MAJ), 電極,カソード,グリッド,横置き,壷の穴が上向き。壷穴には十字の遮蔽。

Hitachi 6BK4A (W4A), 同じ構造。ゲッタは壷を囲む超大型リング・ゲッタ

[1iD]

Matsushita 6BK4B (YU P)ドーナツゲッタ2個サイド,電極は2枚の縦置きマイカに挟んでいる。

[1iD]

Box; Sylvania 6BK4 1960年代初頭と思われる箱。松下は1970年台。何と大きいことよ。

[1iD]

Matsushita/National 6BK4B (8H H, 中古真空漏れ),6BK4B Sharp/NEC? (290), 特大ドーナツゲッタ。

同じ6BK4でも構造が異なる。

[AeHr]

Sylvania 6BK4C

[AeH]

Electrode of Sylvania 6BK4C

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6G-H4 -Japanese Type

6GH4は東芝1960年に開発。6BK4の縦寸法を縮めたもの。当時のカラーTVは高価なせいもあって,この球は余り普及せずに終わった。

[1iD]

6GH4は(4L), ジャンボシェル。ボタンステム。サイドにドーナツゲッタ2個。

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2. Beam Triode - Pulse Regulator

6JH5,6HV5A

これらは,水平偏向出力管を参照。

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