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G(165). Matsushita National PS-52 in 1952/松下ナショナルPS-52, ('02.6.23) [.'02.8.4] |
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F(193) Sanyo SS58 in 1955/三洋電機SS58, ('04.4.28), ('04.7.25, and '05.1.22) |
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G(167) Toshiba Matsuda 5MA-21 in 1954/東芝マツダ 5MA-21, ('02.7.15) ['02.8.4] |
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G(116) Matsushita National Plustic Radio DX-370 in 1954/松下電器ナショナル プラステイック・ラジオ DX-370, ('00.3.25) ['00.6.4] |
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F(175) Toshiba Matsuda Kanariya-A, 5MB-42 in 1954/東芝マツダ カナリヤA, ('02.10.14), |
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G(17) Yaou Electric General 5L121 in 1956-/八欧電機ゼネラル5L121 , ('96.8.25) [98.11.27][98.11.27] |
オートトランス・ラジオ
ミニアチュア管を用いたテーブル・トップ(卓上型)の5球スーパは,国内では1951年頃に登場しました。初期の頃は,国内真空管製造会社がまだヒータ電流150mAのトランスレス管を製造していなかったので6.3V管を用いたモデルでした。ミニアチュア管の特長は,小型高性能。従来の高出力管UZ-42を用いた高級クラスのラジオがミニアチュアで作れるのですが,しかし,電源トランスは小型化できませんので,同じ物を搭載するとサイズもかさばり,重くなりるので,せっかくのミニアチュアの特長が活かせません。そこで,オートトランスを使って,軽量化を図ったモデルが登場しました。オートトランスは,ミニアチュア管ラジオより一足先に国産GT管ラジオにも登場していました。GT管ラジオの場合は,トランスレス管ですが,商用電源電圧が米国の117Vに対して国内100Vなので不足分を補う意味で使われましたので,トランスも大凡20Vx0.2A=4VAのステップアップ分だけ作れば良いのでより小型で済みました。これに比べて,6.3V版ミニアチュア管に用いるオートトランスはヒータ・トランスは省略できず,+B巻き線だけがオートトランスの恩恵にあずかるのですから,あまり小型化できません。それでも,オートトランスを採用したモデルが登場したのは,少しでも軽量化,小型化,低コスト化への努力の現れでしょうか。そういえば,戦時中の放送局型第11号受信機もオートトランスでした。そんな訳ですから,トランスレス管の本格的な製造が始まると,オートトランス・ラジオはほとんど無くなりました。でも,ミニアチュア管を用いたトランスレス・ラジオでもその後も大音量,Hi-Fiを売り物にしたラジオではオートトランスがひっぱり出されました。
('02.6.23) [Abstruct] This is the Matsushita National's the second model of miniature tube super het radio receiver, manifuctured in 1952. Five tubes; 6BE6, 6BD6, 6AT6, 6AR5 and 6X4, manifuctured by Toshiba Matsuda were used here originally.
[New.'02.8.4]このラジオは松下のミニアチュア管ラジオの2番目のモデル。1952年昭和27年作と思われる。松下ナショナル(松下電器産業)がまだミニアチュア管を製造していない頃の作品。松下電器産業は戦後,レックス等を傘下に納めて,1940年代末から1950年代にかけてST管やGT管の製造をしていた。ラジオには自社製の真空管を使っていたのだが,ミニアチュア管がデビューした時にはまず,NEC製を使用した。本機は2番目であって,東芝マツダ製を使用したらしい。Yahooにて転売されていたのを入手('02.6.23)。
このラジオは1951年11月に掲載されたPS-51の改良型です。PS-51はNECの国産ミニアチュア管を搭載したラジオで,オートトランスを使用している。シャーシはアンテナ回路のグランド電位で,ラジオ回路のアースはACの片側に接続されシャーシとは250kohm/0.1uFで結んだ,フローティング・アース方式。ループアンテナ。硬質の紙の裏蓋に枠無しのアンテナコイル線が巻かれている。シャーシと10mm程離れているがシャーシに近づける程感度が上がるので,6BE6のプレートとループ間容量で再生が起きて感度が上がると指摘されている。防湿してない。6AT6には誘導ハム防止のためシールド筒が施されているというが,本セットは6BA6側にある。動作上,6BE6は200V/100V, 6BA6も180V/100V, 6AT6は90V, 6AR5は200V/180V/-13V, 6X4はAC200Vとある。
本機は構成は6BE6, 6BD6, 6AT6, 6AR5, 6X4である。IFの6BA6が6BD6に代わっている。
キャビネットはまだプラスティックでなく木製である。ペイント塗りつぶしによりこのような色つやと形状を醸し出している。また,前面の格子状の金属板は最近の金属板材であり,メッキが綺麗なので最近取り替えたような感じになっている。ツマミは左がボリューム兼スイッチ,右がダイヤル駆動である。右上にもう1つ軸が見えるが,バリコンのシャフト。実はプーリーがなく,バリコンもダイヤル指針も回らない。糸が切れてプーリーを取り去り,直接駆動にしたのかもしれない。
裏板は紙製で,ループアンテナコイルが貼り付けてある。球は2本が初期の東芝マツダ製であった。他は寄せ集めといった感じ。内部に回路図は破れていてない。1956年頃真空管を交換した模様。
6BE6 マツダ 下のくびれから初期型のように見える
6BD6 マツダ 下のくびれから初期型のように見える
6AV6 不明
6AR5 816 NEC (1956年製?)
6X4 松下RK (1955年11月)製
, ('02.7.15) [New.'02.8.4]このラジオは東芝のマツダ・ラジオの初期のミニアチュア管ラジオ。1954年頃と思われる。東芝製ラジオの型名が新しくなったのは1954年からで,その21番ということになる。まだ「うぐいす」とか「かなりや」などの愛称は付けられていない時代。東芝がミニアチュア管を製造してから3年目のこと。Yahooで入手。('02.7.15)
実に日本標準球が初めて登場したラジオであろう。6BE6, 6BD6, 6AV6, 6AR5, 5M-K9。6AV6も珍しいし,5M-K9のデビューは1952年だったが,製品に登場したのは初めてではないか。
キャビネットの底板をはずすとシャーシが見える。真空管は1本だけが見えるが,他は抜いている状態。真空管は昔の電池管ラジオと同様に逆さ宙づりになっている。
入っていた真空管は,1960-1962年頃に4本が交換されていたが,製造時の様子を保つものとして6AR5が残されていた。
6BE6 NEC 白newlogo (I90) 9X 長方角ゲッタ (1959年10月)
6BA6 Toshiba茶ロゴ ドーナツゲッタ (1960s)
6AV6 NEC 黄newlogo (B02) 04 長方角ゲッタ (1960年4月)
6AR5 マツダ,旧ロゴ(低位置),扁平頭(1954年製)プレート筒の綴じ方がスポット溶接
5M-K9 Hitachi 黒プレート(ステム 緑L7), 角ゲッタ (1957年製)
初期のミニアチュア管ラジオに狙いを定めて購入したものの1つ。真空管の構成が6BE6, 6BD6, 6AV6, 6AR5, 5M-K9という標準的な,何の変哲もないただのプラスティックラジオだが,実は記念すべきラジオ。東芝が作ったオーソドックスなデザイン第一号のプラスティックラジオである。MAというシャーシはRadio_Page_5BのG(167)で既に紹介済みの5MA-21というモデルで,オート・トランス型ミニアチュア管ラジオある。まだ,カナリヤという文字は無かった。本機はシャーシがMBとなり,「カナリヤA」と銘々された。カナリヤの名前は設計の後から付いたようで,パネルには表示がなく裏板に紙が貼ってあるだけである。このラジオは小形ではあるが,実はトランスレスではなく,またMAのようなオートトランスでもない。全くのフルスペックの電源トランス付きのラジオなのである。したがって,相当重く,しかも初期の製品だけあってシャーシの造りは非常にしっかりしている。
当初,カナリアシリーズはうぐいすと同じ普及型に数えられたが,後に卓上型と分類されるようになった。1954年から1955年にはカナリヤAからFまでの6機種が発売された。シャーシ番号を見る限り,カナリヤAとDは同じ設計(MB)でトランス付きだが,残る4機種はフェライト・コア・アンテナとトランスレスが特徴で,シャーシはLA, LB, LCの3種であった。したがって,このような重い小形ラジオは同時代のクロック・ラジオ5YA-47, ピアノラジオ5BA-50, 兄弟分の5MB-56カナリアDに限られると思われる。
内部部品は保存状態が良く,清掃後,外見上痛んでいる様子もないので,鳴らしてみるとアンプ部は生きており,さらに6BE6のソケットの接触不良があったが,小さな音で受信できることは確認できた。しかし,シャーシ全体にはワックスのシミだしによる汚染があり,ソケット電極の錆落としやワックス落としと合わせてメンテナンスが必要と思われた。
当時はプラスティック・キャビネットの放熱を真剣に考えたようだ。バックパネルには無数の穴が開けられ,また天井に接するところには切り欠きが,そして真空管の真上にはバックパネルに付けられた金属板が熱遮蔽として使われている。
左より6BE6, 5M-K9, 6BD6, 6AV6, 6AR5。IFTの配置は6BD6を挟む形で良いが,整流管が意外なところにある。6AR5は日立製(4-11, 1964年)に交換されていたが,他はオリジナル。
6BE6 マツダ(左下点), (base数字なし), 丸頭, ゲッタ角型
6BD6 マツダ(点なし), (base12), 丸頭, ゲッタ馬蹄形
6AV6 マツダ(左下点), (base数字なし), 丸頭, ゲッタ角型
5M-K9 マツダ(点なし), (base数字なし), 平頭, ゲッタ角型
6AR5 日立(411), 白印字 上部JAPAN
VC; 30113, IFT; DF-1, DF-2
VR; 40164 CM50501, 500kohm
PT; 20101, OPT; 1201,
Chem Toshiba AD MRS0302, PV300, WV250V, 30A, 20B, 5C, CAN NEG.
SP; Toshiba 10kohm 5W
Front View of the Cassis/シャーシ正面。左側のスピーカは下側の2カ所で防振ゴム付きネジ止め,スピーカの裏側にも磁石ヨーク部に1カ所で防振ゴム付きネジ止めと丁寧である。中央に縦型電源トランス,スペースを稼いでいる。右側にバリコン。鉄フレームでがっちりと支えているが,バリコンも防振ゴムでマウントしている。バリコンの同調軸は円盤のダイレクト表示であるにもかかわらず糸掛けプーリーで減速し使いやすくしている。
その頃,初期のトランスレス用ミニアチュア管を探していたので,Yahooオークションで初期のNEC製ミニアチュア管が見えると買い込んでしまうのでした。トランスレスラジオかと思って購入したが,届いてみるとトランス付きだった。慌て者ですね。お陰で,初期のトランス付き用ミニアチュア管のサンプルが増えました。
NEC赤球 6BE6(U), 6AV6(P), 6AR5(O), 5MK9(O)
東芝マツダ 6BA6 (OY)
このラジオ55年製であり,NECの赤球が1954年からアルファベットで始まると仮定すると,A-Lが54年,M-Vが55年。O,P,Uは55年の3,4,8月となる。
松下電器産業ナショナルのテーブル・トップ型mT管ラジオの「プラスティック・キャビネット入りの」第一号で,1954年製です。本当のmT管ラジオの「プラスティック・キャビネット入りの」第一号は前年の1953年に出た電池管ポータブルですが,テーブル・トップ型は本機が第一号のようです。また,テーブル・トップ型のプラスティック・ラジオは前年にGT管ラジオPS-53, PS-54が出ていましたが,本機はその後継機種というべきモデルです。(「プラスティック・キャビネット入りの」に改訂, 2002.3.21)。実は,テーブルトップ型mT管ラジオの第一号はPS-51(1951年)ですが,これは木製キャビネットだったようです。PS-52(多分1952年)も木製でした。(2002.7.31追記)
真空管は6BE6, 6BA6, 6AT6, 6AR5, 6X4という構成。回路は+Bにオートトランスを用いて軽量化を図った5球スーパー。初期だけあって,検波増幅管には6AT6を用い,整流には6X4です。後に日本標準となった6AV6や5M-K9はまだ使われていません。この形式はPS-51以来変わっていません。
本機と同時にパネルデザインだけが異なる兄弟モデルが幾つか出ました。(5X-???という型番のラジオのようです)。キャビネットの形状やシャーシ,ツマミやスピーカの位置も同じです。キャビネットの材質はプラスティックといいながら,ベークライトに近いもろい材質で,割れると粉々になってしまいます。実は骨董市で見つけて購入したのですが,買って何歩も歩かぬうちに袋が破れて地面に落として割ってしまいました。袋の中の破片を接着材でつなぎ合わせて原型を復元しました。
Ser. ?6988, 回路図付き(天井) C0730(a), 仕様, 真空管配置図(側面) C0730(b), RC-141D(a)-0730 Spec: 受信周波数帯535-1605kc, 中間周波数455kc, 感度 極微電界級80uV/50mW, 電気的出力無歪み1.5W, 最大2W, 電源50-60cps, 85-100V, 消費電力32VA, スピーカ5inchPDS Tube:
VC; 2VC-43?, (12-430pF) IFT (08541a, b) 丸形, 大きい PT: 縦型+Bはオートトランス Speaker: SP-51-RC (Corn C521, SP: 09541) Dial : PL回転型 OUTPUT: D07542 Chem: CA-3531B 08542 VR 500kA, 06543 |
標準ラジオだが,オートトランス使用。球は製造年代は56年前後?NECがオリジナル?
(状態)湿度で糊剥がれキャビ分解寸前。修理する。
外観並,錆びなし。糸切れ。
球は足が緑錆。6BE6,6AV6エミ減,5M-K9,6AR5弱っている。
6BD6は交換球らしく新しくピンピンしている。
(欠品)裏サン紛失。
G1 17 96.8.25 .8k ゼネラル 5L121 1956- Wood MT-5SA ☆☆□▲ ser.- 回路図あり(R85 607), 裏板R85140, 90-100-110v,35VA Po2W(1.5W) キャビネット:木製箱型。プラスティックお面。裏板パーティクル板 サイズ:435w,190d,240h(210) ダイヤル:横スライド ツマミ:3点式:(1)PoSW+tone (2)PU/VR (3)Tune 真空管:
(部品) IFT:ゼネラルF-3,F-2 CHEM:FOX 300WV 30+30+3 OPT:12K,7K:3-4OHM SP:PD6504A, VR:(56.10月) |