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(1)BC Band Radio -Homemade/BC帯専用ラジオ | ||||
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F186 Homemade Caciopea Miniature Five Tube Super in 1953?/自作カシオペアミニアチュア5球スーパー昭和28年頃 ('03.9.19), ['0312.21] |
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F(7) Homemade Fujii/自作ふじい号 in 1958-, ('81.7.y) | |
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F187 Homemade Caciopea Miniature Five Tube Super part II in 1953?//自作カシオペアミニアチュア5球スーパー昭和28年頃その2 ('03.11.30), ['0312.21] |
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G(177) Homemade Push-Buton AM-Tuner/自作プッシュボタン式AMチューナ ('02.10.27)['03.12.13] | |
(2)Two Band Radio with Short Wave/短波付き2Bandラジオ | ||||
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ヒータ電圧6.3Vのミニアチュア管を用いた標準型5球スーパです。電源トランスを搭載しています。キャビネットは木製の大型ラジオが多いので,一見,昔のST管時代の標準型5球スーパから単に真空管を置き換えただけに見えます。しかし,ちゃんとした音響設計を心がけ,Hi-Fiが売り物になっています。かなりな高級機となりました。
(updated '0312.23)
このラジオは1954年に組立られた自作のミニアチュア管5球スーパーラジオである。真空管は6BE6, 6BD6, 6AV6, 6AR5, 5M-K9で,今日では何の変哲もない標準的なミニアチュア管ラジオであるが,本機は国内にミニアチュア管が出始めた頃のものであり,またスピーカがシャーシ中央に位置した米国風デザインの小型木製キャビネットに収まっている点が他のラジオと違う点であったかもしれない。
この木製キャビネットは「カシオペア」のブランド名があり,1952年頃大阪のラジオ箱メーカー,オカダ・ケースが販売していたものである。この会社はST管5球スーパー用の箱の他,当時としては珍しいミニアチュア管用のものも販売していた(190型1350円, 170型1650円, 110型2000円)。当時はキットブームであり,箱メーカーも自社の木製箱の他に,シャーシ,ダイヤル,ツマミをセット販売し,さらに5球スーパーの部品一切もセットにしたものも販売した。本機はケース・キットを組み立てたもので,他の部品はユーザーが寄せ集めたらしく,パワートランス,IFT,ケミコン,バリコンなど色々な会社のものが使われている。残っていた真空管は6BD6が日立製,残りがNEC製であった。
この頃のミニアチュア管ラジオは例外無く小型化を目玉に売り出しており,スピーカが中央に来るので横行式ダイヤルはシャーシ下かキャビネットの上に来る方式であった。テーブルトップ(卓上型)の場合は上から眺めてダイヤルが見えるようにシャーシ上にアングルを組んでキャビネット上部に斜めにダイヤル板が置かれる。ミニアチュア管が国内に登場した1950年頃のNECの製作記事には米国流のテーブルトップキャビネットで,ご丁寧に裏板にループアンテナを備えたモデルであったが,我が国では「箪笥トップ」なので下側ダイヤルが主流となり,またループアンテナではなく通常の筒型コイルとなったのが本機である。
実は,このラジオをYahooオークションで購入した動機は日立製の6BD6を入手するためだった。球のロゴが旧式で初期の製造を思わせるものだったのである。さらに入手後調べてみると他の真空管のうち3本は初期のNEC製であった。NECはラジオ用ミニアチュア管を国内では最も早く販売した会社であって,私はその初期のサンプルを探していたのだが,このラジオのシャーシに鎮座していたものは,まさしく初期のものだったのである。その姿は後年のものと異なり,ガラスはいびつで不格好という一大特長を有している。なお,同じNEC製であっても最初期のものは,検波管と整流管が6AT6, 6X4となるのに対し,このラジオは6AV6, 5M-K9が使われているので,少なくとも5M-K9が発表された1952年末以降となり,恐らく1953年頃の出荷と思われた。実際に中身を覗いてみるとシャーシには1954年4月6日と白ペンキで書かれていた。
状態は,シャーシ留めのネジが4本無し。ボリュームやダイヤルツマミで辛うじてシャーシがケースに固定されている状態だった。裏板も紛失。さらに底にメンテナンス用の開口部(1953年頃に出だした?)があり蓋がネジ留めするようになっているが,その蓋も紛失。しかし,内部状態は部品の欠落は一切無かった。スピーカ脱落,ダイヤル糸切れ。スピーカは細身の木ネジが3本取れて落ちていた。そのためスピーカが脱落し,その後無理にダイヤルを廻して糸を切ったと思われる。その他の部品は全て付いている。内部の程度は良いほう。キャビネットは上板に塗装の膨れがあり,また正面の塗装には細かいひび割れがある。ツマミは背面の文字が隠れてしまうので,オリジナルはもう少し小さいものかもしれない。
真空管以外で注目するところはスピーカーが米国製らしいという事。スピーカの貼紙にそのように書いてあるように思える。小型スピーカは輸入していたなんて。でもおかしいな?調べてみたらマグネット(アルニコ磁石使用)が米国製でスピーカ本体は国産だったらしい。ベルというブランド名は和井田製作所のもので,またOPTのイーグルというブランド名も同社のものであることが判明。
Tubes;
PT; Unknown #405 PI-12F, VC; MEIKO, Chem; Kyoto Kokusai Electric ANT, OSC Coil STAR, IFT; STAR A-12, B-12 Spaeker; Bell A-50, U.S.A. ALNICO 5* P-5, OPT; EAGLE Wida Co. Ltd |
スピーカが中央に来るので,VCとVRが左右に配置される。ダイヤル機構はシャーシ底にある。スピーカは正面パネルから脱落。ネジは小径の木ネジだが皆はずれていた。
シャーシの左に糸かけダイヤル機構,左右に滑車があり,シャーシ正面に沿ってダイヤルカーソルが走るようになっている。スピーカが脱落したためか,糸が切れている。ヒューズはシャーシ側面に内蔵している。パワートランスは端子型ではなくリード線型である。配線は上手である。
(updated '0312.23)
オカダ・ケースが1952年頃販売していたカシオペアで,先のF186と兄弟。シャーシは同じ作り。本機は完全キットで,主要部品はカシオペアのロゴ入り。真空管は同じ構成で,6BE6, 6BD6, 6AV6, 6AR5, 5M-K9。真空管はNEC製が使われたと思わ,2匹目のドジョウを狙って購入してみたが,IF管の6BA6/6BD6のみNEC製の初期型が残っていた。ただし,文字が失われており6BA6か6BD6か判断できない。NEC製と判断できたのは外観の他,ボタンステムに残された赤いロット番号「N」であった。
キャビネット底には3本の放熱孔がありメンテナンス用孔はない。シャーシには前のモデルからちょっと改良されたらしく背面にヒューズ用孔開け加工がなされている。状態は,シャーシ留めのネジが3本残っているが1本紛失。またアンテナ端子の1つのネジ紛失。裏板も紛失。
キャビネットのネジ孔は無理矢理奥に広げられ,後ろ側の孔はキャビネット端までつながってしまっている。正面パネルが斜めになったまま装着されているのが原因でシャーシが箱に収まりきらなかったらしい。正面パネルの装着を元に戻すとちゃんと治まった。前所有者は何と早とちりな人だったことよ。内部状態は部品の欠落は一切無かった。ネジが緩みバリコンのプーリーが脱落し,ダイヤル糸外れていた。バリコン支持金具がL型だがひん曲がっているのが原因。また正面右のパイロットランプはバリコンの大きいプーリーと干渉するため,装着されていない。部品は全て付いている。内部の配線は少々へたくそ。アンテナ端子のリード線はIFTを横切りあまり良い引き回しではない。スピーカーは写真でも分かるようにでかでかとUSAとある。先のカシオペアと同様にマグネットは米国製らしい。ここではササというブランド名が使われているが。
Tubes; 6BD6?6BA6?は初期のもの
PT; Cassiopeia Type 580 (100-85-0V, 240V,60mA, 6.3V,2A, 5V,0.7A, ) VC; Cassiopeia 430-12pF, Chem; Seals ANT, OSC Coil STAR?, IFT; Cassiopeia CY-22 455kc Spaeker; ALNICO MAGNET, U.S.A. SaSa, OPT; ??? |
先のカシオペアと何処となく違う。そう,コイルが縦に取り付けられている。配線の引き回しが長い。
後期のHomemade。キャビネットは HiFi用を考慮した2wayスピーカ用?
(特徴)50年代の標準ラジオ。キャビ・シャーシ・キットを利用した自作品。2BAND用だがBCのみ使用。スピーカはミスマッチ。ダイオード検波している。ケミコンは1958製。球は58-60製である。
(状態)外観汚れ目立つ,ツマミ1個縁微小割れ,ダイヤル糸切れ,シャーシやVCに錆あり,
F3 7 1981 @F Homemade (藤井スーパ) 1958- Wood MT-5S □△△▲ キャビネット:木製箱型,布張り。ダイヤル部透明プラスティック板併用 サイズ:470x225x191d ダイヤル:横スライド(2BAND用だが,BCのみ使用) ツマミ:4点式,1)SW,2)VOL,3)PU-SW,4)TUNE 真空管:
(部品) VC:?, ANT-OSC: STAR, PC:STAR IFT:STAR A4,B4角 SP:パイオニア6.5"PD 1.6OHM,3W, OPT:MAT-TC-13F 3k:3-4ohm(10k:10-15ohm) PT: PRIMO D-70,6.3-5V/2A,6.3V/3A,270VX2,85-100VIN CHEM:500WV,20μFX2(1958?) C,R |
1950年代中頃,ラジオのスイッチ式の同調機構が売り出された。スイッチ選局は古くは糸掛けバリコンの回転を機械的に止める方式のものが米国や欧州では戦前から高級な卓上ラジオに使用され,戦後も活躍したが,日本では流行らなかった。放送局も少なかったし。日本で実用になるのは1950年代末に自動車ラジオが一般化してからである。ここに紹介するのはCを切り替えるもの。かな。(updated '0312.13)
このラジオは1957年頃の自作のラジオ付きHi-Fiアンプの片割れで,スピーカは別箱になっている。出力管は6BQ5シングルで出力トランスはサンスイ製と本格的である。骨董市でつき合いで購入したもの。ラジオは中波と短波(3.5-10MHz)の2バンドらしい。
2 Band
正面パネル。箱は18mmのラワン材で自作したもので,天板,底板と側板との接合は木ネジ止めである。赤系に着色している。周波数ダイヤルは中波,短波,フォノと対応したナナオ製No.110。マジックアイの穴があるが,付けた様子はない。ダイヤル・カーソルはガラス製目盛りの外側を通るが,何と保護用ガラスがない。ツマミは左から,(1)Volume with Power Sw, (2)Volume, (3)Tuning, (4)Band SW, (5)Volume。おそらく,レコード用とラジオ用で別のボリュームを使用し,さらに音質調整にもう1つという配置である。
キャビネット内には地蜂の泥の巣があった。物置に長らく置いていたと見え,鉄製品は大分錆がある。IFTは春日無線トリオのT28, 真空管は松下6BE6,NEC 6BD6, マツダ12AX7, 松下6BQ5, NEC 5Y3GT。検波管がないが,GTソケットが残っており,6SQ7GTを使っていたかもしれない。出力トランスはサンスイの5kohm HS-5と思われる。電源トランスは大きく,また大きなチョークトランスがIFTの後ろにある。これからすると本格的な出力が得られたはず。しかし,6BQ5のソケットはどうも後付けのような感じがあり,オリジナルの出力管は6V6GTだったかもしれない。
Tube;
IFT; 春日無線トリオT28 A,B VC; Alps Power Trans, Choke Trans, Output Trans; 全てサンスイ? |