ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオ

written by Koji HAYASHI, Ibaraki JAPAN

Mini-Museum of Japanese Radios/日本のラジオのミニ博物館

3. ST Radio tubes/STラジオ管

2) Pentode Radios/ペントード・ラジオ

for Broadcast Corporation Type 1, 2 and 11 Radio Receivers and National Policy Type Radio Receivers

3_Tetrode. New Tetrode

3_Triode. .New Triode

3_PenRF.RF Pentode

3_PenOpt. Output Pentode

3_Rec. New Rectifier


Page 3 - Output Pentode/出力用5極管

2nd Edition (2006.10.14)+(2008.9.22)-(2010.12.25)

HomePageVT/Radio_tube_3_PenOpt.html


4. Radio Tubes for Japanese Three and Four Pentode Radios/ペントード時代の並四・高一ラジオ用球(3ペン・4ペン)

Foreign and Japanese samples
Japanese Samples

UY-47

Matsuda

UY-47B

Matsuda, Elevam, Besto, Horizon

UZ-2A5

Marsuda, Toyo

after WWII

Don, Star

UZ-2A5B

text only

not yet


4. Radio Tubes for Japanese Three and Four Pentode Radios/ペントード時代の並四・高一ラジオ用球(3ペン・4ペン)

国内でペントードラジオの時代が始まった1932年頃,米国で新型の高周波増幅用の新型5極管57, 58が登場し,真空管の電極の防震対策としてガラス容器の上部を絞って上部から電極を支持するST管が初めて採用されました。我が国でもさっそく1933年に国産化され,「新球」として販売されました。これがUZ-57, UZ-58でした。時を同じくして新型の傍熱型3極管UY-56はナス管の姿で国産化,販売されましたが,同じ年にST管になりました。また新型の傍熱型5極出力管2A5も初めからST管の形で国産化されました。当初これら新球は高価だったので,もっぱら高級ラジオだけに採用され,UZ-58を周波数変換管に用いた高周波1段つきスーパーヘテロダイン受信機も販売されました。ところが,ST管の製造機械の導入は大量生産による廉価販売の道を開きました。東京電気マツダは1934年から従来のナス管の品種をST管化して廉価に販売する価格競争を始めました。並四用のUY-27A, UX-26B, UX-12A, KX-12Bや高周波増幅用4極管UY-24B, UY-35Bを発売したのもこの時でした。

UY-47

従来の高級機用の5極出力管UY-247,両波整流管KX-280も1934年にUY-47KX-80へとST管化され,価格も下がりました。しかし,UY-247はもともと高級機や業務用にしか使用されていなかったこともあり,また新球2A5との価格差もそれ程でなかったため,従来品種の新球UY-47はもっぱら旧機の保守用にのみ普及し,新規採用は新球の新品種UZ-2A5が普及することになりました。

UY-247A

宮田製作所エレバムはナス管時代に5極出力管UY-247Aを販売しましたが,これはST管化されませんでした。したがって,UY-47Aは存在しません。

UY-47B

一方,廉価版のペントードラジオ用の5極出力管UY-247Bも1934年にはST管のUY-47Bとして販売され,廉価な4極高周波増幅管のUY-24(K.O.Tron, DON), UY-24B(マツダ)とともに, ちょっと高いラジオに使用され,並四ラジオのUX-12AやUX-26Bに次いで普及,大衆化するとともに,その後の高一ラジオや放送局型ラジオへと発展しました。

UX-47C, UX-47D, UY-47D

家庭のラジオを何とか流行りのペントードに改造したいというアマチュアの要望に応え販売された少数派のペントード管もありました。品川電機(K.O.トロン)は1938-9年に,並四受信機の3極管UX-226(廉価なラジオでは出力管として用いた), 3極出力管UX-112Aをペントード化する代用管として,規格は不明ですが,おそらく電気的特性はUY-47Bと同等で,フィラメント電圧1.5Vのトップグリッド管UX-247C, フィラメント電圧5Vのトップグリッド管UX-247D, 及び, 5本足のUY-247C, UY-247Dの4種類を販売しました。1935年前後にはさらにそれをST化した3種類の代用管UX-47C, UX-47D, UY-47Dを販売しました。 ともに1935年1月にUY-47Bと同じ1.60円でした。

UZ-2A5

UZ-2A5は,国内では1934年に東京電気(TEC,マツダ)がUZ-42と同時に国産化。国内各社も追従し,ダイナミックスピーカを使用した高級ラジオに使われました。

UZ-2A5B

ドン真空管は,ST管時代になってしばらくした1938年頃に小型5極出力管UZ-47Bを傍熱型としたUZ-2A5Bを開発,販売しました。1938年4月の価格はUZ-2A5が2.50円,UZ-47が2.40円,UZ-47Bが1.70円の時,UZ-2A5Bは2.10円でした。1939年7月には2.00円でしたが,1940年のカタログでは消えてしまいました。


UY-47 indirect heated Power Pentode


UY-47は米国の直熱型5極出力管47の国産版で,それまでに販売されていたナス管UY-247のST版。マツダの紹介では「従来のUY-247を改良せる大形終段増幅管なり」とある。また「なお自己バイアスとして使用せる場合はバイアス抵抗は450オーム位が適し,結合方法は変圧器またはインピーダンス結合が望ましく,もし抵抗結合をなす場合には格子抵抗を0.5メグオーム以下に止めること」。東京電気マツダ,宮田製作所エレバム,KO真空管KOトロンは1934年頃にST化したが,販売はエレバム,KOトロンが先行し,マツダは新鋭球UZ-2A5を先行して販売したためか,ナス管の在庫処分のためか,やや遅れ1935,6年頃と思われる。1935年7月伊藤卸商報ではエレバム卸3.00円,KOトロン1.63円であった。

既に市場にデビューしていたUZ-2A5と比べて,出力やハムが劣り価格差もあまり無かったので,UY-47は旧セットの保守と僅かな価格差ゆえに採用した新規セットだけに採用されたと思われるが,それにしては1941年7月にマツダが実施した品種整理(24種廃止)においても,将来廃止すべき品種(5種)の1つとして生き延び,戦時中も製造された。戦後になって廃止された。それ程の需要があったとも思われないが,廃止が延びた理由は需要のほとんどが業務用だったためでないかと思われる。

[ラジオの修理に] UY-47は米国47が使えます。欧州でも米国47相当管を作っていました。私はTungsramのものを求めました。

Specification of UY-47

Base

Outline

Ef V

If A

Eb V

Esg V

Eg V

Ib mA

Isg mA

mu

rp kohm

gm

mA/V

RL kohm

Po W

UY-47 (RG- 10047, '35.4.30)

1;g, 2;p, 3;f, 4;f, 5;sg

ST-50/ D=50 mm, L=132 mm

2.5

1.75

250 max

250 max

-16.5

31

6

150

60

2.5

7

2.7

UY-47

(Matsuda'51)

JES-5A

1:f, 2:p, 3:g, 4:sg, 5:f

ST-50/ D=50+/-1 mm, L=132+/-5 mm

2.5

1.75

*

-

*フィラメントが直流の場合,グリッド電圧は-15.3V, グリッド回路の抵抗はカソードバイアスでは0.5Mohm, 固定バイアスでの場合は50kohm以上としないことが必要。


Sample of Tokyo Electric (Toshiba) Matsuda UY-47

Die stamped with base releaf/1935年のサンプル

UY-47 Tm (刻マツダUY47,Base底Releaf(Tm12345), 三角マイカ?, ガラス,管内クリア?,皿G) tujino 050727, Ib=0

?UY-47 Tm (刻マツダUY47,Base底Releaf(Tm12345), 三角マイカ, ガラス10-1,ステム黒20,管内クリア) 041024, (未掲載)

?UY-47 Tm (刻マツダUY47,Base底Releaf(Tm12345), 天マツダ,三角マイカ, 皿G,管内クリア) 050307, (未掲載)

[AfT]

Matsuda UY-47 050727 (京都府 辻野泰忠さん寄贈)

[AfT]

Base releaf of Matsuda UY-47 050727 (京都府 辻野泰忠さん寄贈)

[AfT]

Top view of Matsuda UY-47 050727 (京都府 辻野泰忠さん寄贈)

1936年以降のサンプル

?UY-47 Tm (刻マツダUY47,Base底新矢印付き,天マツダ,丸マイカサイド付き, 皿G,管内黒い) 010313 (Rt_3_PenOpt)

UY-47 Tm(刻マツダ, (T) 天マツダ) 070329 長田/中島氏寄贈 (未掲載)

[1fH]

Matsuda UY-47 and top view (自蔵010313)

1936年頃。横3本のリブ付き平型プレート,フィラメントの吊り方はM型。電極上部の支持は丸マイカサイド付き,ベースにマツダUY47の刻印,ベース底は新矢印付き,ピン番号なし,ガラス頭に丸マツダロゴ,ゲッタは皿型。外形は2A3と同じST-50(米国ST-16)なのだ。印象はとにかくでかい。UY-47は後に傍熱化されてUZ-42となるが,外形はひと回り小さくなる(ST-45, 米国ST-14)ので,UZ-42ばかり見なれてきた私には同クラスとは思えない程でかく感じる。ベースがルースなため紙紐で締めてあった。写真映りが良くないが,その理由の1つはガラス管内部が黒化してしまっていること。このサンプルは中古。(yahooで入手)


Sample of Tungsram 47

ここに紹介する47は,(Page-DH. Direct Heated Audio Output Tubes/オーディオ球-直熱型出力管)で紹介した,欧州Tungsram(ハンガリー?)製の米国互換47です。

Hungarian? Tungsram 47 (NO) [YaQ]

Tungsramの47(NO)。ガラス管はスートされていて内部が良く見えないが,マイカ板の代わりに,セラミックスが使われている点が面白い。

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UY-47B Direct Heated Power Pentode

UY-47Bは日本独自のラジオ用直熱型5極出力管。1934年9月に東京電気マツダ(現東芝)から販売された。東京電気が1932年に開発したUY-247BのST版。UY-247Bは米国UY-233(東京電気マツダ,1932年4月(昭和7年)発売)を原型に,ペントード時代が訪れた1932年に大きな出力,大きな電力消費量の米国UY-247の国産化とともに,我が国のラジオ事情に合わせて小さな出力,小さな電力消費量の小型管を開発したもの。平型四角形のプレートに横3本のリブがあり,プレートの横幅がナス管に比べやや狭くなった。電極支持もガラス・ビーズからマイカ板になった。フィラメントはM型で並列給電,マイカ板上に2本の吊り具がある。フィラメントが1本切れても動作はする。UY-47Bの電気的特性はTableの通りである。参考に,UY-33のデータを載せた。マツダ1937年のUY-47BUY-33のバイアス電圧Egに-1.5Vdcを付加してみれば全く同じ特性となり,親戚関係が良く分かる。マツダ1951年の動作例は1937年に比べてEgを+0.5Vとした値に直されている。

UY-247AUY-47A; ラジオ用の小型ペントードは東京電気のUY-247Bが始まりではなく,ペントード時代にエレバムのUY-247Aがあった。これは安永卸商報の価格表でしかその存在を知ることができないが,1932年9月のエレバムUY-247が2.62円のときエレバムUY-247Aは1.80円と廉価だったことから,小型だったと推定される。その後,流行はUY-247Bに軍配があがり,以後エレバムはUY-247A路線を止めてしまったと考えられる。したがって,エレバムのラジオ用ST管UY-47Aというものは無い。後に東京電気マツダは送信管UY-47Aを作るがこれはUY-47の系譜でエレバムのラジオ管ものとは全くの別物と考えられる。

UY-47Bは発売後,真空管製造の他社も同様にST管を販売した。1935年に,マツダ製は日本放送協会の認定品となり(放)の字がガラス管面に押印された。1935年7月マツダ1.63円,エレバム1.50円,K.O.真空管1.40円,ドン真空管1.40円。1937年も同じ値段だった。これらは,当時のUX-12Aの3倍の価格だった。その頃は,UX-12Aを含むオール3極管の並四ラジオが庶民のラジオの主流で,高価なUY-47Bはちょっとだけ高級なラジオに使われ,これを使っているだけでも「ペントード」ラジオと呼ばれた。スピーカは従来のマグネティックスピーカの他,わざわざUY-47Bの低電流に合わせたフィールド型ダイナミックスピーカも使われた。1938年には小型オートトランス付きの3球ペントード,放送局型第11号受信機にも採用され,いよいよ日本標準の国民的な出力管となったが,天下は1年しか続かなかった。1939年1月には少し値上がりしマツダ1.95円,エレバム1.70円,ホリゾン真空管1.40円,ドン真空管1.70円。1940年になるとトランスレス管を用いた放送局型第122号と第123号受信機がデビューし,製造の主力はトランスレス管12Z-P1に移ったので,UY-47Bの製造数は多くはなかった。戦時初期はラジオの保守用としても製造され,戦時中の1943年5月の小売公定価格は1級3.30円,2級2.54円,3級1.58円だが,一部の軍用機器にも使用されていたので一般市場では枯渇したらしい。

戦後,UY-47Bは終戦直後から製造が再開され,東京電気の後継である東京芝浦電気(現東芝)も保守用に1947年末に製造した記録があるが,東京芝浦電気は1946年にUY-47Bの代替管として12Z-P1の2.5V管3Y-P1を作ったので,以後,ほとんど製造されなくなった。東芝, NEC, 松下などの大手は3Y-P1の製造に徹したのに対して,双葉,サンなどがUY-47Bを1950年代末頃まで製造した。製造量は少数であった。

[ラジオの修理に] 戦後,UY-47Bは枯渇したが,代替管3Y-P1が作られたので3ペンや高1ラジオには3Y-P1が良く残っている。この3Y-P1も入手し難い。今日のラジオの修理には電池管の米国33が使われる。フィラメント電圧は2Vだが,フィラメント両端に直列抵抗1ohmを入れれば,代替できます。電気的特性は全く同じです。球のベースを外してこの抵抗を内部に仕込めばラジオは改造しないで済む。あるいは,ラジオの真空管ソケットのフィラメント端子に抵抗を直列に入れるよう改造するか,のどちらかである。どうしてもオリジナルが欲しい場合は,中古品ならYahooオークションで気長に待てば比較的廉価に入手可能。

Specification of UY-47B

Base

Outline

Ef V

If A

Eb V

Esg V

Eg V

Ib mA

Isg mA

rp k ohm

gm

mA/V

RL k ohm

Po W

mu

UY-47B Matsuda '35.10

RG-10048

1;g1, 2;p, 3;f, 4;f, 5;g2

*f+f=g3

D=38 mm

L=105 mm

2.5

0.5

180

135

180

135

-19

-14.5

22

14.5

5

3

55

50

1.7

1.45

6

7

1.4

0.7

90

70

UY-47B Matsuda '37.3*

1;g1, 2;p, 3;f, 4;f, 5;g2

*f+f=g3

ST38/ D=38mm L=105mm

2.5

0.5

180

135

180

135

-19.5

-15

22

14.5

5

3

55

50

1.7

1.45

6

7

1.4

0.7

90

70

UY-47BMatsuda '51

JES-5B

1;f, 2;p, 3;g1, 4;g2, 5;f+g3

*f+f=g3

ST38/ D=38+/-1 mm, L=105 +/-5 mm

2.5

0.5

180 max +

135

180 max +

135

-19

-14.5

20

12

4.8

3

45

50

2.0

1.7

6

7

1.4

0.7

90

85

UY-33 Matsuda '51

JES-5B

1;f(+), 2;p, 3;g1, 4;g2, 5;f+g3

*f+f=g3

ST38/ D=38+/-1 mm, L=105 +/-5 mm

2.0 dc

0.26

180 max +

135

180

135

-18

-13.5

22

14.5

5

3

55

50

1.7

1.45

6

7

1.4

0.7

90

70

*(g3はF-Fの中央), 適当な出力トランスかチョーク・コイルと結合コンデンサを用いること

+最大定格:180V,180V, Pb4W

pin番号は戦前と戦後でpin1の位置が違うので要注意


Sample before WWII

(1)Matsuda

1935- Die stamped with Base Releaf

UY-47B Tm (刻マツダ/UY-47B/斜1pin, BaseReleaf12345, クリアガラス, (放)/斜3-4pin,天マツダ, 紙(跡),ステム「キ 」,) 050727 (未掲載)

[8i]

[8iN][8iN]

1937? -Die stamped

○UY-47B Tm(刻マツダ/UY-47B/斜2-3pin, Base矢印, やや青ガラス, (放)/斜2-3pin,天マツダ, 紙(検/ZR),ステム「2 」,皿G, 69>36),

[YcN]

Tokyo Electric (Toshiba) Matsuda UY-47B, before WWII, 1937?/

戦前の東京電気マツダUY-47B。(1937年頃?製造)。

ベース刻印(マツダ/UY-47B)。ガラス管壁の正面に放マーク,頭部にマツダのロゴ。紙シール(検/ZR)があるが,おそらくラジオセット・メーカが貼り付けたもの。ステムに「2 ロ」。マイカは3角形。ゲッタは皿型。造りがしっかりしており,球が重く感じられる。gm=69>36(米国33の試験条件)

[2eL]

Box of Tokyo Electric MATSUDA UY-47B, 写真提供(岡山県安田富亘氏)

1939-40

[GOMI-1] UY-47B Tm (刻マツダ/UY-47B/正/3-4pin, Base矢印, (マツダ)放/斜右,ステムケ1,三角マイカ,皿G), f断? SHIDA0408

?UY-47B Tm (刻マツダ/UY-47B/正3-4pin,矢印, 真鍮ピン, 青がラス, (マツダ)(放)のせれ痕のみ/正,カ1, 皿G, gm=68>35) 990711 uda,

1941

? UY-47B Tm (刻マツダ/UY-47B, (マツダ)(放)/左斜, 紙マ16.5) B(155)放送局第11号 011126,

[7a7]

Box of Tokyo Shibaura Electric MATSUDA UY-47B,

(2)Elevam

★△UY-47B Elevam (刻ELEVAM, Base矢印, 真鍮pin, 赤文字, エレバムMSEタソ, 放, UY47B, 十字マイカ, 皿G)f片側断 17<36) 020113,

?UY-47B ELEVAM(刻, ガラス(放), UY47B, (エレバムMSEイエ), BASE12345, 十字マイカ, 皿G, f導通あり(片側断?) 070920

[ArUr][AeUr]

Elevam MSE UY-47B (イエ) during WWII, 1941?/

エレバムMSEのUY-47B (イエ) 。ガラスプリント, 1941年頃?

[AeU]

Electrode of Elevam UY-47B, フィラメント片側断線?。

(3)BESTO

?[GOMI-3] UY-47B BESTO (刻BESTO, Base12345, 鉄ピン, 赤(放)UY-47B,ステムGH(7-8),三角マイカ,3リブ黒P, 皿G), 足錆(生き返る可能性あり050515) SHIDA0408

 

(4)Horizon

○UY-47B Hachiyou-(HORIZON) (ガラスプリント 八曜ロゴ, UY-47B, HORIZON年代不明, 右(放), Base鉄ピン,矢印, 底旭, 十字マイカ, 小皿G, gm(50-46>36)), SANではなかった!

[YcN]

[YcN]

War-Time Brand Hachiyou-Horizon Vacuum Tube UY-47B during WWII, 1942?/

戦時中の八曜真空管(販売元)/製造元は(Horizon)のUY-47B。(1942年頃?製造)。

ベース接合部はルースベースを直すため黒の絆創膏が巻いてあった。剥がす際に糊だけが残り汚れている。ガラス管壁の正面に八曜真空管のロゴ(左写真のプレート左に見える8個の丸,8つの太陽,すなわち八曜。),その下に管名,右面に放マーク。マイカは十字形。ゲッタは板型。ベースピンは鉄で,赤錆がある。gm=50-46で,減少傾向にありほぼエミ減か。ショート・テストではグリッド・プレート間の絶縁がやや悪い。

(5)Unknown

UY-47B相当 無印(青がラス、ステム黒167) 070329 長田/中島氏寄贈

[AeU]

Unknown Maker 47B

[AeU]

Top view of Unknown Maker 47B

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UZ-2A5 Power Pentode

UZ-2A5は,米国2A5(RCA,1932年)の国産版。2A5は傍熱型の電力増幅用5極管で,有名な42のヒータ電圧2.5V版。直熱型電力増幅用5極管247/47の後継管として誕生。米国では6.3Vの42が先行して発表され,2A5は僅かに遅れた。始めからST-14の形状で発売された。国内では1934年に東京電気(TEC,マツダ)がUZ-42と同時に国産化。国内各社も追従し,K.Oトロン,エレバムは1935年に発売。ドンはやや遅れた?UZ-2A5は1935年に各社とも卸2.50円だった。ちなみにUY-47はマツダ,エレバム卸2.00円,K.O.tron1.85円であるからそれ程の価格差はなかった。

東京電気マツダ真空管資料(RG- 10005, '35.4.30)の紹介文「マツダ真空管UZ-2A5は傍熱型電力増幅用五極管で,一般交流受信機の終段用として推賞されるものである。傍熱型とした結果は非常にハムが少なくなり,従来のUY-47ペントードに比し音質が非常に優れておるのと同時に,出力においても約10%増加し3ワットである」今日常識になっている電極上部のU字型グリッド・フィン(Grid radiater)はこの球を国産化する頃初めて採用された。

傍熱型はハムが少ないということもあり,発売後直ぐに高級ラジオに採用され,我が国では外部励磁型ダイナミックスピーカを搭載した高級ラジオの定番となった。UZ-2A5を国産化した頃,従来のUY-247もST管版UY-47を国産化し販売したが,新規需要はUZ-2A5に駆逐されたため,もっぱら保守用として使われたらしい。それほど,UZ-2A5は普及した。戦後しばらくするとUZ-2A5の需要は保守のみとなったが,代替管は無かったので,1960年代までずいぶん長く製造された。UZ-2A5の前置記号UZは,戦後の1955年に廃止された。一部のメーカーは戦前からUZを付けなかった。

[ラジオの修理に] 今日ラジオ修理用としては米国の2A5を入手するのが最も簡単でしょう。国産UZ-2A5もときどき中古球がYahooオークションに安価に出る。

Specification of UZ-2A5/UZ-42

Base

Outline

Ef V

If A

Eb V

Esg V

Eg V

Ib mA

Isg mA

mu

rp kohm

gm

mA/V

RL kohm

Po W

UZ-2A5 (RG- 10005, '35.4.30)

UZ-42 (RG- 10032)

1;sg, 2;p, 3;h, 4;h, 5;k, 6;g

ST-45/ D=45 mm, L=112 mm

2.5

6.3

1.75

0.7

250

250

-16.5

34

6.5

220

100

2.2

7

3

sa (Triode Connection)

250

-

-20

31

-

6.2

2.7

2.3

3

0.65

UZ-2A5

UZ-42

(Matsuda'51)

JES-6A

ST-45/ D=45+/-1 mm, L=112+/-5 mm

6.3

0.7

285

250

285

250

285

250

285

250

440 ohm

410 ohm

-20

-16.5

38

34

38

34

7

6.5

7

6.5

-

-

-

78

80

-

-

2.55

2.5

7

4.5

3.1

4.8

3.2

最大規格(UZ-42):Eb375V, Esg285V, Pb11W, Psg3.75W

(3接時)Eb350V, Pb+Psg=10W

(A1) 250V, -16.5V, 250V, 34mA-36mA, 6.5-10.5mA, 80k, 2.5mA/V, RL7k, 3.2W, 8%


Sample before WWII

(1)Matsuda

?[EM] UZ-2A5 Tm刻 (UZ-42の代わりに挿してエミ減となったもの), E82 National AS-350 1953 990627

[YcP]

Tokyo Electric (Toshiba) Matsuda UZ-2A5 with X-cross Mica, before WWII/

東京電気マツダのUZ-2A5

刻印。ガラス面の頭部にマツダのロゴ。ステムには文字D。十字マイカ。プレートはカーボン・スート。ゲッタは皿型。ゲッタ鏡面は残り僅か。gm=43<50。完全なエミ減。しかし動く。1935!!

[YcP]

Electrode of Matsuda UZ-2A5/電極

なかなか良くできている。グリッド1にはU字型フィン。ベース底にはマツダの浮き彫り。


?{EM?] UZ-2A5 Tm (刻「1」「り」サイドマイカ, エミ減?未計測) , (Rt_3_PenOpt)

?UZ-2A5 Tm 刻,ユ2,検CB 天マツダ ベースぷくぷく, C80 Sharp D-80 1940 990523,(未掲載)

[YkA]

Tokyo Electric (Toshiba) UZ-2A5 with side mica, before WWII/

東京電気マツダのUZ-2A5(その2)。

刻印。ガラス管壁のロゴや文字は消えている。上部マイカ板が十字形からサイド・マイカ付きの円形に変わり振動に強くなる。またベースの浮き彫りも無くなった。ステムには「1」「り」。ベースは真鍮ピン。ゲッタ膜は極僅か。ガラス管壁も茶化している。エミ減球として譲り受けた。gm未計測。1936!!

[7a7]

Box of Tokyo Shibara Matsuda UZ-2A5, 1941-


?2A5 Elevam (刻ELEVAM/TUBE, Base底反時計回り旧123456,ガラス2A5, 東京真空管組合の証,天エレバムMSEワエ,ツメ付き円盤マイカ,giフィン,皿G下部遮蔽マイカ付き)050103, (未掲載)


UZ-2A5 刻(TOYO, ガラスUZ-2A5, No.15104, 十字マイカ, 桶G, Base矢, 黒テープ巻き, f=0.4ohm) 070920 (未掲載)

[AeU]

Toyo UZ-2A5, 1935

[AeU]

Top view of Toyo UZ-2A5, 1935

[AeU]

Top view of Toyo UZ-2A5, 1935


Sample after WWII

Don

[7hS]

Don UZ-2A5, after WWII/戦後,ドン・ブランドのUZ-2A5

製造コードが無い1945-47年代のもの。

Star?

[YcS]

STAR? brand UZ-2A5, after WWII/戦後,スター・ブランド?のUZ-2A5

1級。ゲッタは皿型。ロゴは右写真の通りだが,中の文字が潰れており,うまく読めない。STARではないかと判断した。プレートは着炭。ヒータは巻き芯にスパイラル。ガラスはやや緑で,さすが,無名メーカだけあって成形技術はよくない。頭部にはダルマ形に成形した時の張り合わせの筋がくっきりと残っているし,ベース部の絞り込む部分はいびつである。gm=84>50。

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UZ-2A5B Power Pentode

UZ-2A5Bは,ドン真空管が1938年頃に直熱型の小型5極出力管UY-47Bを傍熱型とした球として開発,販売したものです。傍熱化においては,その特性は下の表にあるように,戦後12Z-P1を基に開発した3Y-P1に比べてもUY-47Bのパラメータを遥かに忠実に再現していることが分かります。1938年4月の価格はUZ-2A5が2.50円,UZ-47が2.40円,UZ-47Bが1.70円の時,UZ-2A5Bは2.10円でしたので,UY-47Bに比べると高めです。何かメリットが無ければなりませんが,もともとUY-47Bはダイナミックスピーカの使用が稀でしたのでハムの問題も無し?,「傍熱化」だけでは売れなかったことでしょう。1939年7月には2.00円でしたが,1940年のカタログでは消えてしまいました。

Specification of UZ-2A5B

Base

Outline

Ef V

If A

Eb V

Esg V

Eg V

Ib mA

Isg mA

mu

rp kohm

gm

mA/V

RL kohm

Po W

Reference

UY-47B

2.5

0.5

180

180

-19

22

5

95

55

1700

6

1.4

UZ-2A5B (ドンラジオ真空管カタログ 1938.8)

1;sg, 2;p, 3;h, 4;h, 5;k, 6;g

ST-38/ D=38 mm, L=107 mm

2.5

1.0

180

180

-20

22

5

85

50

1.700

7

1.5

サンプルは他のコレクターを参照してください。

 

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1st Edition (1998.3.27)+(1998.5.23)+(1998.7.7)+(1998.11.10)+(2000.8.18), (2002.11.24)

2nd Edition (2005.2.2)+(2005.4.10)+(2005.11.18)