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E(76). National 5S-16A/松下電器ナショナル5S-16A in 1949, ('99.2.28), [99.5.4] |
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E(10). Clarion 5S5/帝国電波クラリオン5S5 in 1952, ('95.10.y), |
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E(77). Sharp 5A-30S/早川電機シャープ5A-30S in 1950, ('99.2.28) [99.5.4] |
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E(54). Matsuda Radio (Toshiba) 513H/東芝マツダ513H in 1953, ('98.2.22), ['02.10.19] |
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E(12). Sharp SR280/早川電機シャープSR280 in 1952, ('96.5.20) |
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E(101). Japan Victor "7SE"/日本ビクター(型番不明) in 1954?, ('99.9.y) ['00.6.3] |
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ED(97) Mitsubishi Electric AT-88/三菱電機AT-88 in 1955, ('99.9.x) ['00.6.3]['02.10.19] |
メーカ製5球スーパ・ラジオの「標準型」は,本当は高級機のことを指します。周波数変換から検波増幅までのライン6W-C5,UZ-6D6,6Z-DH3Aは「普及型」と同じですが,低周波出力段と整流回路がパワーアップされており,UZ-42,KX-80などを用いていました。「高級機」は時代とともに変わり,STラジオ初期の頃には短波が受信できるオールウェーブ型(2バンド型),感度の意味では高周波1段付きのものがありマジックアイもついています。
このラジオは松下電器産業製のナショナル5S-16A,1950年の高級モデル(卸値11,000円)です。戦後のスーパー混乱期は新しいスーパー用の国産球6W-C5,6Z-DH3Aの登場により終止符を打たれましたが,ちょうどその頃のモデルで,本機は1949年10月の製造,電気試験所による試験合格238号の証票がキャビネット右側面に残っています。この試験は1949年12月いっぱいで廃止されました。整流管は相変わらず直熱型のKX-80ですが,直熱管は当時まだ技術的に未熟だったケミコンに起動時に大きな負担をかけ,事故が多発していました。そこで,高級機はケミコンの使用を避けわざわざ重くて大きい大型の缶入りオイルコンを使いました。スピーカは大型となると,まだまだフィールドチョーク型のダイナミックでした。
ツマミは左より(1)PoSW/Tone,(2)PU/Volume,(3)TUNE このラジオは今日の視点ではデザイン的にはあまり目立った特徴はなく,ごく普通の横行きダイヤルです。ツマミの配置は全面に広げるのが習わしのようです。残念なことにパネル面の一部ベニア板が破損しています。
内部の様子。前列左より6W-C5, 丸型IFT, UZ-6D6, 6Z-DH3A, UZ-42, KX-80,PT。後列左より,角形オイルコンデンサ(大きいでしょ),VC, 丸型IFT,角形オイルコンデンサ(2つ目),FC式ダイナミックSP。右上の木製箱はマジックアイの手製の収納箱。後から付け足したもので,外に引き出して使ったようです。写真では分からないけれども,このラジオの特徴はとにかく重いことです。その理由は2つのオイルコンデンサにあるようです。
(状態)UZ-6D6のシールドキャップ紛失。
残された真空管のうち,NEC製の6Z-DH3AとマツダのUZ-42はオリジナルのようです。この頃,松下はラジオの製造にあたり,各社の真空管を使用していたことが分かります。自社で真空管を製造するのは少し後になるようです。
E(77) 99.2.28 4k ナショナル5S16A 1949 Wood B ST-5S E Maker: Matsushita Electric Ind.(松下電気産業), Model:5S16A, Date: 1949.10(昭和24年10月製, 裏板に9.54), Ser: 3911 Spec; AC: 50-60c/s, 90-110V,63VA, Freq: 530-1630kc, Sens;微電界級, Po;2W, Cir: 裏板に回路図(@RC56), Cabinet; Wooden, Size;- Dial;Slide, Nob:(1)PoSW/Tone,(2)PU/Volume,(3)TUNE, SW:-, Term;入力端子(A,E,PU,PU) Tubes;
Parts; Chasis; PT, CH, AFT, Chem;- VC;, RF Coil:, IFT: 丸型, SP;松下D-65 VR, C, R, |
ナショナル5S-16と同世代のラジオで,中級機ですが凝ったデザインです。混乱期最後のモデルで,変わったところは何故か検波に6C6のグリッド検波を採用していることです。まるで,高1ラジオにコンバータを付けたようなラジオです。ただし,再生検波ではありません。また整流管は東芝系の傍熱管12KまたはNEC系の80BKあるいは出所不明の80Hと書かれています。よっぽど真空管の入手が容易でなかったのでしょう。
ツマミは左より,(1)Off/Volume,(2)TUNING デザインは良いのだが,キャビネットはパネルの糊が剥がれてがたがたです。足のサンには一部虫食いも見られますが,原因はシャーシ固定ネジを全て紛失したことにあるようです。重いシャーシをパネルのツマミ2本で支えてたため,パネルの糊が剥がれたようです。またダイヤルは周波数表示ですが,透明窓は戦前の作りで,今ではすっかり濁って全く中が見えません。ニス塗装も悪くざらざらです。ダイヤル窓周辺の木部のあちこちに大きく放送局名が(TBSなど)が鉛筆書きされています。関東周辺で使われていたことも分かります。どうも,私の入手するシャープのラジオは皆破損が著しいようです。
左より6W-C5, UZ-6D6, UZ-6C6, UZ-42(抜いてある), KX-80HK。中はがらんとしている。湿度にやられて,木製品は糊がはがれ,金属は錆ています。スピーカはおそらく交換されたもの。整流管は残念なことに12Kではなかった。
(状態)キャビネットは足が虫食い,正面パネルは糊はがれで分解寸前。内部補強材(三角材)も剥がれ落ちている。シャーシは赤錆。シャーシ取り付けネジ紛失しているので,修理か部品取りのため一旦はずした後,ちゃんと元にもどさなかった事を示している。スピーカは多分オリジナルでない,スピーカの出力トランスも紛失。アンテナコイル紛失(もぎ取られている)。IF管のグリッドシールドキャップ紛失。
その他,チタコン類は実に大型を使用しており,時代を髣髴させる。残された球はどれもオリジナルではない。シャープはマツダ真空管付きで売り出していたようです。1955年頃の部品が残っていますので,当時のありあわせの廉価球で修理したのでしょう。二流所のブランドの球が残っています。回路図の東芝系の整流管12Kは過渡期の球ですぐに市場から姿を消しました。
E(77) 99.2.28 3k シャープ5A30S 1950 Wood B ST-5S E Maker: Sharp(早川電機), Model: 5A30S, Date: 1950, Ser:-. Spec; AC:, Freq:550-1500kc, Sens;, Po:, Cir:底板に回路図あり。右側面に配置図あり,
Cabinet;Wooden , Size;- Dial;, Nob:(1)Off/Volume,(2)TUNING, SW:-, Term;AS,AL,E。(PUは無い) Tubes;
Parts; Chasis; PT:シャープT-5:100V,50-60c/s,0.45A, 300V/80mA, 6.3V/2A,5V/0.7A, CH:, AFT:-, Chem; Nippon Chemicon 0255263(1955年2月), 50VのChem: 9505125(?) VC;, RF Coil: ANt-coil 紛失,OSC:コア入り, IFT: 丸型, SP;ONKYO PD-565 3ohm OPTなし VR, C, R, |
扇形の変形ダイヤルが面白い。この窓の中にアイが入っているモデルもある。残っている球は全てオリジナルのようだが,整流管80HKだけはシャーシ刻印は80BKとなっている。球には全て<8>マークが入っている。部品は52年製と判るが,球はUZ-6D6が52年以前だが,53年製のものが含まれている。
(状態)
キャビネットは水害により全壊。パネル化粧板剥がれ,補強材紛失,バッフル板割れ,裏板使用不可。泥を除くため水洗いしたが,サラン布は繊維が溶け出し,ダイヤル・ガラス面文字(白ペイント)は一部が消えた。シャーシは錆び多く,ANTコイルは切れている。OPT(1次)は死んでいる。ケミコンも錆びている。線材ひび割れ。VCゴム溶解。
修理は,シャーシの全面解体,分解研磨クリアラッカー塗装,コイル巻直し,OPT交換が必要。
(欠品)ACケーブル。
E9 12 96.5.20 3k シャープ-SR-280? 1952 Wood ST-5S Maker: Hayakawa Electric(早川電機), Model:SR280, Date:1952?, Ser:-. Spec; AC:100V, Freq:530-1600, Sens;-, Po:-, Cir:回路図なし, Cabinet;木製箱型,全面布張り,プラスティック製のダイヤル枠, Size;265H,496W,182D Dial;丸扇型, Nob:(1)SW (2)Tune (3)vol, SW:, Term; Tubes;
Parts; Chasis; PT: 自製, CH, AFT, Chem;(日ケミ65214) VC;親子, RF Coil, IFT: T-813, SP;自社6.5"PD,PD67S-OPT付き, VR:0952, C, R:自社製, |
クラリオンと言えば,カーラジオで有名になりました。でも,真空管ラジオも作っていたようです。面白いことにこのラジオは真空管ラジオなのにバリコンを使わずにミュー同調(コイルの鉄心を動かす)を使っているのです。変わった点として,6W-C5のソケットはゴムで浮いている(ハム対策?)。ANT端子は箱の上にもある。
(状態)外観良,布ささくれ,キャビ一部剥がれ,シャーシ錆び在り,PL1個割れ,ニチケミが追加されている。球は松下の1955年製(Qシリーズ)が入っている?交換した?
(欠品) 裏板なし(はめ込み式),ACケーブル無し,
E5 10 95.C.-- 8k クラリオン 5S5 1952 Wood ST-5S(μ同調) Maker: Clarion(帝国電波), Model:5S5, Date 1952, Ser:1678. Spec; AC:, Freq:535-1605, Sens;-, Po:-, Cir:-, Cabinet;Wooden/木製箱型,横R付き(左右凸),全面布張 , Size;267H,444W,250D Dial;横スライド, Nob:(1)PoSW-tone (2)tune (3)VR, SW:, Term;(A,E)2p,(PU)2p Tubes;
Parts; Chasis; PT: 自社ダイキャストカバー(27.8.29), CH, AFT, Chem;トーケン VC;, RF Coil, IFT:角Type2, 455kc, SP;自社6.5"PD-汎用OPT(12/7/5/2.5k-3.2Ω), VR, C, R, |
このラジオは田口氏のヴィンテージ・ラジオ物語に出てくるモデル513A(1952年から1953年頃)*のマイナーチェンジ版で1953年の後期モデルのようです。整流管はKX-12Fから傍熱型の新型管KX-80HKに変わっています。パネルのロゴはToshibaです。ちなみに513シリーズは1953年後期に5種のマイナーチェンジ版が発売されている。513Hの他に513D,513E,513F,513Gが出ている。
*ヴィンテージラヂオ物語で田口達也氏は1949年頃と書かれているが,電波科学1953.8の市販ラジオのリストに掲載されており,やはり1950年代とするのが妥当,内尾さんの調べ)
[2002.10.19]その後,製造番号CD-8081345も昭和28年(1953年)8月を示していることが分かった。
(状態)外観良,球はすべてオリジナル。SPはコーン紙に大きな穴,キャビネット内の紙類が剥離。
(欠品) なし,
Exx xx 98.02.22 5k マツダ 513H 1953 Wood ST-5S Maker: Toshiba/マツダ, Model:513H, Date:1953, Ser:CD-8081345., 銘板L1018 Spec; AC:100-85V/45W, Freq:540-1600,IF455 kc, Sens;, Po:3W, Cir:, Cabinet; Wooden/木製箱型,全面布張,ツマミ:ネジ式 , Size;480W,215D,255H Dial;扇型, Nob:(1) (2)t (3), SW, Term;(A,E)2p,(PU)2p Tubes;マツダ6W-C5,UZ-6D6,6Z-DH3A,UZ-42,KX-80HK
Parts; Chasis; PT;自社鉄カバー, CH, AFT, Chem;C-2020, PV360VDC, WV300VDC,CAP20-20MFD,Tokyo-Denki K.K. VC;, RF Coil, IFT:丸型(文字なし?), SP;自社6.5"FC型ダイナミックSP,OB-1025,4ohm/2W。Flame(424B?) VR, C, R, |
高1付き,アイ付き7球スーパー。
構成はUZ-6D6, 6WC5, UZ-6D6, 6Z-DH3A, UZ-42, KX-80BKに6E5のようだ。球はナショナルとVictorのマーク入り。Victorが松下と提携した後の製品。正面パネルのスピーカーグリルはプラステイック製だが金メッキがハゲかかっている。
[#] 雑誌と交換して入手。しかし,調査もそこそこに整理のために手放しました。
Maker: General, Model:unknown, Date:1954?, Ser:1274. Spec; AC:, Freq:, IF:, Sens;, Po:, Cir:, Cabinet; , Size;510Wx210Hx220D Dial;, Nob:, SW:, Term; Tubes;UZ-6D6, 6WC5, UZ-6D6, 6Z-DH3A, UZ-42, KX-80BK, 6E5 Parts; Chasis; PT:, CH:, AFT:, Chem; VC;, RF Coil:, IFT:, SP; VR:, C:, R: |
[2000.6.3]三菱電機製だが,型番なし。高1付き,アイ付き7球スーパ。
[#] 近所の骨董屋から数10台まとめて入手したが,調査もそこそこに整理のために手放しました。
[2002.10.19]その後,モデルはAT-88であることが電波科学55年1月号で判明。製造は1954年末からと分かる。高1付きの高級機なのだが,回路上の工夫といえば,感度切替スイッチLocalとDXがあって,Localの場合はConverterの同調回路の接地抵抗20 ohmとIF管のカソード抵抗3kを直列に挿入してゲインを落とす,AF段プレート回路に50k,0.005uFの音質調整CRを付加するという回路になっていること。
Maker:Mitsubishi Electric, Model:unknown, Date:1955?, Ser:-. Spec; AC:100V, Freq:530-1600kc, IF:455kc, Sens;-, Po:, Cir:図有り, Cabinet;Wooden , Size;550Wx295Hx215D Dial;, Nob:, SW:, Term; Tubes;
Parts; Chasis; PT:, CH:, AFT:, Chem; VC;Mitsubishi SY-305, CAP 430pF, RF Coil:, IFT:455kc F-A, F-B, SP;Diatone P-80 VR:, C:, R:, |